ホームページ終了のお知らせーその2
「東日本大災害について および ホームページ「くたばれインターネット」終了のお知らせ
今進行中の事件について、過去の大事件と比べて、現状をどう見るべきか、すこしだけ見解を述べさせていただきます。
1945年8月15日。その時日本は生まれ変わりました。それから数年、人々の移動、移住の数はものすごいものです。その間国家の支援はほとんど無く、人々は自分自身の力で生きていくことを余儀なくされました。
大陸からの帰国、戦地からの帰郷、仕事を求めての移動。その時一番役立ったのは鉄道でした。今で言えばインフラ投資ということでしょうが、当時は軍事目的を含めた鉄道網建設が行なわれ、日本は世界的に見て有数の鉄道網を持つ地域でした。その鉄道建設は、戦後も、軍事目的は消滅したものの継続的に進められ、社会資本拡充のための投資は続けられました。戦後すぐには、鉄道網を稼動させる血液としての石炭産業は、強制連行した外国人労働者が帰国した後の労働者不足を補うことが、即、大量の雇用を生み出し、戦後の混乱の早期終息の大きな要因となりました。
一方で農村地域では、自給自足経済がまだ強く機能しており、余剰労働力吸収という役割を果たしました。この、鉄道事業と炭鉱、農村地域の役割が日本の急速な戦後復興の下支えとなったのです。
その条件が無ければ、失業と貧困、やみ商売や凶悪犯罪、労働争議などはもっと長く続き、それが原因で社会不安は増大し、もっと激しい社会変革無しに日本国家が再建されることは無かっただろうと思います。日本人はおとなしいとか、秩序を良く守る民族だ、などと言われますが、私は、意気消沈して何をしたらいいかわからない時に、とりあえず今を生きる術を得る機会が比較的多くの人に巡ってきた、ということの結果だと思っています。
2011年3月11日は、その時と比べれば、今いる場所から移動を迫られている人数ははるかに少数です。とわいえ、過去も、今生きる術も失った人の数は尋常ではありません。そして、原発事故では、事件は未だ拡大中です。
1945年の場合、すでに兵士を送り出していた農村は、帰還兵を必要な労働力として受け入れる条件が備わっていました。食料不足により、開墾、開拓による生産拡大が求められ、それもまた農村の人口吸収力を高めました。しかもそれらが、国家が資金投入をする必要もなく進みました。例えば北海道開拓では、成人男子一人に10町歩の農地(原野)が長期返済の条件で与えられました。つまり戦後復興は、経済的に見れば、国家が資金投入することなく、諸個人の自立的取り組みで行なわれました。
ここまで言えば言いたいことは理解していただけると思います。
今や、農業は構造不況産業で、もはや余剰労働力吸収力はほとんどありません。パナソニックが、最近国内雇用の15000人削減を発表したことに代表されるように、産業界は、かっての鉄道や炭鉱のような雇用の受け皿にはなりません。
さらに日本経済は、かっての農村が自給自足率が高く、自己完結的経済圏を形成していたのと違い、全てが強く結びつき、絡み合っています。その象徴が、東北の工場群とでも言うべき部品工場が被害を受けることで、世界の自動車業界が生産台数が落ち込み、日本では約50%落ち込んでいることに示されています。
東北が、独立的な、自律的な経済圏ではないこと。これがグローバリズムの実態です。グローバリズムを批判しようとすまいと、それが現実であり、それは日本全国の経済、特に産業に大きな影響を及ぼしています。私の調査でも、大阪でも多くの部品製造や加工企業が、受注減、材料不足で操業短縮に落ちっています。そうしたなかで「便乗解雇」と呼ばれる事態も発生しているわけです。
ただでさえ高かった失業率に加え、災害で発生した、農業、漁業などの自営業者も含めた失業、そして全国的に発生する派生的失業者。それらの、何らかの形で移動を余儀なくされる人口は、1945年より少ないとはいえ、その行き着くべき場所の吸収力を考慮すれば、困難さは、そのときに近いと思われます。諸個人が自立的に生活を再建していけるか、というところで検討すれば、むしろ困難さは今のほうがはるかに大きい。
そう考える時、国際社会の関心の高さはうなずけるところです。そして現在、国家がある限り、復興の主体は国家でなければならない。個人ではもちろん無く、基礎自治体、県でもない。それは、歴史的に国家が生まれた根源的理由がそこにあるからです。
今日本は1000兆円の負債をかかえ、国力はきわめて低い。一方個人金融資産は1400兆円といわれ、民力は頂点に達している。しかし、復興の主体は国家でしか出来ないし、したがって国の形はここで再び変わるだろう。変わらなければ、災害の被災者と派生的失業者は、社会的弱者として切り捨てられてしまうだろう。と思います。
