FIRE EMBLEM 新・暗黒竜と光の剣
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メーカー : 任天堂
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ジャンル : SLG+RPG
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プラットフォーム : NDS
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ネタばれ感想 : なし
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筆者のプレイ時間 : 約50時間
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クリア : クリア済
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≪ 基 本 事 項 ≫ |
ファミコンで一作目が発売され、その世界観とキャラクター性などにより大人気を博したのがFEです。 その後、着々とシリーズ作を重ね、Wiiでも発売されている事からFEの名を知っている人は多いでしょう。 その一作目が「暗黒竜と光の剣」で、今回紹介するのはそのリメイクです。
物語はアカネイアと呼ばれる大陸で、主人公はアリティア王国の王子マルスです。 アリティアとはかつて暗黒竜メディウスを倒した英雄アンリの家系で、つまり勇者の子孫ですね。 しかし現在、その暗黒竜メディウスが蘇り、彼が率いるドルーア王国軍によってアカネイア全土が戦乱に巻き込まれてしまいます。 マルスの父王は、アンリが使った聖剣ファルシオンを手にドルーアとの決戦に赴きましたが、同盟国であったグラの裏切りにあって戦死してしまいます。 そしてアリティアは敵軍によって完全に包囲され、マルスは母と姉を残して数名の騎士と共にアリティアを脱出、遠く離れた島国のタリスに身を寄せるのでした。
それから暫くの時が経ち、タリス王城が海賊によって占拠され、王女シーダがマルスに助けを求めて来た時、遂にマルスは決起します。 マルスとアリティア騎士団はドルーアを打ち破り、アリティアを取り戻す為に旅立ちます。 それは長く険しい戦いの旅の始まりだったのです。
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≪ シ ス テ ム 面 に つ い て ≫ |
【ターン制のRPG要素が強いSLG】 ゲームは章(ステージ)仕立てで敵フェーズと味方フェーズを交互に繰り返すターン制のSLGです。 移動、道具使用など比較的シンプルなインターフェースですね。 現在位置から攻撃可能な場所に敵がいる場合、所持している道具の中から武器を選択して戦闘をする事が出来ます。
プレイヤーが指揮出来るユニットには様々な種類があります。 バランスの良い「ロード」、騎馬で移動力に優れた「ソシアルナイト」、移動力は低いけど防御力が高い「アーマーナイト」等など。 ユニットごとに使用可能な武器や、地形によって移動し易い、移動し難い場所などがあるのでそれらを有効活用しつつ敵と戦いましょう。
武器は大まかに剣、槍、斧、弓、魔道書、杖があり、杖以外は攻撃用です。 杖は主に回復や補助の魔法を使うための道具ですね、魔法使い系ユニットも魔道所や杖が無いと何も出来ません。 これらの武器には熟練度の概念があり、強力な武器はそれなりに熟練度が高くないと使えません。
武器にはほんの一部の武器を除き、使用回数が決まっています。 使い切ったアイテムは壊れて無くなってしまい、武器を持っていないユニットは戦闘が出来ません。 戦闘中にこうなっては困るので、ステージ中などにある武器屋で武器は常に尽きないようにしておきましょう。 …まぁ、普通にプレイしていると金欠に困る事もあるんですけどね。
戦闘は「仕掛けた側の攻撃→反撃→素早さに大きな差があれば勝っている方の再攻撃」となります。 弓などでアウトレンジから攻撃した場合は一方的に1〜2回攻撃をして戦闘は終了です。 この時、敵を倒せなくても経験値は入りますが、勿論止めを刺した方が得られる経験値は大きいです。
この戦闘、パラメータと武器の攻撃力から完全に計算する事が出来ます。 まぁ、確率で出る必殺の一撃が脅威の3倍ダメージなのでいきなり即死する事もありますけどね…。 後は武器によって特攻効果があります、例えば飛行系ユニットには弓が有効などです。 これを知っているのと知らないのとでは難易度が全然違って来ますね。
