綾紫の閑散日記
2011年5月1日〜5月29日

 
リニア新幹線/学研都市連絡会総会
2011年5月29日(日)
今日は台風の影響の為、雨。毎日[1]によれば27日、リニア中央新幹線の建設について、JR東海に対し指示があった模様。東京-名古屋間が2027年、名古屋-大阪間は2045年、開業予定。名古屋-大阪間の中間駅として「奈良市付近」も予定されているが、
  • 整備計画が決定されるまでには紆余曲折があった。奈良市付近に駅を設置する方針は、1973年の旧運輸省が定めた基本路線計画に盛り込まれていたが、京都府が駅の誘致活動をしていたため、橋下徹·大阪府知事が今年2月、奈良ではなく京都への誘致を求める発言をするなど、近隣府県同士で揺さぶりがあった。
とあり、流動的。その上、奈良市自体が奈良県の北端にあって京都府と接している事から、どこまでを「奈良市付近」と見做すかで知事と市長の意見が分かれている。先ず知事は
  • このため、荒井知事は「奈良の経済的な受益の範囲内で負担したい」と述べており、京都など他府県を含めた自治体にも費用負担を求める可能性がある。今後はJR東海を含め、複雑な交渉が必要になる見通しだ。
と発言しており、中間駅の奈良県内での建設を前提として、その負担を周辺自治体にも求めたい意向が読み取れる。これに対し、市長は、
  • 建設地は「学研都市が奈良、京都にもアクセスでき、一番妥当ではないか。既存インフラとの問題もあり多面的に議論しないといけない」と述べた。
と発言している。学研都市は8市町(奈良市の他に木津川市·精華町·京田辺市·生駒市·枚方市·交野市·四条畷市)にまたがる広い区域であるから、必ずしも奈良県内にこだわっているのではなさそうである。例えばJR平城山駅付近や奈良先端大付近の地域は「奈良県内」だが、最も学研都市らしい精華西木津地区(最寄り駅はJR祝園·近鉄新祝園)や、京大付属農場の移転が計画されている木津地区(JR木津)は京都府であり、奈良県外である。しかし、こうした地区は奈良市北西部の住宅街がそのまま北に延びたような雰囲気の街である。いわば、学研都市に属する大半の地区は奈良圏内であり、行政上の京都府域に駅ができたとしても、その便益は奈良県が享受する。となれば金銭的な負担を奈良県も被らざるを得ないのではないか。

それから話は変わるが、京都新聞[2]には、学研都市を構成する3市町(京田辺·精華·木津川)や京都府等が学研都市連絡会総会を開催し、国際戦略総合特区構想について打ち合わせを行ったとある。私のしごと館を活用する要望も出た模様。国際戦略総合特区構想の中身は私のしごと館とその周辺の更地で環境エネルギーや農業に関する研究を行うと云うアイデア。農業について云えば、学研都市内に京都府大の付属農場がある他、上述の如く京大付属農場の移転も計画されている。今以上の空間が必要だろうか。環境エネルギーも然りで、現在、様々な実証プロジェクトが進んでいる。どうも、未利用地を埋める対策に見えて仕方がないのだが。
 

[1]毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20110528ddlk29020605000c.html)


[2]京都(www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110526000155)
 
 
近大高専
2011年5月17日(火)
今日は晴。1ヶ月以上前の話だが、伊賀タウン情報ユー[1]によれば4/8、名張市に移転した近大高専の入学式·開学式があった模様。熊野市にあった頃は定員割れに苦しんでいたが、
  • 新1年生のうち、伊賀地域出身者は昨年より40人多い、48人。同校では今後、更に地元学生の増加に期待を寄せている。
とあるので、学生を集めるには一定の効果があった様子だ。
 

[1]伊賀タウン情報ユー(www.iga-younet.co.jp/news1/2011/04/post-923.html)
 
 
いつも9万5000人
2011年5月16日(月)
今日は晴。連休中、平城京では平城京天平祭(遷都祭を改称)が開催されたが、奈良新聞[1]の報ずる処によれば来場者数は9万5000人。遷都1300年に相当する昨年は主催者は36万6000人だった為、主催者は少ないと感じている模様だが、面白いのは2008年·2009年も9万5000人であった事。一定の数値が出る仕掛けがあるのかもしれない。
 

[1]奈良新聞(www.nara-np.co.jp/20110516110350.html)
 
 
珍しい姓
2011年5月12日(木)
今日は雨後曇。最近、復興構想会議なる物が立ち上がったが、そのトップは五百籏頭(いおきべ)真防衛大学校長。それから数年前、右翼的な論文で首になったのが田母神(たもがみ)俊男元航空幕僚長。防衛関係者だから、ではないが、珍しい姓だ。
 
