米国:ゲーツ国防長官の後任にCIA長官 関係強化狙いも

2011年4月27日 23時21分 更新:4月27日 23時29分

 【ワシントン古本陽荘】今夏で退任する意向を表明しているゲーツ米国防長官の後任に、中央情報局(CIA)のパネッタ長官(72)を、新たなCIA長官にはアフガニスタン戦争の指揮を執るペトレアス・アフガン駐留米軍司令官(58)をそれぞれ充てる人事が27日、内定した。オバマ大統領が週内に発表し、上院の承認を経て就任する見通し。複数の米メディアが伝えた。

 パネッタ氏は、カリフォルニア州選出の下院議員やクリントン大統領の首席補佐官などを歴任。下院予算委員長も務めた予算編成のエキスパートだったが、オバマ政権の発足時には畑違いのCIA長官に就任した。

 だが、CIAを含め政府内の評価は高く、ゲーツ長官が着手した国防総省の調達・予算改革を引き継ぐのに適任と判断された模様だ。

 2人の人事には、CIAと国防総省の関係強化を狙う意図もあるようだ。近年、CIAが軍事作戦に直接関与する局面が増えており、その傾向が当面、続くものとみられる。

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