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リニア新幹線 |
2011年2月28日(月) | |
今日は雨後曇。産経(1)によれば、橋下知事(大阪)がリニア新幹線の中間駅を関西広域連合内(京都府内)に誘致する意向を表明したが、これに荒井知事(奈良)が反発していて、「広域連合にますます入りたくなくなった」と発言している。リニア新幹線の名古屋·大阪間の中間駅は奈良市付近に出来る、とされている。だが奈良市は奈良県の北端にあり、ほんの数km北向かうとそこはもう京都府である。例えば写真(2)は菖蒲池付近で撮影したが、少しだけ見える茶色のビルはけいはんなプラザで、場所は北隣の精華町光台。精華町、木津川市は行政上は京都府に属しているが、地形的には寧ろ奈良県の一部の様な処である。従って京都市内はあり得ないとしても、けいはんな地区ならば奈良県は名を捨てて実を取った事になるのではないか。
(1)産経(sankei.jp.msn.com/politics/news/110224/lcl11022409020002-n1.htm) (2)けいはんなプラザ | ||
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近鉄奈良線移設 |
2011年2月22日(火) | |
今日は晴。昨日は平城宮跡を通過する近鉄奈良線の移設に触れたが、(1)読売は更に詳しく報じている。要点は以下の通り。先ず結果だが、
(1)読売(www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20110222-OYT8T00316.htm?from=os4) (2)奈良県(www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-19681.htm) | ||
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平城遷都1300年祭とその次/高山地区に企業 |
2011年2月21日(月) | |
今日は晴。平城遷都1300年祭とその次の動きに触れよう。(1)日経によれば、平城遷都1300年祭への来場者は延べ2140万人で、予想の1.7倍。平城宮跡:363万人、県内各地の社寺の秘宝·秘仏の特別公開や特別講話:457万人、地域イベントや文化施設の特別展:974万人とあるので、とりあえず盛況だった事になる。日頃から平城宮跡に来る人数は何人か、もし「1300年」と云う旗印なしで特別公開をやったらどれくたい集まりそうか、等の基準となる人数がないと、成功か否か分からないのは確かだが。 続いて(2)産経。2012年は古事記編纂から1300年に当ったており、「記紀·万葉プロジェクト」が予定されているが、奈良県は今年、古代史の面では縁の深い島根·富山両県等と連携し、シンポジウムを開催するとある。今年やる事は、飛鳥京周辺から平城宮跡に至る観光ルートの開拓やシンポジウム。9日に紹介した様に、3/13には早速、フォーラム「今、記紀万葉が語ること」が橿原文化会館で開催される。それにしても記事タイトルは「古事記の縁で広域連携 関西不参加の奈良、島根·富山と1300年事業」となっており、奈良県の関西広域連合不参加が強烈なインパクトを有している事を示唆している。 そして(3)奈良新聞。平城遷都1300年のメイン会場だった平城宮跡を近鉄奈良線が横切っているが、これに関して県がアンケートを実施した処、「車窓からの眺めに奈良らしさが感じられる」等、現状を肯定する意見が多数寄せられたとある。記事からすれば、県の問題意識には平城宮跡の保護の他、渋滞解消も含まれていた様子だが、他にもう2つ、奈良線を左右する要素がある。その1つはリニア新幹線。リニア新幹線の奈良駅は何処に出来るか全く未定で、京都府内の可能性も0ではない。新祝園付近、高の原付近も有力候補地だから、近鉄けいはんな線が学研奈良登美ヶ丘止まりなのも様子見をしていると云う説がある。しかしもっと南、JR奈良と平城山の中間地点付近に出来るとすれば、奈良線を移設すると共に分岐線を出す事もあり得るのではなかろうか。もう1つは大和中央道。大和中央道は奈良市西部を南北に貫く事が予定されている道路で、南は阪奈道路を越え伏見南小学校の手前迄、北はけいはんな記念公園から南下して旧奈良工業高校付近迄来ている。となれば貫通する場合、大和西大寺·菖蒲池間の教習所がある処で近鉄奈良線と交差する。従って奈良線を地下か高架に移すとなれば、その影響は大和西大寺駅の配線やひいては平城宮跡での線形にも及ぶのではなかろうか。 