中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

天敵・杉内攻略! 糸井で1差

2011年6月26日 紙面から

◆日本ハム3−1ソフトバンク

 外角高めの直球に、体が自然と反応した。1点を追う3回2死二、三塁。強靱(きょうじん)な肉体からはじき出された打球は左中間を深々と破る逆転の2点適時打となった。「まぐれです。エグい真っすぐだった」。日本ハムの糸井はそう振り返ったが、相手は天敵杉内。その価値は大きかった。

 昨季、チームは杉内に1勝5敗と大きく負け越し。4完封を許した。糸井も19打数3安打の1割5分8厘と大苦戦していたが、この日は「12球団を代表する投手。少ないチャンスでなんとかしないといけないと思った」という集中力で、強敵を打ち砕いた。

 野手転向6年目。2004年に投手として自由枠で入団した男は、三拍子そろった万能外野手として、攻守に欠かせないキーマンに成長した。6月上旬、背中の痛みを訴えて、スタメンを外れたことがあった。

 開幕からほぼフル出場を続けた勤続疲労が原因だったが「レギュラーで五体満足でやっている人はいない」とわずか2試合の欠場で復帰。試合に出場しながら状態を上げ、3割8厘だった打率を、リーグ2位の3割3分9厘まで上げ、不動の「3番・中堅」として好調のチームを引っ張り続けた。

 梨田監督も「1点取られた時は9分9厘負けると思ったけどね。(糸井)嘉男がよく打ってくれた」と目を細めた。首位攻防で2連勝し、首位ソフトバンクとのゲーム差は1。「明日の試合が大事になってくる」と糸井。5月16日以来の首位が見えてきた。 (臼杵秀之)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