◆製薬企業で注意ORオススメする会社は??◆ Part-3
1 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 13:58

医薬品産業は世界的にM&Aが急速に進行し、巨大な企業が誕生しています。

市場としては日本は世界で2番目の規模ですから、外資の進出も本格的になり、この10年
ほ どで日本の市場は様変わりしましたが、就職先としてはそれぞれの企業にどのような魅力
があるのか?、また将来性はどうなのか?、などを検討しましょう。

Part-1 http://tako.2ch.net/test/read.cgi?bbs=recruit&key=953396137
Part-2 http://tako.2ch.net/test/read.cgi?bbs=recruit&key=960251177




2 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 13:59

企業サイトのURL (1)

ウエルファイド http://www.welfide.co.jp/
大塚製薬 http://www.otsuka.co.jp/
科研製薬 http://www.kaken.co.jp/
カネボウ薬品 http://www.pharm.kanebo.co.jp/
三共 http://www.sankyo.co.jp/
参天製薬 http://www.santen.co.jp/
塩野義製薬 http://www.shionogi.co.jp/
住友製薬 http://www.sumitomopharm.com/contents.htm
第一製薬 http://www.daiichipharm.co.jp/
大正製薬 http://www.taisho.co.jp/
武田薬品工業 http://www.takeda.co.jp/
田辺製薬 http://www.tanabe.co.jp/
中外製薬 http://www.chugai-pharm.co.jp/
ツムラ http://www.tsumura.co.jp/
帝人 http://www.teijin.co.jp/
テルモ http://www.terumo.co.jp/base4.html
富山化学 http://www.toyama-chemical.co.jp/




3 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 13:59

企業サイトのURL (2)

旭化成工業株式会社 http://www.asahi-kasei.co.jp/
エーザイ株式会社 http://www.eisai.co.jp/
小野薬品工業 http://www.ono.co.jp/home.htm
キッセイ薬品工業株式会社 http://www.kissei.co.jp/
杏林製薬株式会社 http://www.kyorin-pharm.co.jp
協和発酵工業株式会社 http://www.kowa.com/
キリンビール株式会社 http://www.kirin.co.jp/
大日本製薬株式会社 http://www.dainippon-pharm.co.jp/
大鵬薬品工業株式会社 http://www.taiho.co.jp/
鳥居薬品株式会社 http://www.torii.co.jp/
藤沢薬品工業株式会社 http://www.fujisawa.co.jp/
持田製薬株式会社 http://www.mochida.co.jp/
山之内製薬株式会社 http://www.yamanouchi.com/




4 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:00

企業サイトのURL (3) − 外資

アストラゼネカ http://www.mycom.co.jp/career/astrazeneca/
アベンティス(USA) http://www.aventis.com/
グラクソ・ウエルカム http://www.glaxowellcome.co.jp/
ジョンソン・エンド・ジョンソン http://www.jjmkk.co.jp/
日本シエーリング http://www.schering.co.jp/
ノバルティス ファーマ http://www.novartis.co.jp/
バイエル薬品 http://www.bayer.co.jp/
バクスター株式会社 http://www.baxter.co.jp/
萬有製薬 http://www.banyu.co.jp/
ファイザー製薬 http://www.pfizer.co.jp/
ブリストル・マイヤーズ=スクイブ http://www.bms.co.jp/
ロシュ・ダイアグノスティックス http://www.rdj.co.jp/




5 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:01

最新の『日経ビジネス』 (6/12号) に「アベンティス」が8ページに渡り取りあげられて
おり、そのうち4ページは、編集長のCEOインタビューでした。

面白い内容ですし、現在、世界の薬品業界がどのように動いているのか?解説している部
分もありましたので、テキスト化しました。




6 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:01

アベンティス 日経ビジネス 2000/06/12

アベンティスはドイツの「ヘキスト」とフランスの「ローヌ・プーラン」と言う大手化学会
社が、互いに化学部門をスピン・オフし、医薬品と農業関連部門のみを抜き出し統合した企
業であり、99円12月15日に発足したが、統合後の本社をドイツ=フランス国境に近いスト
ラスブール(フランス)に置いた。

ヘキストの歴史
1863年に誕生したヘキストはヘキスト(現在のフランクフルト)に工場を建設し「赤い工場」と呼
ばれる程、赤い染料で有名だったが、各種ファインケミカル製品や医薬品に進出した。
1995年にはアメリカの大手医薬品メーカー、マリオン・メレル・ダウを買収していた。
1999年には化学部門を「セラニーズ」として分離独立させた。
1998年の売上高は3兆500億円、本社はフランクフルトにおいていた。

ローヌ・プーランの歴史
1895年に精密化学品会社として設立されたが、1980年代にはいると農業やワクチン分野の事
業の合併と買収(M&A)を繰り返し、90年にはアメリカの大手医薬品企業、ローラーを加え
て医薬品分野にシフトした。
1997年にはかつての中核事業だった化学品部門を「ローディア」として分離し、99年までに
その株式は100%売却した。
1998年の売上高は、1兆7,500億円、本社はパリに置いていた。
この合併(HMRとRPR)の存続会社はローヌ・プーランになっている。




7 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:02

98年の年末に、この合併が発表された時、次の3点で脚光を浴びた。

1) ドイツとフランスを代表する企業の合併である。

今ではEU内で共同歩調を取っているが、ドイツとフランスは第二次世界大戦までに、何回
も戦争した間柄だったため、歴史的には大きな溝があった。

99年、アベンティスはフランスのストラスブールに本社を置いたが、ヘキストの本社と主力
工場があったフランクフルトから、飛行機の直行便もなく、自動車で3時間ほどかけて移動
するしかない場所だが、19世紀末に普仏戦争でドイツに占領され、第二次世界大戦でフラン
ス側に解放された町なので、融和の象徴として選択した。

2)化学部門をスピンアウトし、生命化学部門を合併対象とする。

ローヌ・プーランはフランスの国策会社で、化学部門は創業事業、80年代から生命化学部門
の強化を狙いM&Aを繰り返して来たが、医薬品の売上高は合併前には世界の17位と出遅れ
ていた。

97年に化学部門を「ローディア」として分離、株式の67%を保有したままだったが、99年
に残りの株を全て売却した。

ヘキストは合併前の98年の売上高は437億マルク(3兆5,000億円)、その約1/2を化学部門が
占めていたが、99年10月に「セラニーズ」に分離、合併に臨んだ。




8 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:03

3)ユルゲン・ドルマンCEOの采配が見事だった。

94年にヘキストのCEOに就任したドルマン会長は、東西ドイツ統合後の不況の影響などのため
に業績は思わしくなかったが、間もなく化学業界では世界的なM&Aが潮流となった。

世界から優秀な人材を選抜して対策チームを作り人員削減を進めるとともに、創業事業でも
ある染料事業を分離、競争相手のバイエルとの合弁事業とするなど、ドラスティックに変革
を進めてきた。

95年にはアメリカの大手医薬品メーカーだったマリオン・メレル・ダウを買収、手薄だった
医薬品事業の強化に乗り出したものの、売上高では世界の13位でしかなく、単独で生き残る
には規模が小さかったため、ローヌ・プーランとの合併に動いた訳である。

ドルマン会長は、合併後の存続会社はローヌ・プーランに譲り、本社もフランスに置くなど
の配慮を示したが、株式の交換比率もヘキスト株1に対し、アベンティス株1.333とし、自ら
はCEOに就任した。




9 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:03

アベンティスの合併効果

医薬品部門では研究開発部門での合併効果が大きく、例えば、フランクフルトにある医薬品
の基礎研究部門では、化学物質を3次元の画像データにし、タンパク質に化合物がどのように
結合するか?をバーチャルな空間で検討、新薬の候補を選ぶ作業が行われているが、この作
業の競争力を高めるには、どれだけの化学物質のデータを持っているかが重要になる。

保有するデータ数が多ければ、それだけ有利になるが、アベンティスの保有するデータは合
併によりほぼ倍増したと、担当者のカールハインツ・バリングハウス博士は言う。

通常、医薬品分野では研究開発費が多いほど新薬の開発が有利になるが、アベンティスは医
薬品部門の研究開発費だけでも99年には24億ユーロ(約2,500億円)を投じており、この時点で
世界で最も多額な研究開発費を投じていた企業となった。

この豊富な資金を使い、現在60を越える新薬を開発しており、5年以内に15種類の新薬を
発売する計画である。

医薬品部門全体を統括するリチャード・マーカム氏は「技術革新が我々の考え方や組織のあ
り方、情報の共有の方法を決め、そして我々の得られる結果さえ決める−−そう言う新しい
企業文化を創って行きたい」と語った。




10 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:04

日本での戦略

アベンティスの日本法人の売上高は1,000億円を超えたが、これは外資系では3番目に大き
い数字であり、日本全体でも10指入りを窺う水準である。

日本法人のピーター・レッシャー社長は「2004年までに、日本で10種類を越える新薬を発
売できるだろう、MRの数も増え、より専門的で広範囲な活動が可能になった、我社は日本
のリーディング・カンパニーになると確信している」と抱負を語ってくれた。

日本の医薬品市場は厚生省の薬剤抑制政策により縮小傾向が続いているが、そこに新製品を
継続的に投入できる会社の登場は、日本の製薬会社にとっては脅威である。




11 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:05

アベンティスの評価 : 上山信一 、マッキンゼー&カンパニー プリンシパル

ヘキストは生命科学の重視を打ち出し、ローヌ・プーランと合併したが、ヨーロッパ企業の
場合、株主価値や収益性と言った経済的な判断のみにより、こうした決定がなされる訳では
ない。

日本でもトヨタ自動車の奥田碩会長とSONYの出井伸之社長が企業改革の面で何かにつけ比較
されるように、ドイツでもダイムラー・ベンツのユルゲン・シュレンプ会長とヘキストのユ
ルゲン・ドルマン会長が比較されていたと言う背景がある。

98年にダイムラーがクライスラーと合併したため、ヘキストのドルマン会長としても大胆な
合従連衡に動かざるを得なかったところがあるようだ。

経営資源を生命科学に注力すると言う姿勢は、世界の大手化学会社の中ではモンサントが先
陣を切り、デュポンもバイオ分野でM&Aを進めており、ヨーロッパ全体に出遅れたと言う焦
燥感がにじんでいた。  ( Part-2の18、ファルマシアの項を参照 )

ドイツの国益と言う点から見れば、将来欠く事のできない製薬やバイオ分野の世界的な競争
力を何らかの形で維持しなければならないが、ヘキスト、バイエル、BASFは20世紀の初頭
の戦時には政策的にひとつにされていたほどの国を代表する化学会社だから、このうちのど
れかが、その役目を担って欲しいと言う国民や政府の期待もあっただろう。




12 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:06

アベンティスの企業規模

99年12月15日に合併したために変則的な決算になったが、売上高204億ユーロ(2兆1,400億円)、利益は6億9,200万ユーロ(726億円)だった。 (99年決算時のレートで換算)

アベンティスの主力であるライフサイエンス部門は、売上高が4%増の184億ユーロ、利益は24%増の7億4,500万ユーロだったが、そのうち医薬品は139億ユーロ(1兆4,500億円)、農薬や種子を扱う農業部門は46億ユーロ(4,800億円)で世界の最大手になっている。

アベンティスの売上高を地域的に見れば、ヨーロッパが1/3強、アメリカ(北+南)で1/3、日本&その他の地域で1/3弱であり、バランスもとれているが、問題点としては99年売上高の2兆1,400億円は、ヘキスト時代よりも約30%少ないと言う事である。

2000年第T-四半期(1-3月)の業績は前年同期比、売上高7.5%増の52億7,500万ユーロ(5,400億円)、利益は18.4%増の1億7,400万ユーロ(182億円)となり、財務部門のCPO(最高責任者)に就任しているパトリック・ラングロイス氏は「この四半期の業績は、そのまま2000年の業績に繋がるはずだ」と期待している。

農業部門は世界最大だが、総売上の22%に過ぎない存在であり、99年決算は98年に比べ減収減益になり、売上高利益率も11%と、医薬品の17%に比べて低いため、このままでは再度の分離が必要になる。




13 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:07

強敵の出現

医薬品部門は好調だが、99年秋から
a) グラクソ・ウエルカム(イギリス)とスミスクライン・ビーチャム(イギリス)の合併
b) ファイザー(アメリカ)によるワーナー・ランバート(アメリカ)の買収
など、アベンティスを越える企業の誕生が発表されている。

時価総額を見ると、グラクソ・グループやファイザー・グループは1,800億〜3,200億ユーロもあ
るし、世界の上位15社の平均でも約1,000億ユーロ(約10兆円)だが、アベンティスの株式時価総
額は約500億ユーロしかない。

事業がライフサイエンス(医薬品)に絞り込まれた結果、ライバルには「お買得」に映る訳で
あり、ローヌ・プーランが合併を決意したのも、株式時価総額の低い事が理由だった。

規模の競争に勝つためには、アベンティスも更なる合従連衡を視野に入れなければならない
訳で、その時、主導権を握るにはとにかく利益をあげ、株式時価総額をあげるしかない。




14 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:08

ライバルのバイエルは、事業の展開を医薬品や高分子化学品など4分野を堅持する方針を打
ち出しているが、マンフレッド・シュナイダー会長は「事業が絞り込まれていれば買収され
る危険性は高まる訳であり、ドルマン会長とは『競争力のある企業を作る』と言う目標は同
じでもそこに至る道程は別々なのだ」と話したと言う。

日本でも「選択と集中」の合い言葉のもとに中核事業に経営資源を集中しようとする企業は
多いが、事業の絞り込みが買収されやすくなると言うリスクを生むのも事実であり、事業の
再構築の途上にある日本の総合企業にとっても、アベンティスの行方は目が離せない。




15 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 14:09

まとめ−世界的な医薬品企業として生き残るには

1) TOBをかけられないためには、株式時価総額は10兆円程度必要である。
2) 研究開発費も、年間2,000〜2,500億円程度は必要だ。
3) 研究開発費に、これだけ投資するためには、売上高は2兆円程度必要だ。

Cf:売上高、2兆円以上は6社になる。
>3兆円=メルク、ファイザー+ワーナーランバート
>2兆円=グラクソ・ウエルカム+スミスクライン・ビーチャム、アベンティス
ノバルティス、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ
>1兆円=ホフマン・ラ・ロシュ、アストラゼネカ ←この2社は、1.5〜1.8兆円規模

株式時価総額が10兆円規模でも、イーライ・リリー(売上高約1兆円)は買収されてしまった
ので、安全圏とは言えないようだ。




16 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/12(月) 14:14
おつかれさまで〜す。


17 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/12(月) 14:59
先生、がんばってください!
この板だけは生き残ってほしいです。


18 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 16:15

ありがとうございます。 嬉しいです。




19 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 18:06

株式時価総額 2000/06/12 現在

武田薬品 6兆4,560億円
山之内製薬 2兆0,180億円
藤沢薬品 1兆3,260億円
三共 1兆0,800億円
エーザイ 7,720億円
萬有製薬 6,420億円
塩野義製薬 6,360億円
小野薬品  5,650億円
第一製薬 5,630億円
中外製薬 5,000億円

田辺製薬  1,830億円
持田製薬  1,170億円
富山化学  1,130億円
キッセイ薬品 1,050億円

キリンビール 1兆3,990億円
旭化成 1兆0,000億円
三菱化学 9,970億円
テルモ   7,040億円
帝人   4,270億円




20 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 18:07

感想

1) 武田と三共が、なぜこんなに差がつくのだろう?
2) 山之内の評価が高い。 ←開発力が評価されているのか?
3) 藤沢が三共より評価が高いのは驚きだ。
4) エーザイは思ったより低い評価だ。
5) テルモの評価が高い。
6) キリンビール、旭化成、三菱化学などの今後の戦略は?




21 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 18:07

北陸製薬 :

Webサイトはありません。

Part-1で「北陸製薬」を「子会社を作り土地転がしした会社」と書きましたが、今日、偶
然にMRが2人、当院を訪問してくれましたので、訂正と、報告をさせて頂きます。

北陸製薬は「外国人持株比率=64%」ですが、この「外国人」はドイツのBASFです。

1) BASFはドイツを代表する化学メーカーです。 [ 項目11を参照 ]
2) クノールもBASFの子会社です。
3) クノールも名称変更したので、北陸製薬も名称変更するようです。
4) 過去の負の遺産からは縁が切れています。

MRはA氏(50歳)とB氏(30歳)でしたが、話し込み、気に入ったので、普段は任せきりな
のですが、担当者に「購入してあげてね」と頼みました。 (年齢は概ね)

B氏は大学を卒業してから、ずっと北陸製薬にMRとして勤務しているそうですが「働き
やすくなった」そうです。

就職するには良いと思いましたので、今週中に資料を貰います。




22 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/12(月) 18:09

アストラゼネカ : リストラはあったのか?

