三島の食育フェアで期限切れ飲料配布

　静岡県は２４日、三島市で開催した「ふじのくに食育フェア２０１１」で、賞味期限の切れたジュース５４本を景品として配るミスがあった、と発表した。県はジュースの廃棄と、県健康増進課への連絡を呼び掛けている。健康被害は報告されていない。

　食育フェアは１８、１９日の両日、県と内閣府、三島市が主催し、同市内の３会場で開かれた。スタンプラリーは、日本大学三島校舎と三島市立北小学校で催され、県は景品として紙パックのジュースなど計２０００本を参加者に配った。

　賞味期限が切れていたのは、飲料メーカー「伊藤園」（東京都渋谷区）が今月６日、イベント用として提供した紙パックのジュース１５０本のうちの「充実野菜」シリーズ計５４本。「ぶどうミックス」「黄色野菜ミックス」「完熟バナナミックス」「完熟ももミックス」で、賞味期限は今月５〜１１日だった。

　２２日に参加者の女性から三島市役所に連絡があり、発覚した。県は２４日午前、県庁で記者会見し、県健康増進課の伊東俊一課長は「県のチェック態勢が甘く、ご迷惑をおかけしました」と陳謝。伊藤園の担当者は、中日新聞の取材に「５月中に県から依頼を受けたが、日程の認識が甘かった」と話した。問い合わせは県健康増進課＝電０５４（２２１）２４３３＝へ。