田川市議会の6月定例会が24日開会し、世界記憶遺産への登録が決まった炭坑画家・山本作兵衛の絵画などの保存・活用事業として伊藤信勝市長が17日付で専決処分した約6100万円の一般会計補正予算を賛成多数で承認した。
伊藤市長は「記憶遺産内定後、資料を展示する市石炭・歴史博物館には多い時で日に1000人近く来館し、トイレ・駐車場不足のトラブルや土産物を求める声が絶えない。施設整備などの緊急性にかんがみて承認いただきたい」と述べた。
一部の市議は「専決前に臨時議会を開くことも可能だったはず。議会軽視だ」「今後の市の重要予算を決めていくだけに議会全体で審議しないと」などと批判したが採決の結果、賛成16、反対3で承認された。
初日の本会議では、定例会の会期を24日から7月13日までと決め、一般会計補正予算案や8月1日付の機構改革案など4議案を委員会付託した。一般質問は30日と1日。【荒木俊雄】
〔筑豊版〕
毎日新聞 2011年6月25日 地方版