北陸製薬のA氏は「アストラゼネカに勤務していた」と話し「リストラを受けました」と
言うので、本社に電話した事を話しました。

私が「本社に電話したけれど、リストラはしていないと言っていた『MR試験に通らない
ようなMRは使えない』と言う事だった」と言うと「結局、給料を多く取っている、年齢
の高いグループがリストラに逢ったんです」と話しました。

言いたい事がたくさんあるようでしたが、気の毒だったので、それ以上触れませんでした。

ここに書く事は了解を頂きましたが、言葉が途切れたので、ニュアンスを正確には、お伝
えできていません。





23 名前: 外資MR 投稿日: 2000/06/12(月) 23:52
MR試験ですか。あれって何なんだろうと思います。
結局、外に向けてアピールするための材料なんですよね。
あんなもの通っても価値あると思えませんし、企業の人減らしの
材料ですから。私は5回目でしたが、会社からは5回目が一つの
区切りだから今回受験者は再試験を受けさせないという暴挙に
うって出られました。会社によってはあんまり勉強されてない模様で
私のいる会社は外資でも3本の指に入る合格率ですが過去問題
くれるだけで自分でやれって感じでした。

なんか又、間が空いたのでカキコしてみたら見当違いなことを
書いたようでした。どもすいません


24 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 00:30

外資MR様:

お久しぶりですね。

>MR試験ですか。あれって何なんだろうと思います。
>結局、外に向けてアピールするための材料なんですよね。

Part-1にも書きましたが、そう言うことですね。
合格ラインも発表しないし、本当に不明朗な試験です。
個人の資格なのに、結果を企業には知らせる。
業界団体がするのなら、厚生省がすれば良いのです。

しかし、厚生省がしても介護保険の「ケアマネージャー資格」も不明朗です。

>企業の人減らしの材料ですから、あんなもの通っても価値あると思えません。

アストラゼネカを退職した方はMR資格試験については言及しませんでしたが、
また、お会いした際に、ゆっくり窺いたいと思っています。




25 名前: charlie 投稿日: 2000/06/13(火) 01:23
SARUTAHIKO先生はじめまして。
3つのスレッドを今日一気に拝見させていただきました。
私も就職活動中の学生です。
もっと早く先生のような先達のアドヴァイスを聞くことができていたら
と思うと残念でなりません。

>朝霧さん
私もアストラゼネカを受けておりますが、エントリーの関係上
最終セミナーになんとか参加できたので、まだまだ道程は長いです。
ようやく本日2次選考があります。残り枠なんて少ないのでしょうね。
でも全力で頑張ります。

では皆様おやすみなさい。



26 名前: SARUTAHIKO先生へ 投稿日: 2000/06/13(火) 02:27
始めまして。
先生にお聞きしたい事がありまして、スレッドを立てました。
製薬会社では無いのですが、医療系ネットベンチャーで
(株)ケアネットという企業は御存知でしょか?
ネット以外にスカパーで番組を放送したりしてるらしいのですが
何か御存知でしたら教えて頂きたいです。
私としては、今後成長が見こめるいい企業ではないかと
思っているのですが・・・・・
それでは、失礼します。



27 名前: SARUTAHIKO先生へ 投稿日: 2000/06/13(火) 02:55
初めまして、私は製薬会社の研究職を志望している学生です。
私は就職活動をおこなうにあたって、後発系(ジュネリック)の製薬会社に
興味を持ち受験を考えています。日医工、沢井、東和薬品などがその代表格として挙げられると思うんですけど、そのなかの東和薬品さんについて詳しく知っておられましたら、助言していただきたいと思っています。
最近、株価が落ち込んでいたり、製薬業界も変動していく世の中で生き残っていけるかどうか心配です。
三共などの大手の製薬会社でさえ、外資系に吸収合併されるかも・・・という世の中で、日本の中堅の製薬会社はどんどん淘汰されていってしまうのでしょうか。
1年や2年でつぶれないだろう・・・と思っている私はやはり甘いのでしょうか。
素人の私ですがもしよろしければ製薬業界について、少し手ほどきしていただけないでしょうか。お願いします。


28 名前: SARUTAHIKO先生へ 投稿日: 2000/06/13(火) 02:57
初めまして、私は製薬会社の研究職を志望している学生です。
私は就職活動をおこなうにあたって、後発系(ジュネリック)の製薬会社に
興味を持ち受験を考えています。日医工、沢井、東和薬品などがその代表格として挙げられると思うんですけど、そのなかの東和薬品さんについて詳しく知っておられましたら、助言していただきたいと思っています。
最近、株価が落ち込んでいたり、製薬業界も変動していく世の中で生き残っていけるかどうか心配です。
三共などの大手の製薬会社でさえ、外資系に吸収合併されるかも・・・という世の中で、日本の中堅の製薬会社はどんどん淘汰されていってしまうのでしょうか。
1年や2年でつぶれないだろう・・・と思っている私はやはり甘いのでしょうか。
素人の私ですがもしよろしければ製薬業界について、少し手ほどきしていただけないでしょうか。お願いします。


29 名前: SARUTAHIKO先生へ 投稿日: 2000/06/13(火) 03:01
すみません、とても長い文章を今二回も送ってしまいました。
不愉快に感じられた方、ごめんなさい。


30 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/13(火) 03:10
ここだけは唯一まじめにやっとるようだから黙認。


31 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 06:42

charlie 様:おはようございます。

人生はいろいろ、企業もいろいろですから、良い面もあれば、そうでないところもあります。

私が直接、本社に電話して話し、また周囲から聞いた範囲では、アストラゼネカは他の企業
よりも悪い印象は受けませんでした。 これからは、萬有製薬も女性MRを活用できなけれ
ば(離職率が高ければ)企業の評価も低下するでしょうから、各社、努力すると思います。

得られた情報は、できる限り、オープンにし、皆様にお知らせします。

今、当院の職員(結婚して子供が3歳)に「女性が働きやすいようにするにはどうすれば良い
か考えて欲しい」と話し、テキストを作って貰っていますが、継続的な話しにしたいですね。




32 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 06:44

26様 : おはようございます。 スレッドを探し、レスさせて頂きます。

27様 : おはようございます。

東和薬品やジェネリックについては少し知識がありますので、時間を見て書いて行きますが
HN(ハンドル・ネーム)をつけるなど、ご配慮下さい。 ( 再掲しますので読んでください )

お二人に、今日は、TVの取材(される方)と、医師会の仕事に、あと文章も少し書かなけれ
ばならないため、レスが遅くなるかも知れませんが、ご容赦ください。

30様 : ありがとうございます。




33 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 06:45

私が、ここに書いているのは、私も勉強したいからです。  (再掲)

私に質問されるのでしたら
1) 自分の立場を支障のない範囲で記載する。
2) 質問する企業に関する自分の情報を支障のない範囲で記載する。
3) 当該企業のサイトのURLを記載する。
4) 何社かの比較であれば、その旨、記載する。
5) 適当なHN(ハンドル・ネーム)をつける。←名無しさん相手ではサマにならない。
6) なぜ、その会社を受けたたいのか?
なども、教えて下さい,それがあればアドバイスも効果的にできます。




34 名前: 26です 投稿日: 2000/06/13(火) 14:27
すいません、一方的に質問をして。
その会社のURLは http://www.carenet.co.jp/です
ベンチャー企業ですので情報が少なくて。
働いている人も知りませんし・・・・
アメリカで似た様なビジネスモデルの会社はあるらしいのですが
日本では他になさそうです。
医療関係の方であれば、御存知かなと思いまして
スレッドをたてた次第です。


35 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 14:32

知っています。
数日前に勧誘の電話が来ました。 (2回目です)
URLを見ましたので、検討し、意見を書かせて頂きます。
(HNをお願いします)



36 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 14:33

○○薬品 : 株価低迷の原因?

株価の下落はプリンストン債の購入による損失のよう(私が聞いた噂)です。

損失額も(噂では)聞いていますが、明らかになった情報かどうか解らないため、明確に書
きません。 しかし、○○薬品にとっては問題(大きな打撃)にならない金額だと思います。

皆様には「プリンストン債」と言ってもなじみがないかも知れないと思い、説明しておき
ますが、これはヤクルトの大蔵省から天下った副社長が、会社に1,000億円にのぼる損失
を負わせながら、自分は多額(5億円?)の賄賂を貰っていた、あの事件のものです。

損失額の問題ではなく、企業がそう言う事をすれば「体質」が問われます。




37 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 14:33

プリンストンの衝撃  JAPAN INVESTMENT JOURNAL www.invest.co.jp より

1999年9月14日、東京のクレスベール証券の事務所は混乱の極みにあった。

クレスベール証券が中心となって日本の投資家あてに販売してきたプリンストンファンド
の運用会社であり、かつ同社の筆頭株主であるプリンストン経済研究所のR・アームスト
ロング会長が13日夜(二ューヨーク時間の9月13日)米国証券取引監視委員会(SEC)の
告発を受けたからである。

アームストロング会長告発の知らせが通信社に流れるや、朝から同ファンドの購入者を始
め、顧客やマスコミからの問い合わせが間断なく続いている。その中で、代表者の支店長
は自室にこもりきりで、何も知らされていない中間管理職が部下や外部からの問い合わせ
に応対しなくてはならなかった。

それに輪をかけるように、従業員の混乱と焦燥感を増すような事実が目の前にあった。そ
れは、金融監督庁からの業務調査がこの米国当局の動きに合わせたかのように実施されて
いたからであり、しかも、その調査がまた通常の検査でないことは、金融調査官に交じっ
て税務当局の調査も同時に行われたことからも理解できた。このような経済事件で、税務
当局が関心を持つのは、取引にかかわり多額の手数料などを得ていた個人や法人に対する
徴税権の行使のためである。




38 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 14:35

プリンストンファンドの問題点は、今のところ3点に絞られる。

第1は、高額の販売手数料。ファンドの販売時にー律販売総額の5%に相当する手数料が
販売会社や仲介の労を取った個人、会社に対して支払われる。この当初販売手数料だけで
も通常の金融商品の販売手数料としては、とくにこの低金利時代には、めずらしいことと
いわざるを得ない。それに加えて、プリンストンでは、その当初販売と同率の手数料を毎
年、そのファンド残高が維持される限り年率の金利計算と同様に手数料として支払われる。
これらの高率といっていい販売手数料に魅力を感じ、プリンストンファンドを販売したの
は、クレスベール証券だけでなく、ワールド日栄証券など数社あるとみられる。また、手
数料が販売会社を通じその他の関係者に分配されとする情報もある。

第2の問題点は、こうした高額の販売手数料に加えて、ファンドの購入者に支払われる高
率の利回り保証である。 関係者によると投資家に保証された年間の利息配当は4%から
8%にも上ることがあった。その上、この利回りについては、プリンストン経済研究所ま
たは、アームストロング会長の個人保証が付いていたとされる。運用の方法と、保証の内
容が今後問題になるであろうし、展開によれば販売会社の責任を問うことも出来るとする
法律家の意見もある。  (これ以下は略)




39 名前: sakura です 投稿日: 2000/06/13(火) 15:40
すみません、昨日初めてこの掲示板に訪れて、東和薬品さんについて
質問をさせていただいた桜というものです。
自分の名をなのるという基本的なことをぬかしてしまい申し訳ありませんでした。
私が、現在東和薬品について知っていることは、ジュネリック(後発系)の
医科向けの医薬品会社で、最近東北のメルクの工場を買い取ったということ。
ジュネリックは今日本に数多く存在しており、大手先発メーカーも力を入れ出しており、
生き残れるかどうかは注射液をだしているかどうかがポイントとなってくるということ。
(注射液はそれだけ施設が整い、技術がないとできないから)
東和薬品は、注射液もだしており、後発系医薬品メーカーでは日医工、沢井などに並ぶ大きい部類に入るのではないかということ。
女の人が研究所には多くおり結婚しても続けられる環境が整っているように感じています。
以上のことが、わたしが知っている東和薬品です。友人からのまた聞きなどで間違っていることがあるかもしれませんが...

わたしがその会社を受けたいのは、今いったとおり女性が働きやすい環境に感じ、また地元採用系ということで研究所がある関西に
すんでいる私にとっては、実家を離れないで済むので大変魅力的だということ。
製薬系の研究職は、研究内容や学校推薦重視とした採用が多い中、即戦力とはならない化学系の学生を積極的に採用していると
聞いたからです。

男女雇用均等法になったからといっても実際に女性が三交代や残業だらけの職場の中で働くのは
難しく、家の仕事などと両立できる会社ではないかと思ったからです。

以上の事が、わたしが興味をもった理由です。


40 名前: メラオ 投稿日: 2000/06/13(火) 16:33
猿田彦先生おひさしぶりです。
先日、最終結果待ちのとこから合格のTELがありました。
そこに行く予定です。ずばり、Sです。
MSはとても急がしそうですがやりがいもあるみたいですね。
あと、MS・MR・医師の力関係っていうのは
    医師>>>>>MS>MR
っていう感じでしょうか?あくまでわたしのイメージですが・・・


41 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 16:43

Sakura様 :

貴方が「最近、株価が落ち込んでいたり」と書かれた要因のひとつだと思いますので
書きました。  36〜38を、お読み下さい。
レスはこの後、とりあえず2つ書きますが、時間を見つけ、続けて書いて行きます。




42 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 16:44

東和薬品 : http://www.towayakuhin.co.jp/

東和薬品はジェネリック医薬品(専門)業界では最大手で、ライバルと言うか競争相手は沢
井製薬だけ、日医工(日本医薬品工業)は脱落した〜しかけていると思います。

東和薬品の岡山工場は遠くから出かけて行き、見学させて貰った事がありますが、あまり
お金をかけたものではない印象を受けました。

沢井製薬の工場の方がはるかに良かったですし、日医工も(富山の工場をいくつか見学させ
て貰いました)新工場を稼働させていると聞いているため、東和薬品も対抗上、新しい工場
を必要としていたのでしょう。

東和薬品の採用情報で「研究職」を募集しているのは、山形工場ですが、これはメクトの
工場だったのではないかと思います。 メルクとメクトでは大違いです。
http://www.towayakuhin.co.jp/saiyoshinki.htm




43 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 16:45

メクトはPart-1の[121]に書きました。

メクトは関東医師製薬から名前を変えたのですが、92〜93年頃か、カップヌードルの日清
食品に買収されました。 100億円で60%の株を支配すると言うものだったと思います。

日清食品はメクトを買収した訳ですが、MRには到底無理な(値引率が低い)条件での販売
を命令し、厳しくノルマを課し、達成できないMRには厳しい態度をとり、退職に追い込
まれた〜自主退職したMRが多数出ました。

日清食品は、自社の研究開発力を信じていたのですが、新薬は開発されず、今まで利益を
あげていた体制も壊してしまったため利益も出なくなり、98年頃か、身売りしようとした
のですが買い手も出ず、結局、全員解雇、工場も売却して解散してしまいました。
(ここまで121を改変&再掲)

解散したメクトの工場を東和薬品が買い取ったと聞いた事があり、この山形工場がそれに
該当するようですが、敷地と設備だけを買い取り、工場で働いていた人達を新たに再雇用
したのではないかと想像します。

設備は、たぶん東和薬品よりもお金がかかっていたと思いますから、東和薬品にとっては
良い買い物だったと思います。




44 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/13(火) 16:59
臨床検査薬を作っている、「シノテスト」という
会社はどうですか?知ってる方いれば、レスお願いします。


45 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 17:39

sakura様 :

1)ジュネリックは、日本に数多く存在しており、大手先発メーカーも力を入れ出している。

エーザイはエルメッドエーザイ、ウエルファイドは吉富薬品、田辺は吉井松、などと各社
とも力を入れています。 武田薬品の子会社の日本製薬もジェネリックを出していたと思
いますから、市場が拡大するようなら、武田薬品なども進出は簡単です。

2)生き残れるかどうかは注射液を出しているかどうかがポイントとなって来る。

私は自社の販売網を持っているかどうかだと思いますが、東和薬品は強力な自社販売網を
保有しています。 自社で販売するエリアと代理店を使うエリアがありますが、代理店と
言っても「**東和薬品」と言うような名前の子会社が大部分だと思います。

3)東和薬品は、後発系医薬品メーカーでは、日医工、沢井などに並ぶ大きさではないか?

株式時価総額を調べたところ、今日の時点では、東和=沢井>>日医工(1/2)ですから、こ
の2社の争いだと思って間違い無いでしょう。




46 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 17:40

4)女性が研究所に多くおり、結婚しても続けられる環境が整っているように感ます。

ジェネリック医薬品メーカーは、優秀な人材を求めており、どれだけ辞めても補充ができ
る大手とは姿勢が異なりますから、少なくとも萬有のように有無を言わさず会社の方針を
押しつけるような事はしないと思います。

5)また地元採用系と言う事で研究所がある関西に住んでいる私には大変魅力的だ。

私はジェネリック医薬品企業の「研究職の仕事」には全く知識がありませんが、研究&開発
費は、大手とは桁違いに少ないため、そんなに人員が必要なのか?と言う疑問はあります。

東和薬品の研究&開発部門には、何人ほど配置されているのでしょうか?




47 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 17:41

5) 東和薬品の株価

私は株式投資をしないので、株価は常に見ている訳ではありませんが、私が知っている東
和薬品のピークは8,000円台だったと思います。

また沢井製薬とは大きい時(例えば2年前)では2倍程度の格差がついていましたが、この
ところ、逆転していますが、なぜ、そうなっているのか?興味のあるところです。




48 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 17:46

*) 結論

ジェネリック医薬品は、低薬価=低医療費のニーズにあっており、業界最大手で品質も許
容できる東和薬品は、販売網も独自のものを持っており、大手医薬品メーカーや外資が参
入しても、高い参入障壁を有しており、潰れるような可能性は少ないと思われる。

訂正:株価(47)の5)は6)にして下さい。




49 名前: hideです 投稿日: 2000/06/13(火) 19:03
26・34を書きこんだ者です。
すいません、HNを名乗らなくて・・・
よろしくお願いします。


50 名前: SARUTAHIKO先生へ 投稿日: 2000/06/13(火) 20:49
sakura です。SARUTAHIKO先生すごくたくさんの助言ありはとうございます。
(1)36〜38の株価低迷の理由について、拝見させていただきました。
株の事にあまり詳しくなかったので、株価だけで判断してしまっていました。
株価の後ろのいろいろな背景をもっと勉強しなくては...と思いました。

(2)メルクとメクトを間違えてしまうなんて....恥ずかしい。
すみません。笑ってやって下さい。(涙)

(3)東和薬品の開発.研究職についてですが、大阪の門真市に研究所があり、
毎年一桁若干名採用を行っているらしいです。
ホームページをみてみると薬学系の人たちばかりではない、めずらしい
製薬会社だと思いました。製薬会社はやはり研究内容を重視した採用を
行っており、薬学.農学部が強いらしいです。
化学系や食品系は若干ゆるいみたいですけど。

製薬会社で将来働くことを目指している私にとって、この掲示板は本当に勉強になります。
SARUTAHIKO先生いつもありがとうございます。
最近、私は製薬業界がどんどん変わりつつある世の中において、少し不安な気持ちが出てきていました。
周りの噂にまどわされないように自分自身もっと製薬業界について勉強していかないといけないな、と改めて感じています。





51 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 22:44

hide様 :

医師会の会合がありましたが、いつもは「勉強会」の時間です。

開業医〜民間病院の経営者が勉強する機会は

1) 医師会主催の勉強会 ( 月に2回程度、地元医師会館を使用する )
2) 医薬品会社が主催する勉強会−府県1〜2位の都市での開催
3) 医薬品会社が提供するビデオ−日本医師会が冊子(リスト)を作成している。
4) 都道府県レベルの学会〜研究会 ( ex: **県消化器研究会 etc )
5) 学会( 全国、東部&西部 )
6) MRやMSが提供するパンフレット
7) 郵送される医療雑誌
など、いくつもあります。

また、インターネットの情報は「無料」で大量に入手できますから、
お金を払ってまでも情報を得たいと言う開業医は少ないと思います。

しかし、このビジネスモデルには大いなる可能性があります。

続けて書いて行きますが、1〜2日、時間を下さい。




52 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/13(火) 22:46

sakura様 :

私の情報は、書くのは「噂」でも、ほぼ確定の情報が入ります。
これは体制が含んでいる問題のような気がします。

○○薬品はCEOがワンマン(小さい声です)のようですから、それに抑えられている人達が
頭を出そうともがいている、または諦め蓄財に走る、それがプリンストン債の購入に
動いたのではないかと、推測しています。 これは本当に推測です。

継続的に、ここに来て下さるよう、お願い致します。




53 名前: hideです 投稿日: 2000/06/13(火) 23:48
SARUTAHIKO先生、レスありがとうございます。
続きの方、よろしくお願いします。
そうですよね、私もこのビジネスモデルには大きな
可能性があると思っています。
また話は変わるのですが、先生の所にも案内(営業)が
来たとの事ですが、どういう感じで来たのでしょうか?
併せてそれも教えて頂けると嬉しいです。
今度受けてみようと思ってますので・・・・



54 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 13:03

Hide様 :

開業医には、営業の電話が数多くかかります。

ライオンズマンション(大京)などのマンション販売、リゾートトラスト、証券会社、商品先
物、光通信などですが、何の営業か解る前に切るのが大部分です。

大部分は、職員が防波堤になりますが、NTTの営業(広告など)は「NTTです」と言うた
めに私に繋いでしまいます。

ケアネットは女性で、声が小さく「ケアネットと申します」と早口で言ったため、聞き返し
ましたが、説明もまどろっこしかったですし、忙しかったので断りましたが、熱意が感じら
れなかったので、社員ではなくどこかに依頼しているように思いました。




