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【プロ野球】

ブラゼル約束弾 虎3位浮上

2011年6月26日 紙面から

阪神−巨人 ヒーローインタビューで、トラッキーの帽子をかぶりポーズをとるブラゼル=甲子園球場で(岡本沙樹撮影)

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◆阪神4−2巨人

 それはまるで、ベーブ・ルースの伝説を見るかのようだった。同点の4回、阪神・ブラゼルが内海の3球目のチェンジアップをたたく。浜風に乗った打球は左中間スタンド最前列に飛び込んだ。試合前に自身が招待した子どもたちに約束していた通りの5号決勝本塁打。不振にもがいていた昨季47発の大砲が輝きを取り戻した。

 「みんなのためにホームランを打つよ。今日の試合で勝利に貢献したいんだ」。この試合、昨季の本塁打数と同じ47組の親子を招待していた。昨オフに子どもを対象に自身の似顔絵を募集。送られてきた約400通を3時間かけて丹念に目を通し、選んだ47組だった。そして試合前に対面。子どもたちを前にした勢いで、誓ってしまった。

 試合後、身長191センチの大男は照れながら振り返った。「約束したみたいに言ってしまったけど、結果的に実行できて、みんな喜んでくれたんじゃないかな」。

 実は、ブラゼルの予告本塁打は阪神加入後2度目だった。昨年3月30日、マツダスタジアムでの広島戦。前々日に真弓監督の母・志津恵さんが亡くなり、気落ちしていた指揮官に「気持ちが沈んでるからホームラン打ってくれよ」と冗談交じりに頼まれた。快諾したブラゼルは、約束以上の2本塁打を放ってみせた。

 主砲の約1カ月ぶりの一発で、阪神は借金5を抱えながらも5月12日以来約1カ月半ぶりに3位に浮上した。「練習が実を結んできたけど、今年はスロースタート。まだまだ結果には満足していない」と復活を誓ったブラゼル。有言実行の男が、逆襲の夏へとけん引する。 (宮崎厚志)

 

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