原発再開向け国が住民説明会
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原発再開向け国が住民説明会

6月26日 12時15分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、各地で止まっている原発の運転再開のめどが立たないなか、玄海原発がある佐賀県で、国が住民の疑問に直接、答える説明会を初めて開きました。説明会はケーブルテレビなどで中継されましたが、参加した住民は国側が選んだ7人に限られ、地元では、開催方法を巡って批判の声が出ています。

九州電力玄海原発の2号機と3号機は、運転を止めて行う定期検査が事実上、終わっていますが、佐賀県の古川知事が運転再開に慎重な姿勢を示していて、再開のめどは立っていません。26日の説明会は、経済産業省が、止まっている原発がある地域の住民の疑問に初めて直接答えるもので、会場となった佐賀市のケーブルテレビには、住民7人や国の担当者が集まりました。説明会は、佐賀県内のケーブルテレビやインターネットで生中継され、まず国の担当者が福島第一原発の事故や玄海原発で取り組まれた安全対策について説明しました。このあと、住民から「玄海原発では水素爆発は起きないのか」、「福島第一原発の事故が収まっていないのに運転を再開させる理由は何か」といった質問が出され、国側は「安全は確保されている」などと答えていました。この説明会に参加した住民は国側が選んだ商工会議所の幹部や主婦など7人に限られ、また質疑も含めて予定どおりの1時間半で終わりました。地元では、開催方法を巡って批判の声が出ていて、会場の前では、市民グループなどの50人余りが抗議活動を行いました。