55 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 13:04

実を言うと私も「情報」を売っています。

それは、平均的なサラリーマンの年収よりも多い金額なのですが、どのように情報を売るの
か?と言うビジネスモデルを見つけるのは難しいです。

私の考えるところ、ベンチャーを立ち上げるのは若い方が多いのですが、どうも理論だけが
先行しているような印象を受けます。

ケアネットにどのような可能性があるのか?書こうとしましたが、パートナーとの問題もありますし、また自分の収益を誰かに分ける事に繋がると思い、やめました。

これでお許しください。




56 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 15:39

メラオ様 :

あなたがスズケンに就職されたのはお喜びします。

>MS・MR・医師の力関係っていうのは
>    医師>>>>>MS>MR
>っていう感じでしょうか?あくまでわたしのイメージですが・・・

と言うのは、何を言おうとしているのか?全く理解に苦しみましたので、
すぐにはレスを書き(け)ませんでした。

通常、MRは大学病院や公立病院、民間でも大病院を担当している限り、MSとは関係ない
と思います。 納入価格も規模に応じて会社の方で決めますから、MSは薬品を運ぶだけに
なる事が多いですし、MDが医師に逢う事もまずありません。

私がMSに会ったのは開業前に薬品の納入に来てくれたのが、医師になってからの最初なの
ですから、それでご理解頂けるでしょう。

開業医向けだと、MRとMSは連携するでしょうが「力関係」が、何を意味するのか?解り
ません。 私自身「医師>MR」と考えた事はありません。




57 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 16:09

44様 :

netで「シノテスト」を検索したのですが、概要を理解できませんでした。

このところ「臨床検査薬」の分野は、医療費の検査点数がマルメや点数の引下げなどにより
抑制されており、市場は厳しくなっていると思いますし、ラボもかなり淘汰されて来ていま
すから、相手が大きくなると、これもまた価格交渉力を弱めます。

訂正56 : MDが医師に逢う事も → MSが医師に会う事も




58 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 18:37

◆◆◆ 重要 ◆◆◆

萬有製薬、本社広報部より、お電話を頂きました。

過去2〜3年間の女性MRの就職状況(離職)を調べてくださいました。

結果「80%以上は継続して働いている」との事でした。

当院を訪問した萬有製薬の女性MRの言動、彼女が離職した事から思いこみがあったと
反省しています。  就職が決まった(内定を貰った)女性は安心して良いと思います。

ただし、個人的には「3年毎に移動」は再考して頂きたいと思います。




59 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 19:28

メルク :

メルクは1934年に設立された製薬メーカーだが、ニュージャージー州ホワイトハウス・ス
テーションに本社を置き、従業員数は38,400人、売上高108億9800万ドルを擁する業界ナン
バーワン企業である。 ( 資本金は50億ドル )

メルクは1985〜1990年の間に、年率25%以上の増益率を維持していたので、アメリカの経
済誌『フォーチュン』で、85年から91年まで7年連続[最優秀企業]に選ばれていた。

メルクのCEO&会長ロイ・バジェスは、競争力を維持するために(1993/07/28)医薬品通
信販売会社メドコ・コンテュイトメント・サービシズの買収を決定したが、これはアメリ
カ製薬業界の歴史に残る革命的な出来事であり、メルクの役員会は研究開発(R&D)出身者
が多い事から買収反対が多く、買収を推進していたマーカム社長が、その2週間前に突然
辞任していた。

製薬業界のM&Aは「合併による規模の拡大により、研究開発力を強化する」方向で行わ
れており、ビーチャム(イギリス)とスミスクライン(USA)の合併や、ブリストル・マイヤーズ
(USA)のスクイブ(USA)買収が行われたし、最近でもチバ=ガイギーとサンドが合併しノバ
ルティスが生まれるなど「規模の拡大による合併」が続いている。




60 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 19:29

製薬メーカーが流通部門を持つと言う考えは、クリントン政権が医療保険改革を打ち出す
まで、製薬業界には考えられなかった戦略である。

医薬品の通信販売は世界でもアメリカでしか認められていないシステムだが、世界的な医
療費抑制政策の高まりの中で、メルクのCEOは医薬品会社が通信販売分野に進出する可
能性と、それを国際展開する可能性も検討しているようだ。

メルクはクリントンが選挙運動中に[医療保険改革]を政策にするや、ジェネリック医薬品
の開発・販売を目的とするウエストポイント・ファーマ社を設立し改革]への[対策]を実施
しているが、ジェネリック分野への進出はメルクの重要な戦略になっている。

しかし、医療保険改革の発表を前に、製薬企業は薬価の上昇を(自主的に)物価上昇率程度
に抑えたため、収益の伸びが急速に低下しているにもかかわらず、研究開発(R&D)費が
年間10億ドルを越えている(93年で約11億ドル)ため、大きな負担になっている。


アメリカ製薬工業協会によると、新薬の開発コストは3億ドルを突破し、かつ開発期間も
徐々に長期化して、平均12年に達しているが、開発期間の長期化とともに、特許で新薬が
保護される期間は短くなるうえ、薬価抑制によって研究開発費の回収も難しくなっている。




61 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 19:30

国民皆保険になると、現在3,500〜3,600万人いる無保険者にも医療を提供するために、医
療費が増加するから、アメリカ政府は保険請求できる医薬品の対象をジェネリックに絞る
可能性もあると考えられている。

メルクはデュポン(USA)との合弁会社「デュポン・メルク・ファーマシューティカル」の
傘下にジェネリック医薬品専門の「エンド・ラボラトリーズ」と言う開発・製造・販売会社
を設立して事業を強化している。

メルクのメドコ買収は当初あまり注目されなかったが、メルクの医薬品流通部門進出の真
意が明らかになると他のライバル・メーカーは慌て始めた。

今、アメリカはクリントン大統領により「医療改革」が提唱されているが、大統領の案が
通過するか否かにかかわらず、周囲(企業)は新しいシステムに向かって走り出している訳
である。
   「94年頃の日経より」


62 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 19:33

このメルクの戦略が、モンサントの戦略がアベンティスを生んだように「タケダ系列の
医薬品卸を大同団結させる」と言う武田薬品の戦略の基本的なアイデアになっていると
思います。




63 名前: クロニクル 投稿日: 2000/06/14(水) 20:08
SARUTAHIKO先生に質問です

今までこのスレッド(パート1から)をROM していた、
私大理系男のクロニクルと申します。はじめまして。

私はMRを志望して就職活動をしてきましたが、
結果として、大鵬薬品、小野薬品、久光製薬の3社
から内定を頂きました。

大鵬薬品は、株式が非公開ですが、非公開企業の中では
非常に力を持っている企業だと会社から説明されました。
会社を選ぶ基準として、色々な要素があると思いますが、
正直私自身が手に入れられる情報には限界があり、今大変に
悩んでいます。先生の私見をたっぷり混ぜて頂いて結構ですので、
この中ではどこが薦められるか、ご意見をお聞かせ願えません
でしょうか?



64 名前: 44 投稿日: 2000/06/14(水) 21:05
>SARUTAHIKOさん
私は文系なのですが製薬会社の事など
全く知らなくて・・・。
そうですか、臨床はちょっと厳しそうなんですね。
考え直してみようと思います。ありがとうございました。


65 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 22:08

44様 : こんばんは

また、ご相談があればいつでもどうぞ。




66 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 22:08

クロニクル様 : こんばんは

貴方が内定を貰った3社のうちから、就職する会社を選ぶなら大鵬薬品か小野薬品だと言う
事は誰に聞いても、ほぼ同じ答えが返ると思います。

>大鵬薬品は、株式が非公開ですが、非公開企業の中では
>非常に力を持っている企業だと会社から説明されました。

これは、その通りですね、日経ビジネスの非公開企業株価ランキングでも、大鵬薬品は常に
かどうかは記憶が正確ではないですが、1位だった事があるのは覚えていますが、大鵬薬品
だけでなく大塚製薬も非公開ですから、企業の概要は解りにくいです。

>先生の私見をたっぷり混ぜて頂いて結構ですので、この中ではどこが薦められるか、ご意
>見をお聞かせ願えませんでしょうか?

私が、萬有製薬やアストラゼネカ、アベンティスの本社に住所、氏名を告げ、電話させて頂
いたのは「正確な情報」を皆様にお伝えしたかったからで、各企業のMRに対する評価も私
だけの評価ではなく、同僚医師の複数の意見が多いと言う事をご理解頂ければ幸いです。




67 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 22:10

大鵬薬品が大塚製薬なら、大塚製薬をおすすめします。

1) 大塚製薬の方が企業規模は大きい。
2) 給料も良いと言う事だし、社員の満足度も高そうだ。
3) MRとしては、小野薬品より大塚製薬の方が質が高い。

などですが、大鵬薬品に関してはあまり知識がありませんので、a)卸のMS、b)大手製薬会
社のMR、c)製薬会社の経営者、などに意見を聞こうと思いますからタイムリミットを教え
て下さい。 私としては4〜5日頂ければと思います。

また、アーキン-Zのデータ不正や名古屋大学野球学部教授に対する社長自らの贈賄などと言
う大塚製薬のマイナス・イメージを理解するのに格好の文章がありましたので、後ほどあげ
ますが、これに関してどう感じるかが大塚グループを理解するのに重要だと思います。





68 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 22:17

萬有製薬のご厚意に感謝

今日の萬有製薬のデータは、日経ビジネスに萬有製薬の記事があり、それを確認するための
電話に対し、広報部門の方から人事に問い合わせ、人事の方がわざわざ再チェックしてくだ
さったものです。

訂正:67、野球学部→薬学部 です。




69 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/14(水) 22:38
ここなんか気持ち悪い。宗教みたい。


70 名前: クロニクル 投稿日: 2000/06/14(水) 22:45
SARUTAHIKO先生へ

大変丁寧なレスに心より感謝します。タイムリミットの
件ですが、どうやら考える時間はもらえているようなので、
先生の都合のいい時にお返事がもらえれば平気です。
株価が1位という件ですが、会社説明会でもそのような話を
聞きました。佐藤製薬や、広告の博報堂などが比較対象として
挙げられていたので、正直聞いたときは半信半疑でした。

先生のお話、いつも興味深く拝見させて頂いています。改めて
お礼を言いたいと思います。



71 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 23:56

大塚製薬 : 大塚正史 (オオツカ・マサヒロ) 大塚製薬・元会長 2000/04/17没、83歳

1916(T05)年、徳島県鳴門市に生まれ、撫順中学(満州)を卒業した後、父・武三郎が経営する炭酸マグネシウム製造会社に入社したが、1947(S22)年に会社を引き継いだ時は、社員17名の町工場だった。

大塚は工業用薬品から医薬品に転身を図り、当時、品薄だった点滴注射液に目をつけ、売上げを伸ばしたが、大企業が復興し始めると品薄は解消し、たちまち苦境に陥り、倒産寸前まで追い込まれた。

大塚は「この時には、本当に地の小便が出た」と言うが、運良く朝鮮動乱の特需で乗り切る事ができ、この混乱の最中に目にした海外の医薬品をヒントにして、53年に「オロナイン軟膏」を発売したが、自ら全国の販売ルートを開拓し、放送開始後間もないTVのCMに人気コメディアン大村崑を採用するなど、つぎつぎに手を打ちヒットさせた。

また「オロナミン-C」も薬局に置けない事を逆手に取り、ゴルフ場や駅の売店、更にはラブホテルに常備する手法も考えたり、大勢の巨人若手選手をCMに使う巧みな宣伝により、飲料系ドリンク剤で90%のシェアを確保した。

有名な「ごきぶりホイホイ」と言う命名にも、周囲がこぞって反対したが「ホイホイとれるんだから、これで良い」と強引に押し切り、大成功した。


72 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/14(水) 23:57

そして、60歳になると「自分で自分にヤイト(お灸)をすえないといかん」と言い、1年おきに、禁酒、禁煙、禁欲の『三禁交代』を課したが、毎年でなかったのは「私も欲の強い人間だから、ずっとは無理だ」と考えたからだと言う。

禁酒の年の大晦日には、重役達と除夜の鐘を聞き、年が明けると「よ〜し、いくかあ」と叫んで、浴びるほど酒を飲んだ。

財界の役職にはほとんど就かず、相談役に退いてからは、グループ内の問題企業の再建を仕事とした。

91年には総ページ数2,72ページ、価格10万円の『わが実証人生』を出版し、新聞広告を打ち話題となったが、このなかで「経営に方程式はない」とか「悪い事をすればそれ以上に良い事をすれば良い」などユニークな経営と人生の極意を公開した。

息子の、大塚昭彦・大塚製薬社長(当時)が名古屋大学医学部教授への贈賄で逮捕された際にも「息子もこれで賢くなる、もっとでっかくなって欲しい」と動じる様子がなかった。

蓋棺録(ガイカンロク) 『文芸春秋』 2000/07 P.444




73 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 15:38

クロニクル様 :

これが大塚グループを築いた大塚正史氏の肖像ですが、私は好意的に読みました。

文芸春秋を読み、大塚グループを理解するのに良いと思いましたので、キーボードを叩きま
したが、貴方はどのように感じられますか?

大鵬薬品ですが、株価は高くても「株式時価総額」では、当然の事ながら、大塚製薬よりも
かなり少なかったと思います。 日本の全企業のランキングなので、膨大な量になり、その
辺りの記憶が正確ではありませんが、株式数が少なかったと思います。




74 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 15:39

クロニクル様 :

説明不足でしたが、
>大鵬薬品が大塚製薬なら、大塚製薬をおすすめします。
と言うのは「大鵬薬品と小野薬品の比較ではなく、大塚製薬と小野薬品の比較なら大塚製薬
をおすすめします」と言う意味で書きました。 しかし、これも給与などの情報を知らない
ですから、もう少し検討した方が良かったかも知れません。




75 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 15:40

大鵬薬品&大塚製薬

大塚製薬とはこの数年間、おつきあいがないのですが、大塚製薬のある重要な製品の認可に
必要だった得にくい臨床データを提供していた事を思い出しました。 また、MRが医薬品
の販売促進のため「この薬品を使用し、こう言う症例をこのように治療したところ、大変良
い成績が得られました」と言う症例報告パンフレットを2〜3回作成した事もありました。

医薬品の開発段階で接するMRは優秀な人が多いため、大塚製薬の良い印象が残っているの
だろうか?とも考えましたが、勤務先が変わった私の処に、作成したパンフレットを持参してその製品のPRに来たMRもいましたから、それはないだろうと思い返しました。

10年程前に勤務していた公立の大病院では、大塚製薬のMRは「まじめにMR活動をしてい
る」と言うのが、私や周囲の印象でした。




76 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 15:41

大鵬薬品vs小野薬品 (1)

ある製薬会社の経営陣に聞きました。

1) 大鵬薬品と小野薬品を単独で比較するなら、開発力のある小野薬品が良いと思います。
2) 小野薬品と大塚グループとなると、断然、大塚グループが安定していると思います。
3) 大塚製薬の現在の社長は大鵬薬品の社長だった方です。
どちらかと言われると、悩みますね。

この、1)と2)は聞いた方が全て私と同じ意見でした。




77 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 15:41

大鵬薬品vs小野薬品 (2)

ある製薬会社のMRをされていた(現在は内勤している)方に聞きました。

武田薬品と日本製薬や帝国臓器の間だと、私から見れば、武田のMRは親分とか兄貴分と言
う感じだったけれど、大塚製薬のMRはそう言う接し方はしないと思いますが、どうですか?

私もそう思います、大塚製薬の社風だと大鵬のMRをそう言う風には扱わないでしょうね。

私の知っている小野薬品のMRは、ペコペコ頭さげるだけで、MRとして必要な説明などをし
ている姿を見た事がなかったです。 小野薬品は薬価差益も少なく、病院の評判も悪かった
ですから、自分が小野薬品と大鵬薬品の両方から内定貰えば、給料とか条件が解らないです
が、条件が同じようなら大鵬薬品を選びます。




78 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 15:42

大鵬薬品vs小野薬品 (3)

ある製薬会社のMR(管理職)に聞きました。

大塚製薬のMRは礼儀正しいですよね?大塚製薬は体育会系だと言う声もあるけれど、大鵬
薬品はどうですか?小野薬品のMRについても教えてください。

大塚製薬に関しては、言われる通り礼儀正しいですね、大鵬薬品は体育会系と言う感じでは
なかったと記憶しています。 私が小野薬品のMRで強く印象に残っているのは「駐車場も
ない(完備していない)病院には行かない」と言った事ですが、私達から見れば使って下さ
る病院には駐車場があろうがなかろうが、そんな事は関係なしに訪問させて頂きますが、彼
らは大病院志向ですね。




79 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 15:44

大鵬薬品vs小野薬品 (4)

この「駐車場のない病院には行かない」と言う話は、実際もう少し過激な発言でしたが、こ
れは私が大病院に勤務していた頃の小野薬品のMRの態度そのままだと納得しました。

私はできる限り偏見のない正確な情報を伝えたいと思い、Part-2の「小野薬品」のところに
は書かなかったのですが、ある日、同僚のB先生が私(50〜60人の医局長)に言いました。

小野のMRが生意気だ、態度がでかいと言う声が強く、医局に出入り禁止にしようか?と言
う声もあるけれど、センセイが使ってるからと言う事で、皆、遠慮している。 彼は最近昇進し
たらしいけれど、その事をセンセイに報告もしないし、お礼も言わない。 普通はお礼を言うと
皆、怒っている。 態度は、注意しようと言う話になっているけれど、それで良いよね?

こう言う話が出た経験はないのですが、今回、周囲の話をまとめてみると、どうやら、小野
薬品のMRが嫌われているのは、薬価差益無しのビジネスを強行して来たと言う事だけでは
なく、別の理由もありそうです。




80 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 15:55

クロニクル様 :

これら(73〜79)は準備していた原稿ですが、実際、大鵬薬品に勤務しているMR氏を紹介し
て頂きました。  投稿中に電話がありましたので、夜にはその内容をあげさせて頂きます。




81 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 17:43

大鵬薬品 : 現役MRよりの情報

現役のMRをしている方からの情報ですが、私(当院)の担当ではなく、全く見ず知らずの方
です。 紹介をお願いしてから、電話を頂くまで私が驚くほど迅速な対応でしたし、電話の
声は明るかったです。

1) 大鵬薬品のMRは、現在、570〜580名です。
2) この10年間に増えましたね? → そうです、この2〜3年は採用人数を絞ったようです。
3) 体育会系と言うのではなく、学生時代にサークル活動していたのが多い気がします。
4) 大塚製薬のMRから、親会社&子会社の関係だと言う態度をとられた経験はありません。
5) 販売に際し、大塚製薬の協力があります。

離職した人数についても伺いましたが、ここには入社年次が解るかも知れない(会社の方な
ら可能性は高い)ため、書けません。 私は離職率は高くないと思いました。




82 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 17:44

小野薬品は、薬価差益の少なさを問題にされていた頃は「来るな」と言われた事もあったよ
うだけど、大鵬薬品も薬価差が少ないから、問題にされた事はないですか?

