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ファミコン世代の日々の暮らしとゲーマー視点の映画感想を綴るサイト。検索は「ふぁみっこ」で。

移転します。
ここ、六月末で無くなっちゃうらしいので、移転します。

移転先はこちら。

2011年 5月29日


映画日記 「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」

 あのねぇ。おんなじ事を続けて書きたかないんですけどね。これもまた「監督自身のための映画」で、「好きなものを羅列してる」映画なんですよ。残念ながら。 まぁ、"自分を持っていなかった"ザック・スナイダーに比べれば、ちゃんと「ああ、エドガー・ライトらしいオフビートコメディだなぁ」と感じられるだけの作家性は維持 しているんだけれども、こっちの抱える問題は、そのエドガー・ライトの書く物語とオマージュを捧げたゲームたちに何の接点も無い、ということ。

 主人公が一目惚れしたヒロインと付き合うために、邪悪な元カレ七人とバトルを繰り広げ、できればロックバンドでも成功したいなー…という、まぁ、ちょっと変わってはいるものの、 物語は至極真っ当な青春映画である。別にゲームが題材になっているわけでもないし、ゲームが無ければ成り立たない物語でもない。そんな中に、無理やり監督の好きなゲームの音楽や 演出をぶち込んだものだから、たとえば「ドアを開けたら『神々のトライフォース』のアイテムGET音が鳴る」といった、おそろしく噛み合わない演出が続出する。 これらは、あまりゲームに思い入れの無い人からすれば「斬新な演出」や「監督の個性」に見えるかもしれないが、その元ネタとなったゲームを大好きな人間からしてみれば、 そのゲームにリスペクトが感じられない場面で引用されても、嬉しくもなんともないものだ。むしろ、せっかく好きなエドガー・ライトの映画の中に不純物が混じっているような気持ち悪さを 感じてしまう。

 別作品にオマージュを捧げたシーンで、唯一楽しめたのは、実はゲームとはまったく関係の無いところで、「パニッシャーTシャツを着て」調子こいてた元カレを、本物の「二代目パニッシャー、 トム・ジェーンが仕置きに」来る場面である。そうだよ、やるならそこまで徹底してやんなきゃ面白くないんだよ。まったく、どうしてゲームネタでそれをやらないかなぁ…。

 あと、映画のデキとは関係ないところで、映画誌『映画秘宝』の記事についてちょっと書かせてもらう。数ある映画誌の中でも、特にマニアックなものを取り上げる本で、 当方も「読める映画誌」だと思っているのだが、こと今回の「スコット・ピルグリムの元ネタ特集」に関してはいただけない。OPナレーションの後に流れる音楽は『ゼルダの伝説』 だと記載してあるが、正確には『神々のトライフォース』のタイトル画面BGMだし、殴った時のエフェクトが『ストリートファイター』伝統のものだと書いてあるが、実際にはあんなエフェクトは 存在しない。また、リハーサルで『FF2』の曲を演奏するとあるが、キャラの台詞がそうなっているだけで、実際はFF1〜4まで共通の戦闘開始音をなぞって、 以降はまったくのオリジナル曲である(これがまたチラシにまで『FF2の曲がどこで流れるか探してみよう』とか書いてあるんだ)。 で、特に酷いのは、敵を倒したら小銭になるという元ネタが分からず、とりあえず『ファンタジーゾーン』を挙げているが、それこそ記事の最後に挙げている『ダウンタウン熱血物語』への オマージュである(雑魚が落とす金額が数百円レベルで、実在する硬貨というのもそのまんま)ということ。

 …と、だらだら挙げたが、とりあえず言いたいことは「知らんなら無理して書くな」以上。

2011年 5月14日


生活日記 「終了らしい」
↑ に出てるのを見て初めて知ったんですけど、ウチが間借りしてるCOOLの無料HPサービスが終了するらしいです。まぁ、今の更新頻度だと無いも同然みたいなサイトなので、 終了しても別になぁ…という感じ。どっか良いところがあれば移転してもいいのですが…どうしようかなぁ。