最後にまた(4)奈良新聞。上六印刷(株)がけいはんな高山地区に来るとの事である。奈良県の「企業活力集積促進補助金」を利用し、東大阪の3箇所の施設を集約する様子だ。高山地区は奈良先端大·参天製薬·NECしかない陸の孤島だったが、近鉄けいはんな線開通でそのアクセス性は大幅向上。それでも精華·西木津地区や津田地区に比べ、企業誘致は進んでいなかった。今回、何か秘策でもあったのだろうか。 (1)日経(http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819890E3EAE2E3E48DE3EAE2E0E0E2E3E39E9693E2E2E2) (2)産経(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110216/lcl11021612520000-n1.htm) (3)奈良(www.nara-np.co.jp/20110219110148.html) (4)奈良(www.nara-np.co.jp/20110215111104.html) | ||
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なら瑠璃絵 |
2011年2月15日(火) | |
今日は晴。燈火会の冬版とも云うべきなら瑠璃絵の写真を挙げる。
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雪 |
2011年2月14日(月) | |
今日は曇後雪。夜には一面の銀世界。11日も雪だった。12日朝の写真をここに挙げる。明日もこうなるかもしれない。
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ポスト1300年祭/けいはんな木津地区の開発/なら瑠璃絵 |
2011年2月9日(水) | |
今日は雨後晴。第1の話題:平城遷都1300年祭は終わったが、次の動きが出始めた。(1)朝日によれば、「町家の雛めぐり」(高取町の3月のイベント)にせんとくんが登場する模様。3月の毎週末、地元のゆるキャラ「ひいなちゃん」が牛車に乗って現われるが、6日には平城遷都1300年祭の顔だったせんとくんもデートの為登場予定。一方、また(2)朝日だが、奈良県は古事記·日本書紀の成立1300年に向けた「記紀·万葉プロジェクト」を構想しており、ゆかりの地を巡る観光ルート開発や、同じく古事記とは縁のある島根県との連携を検討している。3月13日昼には、その第1弾として講演会を橿原文化会館で開催。何れにせよ、目立つ柱が去った中でどう、奈良県の観光を盛り上げて行けるか、手腕が問われている。 第2の話題:当日記ではけいはんなの動向も時折紹介しているが、(3)産経によれば、都市再生機構(UR)が開発中止を決めた木津北·東地区の土地利用計画を策定する委員会の会合があった模様。現状では土地利用が進まない事から委員会を立ち上げ、9月には答申をまとめる予定らしいが、そもそも何か開発·利用すべき必然性があるのだろうか。けいはんな一帯はオオタカの生息地としても知られているが、(4)産経が報ずる様に、開発中の木津中央地区では貴重なカスミサンショウウオが発見されている為、北地区の繁殖地に移して保護する計画がある。となれば北地区の都市としての利用はあり得ない。その上、けいはんな全体としては土地が余っている。営業中止となった私のしごと館は売れ残ったが、その西には10年以上塩漬けの更地が広がっている。奈良県も高山第2工区の開発から手を引く決断をしている。となれば、木津北·東地区の開発は諦めるべきではなかろうか。 第3の話題:実は昨日、なら瑠璃絵に初めて行った。燈花会の冬版で、会場は新公会堂·興福寺·東大寺·春日神社の一帯。写真は新公会堂奥の庭で撮影。勿論、手持ち·感度ISO6400である。 (1)朝日(mytown.asahi.com/areanews/nara/OSK201102080132.html) (2)朝日(mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000001102080001) (3)産経(sankei.jp.msn.com/region/news/110209/kyt11020901570001-n1.htm) (4)産経(sankei.jp.msn.com/region/news/110201/kyt11020102170001-n1.htm) (5)写真(新公会堂庭園) | ||