薬価差益の少ない事から、開業医ではジェネリックに変更される事もありますが、訪問自体
を問題にされたり、嫌がられるような事はありません。

小野薬品との比較ですか? 社内のミーティングなどでは小野薬品のノルマが厳しいと言う
話が出ていますから、大鵬薬品の方がノルマは、厳しくないのでしょうね。




83 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 17:45

クロニクル様:

この程度ですが、もっと知りたい事があれば、また聞いてあげられると思いますし、この
サイトのURLも紹介した方に伝えて頂きますので、直接、来られるかも知れません。

原稿はWordで作っていますが、71&72をあげるのに、改行を忘れました。
そのほかにも、改行忘れがあり、見苦しいところを、お詫び致します。




84 名前: クロニクル 投稿日: 2000/06/16(金) 19:38
SARUTAHIKO先生へ

サーバーが落ちていたので、返事が遅くなり大変
失礼致しました。私の知り合いの父親に、薬局関係の
方がいまして、先生からのお話を交えて色々質問したところ、
「医師の目から見れば、そうなるかもしれない。大鵬と小野は
はまあまあだ」といわれました。また、「俺もそんなに詳しく
ないが、久光もまあまあではないか。製薬会社の吸収合併が
多いなかで、サロンパスという特価品があるのは良い。よく
売れてる。」と言われました。

私は大変でも遣り甲斐のある仕事がしたいと考え、この業界に
絞って就職活動しました。先生のご意見を十分参考にして、
近日中に結論を出したいと考えています。お忙しい中、先生に
こんなにしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。


85 名前: MR志望 投稿日: 2000/06/16(金) 22:15
先生、ご無沙汰しておりました。
少し旅行に出ておりまして、今日久しぶりにアクセスしてみて
ご健在ぶりを拝見し、訳もなく感動しております。(笑)
帝人に決定致しました。
1日も早く立派なMRになるべく、先生の過去ログ等を拝見し
今から再勉強させて頂きます。
これからも宜しくお願い致します。


86 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/16(金) 23:01

MR志望様 : こんばんは

私の知識も増えましたし、萬有製薬、アストラゼネカ、アベンティスなど、本社が
適切に対応して下さいました。

また、MRの方々がこの企画に興味を示してくださっていますので、Part-1と3では
かなり内容が良くなっていると思います。

これから、検討する企業を増やして行こうと考えています。




87 名前: 明るい声の私 投稿日: 2000/06/17(土) 00:25
 早速、掲示板覗かせていただいております。
71を補足しますと2)主力製品(UFT)の販売額の伸びが世の中の
バブルと重なった為?バブル時期の入社が多く最近は採用が少ない。
3)サークル=スポーツと考えてください。
5)情報交換に関して私は大塚製薬と密にしております。同じビルの中
に入っている(地方にも小さな自社ビルを大塚製薬が建てているケースが
多くそこに大鵬薬品も間借りしている事が多い)為、オフィスへも気軽に
訪れる事ができる。
 薬価差益に関しては抗癌剤の発売時(20年以上昔)は揉めたそうです。
今でも薬価差が少ない事を理由に断られるケースは当然あります。
厳しさは上司によって違いますのでなんとも言えません。

 小野薬品は最初に配属された支店から20年近く移動しないという噂は
本当でしょうか?大鵬も移動は少なく10年勤務するケースはざらです。

 今、大鵬薬品は欠員を補充する為に募集しているといったのが現状です。
人が足りない、人が辞めたところへ補充される訳ですから仕事が楽なはず
ありません。まー、小野薬品も楽ではないでしょうが・・・

 給料ですが良い点から書きます。入社して3ヶ月後、初のボーナス!!!
2ヶ月でます!!!悪い点、ボーナスは多いが基本給は少ない。おそらく
退職金、年金も少ないであろう。結婚しても子供生まれても手当ては
ありません。SARUTAHIKO先生も無いでしょうけど・・・

SARUTAHIKO先生はとても医薬品業界のことについてご存知の様子
ですね。しかし、気になる事があります。東和の話で先生は工場を見学に
行かれた様子ですが実際に東和で販売されている製品のうち何割が東和
製造のものか?沢井は何割自社で製造しているかご存知でしょうか?
また、自社製造となっていても箱詰めだけをして自社製造として販売する
事も可能なはずです。




88 名前: けろりん 投稿日: 2000/06/17(土) 00:37
サーバーのダウンやらでなかなか来れないでいるうちにどんどん進んでいましたね。
接待と、萬有の離職率について特に関心を持って読ませていただきました。

接待の件に関しましては、これからMRとして仕事をしていく上で参考にさせて頂きます。
今までは製薬会社が考える接待像しか聞かされていなかったので、ドクターの考えがきけて
良かったです。

話は変わって萬有の3年ごとのジョブローテーションについてですが、
あくまでもローテーションが目的であって、3年ごとの「転勤」ではないそうです。
つまり転勤を伴わず担当地域が変わることもジョブローテーションということなので、
私は転勤を伴わない体制のほうがメインになってほしいですね。

うまく説明できませんでしたが。
そんなところです。


89 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 01:27

明るい声の私様 : こんばんは

早速、おいで頂き、ありがとうございます。
貴方のご質問に、簡単ですが、お答えします。

>実際に東和で販売されている製品のうち何割が東和製造のものか?
>沢井は何割自社で製造しているかご存知でしょうか?

これは、ほかの会社の医薬品と同じ扱いであり、カタログに記載されています。

製造企業が異なれば、その旨、記載しており、じほう社(旧社名;薬業時報社)が出してい
る「薬価基準」などにも記載されています。 何割が自社製品でないのか?チェックした
事はありませんが、感覚的には東和は20%程度、沢井は10〜15%程度でしょうか?

ただし、沢井製薬が販売するメディッサ新薬は、工場の敷地は同じで、設計者も同じだと
思いますから、実質自社生産です。 これはOEM製品に自社の名前を入れないため、専
用の工場を作ったと言う感じですから、大鵬が製造して、大塚製薬が販売するより関係が
深いです。




90 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 01:35

>自社製造となっていても箱詰めだけをして自社製造として販売する 事も可能なはずです。

机上の論議ではそうですが、実際には不可能です。
1) 原料の購入をしていなければならない。
2) 製造、品質変化の管理を考えれば、他社製品を自社製品とするのは困難である。
3) 他社製品を自社製品と騙る事に何もメリットがない。
4) 不正な事をしても、ばれた時の処分のリスクが大きすぎる。
5) 不正な事をすれば、告発者が出るか、強請などの原因になる。

例えば東和薬品がブランドになっており、それで高く売れるのなら、そうする事に意味
があるかも知れませんが、高く売れる訳ではありません。

東和薬品が、そう言う事をしていないのは、NFLX(ノルフロキサシン=バクシダール@キョーリン)には
自社製品(トーワキサン)と辰巳の製品(シーヌーン)を併売しているのを見ても解ると思います。




91 名前: うみ 投稿日: 2000/06/17(土) 01:51
なんだか難しい話になってるんですね…
ちょっと話の流れからずれますが、
どなたかの参考になればとでしゃばってみました。
思いつくままに書き出します。わかりにくかったらごめんね。
私はつい最近まで大手製薬企業で管理薬剤師を
してました。いまはCROで働いてます。
難しいことはわかりませんけど、
実際働いていた感想を言わせていただくと、

製薬企業の、しかもMRは成績さえあげれば
だらだらしててもかなり良い収入の職業のようです。
会社の金で結構美味しい思いした人もたくさんいるでしょう。
接待や付け届け?もピンきりですが色々あります。
一応、公取協という規制がありますが、まあそこは…。
最近は大分減った様ですが、顧客である病院の方が
まだバブルの時のクセが治っていなくて
平然と色々ご所望してくるようです。
よく病院内の職員同士の忘年会や花火大会の
協賛(つまり金出せってこと)を依頼されました。
MRは離職率も高いですが、MR試験さえ通っていれば(通っていなくても
35歳以下ならば)また別の製薬企業への転職も十分可能です。
というか、やめても結局、やっぱりどこかの製薬企業のMR
に舞い戻っているっていうパターンが多いように思われます。
転勤・リストラもどこの会社もやってます。
とはいっても45歳以上のおじさんが対象ですが。
とにかく、入社してから必ず年で何十時間と
MR試験のための研修を必ず受けないと受験資格がもらえないので、
勉強も大変ですが、かつ営業成績もあげないと行けないので
大変は大変ですが、車のセールスなどに比べたら断然MRの方がいいでしょう。
それから上のほうで少し話題になっていた
ジェネリックですが、こちらはもっと大変かも。
先発品との同等性はもちろん、
剤形工夫等の付加価値は当然のことですが、
結局のところ価格の勝負が全てといってもいいです。
薬価改正の度に販売中止品目が増えていきます。
またなぜか後発品会社のMR試験合格率は新薬メーカーより
かなり低めです。これはMRの年齢層とも関係しているみたいです。




92 名前: 朝霧 投稿日: 2000/06/17(土) 03:01

SARUTAHIKO先生

大変ご無沙汰をしています。朝霧です。
サーバーのダウンに何度か遭遇し、この板の危機もあったことと思いますが、
先生のおかげで、この板を継続して拝見できる事に、大変感謝しています。

今回は先生にご報告しようと思い書き込みました。
私は、何社かの間で迷っておりましたが、つい先日アストラゼネカに決めました。
MRの活動方法に興味があったことと、合併したばかりの新しい会社であるという理由からです。
人事の方が尊敬できる人であったということも、大きな理由になりました。
萬有製薬との間で大変迷いましたが、先日、アストラゼネカ本社で内定者セミナーがあり、
それに参加した事で、すぐに結果が出ました。

SARUTAHIKO先生のアドバイスは大変参考になり、感謝の一言ではすまないくらいです。
本当にありがとうございました。
これからも、この板は必ず拝見していきます。


93 名前: charlie 投稿日: 2000/06/17(土) 03:04
今晩は!
暫くサーバーがダウンしていましたね。
先日2次選考を受けたアストラゼネカですが、翌日に電話があり、
来週は3次選考を受けてきます。次は面接ではなく、ワークショップだとか…。
何をやらされるんだか不安です。


94 名前: 朝霧 投稿日: 2000/06/17(土) 03:11

charlie さん

私は、アストラゼネカはとてもいい会社だと思います。
製薬会社の知識があるわけでもなく、内部の事情を知っているわけではありませんが、
先日、内定者セミナーに参加して、心底アストラゼネカにほれ込みました。

最終セミナーに参加されたとの事で、内定の枠は多少少ないかも知れませんが、
ぜひ、頑張って欲しいです。
欲しい情報(選考に関して)があれば、分かる範囲で何でも提供します。
やる気があれば、誰でも平等にチャンスを与えてくれる会社だと思います。
本当に頑張ってください。心から応援します!!

来年の春、そろって入社できるといいですね。



95 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 03:25

皆さん、こんばんは。
久しぶりなので、、朝まで、レスを書きます。





96 名前: 朝霧 投稿日: 2000/06/17(土) 03:27

charlie さん

書き込んだ後に、charlie さんの書き込みがあって驚きました。
ですので、また書き込みします。

おめでとうございます!!選考進んでいらっしゃるのですね。私もすごく嬉しいです!!

3次選考のワークショップについてですね。
私もこれを受けるとき、正直言ってどんな内容なのか全く分かりませんでした。
でも、安心してください!!
とても、とても楽しい選考です!!
私も、数多くの製薬会社を受けましたし、友達にも製薬以外のほかの会社について聞いたりも
しましたが、ああいった、選考は全く初めての経験で、他の会社でも例がありません。

内容は、あえて言わないほうが良いかもしれませんが、全く想像もつかないと
かえって不安かも知れませんので、ちょっとだけ教えます。
グループでゲームをしたり、自分の看板を作ったりしました。

特に、選考前の対策はありません。
ありのままの自分を出せば、必ず通ると思います。
何度も言いますが、ほんとに楽しい選考ですよ。
きっと、アストラゼネカを好きになると思います。
頑張ってください。良い結果を期待してます。



97 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 03:58

うみ様 : こんばんは

接待は『類は友を呼ぶ』です。

貴方が病院や医師が何かきたない〜不正な事をしているとか、要求していると思った
のなら、貴方が働いていた会社がそうだったのです。

私の経験では、医局出入り禁止にしようとすれば、激しく抵抗するのは製薬会社の方
なのですが、医師にも同調する者が出ます。

バブルは病院ではなく製薬会社の方であり、これは、数字で示せますが、ここは前向き
に行くスレッドにしたいので、このような接待論議はもうやめました。




98 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 04:00

朝霧様 : おひさしぶりです。

アストラゼネカに決められたとの事、お喜び申しあげます。
私が、何かお役に立てたのであれば、喜びです。

今までにも書いていたように、これからこのスレッドも様々なテーマを
取りあげて行きたいと思いますので、おつきあい下さい。

また、charlie様にアドバイスできる事があれば、してあげて下さい。

と書き込もうとしたら、アドバイスが書かれていました、ありがとう。




99 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 04:01

朝霧様 :

サーバーのダウンが半端じゃなかったです。

あまりのダウンとスレッドが裏に回る(掲示板に表示されない)ため、Part-2は、割合
早く復旧しましたが、Part-3でいくつかのスレッドが急速に書き込み数が減りました。

このスレッドを立てたのは12日でしたが、その時はこの掲示板から全てのスレッドが消
えてしまい、私が書き込んだ時には1つしかありませんでした。

今週も、時間で言えば半分程度はダウンしていますが、おかげ様で書き込み数は100に
届こうとしています。 多くのスレッドが書き込み数が異常に少ないでしょう。




100 名前: charlie 投稿日: 2000/06/17(土) 04:04

朝霧さん

本当にすれ違いでしたね!
親切&ご丁寧なアドヴァイスありがとうございます。
感謝感激雨霰です!
ワークショップは23日(金)に受けてきます。
看板を作るのですか???絵心がなくても大丈夫でしょうか…。

内定者セミナーには何人ぐらいいましたか?
面接の時には女性が多かったような気がします。
もし覚えてらっしゃったら教えてください。

本当に揃って入社できたらいいですね!





101 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 04:07

charlie 様 :

偶然、朝霧様にアドバイスを書いて頂けて良かったです。

がんばって下さい。

このtakoサーバーは、運営する桜インターネットとか言う会社が
土日が休みだそうなので、ダウンしない事を祈っています。




102 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 04:10

charlie 様 :

書き込んだら、貴方の書き込みがありました。

アストラゼネカの人事の方は「今年(2001年入社)は女性が多くなる」と
言っていましたよ。 1/2以上になるかも知れないとの事でした。




103 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 09:28

クロニクル様 :

薬局関係の方に
>色々質問したところ「医師の目から見れば、そうなるかもしれない。大鵬と小野は は
>まあまあだ」といわれました。また、「俺もそんなに詳しくないが、久光もまあまあで
>はないか。製薬会社の吸収合併が多いなかで、サロンパスという特価品があるのは良い。
>よく 売れてる。」と言われました。

久光製薬は、薬局onlyに近いですね、小野薬品は薬局にはほとんど無縁ですし、大鵬薬品
は『チオビタ』などで少しは縁がある、だからこう言う見方になるのですね。

貴方は「私大の理系」と言われていたので、物事を論理的に考える方だと思ったのですが
そうではなさそうですし、これを読まれた方が、この3社を「まあまあ」で同じ程度の会
社だと誤解しても困ると思い、数字を示します。

私のは「医師の目から見ればこうなる」だけではないと言う事をご理解頂けるでしょう。




104 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 09:29

久光製薬 : http://www.hisamitsu.co.jp/

会社のWebサイトは良く整理されているため、そちらをご覧ください。

小野薬品と久光製薬を比較してみました。

企業 HISAMITSU : ONO
発行株式数    4,765万  :  1億2,300万
利益(1株)    93.2円 : 227.1円
純利益 44億4,200万円 : 279億3,800万円
株式時価総額  1,500億円 : 5,000億円

久光製薬は、小野薬品と比較すれば、
発行済株式数は  39%
1株利益は     41%
純利益は 16%
株式時価総額は  30% でしかありません。

久光製薬の株価は、3月から6月にかけて、約2倍に上昇しているため、
この3月時点では株式時価総額では小野薬品の15%しかなかった訳です。




105 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 09:45

クロニクル様 :

薬局関係の方が言われるように「久光もまあまあな会社」である事は事実ですが、小野薬
品は「素晴らしい実績をあげた会社」であり、大鵬薬品も「素晴らしい会社」と言えると
思います(経営的な評価)から、久光とは「格が違う」と思います。

久光製薬は小野薬品に対し、企業規模やその他の指標が、1/6程度なのです。

また、薬局では久光は評価されていても、病院に行けば「相手にされない」可能性も高い
と思います。 若い年代はどうか解りませんが、採用に発言力のある医師には、話を聞い
て貰うだけでも大変だと推測します。

サロンパスのイメージが強いですし、企業規模が小さい、製品群もそう高く評価するもの
でもないとなれば、通常のMR活動はし難いのではないかと危惧します。




106 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 10:51

山之内製薬 : 竹中登一(タケナカ トウイチ)社長

1941年 愛知県に生まれる。 58歳。
1964年 岐阜大学農学部獣医学科卒業。
1964年 山之内製薬に入社、中央研究所・研究員として配属される。
1989年 開発部長。
1993年 取締役創薬研究本部長。
1997年 常務、研究開発担当。
1999年 専務、経営企画・国際事業部門担当。
2000年 社長就任。 (4月)

国内、大手製薬会社では珍しく、基礎研究部門からの出身でトップに就いただけあり、研究
者としては「1人の研究者が、生涯に1つ新薬を生み出せば充分だ、新薬に全く関わらずに
研究生活を終える者もいる」と言われる製薬業界にあって、竹中社長は降圧剤の『ペルジピ
ン』を皮切りに、これまでに4種類の新薬を送り出している。




107 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 10:52

現在、山之内製薬の収益を支える柱のひとつ『ハルナール』の研究開発では内閣総理大臣発
明賞などを受賞した。

ただし、当時の製薬会社の研究者は化学畑出身者が多く、竹中社長も入社時の履歴書には「販
売職を志望」と書いてあったと言うから、研究者を目指して就職した訳ではなかった。

竹中社長は、営業部門の幹部によれば「明るく気さくな性格なので、開業医向けの説明会な
どに出ると非常に受けが良いため、若い頃から営業サイドからは引張りダコだった」そうだ
が、このようにして「臨床医に接して来た事が新薬開発に役立った」と言う。

フットワークの軽さから、研究者時代に培った人脈は広いが、役員に就任してからは、ライ
センス交渉のため海外を飛び回り、大手企業からベンチャー企業までネットワークを築きあ
げた。



108 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 10:53

小野田正愛会長によれば「21世紀に向け、成長力のある経営基盤を確立するには、ゲノム技
術を駆使した薬作りを俯瞰できる人物がリーダーシップを取る必要がある」と言う事で社長
に選ばれたが「最初は戸惑ったが、そんな時代なのだと納得した」と竹中社長は言う。

もっとも、そのゲノム時代の研究開発競争を生き抜くため、海外大手は合従連衡して規模の
拡大に走っているため、国内3位と言えども、世界的には中堅の規模に過ぎない山之内製薬
が果たして生き残れるのか?重いか代に挑む。

4つの新薬開発 ”身軽さ”備えた研究者 「素顔の新社長」 日経ビジネス 2000/06/19




109 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/17(土) 13:06
グラクソウェルカムの株は今が買いどき


110 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/17(土) 13:10



111 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/17(土) 13:18
sanntenn seiyaku naitei dousiyou///



112 名前: 外資MR 投稿日: 2000/06/17(土) 14:22
↑おめでとう。安心していいと思いますよ



113 名前: >SARUTAHIKO様 投稿日: 2000/06/17(土) 14:52
大塚製薬は昔、非加熱製剤を売っていたのに話題にならなかったのはマスコミを押さえているからっていうのは本当でしょうか?





