映像’11 毎月第3日曜日 24時50分〜25時50分放送

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最近の主な受賞から
○平成22年坂田記念ジャーナリズム賞
「母との暮らし〜介護する男たちの日々〜」
○平成22年JNNネットワーク大賞
「母との暮らし〜介護する男たちの日々〜」
○平成22年民間放送連盟賞教養番組部門最優秀賞
「きほとみずき〜大人の階段 車いすで駆けのぼる〜」
○第47回ギャラクシー賞テレビ部門選奨 
「DNA鑑定の呪縛」
○ワールドメディアフェスティバル2010 ドキュメンタリー部門グランド・アウォード
「逃げる司法」
○第29回「地方の時代」映像祭優秀賞
「彼女は嘘をついたのか」
○平成21年民間放送連盟賞報道番組部門優秀賞
「DNA鑑定の呪縛」

「映像’11」は1980年4月に「映像80」のタイトルでスタートした関西初のローカル・ドキュメンタリー番組です。
月1回、それも深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンの根強い支持を得て今年で30年目を迎えています。
この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。
また、こうした長年にわたる地道な活動と実績に対して、放送批評懇談会から「ギャラクシー特別賞」を受賞しています。
これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして様々なメッセージを発信し続けてまいります。

その日のあとで 〜フクシマとチェルノブイリの今〜

┗ 6月26日(日)25時20分〜26時20分
3月11日、巨大地震と津波によって福島第一原発で起きた事故は大量の放射性物質を放出し、1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故と同じく史上最悪の「レベル7」となった。日本は今後、広範かつ長期にわたって放射能汚染と向き合うことになった。全村避難を余儀なくされた福島県飯舘村の人々の苦悩とともに、事故後25年経ったチェルノブイリ周辺の現状を取材、私たちが教訓として学ぶべきことは何かを考える。

いつか親ばかになる日 〜養子縁組・新たな家族の1000日〜

┗ 5月22日(日)24時55分〜25時55分
結婚後、子宝に恵まれなかった大阪の小池理一郎さん(37)、晶子さん(43)夫妻は、乳児院で暮らしていた当時2歳の男の子を自分たちの子として育てることを決意します。"親子"が出会い、一つ屋根の下で暮らし始めてから正式に養子縁組が成立するまでを追うとともに、同じように養子縁組によって育てられた18歳の男子高校生が「実母に会いたい」という募る思いに揺れる姿を通して、養子縁組による家族の絆や巣立ちを描く。

Live on 〜生き続けるためにできること〜

┗ 4月24日(日)24時50分〜25時50分
尾角光美さん(27)は自死遺児の支援を続けている。19歳のとき母親が自殺した経験を活かせないかと思ったのがきっかけだった。母親の自殺から8年が過ぎても「母親のためにもっと何かできたのではないか」と自問し続けているという。13年連続で自殺者は3万人を超えた。だが、人数には焦点があてられがちだが、親を自殺で亡くし、様々な問題を抱え込む遺児の問題は見過ごされているという思いが尾角さんを突き動かしている。

母と娘の告白 〜虐待から絆への18年〜

┗ 3月27日(日)25時35分〜26時35分 ※通常より45分押しのスタートです
大阪府の子ども虐待防止アドバイザー、辻由起子さん(37)は、育児などに悩む母親たちの相談に応じている。10代で結婚した辻さんは、離婚後、一人で長女を育てるため、働きづめの日々を過ごしてきたが、若くして母親になったこともあって「娘に愛情を感じることはなかった」と話す。一方、そんな母親から"虐待"を受けた長女は一時自暴自棄になりかけたが、去年、ようやく二人の心のわだかまりは消えた。虐待を乗り越えた母娘の10数年の軌跡をたどる。

大逆事件 百年後を生きる

┗ 2月20日(日)24時50分〜25時50分
1910年(明治43年)、天皇暗殺を謀議したとして幸徳秋水をはじめ、全国の社会主義者らが一斉に検挙されるという「大逆事件」が起きた。非公開の裁判で26人が有罪とされ、12人が刑死したが、戦後になってようやく、被告の多くが冤罪だったことが明らかになった。だが、事件から100年、今なお"逆徒"とされた人々の汚名はそそがれず、地元では名誉回復運動が続く。"国策捜査"が生み出した近代日本の負の遺産に光を当てる。