これまでは、災害復旧の主体は、規模、管轄において地方自治体でした。だが今回の災害と事故は、かってない規模と範囲に広がっているだけでなく、救援、復旧、復興にかかる費用においても従来の枠組みでの対応は不可能です。仙石副官房長官は、「瓦礫の撤去については国の直轄事業としてやるべきだ」と述べましたが正にそのとおり。一刻も早く国会は、法整備と予算措置を行い、復旧事業への、被災者、派生的失業者雇用を行なうべきです。今の所、国の直轄事業として復旧事業を行なうという法案は審議されず、国会は政局を巡り、責任追及などに無駄な時間を割いています。
この状態は、国家の役割の減少と地方の役割の増大ではなく、国の統治力の喪失です。災害直後の救援活動については、阪神淡路の時と違い、自衛隊出動を一気に10万人以上にするなど、国はその統治力を示しました。しかし、地震、津波災害が復旧段階に入った時、原発事故は一層拡大進行していた。そしてそのころから、政府は混乱に陥り、国政はコントロール不能に陥りました。
実にばかばかしいことですが、海水注入を一時中断したことについて、国会は責任追及をしようとしているし、また責任逃れをしようとしている。この状態が続くなら、日本社会は一層大きな混乱に進んでいくでしょう。
原発事故に対し、70歳過ぎのOBが、事故の終息に向けて60歳以上のOBの結集を呼びかけた。それに対し、すでに百数十名の応募者が名乗り出ている。もしこれが実行に移されるとしたら、これはもう1945年当時の無政府状態のレベルだということです。現在福島原発で事故に対処している労働者の多くが、被曝による離脱を余儀なくされ、事故の終息作業が立ち往生することが予想されている。したがって、OB経験者の動員は当然予想される。それを政府が提唱できず、東電もまた提唱できていない。経験者とはいえ、個人レベルで対応が行なわれようとしている。
日本社会全体におけるリーダーシップの不在。原発事故で、現場で対策に取り組む吉田所長の個人評価は非常に高い。だが、どんなに高い評価を与えても、彼が行なおうとする対策を、必要な人材、必要な物資を外部に一人で直接発信することは難しい。しかもそれを国に対して行なうのはさらに難しい。所長の業務を完全に遂行させるには、より全体的な東電社内の管理責任者が側に居てサポートし、より強力なメッセージを当該機関に伝える必要がある。具体的には、代表権者、社長か会長が、全責任を持って現場指揮をバックアップするべきである。あるいは所長に、東電の代表権を与えるか。そのくらいの権限が今の事故沈静化には必要です。それが出来ないのが、日本の社会システムとなっている結果です。
逆の見方も出来ます。日本社会の完全な民主主義。国家、自治体の負債と個人金融資産の力関係を見ても、まさに民主主義です。民が結集して今の二大災害を鎮圧し、社会の再建が出来れば、民主主義万歳です。しかし、一斉に増税反対、公共料金値上げ反対を、貧困層の支持を取り付けることで主張し、一方富裕層は、社会的負担増加に対しては、国外脱出をほのめかして脅迫する(企業経営者も)。国滅びて民肥え太る。そのような、私服を肥やすことが個人の価値だと思い込んでいる民に、全国規模の災害の克服は出来ない。これが今の情況です。
次に、九年間続けてきたホームページ「くたばれインターネット」終了のお知らせです。
プロバイダーの無料ホームページサービスが、予告によれば6月末日をもって終了することになりました。それにともない、ホームページ「くたばれインターネット」も終了することといたしました。
多くの方から、誤字が多くて読みにくいとの批判を受けてきました。たしかに変換に際しての不注意も大きな原因です。それともう一つあります。私がワープロを始めたのは、キャノワードでした。これは一括自動変換方式といい、浮かんだ文章をとにかく無限に打ち込み「。」で自動的に変換するものです。これだと、途中で「変換」操作が不要で、打ち込みに熱中して打とうとしていた文章を途中で失念することがないかわり、あとで全部誤変換を修正する必要があります。そのさい、前後からコンピュータが判断し、誤変換が少ないというのが、この方式が成り立つ条件です。それで慣れてしまったものですから、他のワープロソフトを使うと、誤変換が多く、修正の見落としが多い。ついにはめんどくさくなって、「まあいいか」ということにしてしまったわけです。長い間お付き合いしていただいた方には、ご迷惑をかけたことをあらためてお詫びいたします。
最近の「くたばれインターネット」には、震災や原発問題についての話題を取上げています。ご隠居の捨て台詞を、今一度見ていただければ幸いです。
最終更新は、5月中の予定です。
「くたばれインターネット」のトップページに一匹の、ページ立ち上げと共に飼い始めた犬、マメタロウの写真がアップされています。このマメタロウは、先ごろTBSテレビの「さんまのからくりテレビ」に投稿ビデオで登場しました。そのビデオが、ユーチューブ動画サイトに投稿され、また多くのブログなどにもアップされ人気になっています。
この映像は、著作権はTBSに属するそうですが、そんなことはお構い無しのようです。無料ですので、ついでに見てやってください。
ホームページは「くたばれインターネット」で
マメタロウの動画は「絶賛マメタロウ」で検索できます。
それでは皆さん、御機嫌よう