Notes from the Moon -4
2011 1/6 インターネットラジオ
10年前から使っていた AVアンプは、 テレビ放送のサラウンドなどでも使われている AACに対応していなかったこともあり、ついに昨年秋に買い換えました。購読していた メールマガジンで紹介されていた注目の機種を購入したのですが、 そのアンプの特徴のひとつにLANにつないで、 インターネットラジオが 聴けるという機能がありました。
そのアンプでは、 SHOUTcastというインターネットラジオサービスが使えるように なっているのですが、サーバーには何万という膨大な数の放送局が登録されています。音楽のジャンルを頼りにたどっていき、 あとは実際に聴いてみて、気に入った局を自分用のリストに登録しておきます。
私がよく聴く局としては、次のようなものがあります。音質は通常のCDに劣らないほど! コマーシャルも入らず、本当にリラックスして聴けます。
SMOOTHJAZZ.COM (Smooth Jazz)KMSTUDIO (Classical, New Age, Jazz, Easy Listening)
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2011 1/12 隕石コレクター
「隕石コレクター」を読みました。かなりのページ数なのですが、 読みやすい訳文なので疲れませんでした。隕石に関する広範な内容ですが、なんといってもの第1部 「隕石に魅せられし者たち」が面白かったです。ナイニンガーさんの ことは初めて知りました。敬意を表したいパイオニアです。 (調べてみると、すでに小惑星にも彼の名前がつけられていました)
メテオライトマンのハーグさんには今から25年くらい昔にお目に かかったことがあります。横浜こども科学館でハーグさんから約500kgの 隕鉄(本文にもでてきました「ギベオン隕石」です)を購入したのです。 科学館の5階に展示されています。
当時、ロック歌手のお兄ちゃんのような風貌でエネルギッシュな印象でした。 隕石ディーラーという職業もそのとき知りました。
第3部に出てきたエレノア・ヘリンさんとも、 プラネタリウム番組に協力していただいた関係で、手紙(電子メールだったかも)のやりとりをしていました。
「小惑星の発見」という番組でヘリンさんのことを含め紹介したのです。番組ポスターも 彼女の写真を使わせていただき、そのポスター数枚がヘリンさんのところにも 送られました。彼女のオフィスに飾られていたそうです。額縁にはいったそのポスターをもつ ヘリンさんの写真が送られてきました。添えられていた手紙にはSeikoの腕時計を 愛用している、とあり写真にもそれが写っていました。
その後もときどきネットで活躍は知っていたのですが、たまたま Wikipedia で 亡くなられたことを知りました。 身内が亡くなったような空ろな気分になりました。
ひさしぶりに充実した内容の本に出会いました。
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2011 1/13 宇宙飛行士の育て方
「宇宙飛行士の育て方」を読みました。 長年宇宙飛行士を取材されていただけあって、新聞やテレビではなかなか得られない説得力のある内容でした。 華やかな面だけでなく、むしろ、脚光をあびていない時間の長い宇宙飛行士が、 いかにたいへんな職業であるかよくわかります。宇宙飛行士の資質が中間管理職求められるものであることも興味深く、ぜひ 中間管理職のかたがたにも広く読んでほしいと思いました。
私もこどもたちから宇宙飛行士になるにはどうしたらよいのか、という質問を受ける ことがしばしばありましたし、宇宙飛行士の月給を聞かれたこともありました。 主にJAXAのwebページがたよりでしたが、 今後はこの本も紹介したいと思います。
NASA-TV を見ていますと、 技術者たちの作業風景もけっこう紹介されています。こうした、どちらかといえば裏方として宇宙開発・探査を 支えている人たちもぜひ取材し、広く紹介してほしいと思います。
そして子どもたちが、宇宙飛行士だけでなく、さまざまな分野で宇宙を相手に 活躍できることにも気づいてほしいと願っています。
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2011 1/29 イリジウム・フレア
金星以上の明るさになった「イリジウム・フレア」
(2011年1月29日19時01分.横浜市内)