戦闘の勝利条件は敵の全滅ではありません。 敵の拠点である城を「制圧」する事でクリア出来ます。 勿論ラスボスなんかは倒さなければならないんですけどね。
【仲間を増やして戦力を増強しましょう】 ストーリーが進むとマルスには様々な仲間が増えていきます。 それは展開上必ず仲間になるキャラもいますが、中には敵軍にいるキャラもいます。 そういうキャラは大抵、特定のユニットで隣接して話し掛けるとイベントが発生して仲間になります。
更に、これは移植に際して救済用に追加された仕様なのですが、このゲームは倒された仲間は復活しません。 だから下手に戦っていると仲間がどんどん減ってしまいます。 そんな時、ステージ間のインターミッションでイベントが発生し、「志願兵」と言う形で仲間が増えます。 これで増える仲間は乱暴な言い方をしてしまうと「下手糞な人を救済」のような感じなので、結構強いキャラが仲間になるみたいです。 ただ残念な事に、脇役扱いなのでステータス画面を見ても顔グラフィックはありません。
そして更に移植での追加、特定の条件を満たす事でDS版で追加された新キャラを仲間に出来ます。 ただ、彼らを仲間にするには大変大きなデメリットがあるので普通にプレイしたらそうそうお目にかかる事は無いでしょうな…。
【インターミッション】 インターミッションではセーブの他に、買い物(低級品ばかりですが)、出撃ユニットの選択が出来ます。 更に今回「兵種変更」が出来るようになりました。 これは従来のクラスチェンジのように上位クラスへパワーアップするわけではなく、全く別の兵種になる事です。 ペガサスナイトのシーダがアーチャーになったりも出来るのです。 兵種変更時にパラメータに若干の補正が入りますが、ベースはそのままなので元から力の無いキャラが戦士系になっても余り良い事無いですけどね。 しかしこの兵種変更、実は余りうまみがありません。 と言うのも今作は普通にプレイして加わるユニットの攻守バランスは非常に優れているからです。 下手に兵種変更をすると却ってやりづらくなってしまうと思います。 これが真価を発揮するのは、ユニットが死亡し過ぎてバランスが崩れてきた時くらいかなぁ。
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≪ プ レ イ し た 感 想 ≫ |
いや、面白かったですよ、本当に。 変わった絵柄も筆者は全く抵抗無し、と言うか元から腐女子向けに着々と実績を重ねて来てるこのシリーズの中で、今更あの絵柄にどうして不満を抱くのかと。 良くも悪くもFEらしさを残していて、筆者はむしろちょうどいいとすら思ってますよ。 戦闘シーンの古臭さもむしろFEの味、っていうか思ったほど古臭く感じませんでした。
非常に操作性はいいです、タッチペンでもいいですがパッドでも全く不便を感じません。 敵と味方の攻撃レンジを常時表示したり、ヘルプを画面隅に出したりと親切機能も満載です。 更に今回は中断機能に加えて、ステージ中にセーブポイント(一回だけ)が設置されています。 原作では中断していようとリセットしたらステージ最初からやり直しでしたが、それが解消されましたね。
更に更に、レベルアップ時のステータス上昇率はキャラと兵種を元に確率で行われていましたが、それが見直されています。 お陰で成長率が良くなったキャラが増え、レベル上げがとてもし易くなりましたね。
これらの関係から攻略が非常に楽になり、一言で言うと「簡単になった」と思います。 筆者は2周して2周目は新キャラだけでクリアしましたが、戦力が圧倒的に不足していても何とかなりましたからね。
ちょっと大変なのが、Wi-Fiによるオンラインショップを利用しないとクラスチェンジアイテムが不足している事。 ゲーム中で手に入る数だけでは足りないんだよね…まぁ、筆者が感じた本作の欠点はそれだけ。 オンラインショップ自体はいいと思います、作中では手に入り難いレアなアイテムもありますし。 対戦機能なんかも面白いと思いますけど、ドーピングでバランス崩れるからなぁ(笑 ただ、どうせなら「暗黒竜と光の剣」の完全な続編である「紋章の謎」も収録して欲しかったなぁ…これが本当に物凄く残念。
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更新日時 2008/09/17/20:23:13
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