2011年4月29日 19時7分 更新:4月30日 1時3分
【ロンドン笠原敏彦】英王室の王位継承順位2位のウィリアム王子(28)と大学の同級生で中流家庭に育ったキャサリン(ケイト)・ミドルトンさん(29)の結婚式が29日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた。英国で庶民(非貴族)が王妃予定者になるのは、1660年のヨーク公妃以来、約350年ぶり。結婚パレードには沿道に約100万人の人が詰めかけた。
父親マイケルさんとバージンロードを歩いたケイトさんは、ウィリアム王子の手に引き渡されて「プリンセス・キャサリン(キャサリン妃、ケイトは愛称)」に。英国国教会のウィリアムズ・カンタベリー大主教が執り行った誓約で、キャサリン妃は王子の母、故ダイアナ元妃と同様に伝統の「(夫に)従う」という言葉を省き、「愛し、慈しむ」と誓った。
キャサリン妃のウエディングドレスはクラシックなアイボリー。英王室はドレスのデザイナーを高級ブランド「アレキサンダー・マックイーン」のサラ・バートンさんと発表した。
式後、2人はバッキンガム宮殿まで約2.4キロを馬車でパレード。エリザベス女王ら王室メンバーとともに同宮殿のバルコニーに姿を現し、祝福の歓声を送る観衆に応えキスをした。王室は王子を公爵である「ケンブリッジ公」とした。
結婚式には、英連邦諸国の首相や各国の王族のほか、歌手のエルトン・ジョンさんら約1900人が招待された。日本からは、林景一駐英大使が出席した。