一時的に増光し移動していくため、膨らんだスジ状に写る(中央)
今現在、レーダーがとらえているような およそ10cm以上のものだけで約16000個もの人工物体が軌道上にあります。 (この表の最後の欄にあるALL On Orbit が最新の数)使用できなくなった衛星やロケット、破片などがほとんどで、機能している衛星はおよそ7%程度といわれています。 (参考)
なかには大きな国際宇宙ステーションのようなものもあり、街中でも 肉眼で明るく見えています。
ポーランドのアマチュア天文家が作成した人工衛星追跡ソフト Orbitronはたいへんよくできたソフトでしたので、 作者のセバスティアン・ストフさん と連絡をとり、2005年に日本語化しました。ストフさん自身、国際宇宙ステーションの通過を夜空で目撃したことから 興味をもったそうです。
Orbitronには、イリジウム・フレアを予報計算する機能もあります。
砂漠のど真ん中でも、エベレストの頂上だろうと南極だろうと、世界中から通じる、イリジウム衛星を経由した 特殊な携帯電話サービスがあります。(かなり高い!) 66個のイリジウム衛星が地上約780km上空をまわっているのですが、ピッカピカのドアサイズのアンテナが3枚ついており、 衛星の姿勢も正確にコントロールされています。いずれかのアンテナ面に太陽光が反射し、地上を照らすと地上から明るく見えるのです。
マイナス等級になることもしばしばで、マイナス4等の金星よりあかるくなることもあります。
いままで明るい星がなかった空の一角に急に星が現れ、ゆっくり移動しながら消えていきます。
なかなかおもしろい光景なので体験してみてください。
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2011 1/30 並ぶ月と金星
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並ぶ月と金星
2011年1月30日明け方の南東の空(横浜市内)
2011年1月30日(日)は、05時45分におきました。目当ては南東の空。細い月と金星が並び、美しい光景。双眼鏡でも同一視野におさまります。
時間経過とともに、しだいに空の色が変わっていく様子も楽しめ、早起きした甲斐がありました。
月はおよそ1ヶ月で地球のまわりをまわっています。このため、星座のなかを月がすこしずつ(平均して1日で約13度)移動していきます。 この「月の通り道」を「白道」(はくどう)と呼んでいますが、「太陽の通り道」である「黄道」(こうどう)とはすこしずれている 程度です。したがって、ときには太陽と月が重なり「日食」がおきます。
地球は太陽のまわりを1年かけてまわっていますが、 地球から見ますと、星座を背景に太陽のほうが移動していくように見えます。 この「太陽の通り道」が「黄道」というわけです。
地球の軌道面と他の惑星の軌道面はあまりずれていませんから、惑星も黄道の近くに見えています。
地球から、太陽方向に約150万kmいったところから、太陽を観測している SOHO(ソーホー)の コロナグラフ画像を 見ますと、太陽の背景の星座の星々が移動して見えるのが わかります。
そうした画像であるこの例では、星座の星々以外にも明るい惑星も 画面を横切っています。ちなみに、 左手から木星と土星が現れ、やがて右手から水星も現れます。それらが太陽の反対側に移動すると、今度は右手から明るい金星が登場します。 画面左上の星団は、おうし座のすばるです。
そのため、約1ヶ月に1度、月は各惑星の近くにやってきます。ときには、月が惑星をかくす「惑星食」が起きることもあります。1989年12月2日夕方の「金星食」はとても印象的でした。見たひとは忘れられないでしょう。(写真撮影されたかた)
日本の広い範囲において、暗い空のもと、金星食の全過程(月にかくされ、再び月の背後から出るまで)が見られるのは、 2012年8月14日の明け方、東の空になります。(月の高度がすこし低いですが)
日本の広い範囲でこれほどの比較的好条件で 見られるのは、21世紀中はもうないでしょう。
関連ページ
金星と月の接近表 2005年1月〜2020年12月
火星と月の接近表 2003年11月〜2018年12月
木星と月の接近表 2004年1月〜2010年12月
土星と月の接近表 2004年1月〜2010年12月
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