 
被害者が怪しい団体の一員の場合の裁判
2011年5月11日(水)
今日は雨で風も強い。産経[1,2]の報ずる処によると、アレフ(オウム真理教)の信者だった妻を殺害した老人男性に対する裁判が行われている模様。男性は妻と子供(5人)とで平穏な生活を送っていたが、妻がアレフに入信し、子供も奪った事から、娑婆に取り戻そうとして殺害に及んだ様子だ。
  • 平成22年11月、オウム真理教主流派「アレフ」信者の元妻=当時(63)=を刺殺したとして、殺人などの罪に問われた住所不定、無職、西村三郎被告(71)。
とあるので、殺害または起訴の時期が2010年11月と解釈できる。となれば、この裁判は裁判員裁判だが、被害者とは云え怪しい団体が絡んだ事件に素人を巻き込んでいる事に違いはない。裁判員法(law.e-gov.go.jp/announce/H16HO063.html)第3条は
  • 地方裁判所は、前条第一項各号に掲げる事件について、被告人の言動、被告人がその構成員である団体の主張若しくは当該団体の他の構成員の言動又は現に裁判員候補者若しくは裁判員に対する加害若しくはその告知が行われたことその他の事情により、裁判員候補者、裁判員若しくは裁判員であった者若しくはその親族若しくはこれに準ずる者の生命、身体若しくは財産に危害が加えられるおそれ又はこれらの者の生活の平穏が著しく侵害されるおそれがあり、そのため裁判員候補者又は裁判員が畏怖し、裁判員候補者の出頭を確保することが困難な状況にあり又は裁判員の職務の遂行ができずこれに代わる裁判員の選任も困難であると認めるときは、検察官、被告人若しくは弁護人の請求により又は職権で、これを裁判官の合議体で取り扱う決定をしなければならない。
となっている例外規定であり、被告が怪しい団体の構成員である裁判には裁判員を動員しない事を述べているが、被告ではなく被害者の属している団体に問題がある今回の様な事件は想定されていない。災害で裁判員を呼ぶどころではない場合と同様、例外規定を増やすべき要改善点だ。
 

[1]産経第1ページ(sankei.jp.msn.com/region/news/110510/stm11051022560009-n1.htm)


[2]産経第2ページ(sankei.jp.msn.com/region/news/110510/stm11051022560009-n2.htm)
 
 
迷惑電話の思い出
2011年5月10日(火)
今日は雨。もう何年も前に受けた悪徳迷惑電話を紹介しよう。

ある時、ヒューマンエデュケイションと称する、聞いた事のない会社から「親展」と銘打ったダイレクトメールが来ていた。当然、溜まったら捨てようと思って放置していた所、電話が来た。ざっとまとめるとこんな感だ。以下、勧誘員=勧、筆者=綾紫=綾。

勧 「今日は。ヒューマンエデュケイションの××ですが、綾紫様ですか。」
綾 「はい。」
勧 「先日ダイレクトメールをお送りしましたがご覧になりましたか。」
綾 「いいえ。何か来ていた記憶はありますが。」
勧 「それではご説明を差し上げます。当社はA社の協力のもと、○○連合会から優良との認定を受けた講座を開催しています。」
綾 「はい、それで···。」
勧 「綾紫様は技術系の方ですが、最近、事務系の能力も必要だとお感じですね。」(これでいつも上司に叱られていた)
綾 「ええ、まぁ。」
勧 「そこで私共の講座の内容は···。」(独習+異業種交流会)
綾 「あの〜、用件はなんでしょう。」
勧 「実は御社の上司の方から、綾紫様をご紹介いただいたのですが、受講しませんか。」(一瞬名前が頭をよぎる)
綾 「そういうお話でしたら、研修担当部門から連絡が来るので、その時に返事をします。」(わざととぼける)
勧 「誤解なさらないでいただきたいのですが、御社の研修ではありません。」
綾 「だったらお断りです。」
勧 「でも上司の方のご紹介ですよ。」
綾 「それでしたら誰でしょうか。本人に確認します。」
勧 「固く口止めされているので申し上げられません。」
綾 「そこを曲げて明かしていただくと、そちらさまの信用も上がると思いますけど。」
勧 「いいえ、できません。」
綾 「分かりました。紹介と称し、会社の人事を勝手に漏らす事を教える講座は要りません。」(ガチャ)

筆者は技術系で、当時の上司も技術系だが、事務系のセンスでのし上がって来た者だった為か反りが合わず、いつも叱られていて、一瞬ギョッとした。それでも、固有名詞でなくとも、役職名さえ出せない事を考えると勧誘員の嘘だろうと思った。後でダイレクトメールを見るとヒューマンエデュケイションに協力しているA社は日産の公用高級車を連想させる有名ビジネス出版社であり、名を連ねている講師陣もビッグネーム揃い。まじめにやっていればそこそこ売れるだろうから、余程価格設定が無茶で迷惑電話に頼らざるを得ないのか、と思った。

こんな事も、過去の思い出と成った。
 
 
国営漫画喫茶の再来か
2011年5月6日(金)
今日は晴。不要不急の会議、疲れた。

さて、東京新聞[1]によれば、文化庁は国会図書館と協定を結び、(1)マンガ·アニメ·ゲーム等メディア芸術作品(2)テレビ·ラジオ番組の脚本や台本(3)現代音楽等の楽譜の保存に乗り出す模様。「保管場所の選定」とあるので、国営漫画喫茶と揶揄された国立メディア芸術総合センターの再来にも見えるが、京都国際マンガミュージアム等自治体·民間の事業と連携するともあるし、保管対象も広がっているので、箱物ではなく、新たな補助金制度を造るのかもしれない。

国立メディア芸術総合センターが話題になっていた頃、廃止予定だった私のしごと館を流用すべきだ、との意見が出ていた。私のしごと館、直近の使い道として避難所案が出ているが、京都府によれば不向き。もし今回の保管プロジェクトでやはり箱物が必要になった場合、国立図書館にも近い私のしごと館の活用の可能性、ゼロではないが、国立図書館は既に二期用地を確保しているらしい。となると私のしごと館はまた宙に浮いたままとなる。
 

[1]東京(www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011050402000044.html)
 
 
5/6は不要不急の会議の日
2011年5月1日(日)
今日は生憎の小雨。昨日、平城京天平祭を見物。連休明け早々から、4/27の無駄な会議の続きが始まる。憂鬱だ。