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遷都祭の評価 |
2011年2月8日(火) | |
今日は日中晴れてはいたが、夜から雨。なら瑠璃絵が始まった。平城遷都1300年祭は成功と思われているが、そうでない側面も見えて来た様子だ。(1)読売によれば、村内俊雄(大阪市大)が奈良県民に対して調査を行った処、行った人は約半数。「事前告知が足りない」「地元の関心が薄い」「ポイ捨てが増えた」「(前評判ほど)目立った行事がなかった」「商店街の人通りは増えても、売り上げに貢献しなかった」「県南部は観光客が減少した」「立地にもよるが、団体客のバスを引き寄せる工夫が必要」等の裏面も明らかになっている。ただ、奈良県では過去、シルクロード博があった。そうした他のイベントとの相対比較ではどうなのか、が勝負の分かれ目だろう。
(1)読売(www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20110207-OYT8T01169.htm) | ||
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私のしごと館/梅田北ヤード/近大高専 |
2011年2月6日(日) | |
今日は晴。第1の話題:(1)産経によれば、買い手の現われない私のしごと館がある精華町の木村町長が、国際戦略総合特区構想の中で活用する京都府の方針を支持し、協力する方針を述べた模様である。私のしごと館は京都府が国に提案した「けいはんな学研都市国際戦略総合特区構想」に於いては、滞在型研究施設として活用する事になっている。一方「けいはんなアグリバイオバレー構想」では、私のしごと館は専ら展示·会議施設として活用し、滞在機能は近隣の国際高等研に求める事になっている。こうした相違があるので具体策は何も決まっていないと見るべきだろうが、市町村レベルでの支持·協力とは、要するに税金の減免措置ではなかろうか。かつて私のしごと館が営業していた頃には、固定資産税·都市計画税は非課税扱いになっていた(事務所部分を除く)。これは、けいはんな地区に文化学術研究施設を誘致する為の優遇策の一環で、私のしごと館は博物館に似た性格の文化施設だからけいはんな建都の精神に合致すると見做されていた。今回の町長の発言も、私のしごと館がけいはんな地区に相応しい研究目的の施設として活用される場合には、減免措置を復活する用意がある、と云う意思表明ではなかろうか。但し、私のしごと館は木津川市にも跨っている。マスコミが伝えないだけかもしれないが、木津川市が私のしごと館の活用に際して精華町並の支持·協力を行う意思を有しているか否か、不明だ。 第2の話題:5日には、Nikon D700点検の為梅田サービスセンターへ。その後、スワロフスキー展をやっていた協栄産業へ。ライブビューAFが可能な最近のデジタル1眼(D700も含む)で、デジスコ(フィールドスコープを利用したコリメート撮影)が可能か否か確認する事が目的。試せなかったが、合成F値が11程度ならば大丈夫だろうとの回答を店員から聞いた。写真(2)は「梅田北ヤード」と呼ばれる駅北側の工事現場付近。梅田貨物駅の移転で生ずる約24haの土地を再開発する「北梅田プロジェクト」が進んでいる。スタジアムを作るとか緑地にするとかもめてはいるが、私のしごと館と異なり、街中の一等地となると動きが早い。 第3の話題:跡地の活用の成功例として注目すべきは、近大高専。近大高専は三重県熊野市にあり、慢性的な定員割れとこれに起因した累積赤字に悩んで来た。そこで名張市の皇学館大学が2009年1月に撤退の意思表明を行うと、すぐに移転の検討を開始。私のしごと館の関係者から見れば羨ましいハイペースで話は進み、2010年5月、名張市と移転合意書に調印、10月には協定書調印。今年4月から正式に移転。皇学館大学の撤退予定日は2010年度末だったから、土地建物は空白期間を産む事なく有効活用された事になる。(3)伊賀タウン情報YOUによれば1/23に入試があり、伊賀地区以外も含む254人の受験生が殺到したが、これは1999年以降で最高との事。名張市は近鉄沿線の街で、広い集客が望める。昨今、大学が郊外から利便性の高い地区に移転する例が増えているが、高校課程も含む高専にとって立地の良し悪しはもっと大事だった模様だ。 (1)産経(sankei.jp.msn.com/region/news/110206/kyt11020602530004-n1.htm) (2)梅田駅北側の工事現場付近 (3)伊賀タウン情報YOU(www.iga-younet.co.jp/news1/2011/01/1999254.html) | ||