韓国・北朝鮮:日本海、「東海」に 表記問題で共闘

2011年4月30日 10時35分

 【ソウル西脇真一】韓国統一省は29日、日本海(東海)表記問題を巡り、5月中旬に北朝鮮・開城(ケソン)で専門家会議を開くことを北朝鮮側に提案したと発表した。北朝鮮から「共同で対処しよう」との要請を受けて応えた。南北両国は、日本の植民地時代から現在まで国際的に「日本海」と地図上で表記されているのは不当だと主張している。

 統一省によると、北朝鮮の朝鮮社会科学院歴史研究所から27日、韓国の東北亜歴史財団に提案があった。この表記問題を巡っては、国際水路機関(IHO)でも論議されており、韓国側は、北朝鮮での専門家会議に加え、IHOに北朝鮮側の意見を早急に提出するよう求めた。

 韓国政府は92年、「日本海」表記を問題だと主張。「東海」または日本海と併記するよう国際社会に訴えている。

 北朝鮮も「わが国の東側の海が『朝鮮東海』と呼ばれてきたのは歴史的、起源的にも明白」(23日付朝鮮中央通信)などと主張している。両国は04年に表記問題の南北討論会を実施したことがある。

 日韓が領有権を互いに主張する竹島(韓国名・独島)についても、北朝鮮は「朝鮮の神聖な領土」などと主張。白頭山の火山活動に関する専門家会議に続き、表記問題でも韓国と共闘し、南北対話につなげたい考えとみられる。

 一方、白頭山の火山研究に関しては、北朝鮮の提起で3月から南北専門家会議が始まっている。

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