114 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 15:44

113様 : おぼろげな記憶から

記憶が正確ではないですが、大塚製薬が血液製剤を扱っていたとしたら、それは
バイエルの製品ではなかったか?と思います。

アルブミン製剤ではなかったかな?と思いますが、販売契約を解除したのでは
ないでしょうか?

時期がエイズで騒がれた頃とは違いますし、アルブミン製剤は過熱処理します
から、血液製剤でも感染性のある製品ではないですね。




115 名前: >113 投稿日: 2000/06/17(土) 16:16

カッターの非加熱売ってたよーん。


116 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 16:29

115様 :

アルブミン[カッター]はバイエルです。

いつ頃、非加熱のどのような製剤を販売していましたか?




117 名前: >116 投稿日: 2000/06/17(土) 16:46
えっとねー、はっきり憶えてないけど
エイズ問題がクローズアップされるの1年くらい前まで
売ってた記憶があんのよ。
ほんでもって逮捕されたアーキンが採算とれんっつーて
きったよーなきおくが・・・。
なんにせよ大分かどっかの病院の院長が一時期全国にFAX
しまくってたよ、このネタの事。


118 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 16:52

115=117様:

ありがとうございます、思い出しました。
faxは見ましたが、すぐにゴミ箱に捨てました。
内容は見ていません。




119 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 17:13

この件に関する私の記憶 : 説明不足を補うために

大分県からのfaxは(2回ほど来た?)見ましたが、すぐにゴミ箱に捨てました、何しろ開業
医に来る郵便物、faxや電話は多いため、捨てないとすぐにたまるからです。

大塚製薬に責任があるかどうかは、私には解りませんが、AIDS感染が問題にされた企業
のなかには、バクスターとバイエルがあったのではないかと思いますが、これは記憶が正
確ではありません。

もし大塚製薬に責任があるのなら、マスコミの問題ではなく、当然の事ながら、厚生省が
大塚製薬も(被告側の企業に)加えていたと思います。




120 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 17:29

今、薬剤検索CD-ROMで調べました。

バイエルからは「コージネイト」と言う商品名で血液凝固第[因子製剤(遺伝子組替)が
販売されていますので、この製品の前の製品だと思います。

私は「アルブミン・カッター」と「プラズマネート・カッター」を記憶の中心にしていました
ので、反応が遅れました。

この「コージネイト」の前の製品の販売が大塚製薬だったのかどうかは記憶にありません。




121 名前: 117=115補足 投稿日: 2000/06/17(土) 19:14
もうちと書いとこう。
大塚がカッター製品を販売してたのは事実で、大塚が販売から
手をひいたすぐあとカッターをバイエルが買収しちゃったんですねー。
結果、大塚と非加熱製剤との関係がかなり希釈された。
ほんでその後にHIV問題が浮上したっつーわけです。
しかし大塚がマスコミを抑えるなんてことはできるわけもなく
どっかの雑誌がとりあげてました。
結局あの一連の出来事はミドリに焦点が集中しすぎてその程度の
些細な事実には世間の関心が行く事が無かったわけですな。
ちなみにHIV訴訟で問題になった企業は
ミドリ十字、バイエル、バクスター、日本臓器製薬、
科学(化学?)血液研究所(通称かけつけん)の5社です。


122 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 19:24

萬有製薬 : 営業は女性が適任 日経ビジネス 2000/06/12  P.35

好業績を続ける萬有製薬は90年代にマーケットシェアや経常利益を伸ばしたが、これは親
会社メルクから有力な商品の供給が続いている事が好業績の主因だが、独特の営業体制も見
逃せない。

2000年4月、萬有製薬には150人のMRが入社したが、そのうち110人は女性、欧米では
女性MRは珍しくはないが、日本では少数派だ。

92年の医薬流通制度改革で病院との価格交渉権はMRから医薬品卸(MS)に移り、接待禁止
もルール化されても、今でもMRは男性向きの仕事と言う考えは業界に根強いが、萬有製薬
は早くからこの考えを排して来た。




123 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 19:26

萬有製薬が女性MRを最初に採用したのは91年で、それ以後、徐々に採用枠を拡大してき
たが、長坂健二郎社長は、その理由を「別に奇をてらった訳ではない、女性の方が優秀な人
材が多いからだ、接待などによる人間関係で無理矢理買わせるのではなく、情報提供力で勝
負するのなら薬学部出身で性格も几帳面な女性は向いている」と言う。

女性MRを採用すると同時に、女性MRには「接待禁止」のルールも作ったところ、他の医
薬品メーカーからは「接待無しに良い営業成績が残せるはずがない」と冷ややかに見られた
が、女性MRは活躍した。

彼女達を真っ先に評価したのは女医やベテランの看護婦達であり、また開業医よりも勤務医
だったが、これは勤務医は病院を経営していない分だけ、値引き条件などに対する関心が薄
いと言う事と、忙しい勤務時間に手際良く薬の長所や短所を説明してくれる女性MRに好意
を持ったようだ。




124 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 19:27

萬有製薬に触発され、ほかの医薬品メーカーも女性の採用に乗り出したが、大手でも数人単
位の採用が主流であり、完全に女性MRを定着させたのは、今のところ萬有製薬以外には見
あたらない。

それは、ひとつには萬有製薬が女性にとって働きやすい職場を作ってきたからであり、例え
ば『女性再雇用登録制度』があり、出産や育児のために退社せざるを得なくなった女性社員
が、登録すればいつでも復職できる制度である。

*)女性MRの活躍している例として入社6年目、東大医学部付属病院担当者が出ていました。




125 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 19:39

この記事に関し『日経ビジネス』に記事内容の確認の電話をいれたところ「記事を書いた
担当者は外出しております」と言い、住所氏名、電話番号を聞き、後ほど電話しますと言
う事でした。

その2時間後、上司らしき方より電話があり「担当者は海外出張中なので、連絡が取れな
いから私が聞きます」と言う事でしたが、
1)女医やベテラン看護婦と書いているが、看護婦はMRの活動対象ではないのになぜ?
2)開業医より勤務医が評価した→開業医はあまり回らないのでは?
などと言う質問には全く答えられず、
3)離職率は知っているか?
と言う質問にも答えられませんでした。




126 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 19:50

日経ビジネスに聞いたのが13日でしたが、14日に萬有製薬に電話し、記事内容に関する
質問をさせて頂きました。 私の態度は詰問調で、かなり失礼だったと思いますが丁寧に
対応して頂き、[58]に書いたように、私の予想よりもかなり低い離職率(<20%)である事を
お知らせ頂きました。




127 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 21:03

事後報告 : netで調べたHIV訴訟

HIV訴訟被告は、1)ミドリ十字(ウエルファイド)、2)財団法人化学及血清療法研究所、3)トラベノール(バクスター)、4)カッター(バイエル)、5)日本臓器、です。

財)化学及血清療法研究所は通常「化血研」と言いますが、製品「コンファクトエイト」の販
売は藤沢薬品ですから、販売者にも責任があるなら、藤沢にも責任がありますが、藤沢は糾
弾されていない(と思う)ので、大塚製薬がHIV感染の原因となる時代に販売していても、藤
沢と同じ立場だと思います。

カッター(バイエル)の製品名は「コーエイト」と「コーナイン」でしたが、藤沢薬品が糾弾
されなかった事を見ても、大塚製薬がマスコミを抑えに回ったとは考え難いと思います。





128 名前: 明るい声の私 投稿日: 2000/06/17(土) 21:48
>自社製造となっていても箱詰めだけをして自社製造として販売する 事も可能なはずです。

机上の論議ではそうですが、実際には不可能です。
1) 原料の購入をしていなければならない。
2) 製造、品質変化の管理を考えれば、他社製品を自社製品とするのは困難である。
3) 他社製品を自社製品と騙る事に何もメリットがない。
4) 不正な事をしても、ばれた時の処分のリスクが大きすぎる。
5) 不正な事をすれば、告発者が出るか、強請などの原因になる。

↑可能です
不正ではありません
東和はゾロメーカーとしてはブランドだと思いませんか?




129 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/17(土) 22:39

明るい声の私様 : こんばんは

>不正ではありません

例えばA社の製品を自社製品として箱詰めするのは不正だと思っていましたので、それが
不正ではないと言われれば、私の認識不足です。

通常「製造**製薬株式会社、販売**薬品株式会社」と言うように、必ず表示されています
から、製造承認を受けた医薬品を自社工場で生産せず、それを表示もしないと言うのは違
法だと思っていました。

>東和はゾロメーカーとしてはブランドだと思いませんか?

私はスタッフ任せなので価格は常にチェックしていませんが、ジェネリック・メーカーと
しての東和薬品のブランドは、それで高く売れる訳でもないと思います。

実際、提示される価格は安いと思いますから、東和薬品が高く売られているのなら、それ
は販売代理店の問題だと思います。




130 名前: 明るい声の私 投稿日: 2000/06/17(土) 23:57
例えばA社の製品を自社製品として箱詰めするのは不正だと思っていましたので、それが
不正ではないと言われれば、私の認識不足です。

↑すべての製品にたいして合法であるとは言い切れませんが一部の商品では合法のはずです。
合法であってもらわないと・・・私、困ります。くわしくは書きませんが・・・
SARUTAHIKO先生でしたら日本に製薬会社がどれくらいあるか御存知でしょう。
その中で東和の位置付けも御存知なはずです。
安くても売れるという事は立派だと思います。

ところで
小野、久光、大鵬・・・どれを選ぶのか楽しみです。。。
理由もきかせて欲しいものです。。。





131 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/17(土) 23:58
SARUTAHIKOばっかり…
しかもなんかすっげー偉そう。



132 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 00:04

法律はどうなっているのか、確かめます。

東和は(たぶん)安いはずです。

何回かバッタ屋のダイレクトメールが送られてきましたし、今も来ますが、東和薬品の
製品は「目玉」にはならないようです。 これもあまり見ないので確かではありません。

小野、久光、大鵬、だと久光は明らかに「格が違う」のですが、同じ土俵に乗せる方も
いるのを知って驚きました。 大関・横綱と幕下を同じ土俵にあげるようなものです。





133 名前: MR志望 投稿日: 2000/06/18(日) 00:21
私が先日入手した情報をバ一つ…
2001年度よりMR試験が7月、12月の年2回開催だったのが
12月のみの年一回だけに変更されるそうです。
だからどうしたと言われればそれまでですし、私自身このことが
どう言う意味を持つのか理解しておりませんが…
以上でこざいます。では、また!


134 名前: 113 投稿日: 2000/06/18(日) 00:22
>SARUTAHIKO様&115様
ありがとうございました。おかげさまで良く分かりました。


135 名前: charlie 投稿日: 2000/06/18(日) 01:17

SARUTAHIKO先生今晩は。
レスポンスありがとうございました。
なんだか朝霧さんとの伝言交換スレッドにしてしまい申し訳ありません。
とりあえず来週頑張ってきます!!


136 名前: 明るい声の私 投稿日: 2000/06/18(日) 10:09
何回かバッタ屋のダイレクトメールが送られてきましたし、今も来ますが、東和薬品の
製品は「目玉」にはならないようです。 これもあまり見ないので確かではありません

↑その中に***(薬の名前)と同効品と書かれたメーカー名の無い製品が
驚くほど安く(東和の比ではないぐらい)売られていませんでしたでしょうか?
おそらくそれらは本当に小さな販売力のない製薬会社でつくられているものだと
私は考えております。

どうも話が脱線してしまう・・・友人にゾロ屋さんいるもんで・・・

小野と大鵬どちらを選ぶか?
現在の利益・・・小野
現在の売上げ・・・小野
現在の交際費・・・小野らしい
現在の給料・・・多分小野が多いだろう

うーん・・・小野のよいとこ目立つ
大鵬の肩ももってやろう。。。
休日・・・多分大鵬が多いだろう
いや、大鵬はとても少ない・・・小野の次に休日少ない会社だろう。。。
しかし、製薬会社の中で休日の少なさはこの2社でワン・ツー・フィニッシュ
間違い無し!!!





137 名前: SARUTAHIKO先生へ 投稿日: 2000/06/18(日) 12:41
お久しぶりです。ずいぶん前に、書き込みをした桜です。
最近、サーバーの調子が悪いみたいで、全然つながらなか
ったのですが、やっと見ることができました。
久しぶりに訪れたら、また東和薬品の話があがっていたの
で拝見させていただきました。
新薬を開発している会社は、三共のメバロチンのように
一つ大きな新薬を出せたら莫大な利益を得ることができるが、
後発メーカーは、新薬をだすわけじゃないので、
目玉製品がなかなかでにくいんでしょうか?やっぱり。
東和薬品は後発系メーカーでは最大手といわれていましたが、
会社の規模は従業員900人程度で資本金が35億で、
大きい製薬会社なんでしょうか?
新薬の大手は武田、三共、萬有など聞くのですが、規模が全然
違うように感じるのですが・・・
後発系は新薬メーカーみたいに研究費をかけなくてもいいから、
資本金もそれだけ低いのでしょうか?
東和ってそんなに大手?と疑問に思ったので書き込みました。
もしよろしければ、そこのところ教えていただけるとうれしいです。

あと、
52で先生がいっていたCEOとは何の組織のことなんでしょうか?
基本的なことがわからなくてすみません。

この掲示板は、製薬会社研究職をめざす私にとって、
大変ためになる板です。
このSARUTAHIKO先生、まめにお返事を書いてくださり
大変感謝しております。





138 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 12:56

皆様には、夜、レスを書かせて頂きます。




139 名前: 明るい声の私 投稿日: 2000/06/18(日) 16:22
東和は後発品の販売に関しては大手です。
先発品の会社とでは比較になりません。
研究職を考えているのでしたら(桜さんの状況にもよりますが)
お勧めできません。



140 名前: 明るい声の私さんへ 投稿日: 2000/06/18(日) 17:45
桜です。
明るい声の私さん、お返事ありがとうございます。

私が、東和の研究職を考えた理由はいろいろあるのですが、
先発系の会社の研究職は、薬学系やバイオなどを専攻している
学生や推薦での採用が主で、製薬業界での就職を目指す
自由で活動する私(化学系)としては、化学の学生にも
門戸をひらいている東和は、まだチャンスがあると思ったからなんです。
先発系とは違い、基礎研究などはできないということは、わかっています。
私は実験をするのが何よりも好きなので、ここでなら薬の知識を吸収しながら
実験系に携われると考えています。

明るい私の声さん、もし東和の研究職のことにについて、何か知っておられるのなら、
教えていただきたいのですが・・・


141 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 20:33

113様 :

なぜ、この質問をされたのか解りませんでしたので、戸惑いました。

しかし、貴方が大塚製薬に持たれていた疑いが晴れた事は、大塚製薬にも
貴方にとっても良かったと思います。




142 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 20:34

charlie様 :

この間、自殺の予告「15日に自殺します」と言うのがありましたが「ほかの掲示板は迷惑に
なるから、2ちゃんねるにします、ひろゆきさんごめんなさい」とか、書いていました。

何でもありに近い「2ちゃんねる」ですから、煽りや中傷をしやすいですし、嫌みな書き込
みも簡単にできると言うマイナス面がありますが、良いところも多くあります。

経営者側に立つなら、古いカラーに染まっている社員を、新しい意識に変えるのは、ものす
ごく大変な事ですから、優秀な新人を求めていると思います。

アストラゼネカの最終がんばって下さい。




143 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 20:35

朝霧様、charlie様 : アストラゼネカ

私は、伝統ある国内資本→メルク→アサヒビール→JT、と経営が変わった会社に講演に行
かせて頂いた事がある(約10年前)のですが、社員のヤル気のない事、講演予定時刻が来ても
ダラダラしている事、生気のない表情などに驚きました。

それを見て、メルクが手放した理由も何となく解った気持ちになったのですが、その当時は
アサヒビールの子会社だったのが、アサヒビールにもとうとう見放されてしまい、JTに売
却されてしまいました。

そのほか、経験から「新しい事を始めるなら新しい組織にする方が早い」と思います。

アストラゼネカも、アストラのスピードとゼネカのスピードが違いますから、早さの異なる
ものを合わせると摩擦熱が出ます、特にアストラ社員は新しいスピードに合わせるのは大変
だと思います。

気楽にやっていた(と思う)のが、世界標準、それもパーシー・バーネヴィークと言う世界的
にも、GE(ゼネラル・エレクトリック)のジャック・ウエルチ氏などと並び称される経営者の意に添うと
言うのは大変だろうと思います。

アストラゼネカは新たな企業になり、それに相応しい新しい能力&人材を求めている訳です
から、その意味では、やりがいがあると思います。




144 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 20:36

明るい声の私様 : ジェネリック医薬品

私の処は、ほかと異なる経営をしているため、薬価差益のみを目的にはジェネリックを購入
している訳ではありません。

1) 在庫医薬品の金額を下げる。

決算時には在庫が「利益」と見なされ、課税されるため、医薬品をあまり使用しない当院は
これが結構無視できないコストになるため、薬価の低いものが良い。

2) 保険適応外の使用方法に使う。

薬剤の適応(薬効)は医薬品メーカーが申請しなければ、有効であっても使用が認められませ
んから、そのような場合にはジェネリック医薬品を購入し、使用していますが、私は成分名
のみを告げ、スタッフが選び「これで良いですか?」と言う事になります。

また、医学的にも量を多い目に投与した方が良いと証明されていたり、薬理学的にそうした
方が良いだろうと言う場合にも、認められている範囲にはブランド品を使用し、それ以上は
ジェネリックを使う事もありますが、これらは医療費として請求できないため、安いのを購
入していると思います。

薬品に企業名のない(ノーブランド)製品の案内は見た事がありません。




145 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 20:37

明るい声の私様 : 休日

>大鵬はとても(休日が)少ない・・・小野の次に休日少ない会社だろう。。。
>製薬会社の中で休日の少なさはこの2社でワン・ツー・フィニッシュ 間違い無し!

なぜ休みが少ないのでしょう?

私も医師になってから何年間も、ほとんど休みなしに働きましたが、大鵬薬品や小野薬
品も休み無しに働くのでしょうか? 何のために出勤する事になるのでしょうか?