2011年 5月8日


映画日記 「エンジェルウォーズ」

 『ドーン・オブ・ザ・デッド』『300』『ウォッチメン』と、これまで驚異の打率十割を誇ってきたザック・スナイダー…だったが、今回はどうも、 しっくり来ない。この映画、決してつまらなくはない。しかし、心にズシンと来るものがない。この映画を通して何を訴えたいのか。何を観客に与えたいのか。そういう志がまるで 感じられない。いや、別に大層なテーマをかかげろと言っているわけではない。ただ、単純な娯楽映画にしたって「観客に楽しんで欲しい」という志は必要だろうというだけのことである。

 では、一体これは誰のための映画なのか。観れば答えはすぐに分かる。監督自身のための映画である。セーラー服を着た可愛い女の子が、日本刀と銃で 侍やナチス、ドラゴンと戦い、ロボットや戦闘機に乗り込んで大暴れする…。明らかに、自分の好きなものばかりを並べ立てた…言うなれば、ザック・スナイダー版『キル・ビル』とでも呼ぶべき映画 なのだ。だが、これまで原作物しか手がけてこなかったザック・スナイダーには、タランティーノと比べて欠けているものがあった。それは、自分の好きなものを入れるための…つまり、作家性で ある。タランティーノが、好きなものを自身の物語の中に上手く取り込んでいたのに対し、ザック・スナイダーは文字通り羅列することしかできなかった。

 なぜセーラー服なのか、なぜ日本刀なのか、なぜ侍なのか、なぜロボットなのか、なぜドラゴンなのか。ただ自分が好きだから…それ以上の理由がそこには無い。確かに、それらのアクションは 格好いい。ハリウッド映画が苦手とする見得もきちんと切れているし、溜めもしっかりできている。だが、それだけだ。ドラマを背負わないアクションに、心は動かない。 これまでの原作物がすばらしかったのは、原作者がを入れてくれていたから。だが、オリジナルをやる以上、それは監督の役目である。

 まぁ、今回やりたい放題やったから、次回はもう少しテーマを絞ったものを用意してくれるだろう…と期待しておく。あと、最後に褒めておくと、主人公の生い立ちから物語の方向性まで 一気に見せてしまう冒頭五分は『ウォッチメン』同様、お見事な出来栄えであった。

 キャストは無名ばかり…と事前に聞いていたが、あれ? この主人公『ゴーストシップ』や『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のエミリー・ブラウニングでしょ? この経歴で 無名扱いされるとは…なんというか、ねぇ。

2011年 4月16日


生活日記 「MOTHERコンサート」
 先日、『ほぼ日』主催の『MOTHER』ピアノ演奏会のUSTREAM配信があったのですが、これが素晴らしく良かった!

 子供の頃、『MOTHER』の曲が弾けたのをきっかけにプロにまでなってしまった高木正勝氏。彼による、ポリアンナ、スノーマンといった名曲の数々の演奏のあと、 最後はやっぱりこの一曲…エイトメロディーズで締めくくりとなったのですが…そのバックで流れた映像にグッときました。

 『MOTHER』のスタッフロール場面に、当日リアルタイムで参加したtwitterユーザーの名前を全員流すという、凄い演出。これ、視聴者5,000人以上いたんですよ。ようやるわ…。

 こういう、ツボを心得ている人によるイベントは、やっぱり愛があって良いですね。またいつか、やってほしいなぁ。

2011年 4月14日


映画日記 「あしたのジョー」

 原作漫画&アニメのファンなので、半ば義務感で観に行くことに。ジョーの実写映画といえば、コンクリート製の泪橋に、 殴ると「バキッ」「ドカッ」という擬音が文字となって宙に浮かぶといった、思い出したくもない昭和版が存在しているので、出来うる限り期待値を下げて鑑賞した。

