2011年6月25日3時0分
駐車違反をした車の所有者に科す「放置違反金」の滞納額が、昨年3月末時点で全国で100億円を超えることが警察庁などへの取材でわかった。放置違反金制度は、反則金を納めない運転者の代わりに所有者の責任を問うもので、「逃げ得」を減らそうと5年前に新設された。だが、滞納解消の決め手とはならず、最初の時効が8月に迫る。
警察庁などによると、2006年6月に始まった放置違反金制度では、昨年3月末までに全国で約1千億円を徴収。しかし、滞納額も104億3013万円(新潟県分は今年3月末時点)にのぼり、全体の1割程度が未納になっている。今年3月までの滞納額をあわせた最新の集計は9月ごろにまとまるが、これを反映させると滞納額は百数十億円に膨らむ見通しだ。
都道府県別の滞納額では、東京都の28億3861万円が最も多かった。大阪府の26億8308万円、愛知県の12億5749万円と続き、この3都府県で全体の3分の2を占める。
放置違反金は都道府県の一般財源に組み込まれる。地方自治法の定めで、滞納分は督促状を届けた日から5年が時効。06年6月に制度が始まり、同8月に最初の督促状が送られたため、今年8月に最初の時効を迎える。約104億円の滞納額のうち、初年度(06年度)分は約18億円で、時効を迎えれば、請求できなくなる。