146 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 20:39

sakura様 : ジェネリック・メーカーの開発

ジェネリック・メーカーは「新薬」を作るために研究開発をしている訳ではなく、先発品と
同等の作用を有する製品をいかに出せるか?をテーマに(たぶん)研究しています。

ジェネリック医薬品など簡単に作れると思うでしょうが、その成分を錠剤やカプセルにした
り、貴方が前に言われていたように注射薬にしたりするのに、先発メーカーの特許をくぐり
抜け、製品化するのが仕事になると思います。

東和薬品に関してもう少し、私の知っている範囲で説明します。




147 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 20:40

東和薬品の経営 :

東和薬品は『日経ビジネス』に2回ほど載ったと記憶しているのですが、無借金経営のエク
セレント・カンパニーのように書いていましたから、経営には問題がないと思います。

私の知っている東和薬品の株価のピークは8,000円程でしたが、詳しい方は10,000円近い
時もあったと言いますので、それだけ評価が高かったのでしょう。

その株価が8,000円〜10,000円もしていた頃と、最近(株価800円〜1,500円程)とはずい
ぶん乖離していますが、この間(3〜4年間)に変化したのは、行政と言うか医療の将来像だけ
なのですから、潜在的な競争力はあると思います。

CEOは「最高経営責任者」です、経営の責任者は会長の時or企業もあれば、社長の企業も
あります、誰が責任者か?と言う事を明確にするためCEOと言う言葉を使います・




148 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/18(日) 20:41

東和薬品のアドバンテッジ :

東和薬品の価値は、自社販売網を持っていると言う事であり、ほかの会社は薬品卸を使うし
か販売手段がありませんが、東和は自社で販売できます。

自社製品の販売網を持つのは、東和、沢井、日医工ですが、先発メーカーは今後も販売網を
持てないので卸を通じるしか販売手段がないのですが、ジェネリック・メーカーは自社製品
を販売可能であり、その免許は増える事はないと思います。

販売網を有していると言うのは大きな事で、エルメッドエーザイでも卸を使えば先発品並み
の価格(差益ナシ)になりますから、今後、国内だけでなく、海外メーカーが進出しても非常に
高い参入障壁になると思います。




149 名前: 明るい声の私 投稿日: 2000/06/18(日) 20:47
又聞きの話なのですが・・・
私の友人が沢井に勤めております。
大学の修士課程を卒業して研究職として勤めております。
彼いわく東和は先発品の開発は会社の方針でやらんらしい・・・
合成方法を考えたり(どうすれば安く)とか、フェーズ1試験の実施を考えたりとかが
仕事になるんだろうと思います。。。
しかし彼いわく東和が沢井や日医工より安いのはよその製品が多いからや・・・
ジェネリックがこれから先どうなるか?
伸びるのであれば現在ジェネリックNo1の東和には期待がもてます。
SARUTAHIKO先生は伸びるとお考えでしょうか?

お役に立てませんですんません。。。




150 名前: sakura 投稿日: 2000/06/18(日) 21:27
SARUTAHIKO先生、明るい声の私さん、
貴重なご意見ありがとうございます。

私の周りにも製薬系に勤めている方が多ければいいんですけど、
化学系の友人は皆製薬の研究職とは関係ないところに勤めているもので・・

最近、三共の工場に品質管理で勤めている子から、三共といえども
これからの製薬業界どうなるか、わかんない。といってたので、
製薬業界についてちょっと不安な気持ちが出てきてしまって・・・

新薬をつくっている会社とは、一緒の土俵にあがらせちゃいけなかったんですね。

あと、つまらないことなんですが、
私が当初ジュネリックで日医工がトップと思っていたのは、
薬剤師をしている母親が後発メーカーでは日医工がトップだ!
といっていたので、変な思い込みをしていました。
この間、母親にこの板から得た話をしてみると、ふーーんといっていました。
オイオイー。
母親の時代は、日医工がトップだったみたいなんですけど・・
いろいろ、周りの意見に振り回されている私でした。


151 名前: 明るい声の私 投稿日: 2000/06/18(日) 22:36
小野薬品も大鵬薬品も先生方と比較すれば休みは多いです。
大鵬は年末2日年始3日休みですがあとはカレンダーどうりです。
メーデー、創立記念日、お盆休みなどはありません。
小野は土曜出勤もあるそうです。

確かに海外のジェネリックメーカーの自販は難しそうですから
その点では東和は有望ですね。

薬品に企業名のない(ノーブランド)製品の案内は見た事がありません。
↑私はあります。





152 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/19(月) 03:39
製薬会社は実験で爆発したりして年間結構死んでんだろ?
だから外部に漏れず隠蔽できるよう、あんなに敷地広いんだよ(笑)


153 名前: hideです 投稿日: 2000/06/19(月) 04:21
SARUTAHIKO先生、ご無沙汰しております。
先日、(株)ケアネットの件でスレッドをたてた者です。
今度(まだ未定ですが)入社する事になると思います。
私もこのビジネスモデルには非常に魅力を感じます。
入社すれば営業職になると思うのですが、形の無い物を扱う
営業なので、MRと違ってどの様な事に気をつければよいでしょう?
また、こうすればいいかも・・・というアドバイスなどがあれば
教えて頂きたいと思います。
先生の所に行く事があれば・・その時はお手柔らかにお願いします。



154 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/19(月) 11:07

医薬品の製造と販売 :

明るい声の私様、医薬品の製造と販売に関しては、私の認識(知識)不足がありました。

ある方に伺ったところ「医薬品の製造会社がどこかは記載しなくても良く、最終包装をした
会社の名前を記載すれば良い」との事で「記載している会社もあれば、記載していない会社
もある」と教えてくれました。

法律違反では無いそうですが、私もその方も「東和薬品が製造を他社に依頼し、それを自社
で包装していたとしても、少ないだろう」と言う意見になり、その方は「大鵬薬品にも、包
装だけ自社でしている製品はあるのではないですか?」と話してくれましたが、これに関し
ては、明るい声の私様の方が良くご存じですね。





155 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/19(月) 11:08

ケアネット : 私の印象

アート・コーポレーションの寺田千代乃社長は「引っ越しをする人達は、電話帳で業者を探
す事が解ったので、できるだけ電話帳の最初に載るように名前を決めた」と言っていました
が、電話で「ケアネット」を早口、小声で言うと、聞きづらいですね。

また「ケアネット」と言う名前はあまりにもありふれた名前で、名前だけから何を連想する
か聞けば「地域住民が独居老人を支えるボランティアを連想させる」と言うような声が多く
なりそうです。

Sakura様へのレスを書くのに、東和薬品のWebサイト
http://www.towayakuhin.co.jp/ に行くと「ケアネットTVでCM放映中」と書いていまし
たから、薬品企業には注目されているのかも知れないと思いましたが、CMの料金収入をあ
げようとすれば、ユーザー数を増やすのが先決問題なのでしょう。

医師のユーザー数を増やすためには医師会との連携、または医師会の理解が必要だと思いま
すので、医師会の説明をします。




156 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/19(月) 11:09

医師会 :

医師会は、日本医師会→都道府県医師会→地域医師会→会員、と言うような構造になってい
ますが、地域によりかなり異なった性格を有しています。

私は、A会員になった事が2回あり、現在の医師会に入会した後、観察すると前の医師会と
はものすごく違うので驚いた経験がありますが、リーダーには本当に尊敬すべき方々がおら
れ、地域の医療を考えています。

日本医師会々長にも2回、お会いしましたが、その辺の政治家より余程、ビジョンを持たれ
ているのに、現実も良く見られている印象を受けます。

私の地域医師会は会員数100人程度ですが、インターネットの普及はすごく早く、世の中の
普及率が数%の時代に60%以上だったと思いますが、net普及率は都道府県医師会の競争に
なった感がありましたので、これは全国的な傾向だったと思います。

都道府県医師会レベルの事だと思いますが、ザウルスが「すごく安い価格+医師会補助」に
なり「ものすごく安い(定価の1/3〜1/4?)価格」で購入できたりした事もあり、スタッフの
お遊びに何台か購入した事もありました。




157 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/19(月) 11:10

医師会へのアプローチ :

戦略としては、1→3の順に行くのが良いでしょう。
1) 日本医師会に説明、推薦をとりつける。
2) 都道府県医師会レベルで推薦、補助金を出すようにして貰う。
3) 地域医師会レベルでの理解を高める。

良い意味でも悪い意味(こちらの方が大きいですが)でも、医師会のイメージは、マスコミに
より作られた虚像の部分が大きいと私は考えていますので、本当に必要なものであれば、日
本医師会が動くと思います。




158 名前: hideです 投稿日: 2000/06/19(月) 21:14
色々と教えて頂きありがとうございます。
またよろしくお願い致します。




159 名前: ちょっと疑問 投稿日: 2000/06/20(火) 19:17
MRって給料いいのかな?
会社にもよるだろうけど。


160 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/20(火) 20:15

159様 : こんばんは

給料は良いと思います、私は知りませんが、ここにはMRの方も
見えますので、聞かれれば良いでしょう。




161 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/20(火) 20:48

BASF:

BASFは、Badische Anilin und Soda Fabrik (バーディシェ地方のアニリンとソーダ
を製造する工場)の頭文字ですが、BASFグループのWebサイトも無く「現在準備中」だ
そうで、広報活動に難があると思いました。 広報室は何をしているのでしょう?

北陸製薬がBASFグループに買収されたのは96年ですから、Webサイトが無いと言うの
はドラスティックな合併間もないアベンティスとは事情が異なり、広報する気がないのかと
言われるてもやむを得ないと思いました。  basf.comを見て下さいとの事です。

BASFグループは、世界規模の石油化学会社で、従業員数は約10万人、売上高3兆6千
億円(96)、税引後利益6,243億円の規模であり、グループ会社107社から構成されています。

売上高で見れば、ヘキスト(合併前)、BASF、バイエル、ノバルティスの4社は、売上高
が3兆2千〜7千億円、従業員数も約10万人(バイエルは14万人)、利益は約2,000億円の
規模であり「良い勝負」の感がありました。 (‘96)




162 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/20(火) 20:49

日本のBASF&北陸製薬 :

BASFジャパン(株)はじめ、三菱化学との合弁会社三菱BASF(株)など、約15社ありま
すが、医薬品部門はクノール・ジャパン(株)が受け持ち、クノールは1975年にBASFに買
収されていたようです。 正式社名はBASFの部分はカナで「ビーエーエスエフ」です。

北陸製薬は、1959年に設立され、96年にBASFに買収されましたが、売上高は約170億
円、北陸製薬の持ち株比率に関しては97年のパンフレットでは、クノールAG=51%、BA
SFジャパン=4%と記載されていますが、現在ではクノールAGが64%だそうです。

クノール・ジャパン(株)はクノールAGの100%子会社で「ワソラン、プロヘパール、リズ
ミックなどの優れた医薬品を日本の提携先を通して提供しています」と言う事ですから、事
業の統合が進むのだと思います。

北陸製薬の本社や研究所は福井県勝山市にあり、クノール・ジャパン(株)の本社は東京の北
陸製薬ビルに入っていますから、現実には同じ会社に近いのでしょう。

*)パンフレットを頂いたので、疑問があれば質問してください。




163 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/21(水) 20:22

ノバルティス:

ノバルティスの語源は、ラテン語のNOVA(新しい)と、ARTIS(技術&芸術)の意味から取ら
れているが、スイスのバーセルに本社を置き、ヘルスケア(医薬品)アブリビジネス、栄養
食品の3分野を中核とする世界的なライフサイエンス企業である。

96年12月(
スイスのバーゼル市に本社を置き、96年12月、チバ=ガイギーとサンドの合併により誕生
したが、1996年の売上高は3兆2,265億円、税引後利益2,60億円、世界約100ヶ国で事業を展
開しており、従業員数は約116,000人である。 研究開発に約2,700億円を投じている。

ノバルティス ファーマはノバルティスの医薬品部門、売上高は1兆0,850億円(96)、研究開
発費に年間2,000億円投資している。

日本のノバルティス ファーマは、1997年4月に発足したが、売上高は約1,314億円、社員
数約2,700名、研究所は筑波研究所と宝塚研究所、工場は篠山工場と埼玉工場がある。




164 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/21(水) 20:25
訂正:163の4行目はコピペの失敗です、無視してください。


165 名前: 薬師 投稿日: 2000/06/21(水) 23:12
SARUTAHIKOさま、揚げ足をとるようで申し訳ないのですが、
研究所は筑波だけで宝塚は チバ=ガイギーの本社機能のみ
です。また工場は篠山工場のみで埼玉工場は塩野義製薬の
子会社に売却されています。


166 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/22(木) 13:13

ノバルティス : 日本の活動

(チバガイギーの歴史)
1952年チバ日本法人設立→63年ガイギー日本法人設立→71年日本チバガイギー(株)が発
足→96年篠山工場開設→85年自社販売スタート→90年宝塚本社内に研究所開設→研究所
は合併後筑波に移行

(サンドの歴史)
1960年サンド薬品設立→81年埼玉工場開設(合併後売却)→90年自社販売スタート→93年
筑波総合研究所開設→合併後の研究所に

薬師様 : ご指摘ありがとうございました。 誰かに聞いた記憶がありましたが「netに
載せる資料を下さい」とお願いし、頂いたものだったので、そのままテキスト化しました。




167 名前: MR志望 投稿日: 2000/06/22(木) 18:25
先生のトピは上げておきます。


168 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/06/22(木) 18:52
SARUTAHIKO先生いつも豊富な情報拝見しております。私も国内製薬メーカー
に勤務しております。給与面では満足のいくものだと思っております。福利厚生
や各種手当てが充実していると思います。ところで、教えていただきたいのですが
医療機器メーカーの情報をあまり持っておりません。テルモやニプロ等の会社概要
や条件面など教えていただきたいのですが・・・。よろしくお願い申し上げます。


169 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/22(木) 20:48

MR志望様、DARK MATTER様:こんばんは

仕事があるため、書き込みが少なくなりました。
少し時間をください。




170 名前: 外資MR 投稿日: 2000/06/23(金) 03:05
>猿田彦先生
お元気でしょうか?最近2ちゃんねるが重たくて、こんな時間に
きてしまいました。
すごいカキコミの量と内容、またレスとご苦労様です。
お忙しいと思いますので、無理されないでください。

さて、ゾロメーカーがでてましたね。売れ筋のものは結構違法行為
スレスレで作ってきますね。外資系の一部では、製造方法や
精製方法で特許を取り、製造に関しての訴訟を海外で起こすという
考えがあるようです。これをされたら国内ゾロメーカー吹っ飛ぶ
事もありえます。確か藤本製薬っていうとこが国内での判決で
30億の損害賠償の判決が出た判例が3年くらい前にありました。


171 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 16:50

外資MR様 : サーバーのダウンなど

>お元気でしょうか?最近2ちゃんねるが重たくて、こんな時間にきてしまいました。
>すごいカキコミの量と内容、またレスとご苦労様です。無理されないでください。

ありがとうございます。  最上段にある「2Ch批判&要望」の掲示板を見ているので
すが、重いのとダウンが多すぎるので、バイクなどtakoからの移転要望が出ています。

もう「少年犯罪」は移転しましたので、あとは「ロビー」や「削除依頼」ですが、削除依
頼は訪問者が少ないため、ロビーの混雑がtakoのダウンや重い事の原因なのでしょうか?

レスを、テーマごとにいくつかに分割しましたので、お読みください。




172 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 16:51

製造者 :

>売れ筋のものは結構違法行為スレスレで作ってきますね。

何年か前に、某社が名うての(悪名高い)ジェネリック・メーカーに製造を依頼していた
製品が「去痰剤の包装に抗癌剤を入れた」と言う事件があり、マスコミは抗癌剤を『消化
器薬』としか報道しなかった事を思い出しました。

私は「実際に(錠剤やカプセルなどを)製造した工場には関係なく、最終包装をしたとこ
ろが『製造者』になる」と言うのは知りませんでした。 自社製造ではないと言う実例は
いくつか聞きましたが、調べてみれば、外資や先発企業にも、数多くあるかも知れません。




173 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 16:52

特許や法律 : 賠償

>確か藤本製薬が国内で30億の損害賠償の判決が出た。

藤本製薬はシメチジン(タガメット)の後発品、しかもSBSにはない仕様(カイロック錠400mg
または、細粒400mg-1g)を出し、ジェネリックなのに南山堂の『今日の治療薬』にも載り
ました。 私が藤本のMRに聞いた話では「当社は多品種少量より、よく売れるだろう製品
に的を絞り、集中投資する手法で行きます」との事でしたから、SBSも本気で頑張ったの
でしょうね。

藤本製薬もシメチジンそのものを自社製造している訳ではなく、どこかから購入したのだと
思いますが、SBSは原料(シメチジン)を製造した企業を全て訴えたけれど、藤本の購入先が特
許に触れるような事をしていたのだと思います。 確か、全ての会社(原料製造)に対し、勝
訴した訳ではなかったと記憶しているのですが、間違いかも知れません。




174 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 16:53

特許や法律 : 防壁

>外資系には、製造方法や精製方法で特許を取り、製造に関しての訴訟を海外で起こすと
>言う考えがあるようです。これをされたら国内ゾロメーカー吹っ飛ぶ事もありえます。

先発企業は、a)物質の特許、b) 製造特許、c) 製品にするまでに必要な技術の特許、d) 効能
の範囲を広げる、e)外見、など様々な角度から振り切ろうとしているようです。

田辺製薬のヘルベッサーは古い薬ですが、ヘルベッサーR(徐放剤)を出すにあたり、自社で
は徐放剤にする技術が難しいと言う理由で、スウェーデンの会社に製造を依頼したと聞きま
したが、もしそうなら医薬品としての特許は切れていても、外国の会社の特許を使い製造さ
れたており、先発メーカーが「他社に技術を使わせない事」と言う契約を結んでいたら追随
できなくなると思いました。

日経ビジネスの最新号(6/26)に医薬品業界の事が書かれていましたので、時間があればテキ
スト化します。




175 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 17:19

テルモ: http://www.terumo.co.jp/

社史を見れば「第一次世界大戦で体温計は輸入できなくなったため、1921(T10)年に北里柴
三郎博士ら医学者が発起人となり、優秀な体温計の国産化をめざして設立され、翌年日本で
初めての体温計を発売した」事が解りますが、その後は

1963(S38) 医療の安全性を高めるために、国産初のディスポーザブル注射筒を発売。
1964(S39) 日本で初めてのディスポーザブル注射針を発売。
1969(S44) 日本で初めての血液バッグを発売し、日本の血液事業を支える。
1973(S48) 日本で初めてのソフトバッグ入り輸液剤を発売し、輸液剤分野に進出。
1977(S52) ホローファイバー型人工腎臓(ダイアライザー)を発売し、人工臓器分野に進出。
1980(S55) 日本で初めてソフトバッグ入り高カロリー輸液用基本液を発売。
1982(S57) 世界で初めてホローファイバー型人工肺を発売。

と日本の医療にかなり貢献した会社だったのですね、私はソフトバッグは大塚がリードした
のだと思っていましたが、これを見て考えを変えました。




176 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 17:20

テルモ :  [Part-1の139を改変&追加]

92年頃まではワンマン社長が君臨しており、社員から&社外から社長宛に手紙が届いても社
長室がチェックし、悪い話は社長に届かないと言う状態で、給料も(基本給が低い&手当が
多いと言うタイプ)良くはなく、不満も多かった印象を受けましたし、離職率も高かったと
思います。

ワンマン社長の功績は、人工臓器分野では世界的に有名だった阿久津哲造先生を副社長に招
いた事で、社史を見れば、82年の人工肺の開発に阿久津先生がアドバイス〜それ以上の関与
をされたのか解りませんが、91年頃だと思うのですが、阿久津先生がテルモ副社長に就任さ
れ、R&D戦略の指揮を執られたようです。

阿久津先生が副社長に就任されて間もなく、93年(頃)に社長が急死、阿久津先生が社長に就
任されましたが、ご自分は「研究するための時間が欲しい」と言う事で会長になり、社長に
は富士銀行から来られていた和地氏が就任しました。

これで、本田=藤沢(ホンダ)や井深=盛田(SONY)と同じような体制ができ、そこから急激に業
績も良くなり、社員も明るくなりましたが、これは日経ビジネスによれば、和地社長が全国
を回り、工場の目立たない部門の人達にも声をかけるなどの努力をされたようですし、人事
も公平になったと思います。

