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[科学]ニュース
記者も感激! さいたま市の80歳男性が発明した「夢のエネルギー製造装置」に迫る
2011.6.26 12:00
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ガタン、と球が歯車に当たる音が一定間隔で繰り返される。上昇する球は、中に入っているパチンコ玉のため小さく震えている。20個の球が滞りなく同じ動きを繰り返している。
装置に水を出し入れするのは水位を保つためで、その量は球20個の体積分の水という。弁をつけているのも同様に水位を保つため。1つの球が循環するのは約3分で、回った歯車は電力を生み、ライトは微弱ながらも、確かに灯っているのだ!
「すげえ…」
息をのんで球の動きを見ている私たち。時間を忘れたように眺めていたら、阿久津さんが不敵に微笑みかけてきた。手には5キロの鉄アレイを2個持っている。何をするのだろう、と思っていると、水を張った桶の中に、直径50センチほどのプラスチック製の半球を浮かべ、その中に鉄アレイを入れてみたら、半球がまだ浮いているのを見せてくれた。
「浮力って結構すごいでしょ? あの装置はピンポン球だけど、球をこれくらい大きくて重さのあるものに変えて、装置も大きくしたらもっと大きな電力が得られるよ」
A君に計算してもらったところ、この装置で生み出される電力は1ワットにも満たないという。しかし、装置をもっと大きくして球の大きさを変えると、理論上、電力はそれに比例して大きくなるそうだ。この後、装置は時おり球が詰まるくらいで、管をたたいてやればまた復活していた。
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