2011年4月29日 19時21分 更新:4月30日 10時32分
菅直人首相の政治手法に29日の衆院予算委員会で批判が相次ぎ、首相は釈明に追われた。自民党の石破茂政調会長は、同党の谷垣禎一総裁に副総理兼震災復興担当相での入閣を先月に電話で要請したことを追及。首相は「私の思慮に欠けるところだったと反省している」と語った。
石破氏は首相が狙った自民党との大連立について「基本的な政策合意がない限り、内閣が連帯して国会に責任を負うことはできない」と事前に政策協議がなかったことを批判。首相は「谷垣総裁が連立を含めて考えたなら、政策協議も含めた一定の連立合意は必要になるだろう(と思った)」と説明した。
民主党最高顧問の渡部恒三氏は「電話で入閣してくれなんて(首相は)やっぱりまだ政治経験は浅い」と手法が未熟だったと指摘、今後の政権運営について「謙虚な姿勢で心のこもった政策をやってほしい」と要望した。首相は「私の姿勢は謙虚さに欠けると見られがちで、私の態度が不十分だったことをおわびしたい」と陳謝した。【中山裕司】