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【社会】

漏えいは捜査車両の情報 府警刑事、数百万円授受

2011年6月24日 02時02分

 大阪府警西淀川署刑事課の巡査部長(39)が暴力団関係者とされる不動産会社(大阪市・解散)の元役員(41)に捜査情報を流したり、現金を受け取ったりしていたとされる問題で、流した捜査情報は、元役員が経営していた店の付近に捜査車両がいるかどうかの確認だったとみられることが23日、捜査関係者への取材で分かった。

 店内では賭博行為が行われていたとみられ、巡査部長への問い合わせの結果、実際に府警の捜査車両と分かったこともあった。府警は、元役員が店の摘発を狙う内偵捜査を警戒していたとみて、経緯を捜査する。

 捜査関係者によると、元役員から月数十万円の現金を受け取っていたことをおおむね認めており、金銭の授受が2006〜07年ごろの総額数百万円に上ることも判明。元役員は授受を否定しているが、府警は金の流れや使途なども解明する。

 元役員は5月、指定暴力団山口組2次団体の組長と共謀し、住宅ローン約4千万円をだまし取ったとして詐欺容疑で府警に逮捕されたが、大阪地検は今月21日、起訴猶予とした。

 捜査関係者によると、元役員の家宅捜索などの際に捜査員の名簿が見つかり、捜査を開始。巡査部長は暴力団事件の捜査が長く、西淀川署でも暴力団捜査を担当していた。

(共同)
 

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