テルモのMRに聞いたところでは「社長の外での言葉と社内向けの言葉が同じだと言う事が
最もやりがいを感じます」と言う事でした。




177 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 17:21

コルフ(W.Kolf)はオランダの生まれですが、20代に
a) 血液銀行を始めた。 世界で2番目、ヨーロッパでは最初の血液銀行だった。
b) 人工腎臓で世界で最初に患者を救命した。

と言う実績を持ち、第二次大戦でアメリカに渡り、
c)大動脈バルーンパンピングを創案した。
d)人工心臓の研究者としてもパイオニアである。
e)その他、多くの人工臓器の開発に関与した。

など、ひとりの人間がこれだけできるのか、と感動を覚えるような偉大な方ですが、阿久津
先生は、そのコルフの1番弟子であり、阿久津先生を頼り多くの日本人研究者が渡米した事
から、日本の人工臓器分野は非常に進歩しました。

その、ひとり能勢(Nose)先生は世界人工臓器学会の会長を務められた程、コルフは日本に貢
献しましたし、また縁が深いので、第2回『日本賞』を受賞しました。

テルモは、その他にも医学界から実績のある教授を研究者としてスカウトしていますが、社
史か見れば、もともと「北里柴三郎」と言う世界的な学者が創設に関与していると言う素地
があったからできた事なのでしょう。




178 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 17:22

テルモ: 海外戦略−(1) インドで血液バッグの生産を開始

99年6月、インドで最初に血液バッグを生産&販売した現地のトップメーカーで、インドの
輸血治療の普及を推進したパイオニア的存在「ペニンスラ・ポリマーズ」社の株式を74%取
得し「テルモ・ペンポール」を設立しました。

インドは世界第2位の人口を持つ大国であり、医療水準の向上や民間医療保険の導入による
医療市場の拡大等に伴い、血液バッグの需要の大幅な拡大が見込まれています。

今回の現地生産開始により、インド市場におけるトップメーカーとして、21世紀に向けて
急激な拡大が予想されるインドの血液バッグ需要に対応し、血液バッグの生産能力は、4年
後には年産約1,100万バッグに拡張予定です。




179 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 17:23

テルモ: 海外戦略−(2) 生産拠点フィリピン工場

今後成長が予想される東南アジア市場の需要に対応するため、98年9月よりフィリピンに工
場を建設中の工場が、この度完成し、2000年6月より稼働しますが、生産品目は注射用シリ
ンジなど、東南アジア各国への輸出も拡大し、2004年度までにアジア全域をカバーする予定
です。 これまで東南アジアには、日本国内及びアメリカ工場から輸出していました。

テルモでは今年度、中国の杭州工場の増築(5月)、インドでの血液バッグの生産(5月)、と医
療用具の需要の高まりとともに、最適地生産を基本としたグローバルな生産体制の拡充を進
めております。




180 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/23(金) 17:27

DARK MATTER様 :

これら、[178]と[179]の海外進出は、Webサイトのテキストを改変したものですが、90年代
になり行われたもので、担当MRによれば「世界的にはテルモより遙かに大きい企業が存在
しているので、これからだと思います」と言う事なのですが、私は世界的な材料メーカーの
情勢はほとんど知識がありません。

テルモは92〜93年頃(前社長の頃)には海外に進出すると言う意識は薄かったように思え
るため、これも新しい経営陣のビジョンを具体化しているのだと思います。




181 名前: SARUTAHIKO:追伸 投稿日: 2000/06/23(金) 17:42

DARK MATTER様 :

ニプロの他に、カワスミ、JMSなども調べてみようかな?と思います。
しばらく時間を下さい。

訂正:173 「南山堂」は「南江堂」です、山と河では大違いでした。




182 名前: sakura 投稿日: 2000/06/23(金) 20:13
こんばんわ。お久しぶりです。

ちょっと聞いてみたいことがあったので、レスします。
172でsarutahiko先生が言っておられた、悪名高いジュネリック
メーカーってどこなんでしょう?
藤本製薬は大学の先輩が行っているのですが、経営大丈夫なんでしょうか?
藤本はジュネリックの会社なんですか?
私は、ジュネリック専門の会社に関しては東和、沢井、日医工
ぐらいしか知らなかったのですが、今の日本にはどのぐらい
後発系製薬会社があるんでしょうか?
結構いっぱいあるんですね。


183 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/24(土) 14:25

sakura様 :

>悪名高いジュネリックメーカーってどこなんでしょう?

製造した会社は今まで出ていませんが、製造を委託した会社はそれなりの会社です。

>藤本製薬の経営大丈夫? 藤本はジュネリックの会社なんですか?

藤本製薬は扱う製品数が東和薬品や沢井製薬の1/10程度〜それ以下ですが、ジェネリックば
かりのようですね、株式は非上場(未上場と言うべきか?)ですし、Webサイトにも情報が
書かれていないため、社員数は600人だけでは判断できませんが、未上場であれば、上場し
ている東和薬品、沢井製薬、日医工などに比べると体力がないと言う事になります。

>ジュネリック専門の会社に関しては、東和、沢井、日医工ぐらいしか知らなかったのです
>が、今の日本にはどのぐらい後発系製薬会社があるんでしょうか?

日本で薬品製造を許されているのは、1,000社はある(10年前には1,200〜1,300社とか本に
書いていました)と思いますが、漢方薬を製造するところも含まれますから、後発品を作る会
社がどれだけあるのかは解りません。




184 名前: charlie 投稿日: 2000/06/24(土) 16:53

先生こんにちは。お久しぶりです。
昨日アストラゼネカの3次選考を受けてきました。
そして先ほど最終面接への電話がかかってきました。
来週の水曜日に受けてきます。
何か注意することとかありますか?
よろしければアドヴァイスお願い致します。
決まるといいな〜。


185 名前: 0617 投稿日: 2000/06/24(土) 17:19
こんばんわ、初めて書き込みします。私は大日本製薬に内定を頂きました。ここではあまり出てこないのでSARUTAHIKO先生、是非、医師の方からの評価をお願いします。


186 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/24(土) 17:43

charlie様 :

>先ほど最終面接への電話がかかってきました。
>来週の水曜日に受けてきます。

おめでとうございます。
最終面接は余程の事がない限り通るのですよね?
これから友人と外出(酒&食)しますので、帰ってからレスを書かせて頂きます。

0617様 :

内定、おめでとうございます。

どこかの会社と比較するために早いレスが必要なら、月曜日の午前中までに
書きますが、急がないのでしたら、医療材料メーカーの後にさせて頂いても
良いですか?




187 名前: 0617 投稿日: 2000/06/24(土) 17:59
ぜんぜん構わないです。お忙しいのにお世話になります。


188 名前: 0617 投稿日: 2000/06/24(土) 20:06
たびたび申し訳ございません。できればマルピーMRの離職率について知りたいのですがよろしくお願いいたします。


189 名前: sakura 投稿日: 2000/06/24(土) 21:44
SARUTAHIKO 先生ありがとうございました。
また、この掲示板におじゃまさせてもらいます。では。


190 名前: 外資MR 投稿日: 2000/06/25(日) 01:02
5−FUをムコソルバンのゾロに混入したのは東和ではなかったかと
思います。でも、もしかしたら東菱かな?「東○」という名前では
なかったかと思います。いずれにしてもゾロ屋は中小いれたら
いっぱいありますね。薬価の本見てても、「何?この会社??」
っていうのが一杯ありますね。
ゾロ屋に一番腹立つ事は、「先発品が○○ですから、そこに聞いて
ください」と言うヤツがいます。正直でいいんですが、それなら
売るな!って言いたいです。売る限りは責任持って欲しいもんです。


191 名前: 役に立つスレなので 投稿日: 2000/06/25(日) 04:58
age


192 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/25(日) 07:07

外資MR様、sakura様 :

私が書いたのは「5−FUをムコソルバン」ではなく「テガフールをムコダイン」です。

この間違いをしたのは、東和、沢井、日医工のどこでもなく、東海地方に本社を置いてい
る会社ですが、私の耳には、良くない事実と話(噂)しか入りませんでした。

0617 様 :

私の感覚では大日本製薬のMRの離職率は低いと思うのですが、感覚だけでは話しになり
ませんので、調べて見ますが、その間に0617様も大日本製薬の入社試験がどのように行わ
れ、その内容はどうだったか?差し障りのない範囲で書き込んでください。

charlie様 :

アストラゼネカの試験が、どのようなものであったか、時間があれば教えて下さい、その
間に私もテキストを作ります。 朝霧様もROMされていれば、よろしくお願いします。




193 名前: 0617 投稿日: 2000/06/25(日) 09:43
大日本製薬の入社試験は筆記試験一回、更に人事の若手社員1対1の面接、人事課長と1対1の面接、最後に役員3対1の面接でした。内容はMRに求められる資質、どうしてMRになりたいと思ったのか。学生時代に一生懸命がんばったこと、自己管理能力に自信はあるかなどを質問されました。


194 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/25(日) 14:43

ニプロ : http://www.nissho.co.jp/ & http://www.nipro.co.jp/

ニプロはニッショー・グループの医療向けブランドですが、ニッショーは医療用器材を作る
企業には珍しく「ニッショー・ストア」と言うスーパー・マーケット部門も持っています。

聞いたところでは「ニッショー」と言う名前は「日本」と「硝子=ガラス」の頭文字だと言
う事で、医薬品向けのアンプル作りをルーツとしていたと聞いたのですが、先般、公正取引
委員会から「アンプルの価格維持」で排除勧告を受けました、記憶違いかも?

社名変更及び連結子会社の合併、ストア部門の分社化について 「まとめ」

1) 中核部門である医療部門に(株)ニプロ、ニプロ医工(株)を吸収合併する。
2) 社名をニプロ(株)にする。
3) ストア部門を分社化、社名を(株)ニッショーとする。

これは、2001年4月からだそうですが、つまり、子会社を吸収し、親会社が子会社の名前に
なり、親会社の名前を新たな子会社の名前にすると言う事です。 ( ややこしい )

それでは、なぜこうする必要があったのか? 推測でしかありませんが、決算方法が変わり
連結になると、関係をきれいにしておかなくてはならないと言う事でしょう。




195 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/25(日) 14:44

ニプロ :

ニプロは低価格戦略を採っているため、品質に問題がなければ、多くの医療機関が採用した
いところでしょうが、ある事故で「ニプロは信頼性に問題があるのではないか?」と言う意
見も出て、92年頃、医療材料を製造販売している企業の経営を少し調べた事があります。

テルモ 設立 1921.09、上場 1982.06、売上高 1093、営業利益 100.5  (91.03)
ニプロ  設立 1948.07、上場 1987.02、売上高 1044、営業利益 31.9 (92.03)
カワスミ 設立 1957.06、上場 1987.02、売上高 160、営業利益 9.5 (?)
JMS  設立 1965.06、上場 1981.12、売上高 304、営業利益 14.3 (91.05)

ニプロの項目にはニッショーの数字を入れましたが、ニッショーはストア(ニッショーストア)部門の
売上げが43%、医療器材が13%、医療消耗物品35%、利益率が他社よりかなり低い事が解
りました。

また、ニプロ医工などの子会社との関係(決算)が解らないため、他社とは少し異なる印象を
受けましたが、カワスミ、JMSよりは企業規模も大きく、当面の敵はテルモだけのように
見えました。

テルモは2000年、売上高1,405億円(連結1,711億円)、経常利益266億円(連結261億円)に成長
していますが、ニプロ&ニッショーはあまり成長していない(年商1,192億円)ように見えます。




196 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/25(日) 14:45

ニプロ :

私はニプロの事を知りませんが、友人や事務系の話を総合すると
1) 待遇はあまり良くないのではないか?
2) 人事は公平に行われているのだろうか?
3) 佐野社長の縁戚が、能力に関係なく、経営幹部になっているのではないか?
と言う疑問を持ちましたが、どうなのでしょうか?

給与が少しぐらい低くても、人事が公平に行われ、頑張れば責任のある仕事を任せられたり
すれば、働く意欲も出ますが、行き当たりばったりの人事が行われたりすると、社員の意欲
は急速に失われます。 これは、私の疑問なのですが、詳しい方がおられたら教えて下さい。




197 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/25(日) 14:47

川澄化学 : http://www.kawasumi.co.jp/

Webサイトの情報では

1954(S29) 日本初のディスポーザブル採血・輸血セットを生産販売−創業
1957(S32) 東京都大田区に川澄化学工業鰍設立
1964(S39) 大分県に工場を建設、これ以後大分県が生産拠点になる
1978(S53) タイに合弁会社「タイカワスミ」(カワスミラボラトリーズ・タイランド)を設立

となっていますが、78年にはタイに進出し
http://www.kawasumi.co.jp/page's/gaiyou/thailand2.htm
を見れば従業員数、約4,000人の規模になっています。

正確な年を記憶していないのですが、タイに政変(軍部のクーデターか?)があり、製品の
供給がしばらくストップしていると報道されたのを記憶していますが、それ以後は特に問題
はないようです。。




198 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/25(日) 14:47

川澄化学の売上高と経常利益の推移は(単位;億円)
売上高  224(96) 269(97) 289(98) 305(99) 292(00)
経常利益 17(96) 27(97) 38(98) 39(99) 28(00)
これらは90年頃の2倍近い規模に伸び、株式時価総額は約196億円ですから、積極的にタイ
に進出したのが良かったのでしょう。

テルモが付加価値の高い製品に移行しているので、ニプロ、カワスミ、JMSには良い環境
になったと思いますが、テルモが中国やフィリピン工場で生産したものを国内市場に持ち込
むようだと、波乱要因になるかも知れません。




199 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/25(日) 14:49

JMS : http://www.hello-jms.co.jp/

JMS(ジャパン・メディカル・サービス)は、1965年に設立されていますが、広島県の土屋病院が人工
腎臓や腎不全治療に必要な機材を輸入するために設立したと聞きました。

現在では、従業員数約1,300名(男600、女700)、売上高310億円(99年)の企業に発達しま
したが、売上高ではJMSより少ない川澄化学が、タイだけでも4,000人の従業員がいる事
から考えると、JMSの価格競争力は劣るのでしょう。

JMSのWebサイトにはリエが掲載だれていませんが、Yahooの株式欄のデータから計算す
ると約4億円にしかなりません。

株式時価総額は川澄化学と同じ規模ですが、これは全国でも有数(1〜5位)の医療法人あかね
会(土屋病院)の利益をバックにしている信用力ではないかと考えました。

数年前に、医師で女婿の新社長の経営再建にかける抱負が雑誌に出たと記憶していますが「再
建」するには困難が多いと思います。




200 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/25(日) 14:51

訂正:199 リエ→利益(額)




201 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/25(日) 18:51

charlie様 :

アストラゼネカの領域担当制を考慮すると、MRに会社側が求める事は?
1) 頭の良さ−ほかのMRに差をつけるには頭の良さが必要である。
2) 明るさ−今までのMRは(平均すると)やや暗かったのではないか?
3) 行動力−病院を幾つも回るのは、行動力が必要だ。

ある製薬会社の経営陣に「最も欲しい人材は?」と聞いたところ「明るいヒトですね、最近
は他社も同じ事を言います」と言う答えが返りましたので、面接の際の基本姿勢にされる事
をおすすめします。




202 名前: 朝霧 投稿日: 2000/06/26(月) 01:31

SARUTAHIKO先生

普段のお仕事もお忙しい事と思いますが、
全ての書き込みに対して、大変丁寧なレスで、本当に頭が下がります。
くれぐれも無理しないで下さいね。


charlie様

最終面接に進まれるのですね。おめでとうございます!!
最終面接は、役員二人の面接でした。
これは、いたって普通の面接で、聞かれることも普通の面接と
ほとんど変わりませんので、志望動機や自己PRなどをしっかりと
しておけば、特に問題ないと思います。
他は、興味のある領域や希望勤務地、能力主義などについてどう思うか
などを聞かれました。
落ち着いて、普段の自分を見せれば大丈夫だと思います。
頑張ってください!!



203 名前: 外資MR 投稿日: 2000/06/26(月) 07:11
>猿田彦先生
どうもすいません(薬剤の間違えについて)


204 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 10:20

charlie様、朝霧様 :

朝霧様の [201] の書き込みのおかげで、私のcharlie様へのアドバイスが不適切ではない
事が解りました、ありがとうございます。

TBSブリタニカ『カンパニー・マンの終焉』から、著者のアンソニー・サンプソンが
パーシー・バーネヴィークにインタビューした部分をテキスト化しましたので、アストラ
経営陣の考えがどのようなものなのか?と言う事の理解にお役に立てば幸いです。

著者は、70年頃に石油企業の興亡を描いた『セブンシスターズ』と言う本を書き、有名に
なりました。 当時の巨大石油会社が7社あり、こう呼ばれていましたが、シスターズと
は「姉妹」ではなく「魔女達」と訳するのを最近知りました。

外資MR様 : 気にしないでください。




205 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 10:21

ABB:バーネヴィーク・モデル  アンソニー・サンプソン

スウェーデンのアセア社とスイスのブラウン・ボベリ社は、ともに19世紀に創業した歴史
を持つ電機の名門だったが、80年代の中頃には危機に直面し、87年に秘密裏に合併を取り
決め、この史上最大の国際合併によりABB(アセア・ブラウン・ボベリ)が誕生した。

この合併はスウェーデンとスイスの国民感情を逆撫でにし話題を呼んだが、チューリッヒ
本社のCEOに若きパーシー・バーネヴィークが就任すると、更に注目を集めた。

パーシー・バーネヴィークは合併企業の合理化について明確なビジョンを持っており、従業員の対
抗意識を取り除き、機能の重複を避け、要因100人の小さな本社では英語を公用語とする
方針をとった。

パーシー・バーネヴィークがCEOに就任してから数年で業績は明確に好転したが、彼の考え方は経
験に基づいており、家業の印刷屋で活版印刷の仕事を手伝ううちに小さな企業の重要性を
学び、イェーテボリ大学で経営学とコンピュータを専攻した後、スタンフォード大学に留
学した。




206 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 10:22

スウェーデンの工作機械メーカー、サンドヴィーク社に入り、アメリカの子会社を経営す
るうちに、多国籍企業の実務経験を学んだが、彼の考える連邦主義は独特で、イギリスの
GECやアメリカのGEなど世界の競合メーカーと比較すると、人間的で創意と工夫に富
んでいる。

合併戦略や財務管理については、GECのウエンストークを参考にしているが、財務指標に
頼る経営には反対であり、アメリカではGEのジャック・ウエルチと張り合い、GEから
引抜きもしているが、テレビ局や金融機関などのシナージ効果が期待できず、本業の電気
事業が疎かになるような異業種の買収はしない。

パーシー・バーネヴィークが考える多国籍企業(Multi-national Company)は、シェルやユニリバーの
ように、各国市場の利点を活かして世界戦略を展開する「マルチドメスティック」な構造
を持つ企業である。

パーシー・バーネヴィークの経営スタイルの最大の特徴は、巨大企業ABBを小企業の集団と見てい
る点にあり、5,000のプロフィット・センターを設けて、それぞれに達成感と責任を持た
せている。




207 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 10:23

私(アンソニー・サンプソン)は企業改革を行った経営者を訪ね歩いたが、パーシー・バーネヴィークは最も高
い識見を有する経営者であった。

Q:急激な人員削減により社内全体に不安が広がり、仕事の効率が低下しないか?