 結論から言えば、決してベストではないが、努力は認められても良いレベルだと思う。ねじりん棒&パラシュート部隊が無い、豚脱走も無い、紀ちゃんもいない、力石のテーマも流れない、 その他あらゆる要素をカットしまくっていて、正直物足りない内容ではあるのだが、131分の上映時間に収まるよう、力石戦を中心に作れと言われれば、必然的にこういう 取捨選択になるだろう。そんな制約の中で、印象的な場面には原作そのままのカットを取り入れたり、さりげなく原作最終回に繋がる台詞やマンモス西の鼻うどんなどを入れ込むあたりに、スタッフの苦心が伺えた。

 原作のくどい台詞回しが大幅に変更されていて、梶原テイストがまったく感じられなくなっているのは、良くもあり悪くもあり。原作を知らない人には、こっちの方が見やすいのかもしれない。 キャストについては、ジョーの山下智久は及第点以下だが、それ以外の面子が非常によろしい。特に力石役の伊勢谷友介は雰囲気バッチリ。今までキャシャーン呼ばわりしてごめんなさい。 香川照之の段平はどう見てもただのコスプレで、演技も藤岡重慶のモノマネでしかないのだが…だが、この段平という濃いキャラクターが再現されていると、途端に「ジョー」らしくなるのだから不思議なものだ。 それから、本作で特に目を惹いたのが、セットの再現度の高さ。丹下拳闘クラブなどは内装まできっちり作り込まれてあって、まったく違和感が無かった。

 エンディングを歌うのは宇多田ヒカルだが、これは全然合っていない。別に宇多田がダメだという事ではなく、ただジョーの世界に女性ボーカルは合わない というだけの話である。

2011年 3月19日


生活日記 「ドラクエ4日記」
 ニンテンドー3DSを買ってからというもの、サイト更新もほったからしで延々と遊び倒しておりますが…。その直前まで、DS版のリメイク『ドラクエ4』を遊びつつ、ツイッターでその 様子を実況するという迷惑行為を繰り返しておりました。で、割と長々と続いてしまったので、これはツイッター向きじゃないなぁと思ったので、まとめてみました。

 …とはいえ、トップページに載せるにも長すぎたので、そっと過去ログにしまっておきました。

過去ログ。

2011年 3月7日


映画日記 「ヒア アフター」

 『グラン・トリノ』『インビクタス 負けざる者たち』と二作続けて観客へのサービスに徹した反動か、久しぶりにイーストウッドらしいクセのある ヒューマンドラマである。オカルト的なモチーフを使いつつ、まったく違うテーマを描いて見せるというあたり、なんだかシャマラン映画をイーストウッドが リメイクしたような趣きで、ちょっと変わったものを観た気分。そういや、ブライス・ダラス・ハワードも出てるしなぁ。

 物語は、死後の世界を垣間見たマリー、双子の兄を亡くしたマーカス、自身の霊能者としての能力を疎ましく思うジョージの三人のエピソードを代わる代わる描いていき、最終的に それらが交わるという構成。130分近い上映時間の割に各エピソードの密度が薄く、少し冗長に感じられるのが惜しい。

 久々に撮りたいものを撮りたいように撮ったんだろうなぁ…とは感じたが、ここ最近の傑作群に比べると少し物足りない。…などと書きつつ、常に傑作の期待を抱かれ続ける イーストウッドは、このレベルの映画でもそんな風に言われて大変だなぁ、と思った。すんません。

2011年 2月19日


生活日記 「今月も、とんでもない傑作がやってきた!」
 この三連休を利用して、木曜晩〜土曜にかけてゲーム合宿を開催しておりました。

 今回は参加メンバーと一緒に、先日発売になったばかりのPS3『リトルビッグプラネット2』のオフライン四人同時プレイと洒落込もう…と思っていたのですが 、一人が急遽休日出勤で来られなくなったり、別のゲーム仲間が終電を逃して帰宅できなくなったという理由で追加参戦したり、オマケにamazonさんがやらかしてソフト自体がまだ到着していなか ったりと、イレギュラー連発。