農業だけで食っていけ 〜土作り名人の遺言〜

┗ 1月23日(日)24時50分〜25時50分
愛知県で長年、有機農業に取り組んできた小久保秀夫さん(63)。 彼は今、請われるままに全国各地に出向き、新規就農者たちに堆肥作りや作物栽培を指導している。だが、知識や経験の不足だけでなく、耕作地の確保一つとっても新規就農者に立ちはだかる現実は厳しく、自活への道のりは遠い。農業の世界に飛び込み悪戦苦闘する若者たちと匠の技を伝えようとする "土作り名人"の日々を通して、ニッポン農業の問題を考える。

殺すな 〜益永スミコ 87歳の戦い〜

┗ 12月12日(日)24時50分〜25時50分
埼玉県に住む益永スミコさん(87歳)はたった一人で街頭に立ち、反戦を訴えている。彼女を孤独な戦いに駆り立てているのは再び戦争を繰り返すことがあってはならないという思いだ。60歳の時、ある死刑囚と養子縁組を結んで支援活動を続けてきた。長い間、反戦運動に正面から向き合ってこなかったとの反省があったからだ。自分たち戦争を経験した者こそ声を上げる責務がある、その揺るがぬ信念が彼女を支えている。

正しくキレよう! 〜イマドキ労働運動なう〜

┗ 11月28日(日)24時50分〜25時50分
若者たちをとりまく劣悪な労働環境。いま不当解雇やパワハラなど理不尽な事例が後を絶たない。そんな時代に生まれた大阪の小さな「若者たちの労働組合」がある。スローガンは「正しくキレよう!」。泣き寝入りせず、正しいことを正々堂々と主張しようということだ。インターネットを駆使して活動の輪を広げ、実績も上げてきた。27歳の書記長を筆頭に多彩なメンバーが繰り広げる、若者らしい軽やかさに満ちた日々を追った。

映像30年史・後編

┗ 10月31日(日)25時05分〜26時05分
※但し、「世界バレー」の放送枠大があれば最大30分押しとなります。
1980年の放送開始から丸30年を迎えた当番組は、その時々の社会の一断面を記録し、事象の背景に迫り、さまざまな人々の営みを見つめてきた。30年の間に日本の社会はいかに変わり、あるいは変わらなかったのか。今回の後編では、「震災」や「たたかう人々」をキーワードに、過去に放送した360本余の番組を渉猟しモンタージュするほか、型にはまらない意欲的な作品なども取り上げて、ドキュメンタリーの可能性を探る。

映像30年史・前編

┗ 10月24日(日)24時50分〜25時50分
当番組「映像」シリーズは今年、1980年の放送開始から丸30年を迎えた。番組は、その時々の社会の一断面を記録し、事象の背景に迫り、ともすれば脇に追いやられがちな人々の声を掘り起こしてきた。この30年、私たちの社会はいかに変わったのか、あるいは変わらなかったのか。「戦争」や「家族」などをキーワードに、過去に放送した360本余の番組から、その断片をモンタージュして探っていく。今回は前編。

利休にはなれんかった 〜裏千家前家元の戦後65年〜

┗ 9月19日(日)24時50分〜25時50分
茶道裏千家前家元、千玄室さん(87歳)は65年前、海軍の特攻隊員として終戦を迎えた。「自分は死ぬはずだった」_____戦後は亡くなった仲間への後ろめたさをおぼえつつも、家元という立場上、語りたくても語れないもどかしさを感じながら生きてきた。  だが今、自分たちが当時どのような思いで死と向き合っていたか、いったいあの戦争は何だったのか、次の世代のために言い残さなくてはならないと、その胸の内を語り始めた。

子どもたちに伝えたいこと 〜劇団キオの挑戦〜

┗ 8月15日(日)24時50分〜25時50分
「子どもたちに演劇のすばらしさを伝えたい」−−−そんな思いで全国の小中学校などで児童演劇を上演している劇団の多くがいま、少子化の影響や公的助成金の削減によって存続を脅かされている。この逆風下、大阪の劇団代表、中立公平さん(43歳)は若い劇団員とともに地道に学校を回って活動の場を広げ、海外の劇団との交流にも積極的に取り組んでいる。
「演劇は天職」と話す中立さんの児童演劇にかける思いとは?

逆流 〜凍結ダムの行方〜

┗ 7月25日(日)24時50分〜25時50分
計画から40数年、三重県伊賀市の川上ダムは今なお建設の是非をめぐって揺れている。予定地の住民の移転は完了し、周辺整備が着々と進むなか、2008年、国土交通省の諮問機関が「建設は適切ではない」と待ったをかけた。国交省はこれを無視する形で建設を推進しようとしたが、その後の政権交代で事業の見直し、事実上の"凍結"が決まった。
利害が入り組み、一度動き出せばなかなか止まらない巨大事業の構造的な問題に迫る。
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