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[科学]ニュース
記者も感激! さいたま市の80歳男性が発明した「夢のエネルギー製造装置」に迫る
2011.6.26 12:00
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球の動きに美しさを感じてまたじっと見ていると、「おかあさーん、あれなーに?」と庭の外から指をさす子供の声でふと我に返った。この装置にキャラクターの絵を描いて遊園地に置いておくだけで、からくり時計のように子供にとっては楽しめるものになるかもしれない。
A君は「これ、高校2年生くらいの物理の学力があれば理解できる仕組みですよ。でもそんな簡単な知識でこんなこと思いつくなんて」と感心しきりのようだった。
それにしてもなぜこんなものを思いついたのか、阿久津さんに尋ねてみた。
「東京に行くと高いビルがあるでしょ。あれを眺めながらね、あのてっぺんから物を落とすとすごいエネルギーになると考えたんだ」
阿久津さんはドクター中松氏と違って発明を本職としているわけではない。ただ以前から環境問題には深い関心があり、石油を使う火力発電にしても、危険と紙一重の原子力発電にしても、いずれはこれらに頼らない発電方法を開発しなければならないと感じていたという。
物を落とせば確かにエネルギーは生まれる。しかし、落としたものをどうやって持ち上げるか。それに悩む日々だった。ある日、練習用の水に浮くゴルフボールを手にしたとき、ひらめいた。
「これだ。浮力だ。水を張ったパイプの中ならそれが可能だ」
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