 とは言っても、元々みんなで好き勝手にゲームしながらダベればいいじゃないの精神で十年以上続いている合宿なので、あまり気にしません。結局、みんなで深夜アニメ観たり、 マンガ読んだり、ネオジオ対戦に明け暮れたり、ゲーム談義に花を咲かせたり、『ゲームセンターCX』のDVDをダラダラ流したり、タコ焼き&焼肉パーティー始めたり。 いつも通りのダラダラぶりでした。ちなみに今回のネオジオ対戦のメインは『餓狼SP』と『龍虎の拳2』。特に後者はみんな対人戦をやりこんでいなかったので、かなり新鮮に遊べました。

 金曜の夕方頃に、ようやくamazonさんが仕事をしてくれたので、みんなで『リトルビッグプラネット2』をプレイ開始。調べたところによると、オフラインとオンラインをごちゃ混ぜにしての 同時プレイができるという事で、ここで休日出勤で参戦できなくなったメンバーに声を掛けて一緒に遊ぶことに。いやぁ、こういう事が普通にできるというのが、昔から考えると信じられませんよね。 結局、大阪と京都を結んだ四人同時プレイは深夜まで続いたのでした。

 それにしても『リトルビッグプラネット2』、ほんっとうに面白いです! 前作同様、自由度の高すぎるエディットモードばかりが注目されていますが、いやいや、それ以前にアクションゲーム としての質もめちゃくちゃ高いですよこのゲーム。先月の『マックスウェルの不思議なノート』に続き、この『リトルビッグプラネット2』…ああ、こんな傑作が続けて遊べるなんて、 本当に、心から、つくづくゲーム遊んでて良かったと思います。

 この合宿の舞台…というかみんなのダベり場所となっているパオウ家に先日、本棚を設置したのですが、毎度みんなでフィギュアを持ち寄って飾っていくため、あまり本棚としての役割を 果たしていないなーと思い、段ボールに眠っていたマンガ本コレクションから厳選した200冊ばかりを一気に投入。…が、それはそれとしてやはりみんなフィギュアは飾っていくのでした。 …もうフィギュア棚買っちゃったら?

Dr.K先生へ私信 → 『手塚治虫・〈変容〉と〈異形〉』も本棚に入れておきました! やった!

『リトルビッグプラネット2』PV

エディットモードで『ドラゴンクエスト』を作っちゃった人。この自由度の高さが凄い。

こちらは『ドンキーコング』。ゲーム上では既に完成形が公開されており、そちらはBGMもSEも完全再現。ちゃんとゲーセンでコイン入れるところからスタートという凝りようでした。

2011年 2月13日


生活日記 「とんでもない傑作がやってきた。」
 ツイッターの方では、購入日からもう鬱陶しいぐらいに布教しまくっていたのですが、先月に発売されたDS『マックスウェルの不思議なノート』というゲーム…これが、とんでもなく面白いんです!

 これは、主人公マックスウェル君の持つ、書いた言葉が実体化する「不思議なノート」を使って、ステージごとに設定された様々な目標を達成していくというゲームです。…今、サラリと書きましたが、 「書いた言葉が実体化」…この実体化できるモノの種類が半端じゃない。その数、なんと二万語以上! 「さすがにコレは無いだろうなぁ」と思って書き込んだ言葉でも、平然と実体化してしまいます。 いったい、これ作るのにどれだけの労力がかかってるんですか!?

 以下はプレイ中に書き込んだ、ツイッターからの転載です。どういうゲームだか少しでも伝わるとうれしい。

お題 「飛んでる蝶々を捕まえろ」 で、とりあえず「虫取り網」を呼び出したんですけど、届かない。 次に「はしご」を呼び出して昇ってみたんですけど、まだちょっと届かない。 で、ヤケクソになって 「おもり」 を呼び出して蝶々の上に乗せてやったら、重量に負けて地面に落ちたので、虫取り網で捕まえました。 そうか! いいのか、これでも(笑)!

お題「屋根の上から降りられなくなった子猫を、下で待つ少女と再会させろ」 もう何やってもいいと分かったので、「ロープ」呼び出して子猫と少女を括り付けて屋根から落としてやった!  いいんだよ、これでもクリアーだから(笑)!!

お題「公園をキレイに掃除しろ」 掃除機…とか当たり前のものは、もう出さない。 「ブラックホール」でゴミを吸い尽くし、「かみなり」 ですべてを焼き尽くしてクリアー!!

お題「アリとヒッピーから食べ物を守れ!」 まず、食べ物の前に「壁」を作った → 後ろから進入されて食われた。失敗。 次に「風船」で食べ物を宙に飛ばした → 大気圏外まで飛んでいった。 失敗。

「毒」 でアリとヒッピー全員皆殺しにしてやった! クリアー!!!

お題「女の子のバスケットに花を入れてあげろ」 …途中経過は省きますが、クリアーしましたよ。 女の子の自宅と、二つの命を引き換えに。 「火炎放射器」使ったのはちょっとマズかったかなー。

お題「ゴールを決めろ」 サッカーゴールがあり、目の前にはキーパーが。 「ボール」を呼び出してシュートを決める? 発想を逆転させるのよナルホドくん!!  反対側に「サッカーゴール」出して、バスケットボール投げ入れてやった。 クリアー! キーパーざまあ(笑)

お題「厳重に警備されたスターを取れ!」 徘徊する警備員と監視カメラの目をかいくぐり、屋敷をグルリと遠回りしてスターのある部屋へ…!

…というのが正攻法なんでしょうけど、警備員を麻酔銃で眠らせて、監視カメラをRPGで爆破して正面突破できるのがこのゲーム(笑)。 20,000アイテムを自由に呼び出せるので、開発者も意図していないような、 「ルールのちゃぶ台返し」 ができるのが楽しすぎる。

 それにしても、ただでさえ二万語のアイテムがあるというのに、それをひらがな、カタカナ、アルファベットで判別させ、あまつさえ「もしかして検索」まできっちり搭載してしまうとは、おっそろしく 気合の入ったローカライズ。そのうえ、実体化できる対象にゴエモンやビックバイパー、ソリッドスネークにマナカといった歴代のコナミキャラまでも追加するという大盤振る舞い! いやー、このゲームに対する愛を感じますね。

2011年 2月12日


映画日記 「ウォール・ストリート」

 マイケル・ダグラスが再びゴードン・ゲッコーを演じる、オリバー・ストーン自身による24年ぶりの正統続編…なのだが、見事なコレジャナイ続編

 前作のような騙し合い潰し合いの緊張感は皆無で、クローズアップされるのはやれ家族愛だ、夫婦愛だと、「それは他の映画でやれよ」と言いたくなる事ばかり。 オリバー・ストーン自身はゲッコー否定派だという話なので、こういう続編になるのも予想できた事ではあるが…しかし、どう考えても『ウォール街』を観に来た客が、 キスシーンで終わるような映画を期待しているとは思えんがね。監督が撮りたい物語と、観客が観たい物語が完全に剥離してしまっている。

 キャスティングについては、新主人公であるシャイア・ラブーフはビジュアル的にミスキャスト。加えて、これまで繰り返し演じてきた「ハタチ過ぎても青春真っ盛りな若者キャラ」という 経歴から、どうしてもやり手の証券マンには見えない。この人、日本で言うところの妻夫木聡あたりのポジションでしょ。 それから、イーライ・ウォラックをキャスティングしているからと言って、主人公の着メロを『続・夕陽のガンマン』にするのはやりすぎ。この映画とはあまりにも関連性が無さ過ぎて浮きまくっている。 また、前作の主人公であるチャーリー・シーンがカメオ出演…すること自体は良かったが、前作の結末を台無しにするキャラの変貌ぶりにはちょっと失望した。 というわけで、唯一期待通りだったのは不動産屋の婆さんだ(それでいいんかい!)。

 株価の急激な変動を現すシーンなど、所々にCGが使われているが、これがまた一昔以上前のショボすぎる代物。場面転換や通話時のレトロすぎる演出には、もはや懐かしさすら覚えた。

2011年 2月6日


生活日記 「サッカーやろうぜ! ※ただし超次元」
 正月休みぐらいからDS『イナズマイレブン』『イナズマイレブン2 脅威の侵略者』を続けてプレイしてました。 クリアタイムは、一作目は16時間、二作目は真エンディングまで20時間ほど。

 『イナズマイレブン』はアニメが凄く良く出来ているので、元祖であるゲーム版も遊んでみようかな…という軽い気持ちで始めたのですが、これが意外(?)にも面白い!  「収集」「対戦」「育成」という『ポケモン』がヒットした要因をきっちり抑えながらも、必殺技の駆け引きをメインに据えたオリジナリティ溢れる対戦システムからは「新しいモノを作ってやるぞ!」 という作り手の意気込みが感じられました。これがちゃんと売れてよかった! …というより、見事に"売れるプロモーション展開"をやってのけたレベルファイブは流石だなと。

 メインターゲットは、たぶんコロコロコミックを読んでいる小学生…と、(レベルファイブ的には計算外だったらしい)いわゆる腐女子の方々だと思うのですが、いやいや、これは 彼らだけに遊ばせておくにはもったいないゲームですよ。ムチャな特訓で修得した非現実的な必殺技の数々は、近年めっきり見なくなっていた魔球スポ根マンガの系譜で大変に懐かしく、 冒頭から「帝国と名の付く最強学園vs.負けたら廃部の弱小部活」という、非常に分かりやすい島本和彦イズムにも、思わずニヤリとしてしまいます。ゲーマー的には、あの『クロノトリガー』 『ゼノギアス』の光田康典がBGMを手がけているというのも見逃せないところ。

 というわけで、意外と色んな層が楽しめるゲームじゃないのかなぁ…と思いますが、必殺技『火炎放射』の解説 → 「スゴイね 人体!」 ここへ来てバキかよ!  チャンピオン読者も想定済みとかターゲット広すぎるだろ!!

2011年 1月23日


映画日記 「キック・アス」

 ヒーローの力が法律で規制される『Mr.インクレディブル』、孤独なヒーローに嫌気がさした『ハンコック』、限りなくリアルにアメコミヒーローを描いたらどうなるのかという 『アンブレイカブル』etc…そんな、これまで無数に作られてきたメタ・ヒーロー映画の新たな境地。…と同時に、主人公キック・アスのナード丸出しの行動に大笑いし、裏の主人公ヒット・ガールの 爽快アクションに溜飲が下がる、大変よくできた娯楽映画である。人を選ぶ映画だが、選ばれた人はもう自分で分かっていると思うので、直ちに映画館へ走るとよい。

 オチも含めて『スパイダーマン』をなぞる本作は、劇中でも引用される台詞「大いなる力には大いなる責任が伴う」が重要なテーマとなっている。ヒーローに憧れる冴えない主人公は、 自分もヒーローになれないものかとピーター・パーカーよろしく自作のスーツに身を包み、『タクシードライバー』ばりに鏡の前でポーズを決める。それから怪我の治療で全身に金属を入れられた 時には「まるでウルヴァリンだ!」と大喜び。だが、人生を賭けてヒーローに徹する親子と出会うことで、彼は自分にそれだけの覚悟がない事に気付く。結局、自分が欲しかったのはヒーローの力と 格好良さだけだったのだと。彼は、それでもヒーローになれるのか。ヒーローになろうとするのか。物語が終わりに近づく頃、彼は自問する。「大いなる力には大いなる責任が伴うのか?」… その答えが口にされることはないが、行動がそれを示している。力無き者に責任が無いわけではない。そして大いなる責任を持つ覚悟を決めた者が、力を持つのだと。お見事なアナザー『スパイダーマン』である。 そして、その力が「冒頭の墜落ヒーロー」と対になる「飛行能力」というのも美しい構成だ。

 主人公キック・アスを演じるのはアーロン・ジョンソン…だが、恐らくこの映画を観た人が語るのはほとんどビッグ・ダディとヒット・ガールの ヒーロー親子の事ばかりだろう。バットマンのパチモン臭いスーツに身を包み、「クリプトナイトだ!」「ロビンの復讐だ!」とマニアな作戦名を叫ぶ父親を演じるのは、どうやら『ゴーストライダー』だけでは飽き足らなかったらしい、 自身も重度のアメコミマニアであるニコラス・ケイジ。特に娘が見つけた通販サイトを見た時の素晴らしすぎる演技には場内大爆笑であった。そして裏の主人公、ヒット・ガールを演じるのは 撮影時若干11歳のクロエ・グレース・モレッツ。このヒット・ガールのアクションシーンがどれも実に素晴らしい。『リベリオン』に影響を受けたと思しき暗闇の中のFPSバトルやリロード同時進行 の銃撃戦など、見応え十分である。いやー、エンニオ・モリコーネをバックに敵陣へ乗り込んでいくローティーン・ヒロインなんざ初めて観たわ。

 今回はテアトル梅田での鑑賞だったが、字幕がボヤけて少し観辛かった。どうも、全国上映するだけのフィルムが足りておらず、一部劇場ではDVDによるデジタル上映らしいのだが、 そのせいかね?

2011年 1月9日


映画日記 「アンストッパブル」

 これ、『アンブレイカブル』の続編と間違われやしないかね? ロゴもソックリなんですけど。

 というわけで、トニー・スコット&デンゼル・ワシントンの新作。同じ電車モノである前作『サブウェイ123 激突』を含め、ここ数本はイマイチな作品が続いていたこのコンビだが、 今回は久々に楽しめた。

 冒頭からフレームレート落としまくりのオサレ映像が炸裂した時には「あぁ…いつものトニー・スコットだ…」と覚悟を決めたが、いざ物語が始まってみれば、嘘くさいCGやオサレ演出にも 頼らない、意外にも地に足の付いた映像で、安心して観ていられた。

 広告媒体では「事実に基づく映画」を強調しているが、実際はかなり派手な脚色を施してあり、それらが「車両大爆発」であったり「妻と不仲の主人公」であったりと、どれもこの手の映画には 欠かせないお約束要素。当然、出来上がったのは実にテンプレ通りのシナリオである。が、ここまでベタだとむしろそれが心地良い。一時間半と短めの上映時間なので無駄なヒューマンドラマが 入る余地もなく、最初から最後までトニー・スコットお得意の「男の仕事」映画を堪能できる。

 言うまもでないが、大音響&大画面あってこその作品なので、どうせ観るなら劇場で。

2011年 1月8日


生活日記 「あけましておめでとうございます。」
 あけましたゆえにおめでたい! というわけで、年明け早々から新年会という名のゲーム合宿を開催しておりました。もはや、ただ遊びたいがための口実!

 すっかりゲーム仲間の溜まり場となっているパオウ家に新たにマンガ専用の本棚を増設し、オフライン専用となってしまった初代に代わり、二台目のXbox360を導入。 さらに常駐ハードとして現役17年目のネオジオを投入し、遊び呆ける態勢は完璧。

 特にネオジオは、参加者がみんな格ゲー世代なので、『KOF』シリーズや『餓狼SP』といったメジャータイトルから、『リアルバウトSP』『GANGAN行進曲』『ワーヒーJET』といった マイナー気味のタイトルまで、どれを遊んでもちゃんと対戦が形になるというのが素晴らしかったです。なんせオッサンばっかりやからな! まだ十五本ぐらいは未プレイカセットのストック があるので、当分はネオジオ現役で行けそうです。

 あとは、『コール・オブ・デューティ』オフライン四人対戦や『ウイニングイレブン』協力モードといった、普段あまりできないプレイを楽しんだり、恒例となった『ゲームセンターCX』 DVDの鑑賞などで、新春からみっちりゲーム漬けでありました。

 というわけで、今年もぼちぼちサイトを運営していきますので、ツイッターともども、よろしくお願いいたします。

2010年 12月11日


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できればTOPページにリンクしてもらえると、さらに喜びます。

ネスケ? 知らん。

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