A:人員削減と言おうが解雇と言おうが、従業員にとっては重大な問題である。

このような失業の増加は景気変動だけによるのではなく、大きなトレンドであり、100年
前に就業人口の50%を占めていた農業就業者が現在では5%に低下しているが、これに似
た状況になっている。

産業構造の変化にはそれぞれが独自に対応する必要があるが、製造業セクターで雇用が減
少しているのは深刻な脅威とはならない。

失業の不安があれば、仕事の効率が低下する事はあっても、あがる事はないので、人員削
減をうまく進めるには、失業する身になって考える事だ。

解雇者には、時間をかけ、誠意と敬意を持って接する事が必要であり、解雇者にどのよう
に接するかによって残った従業員の態度も大きく変化するので、会社を金儲けしか眼中に
ない機械と見るか、会社に敬意や信頼の念を持ち続けるかが、これで来まる。




208 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 10:23

Q:従業員が受け入れられる変化の限界についてはどのように考えているか?

A:もちろん人間の適応には限界がある事を肝に銘じておかなければならない。

人間は急激に機械に適応できないから、機械を人間に適応させなければならないが、業績
が不振な子会社では、管理職が従業員に変化を受け容れるだけの時間を与えていない事が
解ったが「自分達の事は自分達で管理する」方向への転換を急ぎすぎていた。

命令を下すのではなく、顔をつきあわせて従業員を説得する事に時間をかければ、結果的
に時間を節約できる。

技術者に「変化」を納得させるのは、とても難しい場合もあり、私は以前、技術者が自分
の作ったシステムにどうしてそこまで愛着を持つのか理解できなかったが、技術者にとり
機械は人生の部分であり国の誇りでさえある事が解らなかった。




209 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 10:24

ヨーロッパでは「安定」が当たり前になっているので、変化のペースが最大の問題である。

工場がコストを削減して生産性を向上させても、私はそれ以上を期待するが、ドイツ人の従業
員は「これで充分ではないのか?いつまでたっても満足できないのは(アナタに)精神的な問
題があるのではないか?」と聞いて来る。

変化は人生には良い事であり、楽しみが増えるのだと伝えなくてはならない、我々は下り
のエスカレーターに乗っているようなものだから、立ち止まる事はできない。




210 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 10:24

Q:会社を急激に変えようとすると、必然的にトップに権限が集中しないか?

A:私がいなくなれば株価が暴落すると思っているのか、この質問を多く受ける。

合併直後は、誰かが決断しなければならなかったので、私が決断したが、今では「不断の
変化」と言う考えが定着しており、経営委員会の8人は現状を充分把握しているし、監査
役も強力で報酬を貰うだけで何も発言しないヒト達ではなく、経営陣の方針に反対すること
もためらわない。

企業のトップはマスコミの影響もあり、企業のイメージを左右する顔であると見なされて
いるが、私の仕事の大部分は社内外とのコミュニケーションであり、そこからフィードバ
ックを得る事である。




211 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 10:26

Q:コンピュータがなければ、ABBは変化できなかった?

A:現代の情報技術がなければ、ABBは生まれていなかっただろう。

コンピュータは経営だけでなく、生産工程をすっかり変えてしまったが、私にとって幸運
だったのは18歳ではじめてプログラムを書き、スタンフォード大学でコンピュータ科学を
学んだ事だ。

私は管理職をBC(Before Computer)とAC(After Computer)に分類しているが、ACは大
部分35歳以下になり、管理職のうちACは1/2に過ぎないし、上級幹部では更に少なくなるので、今後BCをACに変えて行かなくてはならない。

コンピュータは人間的な要素を強める手段であるが、中央集権の道具にすべきではない。

皆様に:急いだので変換間違いなど、見苦しい点、お詫びします。




212 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 11:04

労働者の産業間移動 The End of Workより 「207」の内容理解に

1850年頃にはアメリカの農業人口は全労働者の3/4を占めていたが、機械化が進行したた
めに、1875年を過ぎる頃には全労働者の1/2に、1900年には1/3に、1940年には1/5に
と減少し続けた結果、1990年にはわずか3%に減少した。

自分の仕事を機械に奪われたヒト達は、科学技術によって新しい雇用が生み出された別の分
野に移り、1810年頃には産声をあげたばかりの「手工業場(マンファクトリー)」で銑鉄や建材を作
る労働者は7万5千人に過ぎなかったが、1860年に150万人を越え、1910年には800万人
になり、1960年には1,600万人と全労働者の35%に達した。

科学技術は新設の自動車工場や家庭電器製品工場で雇用を生み出したが、その科学技術で
生産性が上がり、コンピュータが現場の仕事を簡素化し始めたので、1960年から90年に
かけて、工業製品の生産量は増えたのに生産に必要な人員は半減している。

製造業の雇用の増加と減少の期間、雇用を拡大してきたのはサービス産業で、19世紀の始め
のサービス産業従事者数を正確にあげるのは不可能だが、1870年には300万人が多種多様
な職に就いていたと見られているが、1990年には9,000万人に拡大しており、アメリカの
経済を大失業時代の惨禍から救ったのだ。

サービス部門における科学技術もタイプライターや電話により雇用を拡大し、コピー機や
通信販売カカタログにより、雇用を奪ってきたが、最後のダメ押しはコンピュータである事
は言うまでもない事であり、働く人達の移住劇も終わりに近づいている。




213 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 17:18

大日本製薬株(P社) : http://www.dainippon-pharm.co.jp/

設 立 : 1897(M30)年 社員数 : 2,521人

1917年 医療用麻薬の製造開始
1986年 フルマーク新発売(米国、仏国など20ヵ国で発売)
1985年 米国駐在事務所開設、セタプリル新発売
1989年 フランスにローヌ・DPC・ヨーロッパ設立、エクセグラン新発売
1991年 アンペック坐剤新発売
1998年 ガスモチン新発売

売上高 : 1,300(96)、1,375(97)、1,376(98)、1,333(99)、1,424(00) 億円
経常利益:   97(96)、  92(97)、 73(98)、 84(99)、 133(00) 億円

社員1人あたり 売上高:5,650万円、経常利益:528万円
株式時価総額 2,240億円 (2000/06) ← 最近の株価上昇はかなりのものだ。




214 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 17:20

P社は競合品が多いと思います。

1989年発売のフルマーク(エノキサシン)は、ニューキノロン系に分類される抗菌剤ですが、バクシ
ダール(キョーリン)の市場を取ったのは良かったのですが、第一製薬(D社)が、タリビッドを出し
た後はD社に押され、D社がクラビットと言う後継薬を出して市場を拡大し、バイエル、塩
野義も進出し、杏林&ロシュも後継薬を出しました。

P社もトスキサシンを販売していますが、これは富山化学との併売なので、富山開発ではな
いか(間違いかも?)と思いました、富山化学はWebサイトにニューキノロン系の抗菌剤3種
類を臨床治験中だと書いており、市場はますます厳しさを増しそうです。

セタプリル(アラセプリル)はACE-阻害剤(降圧剤)ですが、11社13品目(正確?)程度は出ている
と思いますので、これも販売競争は激しいと思われ、売上高は伸びないです。




215 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 17:21

アンペック坐剤は塩酸モルヒネですが、P社は塩酸モルヒネの注射薬(アンペック)や、経口薬(カ
ディアン)も出しており、癌性疼痛の緩和に使用するなら、在宅治療が増えるこれからは市
場が開けそうです。

塩酸モルヒネは武田や塩野義、三共など歴史のある会社しか製品化しておらず、経口薬を出
しているのは塩野義のみと言う条件ですし、薬価も高いので有力商品だし、他社にはない製
品を持っていれば、医師とも話しやすいですから、重要だと思いました。

ガスモチンは新機能の消化器薬で、売上げは伸びているようですから、株価の上昇はこれを
好感しているのかも知れません。

このように「癌(悪性腫瘍)に対応する製品(アンペック)を出す→抗癌剤の副作用による嘔吐を抑え
る薬(ガスモチン)も出す→抗菌剤も売れる」と言う好循環が生まれるのが、MRの仕事の面白さ
です。




216 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 17:22

0617様 :

私がP社のMRに抱くイメージは「D社のMRも頼りなかったけれど、P社は(更に)頼りな
かった」と言うものです。 何があったかは特定されるので書けませんが、小野薬品のとこ
ろを見て頂ければ、ある程度解るかな?と思いますので、読んで下さい。

MRに必要な事は
1) 医局に入れば顔を合わした医師には(必ず)挨拶をする。
2) 言葉は明確にする。
3) 姿勢も良くする。
4) 服装は高いものはダメ、ただし綺麗にする。
などですが、P社のMRは、この1〜3においては、武田、塩野義、藤沢など抗生物質を販
売するMRより劣っていたと思います。  この条件の説明は別に書きます。


小野薬品の処に書いた事で、P社のすごく上の方と会いしましたが、人間性については◎だ
と思いましたので「離職率は低いだろう」と書きましたが、卸のMSも「離職率を気にしな
ければならないのは外資系のように思います、国内メーカーは辞めないですよ」と言ってい
ました。




217 名前: 0617 投稿日: 2000/06/26(月) 18:29
SARUTAHIKO先生、では離職率についてはさほど心配しなくても良いということですか。最近、そのことが大変気になっていましたので。


218 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/26(月) 20:51

0617様 : P社のMRに直接電話を貰えるよう手配しております。
      ご安心ください。



219 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/06/26(月) 20:52
MD製薬はお勧めしません。


220 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/27(火) 18:15

0617様 :

先程、P社のMRから電話を頂きましたが、給料に不満がなければ居心地の良い会社だ
と言う事でした。 ノルマも「最近(少し)言われるようになった」程度のようです。

辞めるcaseは少なく、勤務先の希望と異なる場所に転勤命令が出た時に辞める事がある
程度だそうです。 電話を頂いた方も私のP社MRの印象に近いようでした。

0617様のHNを拝見した時、私は[0]を[10=to]と読み、笑ってしまったのですが、貴方に
はドンピシャリの会社のように思えます。

本当におめでとうございます。




221 名前: 0617 投稿日: 2000/06/27(火) 18:25
SARUTAHIKO先生、ここまで調べて下さいまして本当に感謝いたします。お体にはくれぐれも気をつけて下さい。


222 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/27(火) 22:27

0617様 :

P社のMRより電話を頂いた時、間の悪いことに救急車で患者を(当院に)搬送する打ち合
わせの電話が相手先の病院から入ったので、P社のMRには充分に聞けず、レスを書く時
間もとれませんでした。

先程、この患者への対応が一段落しましたが、実は、昨日も外出から帰ったところ患者が
待っていたので「218」のレスしかできず、その後も対応で寝られなかったため、今日の
体調は良くありません。

ある程度のノウハウさえ身につければ、MRとして頭角を現し、P社で昇進して行く可能
性も高いと思いますので、引き続きおいで下さるようお願い致します。




223 名前: charlie 投稿日: 2000/06/27(火) 23:49

SARUTAHIKO先生 朝霧さん
色々ご親切にありがとうございました。
明日いよいよ決戦です。頑張ります。
落ちたらショックで、もうここには来れないかもしれません(笑)
来年、先生や朝霧さんと同じ業界で働けることを祈って!


224 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/28(水) 00:49

charlie様 : がんばって下さい。
       合格を心より願っております。




225 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/06/28(水) 21:18
先生、お忙しい中、貴重な情報をありがとうございます。体調はいかがでしょうか?
いろいろ参考にさせてもらっております。MRは面白い仕事だと思います。
医療業界全般に興味があり先生に医療機器メーカーの質問をさせていただきました。
MR派遣会社、治験業務委託会社やファイザー製薬など話題の会社についても興味があります。
お忙しいので決して無理は申しませんが、ご意見をお伺いしたいと思います。
(本当にお手すきなときに!!)


226 名前: charlie 投稿日: 2000/06/29(木) 02:08

今晩はcharlieです。
28日、最終面接を受けてきました。
朝霧さんの情報とは打って変わって、半圧迫面接でした。
どうやら私だけでなく、私の前に受けた人も、その前に受けた人も
そうだったようです。一瞬質問の内容に動揺して、言葉が詰まり、
頭の中が真っ白になり、沈黙時間を作ってしまったほどです。
完璧にやられました。合否に問わず一週間以内に電話とのことでした。
そして、夜。早くも電話が。
人事の方の同情するような声。
それで全てを察知しました。
が!
どうやら内定のようです!その言葉を聞いて、何度も何度も聞き返して
しまいました。感激のあまり目頭が熱くなりました。

SARUTAHIKO先生。そして朝霧さん。
本当にありがとうございました。お二人のアドヴァイスはもちろんのこと、
何よりもお二人の存在が私の精神的な支えになったことは言うまでもありません。
心からお礼申し上げます。今後はこのスレッドでもっともっと勉強させていただきたいと思います。
それでは今日のところはおやすみなさい。失礼します!



227 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/29(木) 08:14

おめでとうございます!!!! ドラマを見ているようですね。




228 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/29(木) 11:21

charlie 様 :

今日の朝は時間が無かったので、とりあえず、お祝いの言葉を書かせて頂きましたが、心
よりお喜びを申しあげます。

アストラゼネカ人事部の方も、ここを読まれていると思いますが、貴方の文章を読まれ「良
い人材を獲得した」と言う喜びを感じておられるでしょう。

肩すかしをした(orされた)と言う事に対しては「私達は人事のプロなのですよ」と言う言
葉が返ってきそうですが、同情するような声で合格を伝えるなどと聞くと、敵(?)もなか
なかやるではないか、と言うのが私の感想です。




229 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/29(木) 11:22

DARK MATTER 様 :

ほかのスレッドに「MRは、退職するとどうするの?」と言う質問があったと記憶してい
るのですが、貴方の書き込みから、MR派遣会社とか治験業務とか、知識を蓄えていれば
可能性はたくさんある時代が来ている事に気付きました。

優秀なMRなら住居の移動無しに仕事は得られると言う事になれば、女性はもちろん男性
にも良い事ですが、私はこの方面の情報は興味が無く、雑誌に出ていたのを覚えている程
度なので、貴方がご存じの事を教えて頂ければ幸いです。 よろしくお願いします。




230 名前: 朝霧 投稿日: 2000/06/29(木) 12:00

charlieさん

本当におめでとうございます!!!
私もすごくうれしいです!!
来年から、一緒に働けると思うと今からとても楽しみです。
MRは大変だとよく聞きますが、とてもやりがいのある仕事だと
思います。頑張りましょうね。

2回目の内定者セミナーが7月下旬か、8月上旬頃に開催されると
人事の方から伺っています。
前回の内定者セミナーで会った他の内定者は、とても楽しい方ばかりでした。
ぜひそこで会えるといいですね!!



231 名前: 明るい・・・ 投稿日: 2000/06/29(木) 22:39
 アストラゼネカ内定されたそうでおめでとうございます。。。
先日アストラゼネカ社のMRと話をしましたがMR内定者の8割が女性???
だそうです。。。(本当?噂?・・・謎)




232 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 09:22

明るい・・・ 様 :

久しぶりのご登場、お待ちしていました。

外資は長続きしない〜するのが難しいと言うイメージがあり、現実にPh社のように厳しい
会社もあるため、優秀なMRを獲得しようと思えば女性中心になるのでしょうが、80%とは
すごい比率ですね。 驚きました。

医薬分業が進み、国公立病院や大きな民間病院が薬剤師の採用を抑えている〜人員を削減し
ている事もMRと言う仕事に女性が進出する大きな要因になっているのでしょうが、社会的
には様々な問題を含んでいるように思いますので、別に書きます。

また、私は「229」に書いたように、MR派遣とか治験請負の知識がありませんので、ご存
じでしたら、教えて頂きたいと思います。




233 名前: sakura 投稿日: 2000/06/30(金) 15:33
SARUTAHIKO先生へ。
お久しぶりです。sakuraです。

ちょっと太洋薬品さんについて知りたいのですが、
先生は御存じですか?
名古屋に本社があるみたいなんですけど、
後発系なので気になっています。

注射液などもだしているみたいなのですが....
大学の方に求人案内が来てたのでもよろしければ、
将来性等わかる範囲で教えていただけないでしょうか。

最近、後発系の製薬業界ばかり気になっています。
2002年に薬価改正についての検討がはじまらないと、
なんとも言えない業界ですけど...


234 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 17:19

sakura様 :

>ちょっと太洋薬品さんについて知りたいのですが、
>大学の方に求人案内が来てたのでも(し)よろしければ、
>将来性等わかる範囲で教えていただけないでしょうか。

貴方の大学に求人票を送って来る医薬品企業で、貴方が少しでも興味を持った企業を調べる
とすれば、どれだけの企業に関する評価をしなければならないのか考えると、かなりの数に
なる事は間違いありません。

求人票を送って来るのなら、今までの実績もあるのでしょうから、ご自分で調べたり、就職
担当事務なり教員に聞かれた評判or評価などを書き込んでください。

その方が貴方のためになると思いますので、よろしくお願い致します。




235 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 17:20

製薬業界の投資収益を左右する要因 :

日興ソロモン・スミス・バーニー証券調査部 山口秀丸 『日経ビジネス』 2000/06/26 P.18

日本の製薬業界には薬価制度の改革先送りから、当面の危機は去ったとの見方が広がってい
るが、アメリカ事業やゲノム創薬を含めた新薬開発費用など、収益の圧迫要因は多い。

経営討論で、stuck in the middle (中間にはまる)と言う表現をするが、これは中途半端
に取り組んで成果のでない企業が体力を消耗して行く様を言う。

本当の意味の「競争」に晒されていなかった日本の製薬業界は、これから大量のstuck企業
を生み出して行くかも知れないため、各社がどのような前提に基づき、期待収益率を予想し
ているのかを見極める事が、より重要になる。

最も重要な投資収益としては、
1) アメリカ事業の投資収益
2) 研究開発費の投資収益
3) 国内市場の投資収益     の3点に変化が生じようとしている。




236 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 17:21

1) アメリカ事業の投資収益

世界最大の10兆円市場でありながら、年率10%以上の成長を続けるアメリカ市場は、世界
の製薬企業にとっては最も魅力的な市場であるが、その市場に進出するには、ライセンス供
与から、共同開発、共同販売、自社販売と、コミットメントに応じて収益率とリスクの組み
合わせが変化する。

大型製品の販売促進には年間200億円程度を投じなければならず、MRも1,000人単位で保
持しないと自社販売はおぼつかない、例え成功しても特許が切れれば半年も経たず後発品に
とって変わられるために埋め合わせを準備しなければならないと言う、アメリカ市場の過酷
な条件をクリアーして収益をあげられるのは、日本では4社程度になる。

好景気が続いているために、アメリカでは薬剤費の伸びに無頓着だが、メディケアの過剰支
払い問題が注目されてるように、選挙年の今年は薬剤費の膨張に対する抑制政策が立案され
る可能性は否定できない。

アメリカ市場がいつまでも成長を続けると言う前提で、リスクを見極めずにアメリカ市場に
賭けるのは危険である。




237 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 17:22

2) 研究開発費の投資収益

研究開発費が予想以上に増えて行く要因は、a)海外開発費の増大と、b)ゲノム創薬技術に取
り組むためのインフラ投資、と言う2つである。

98年夏に日米欧の薬務行政当局が臨床試験データの相互受け入れで合意し、この新臨床試験
ガイドライン施行後、日本での臨床試験が進まなかった事もあり、各社は費用の嵩む海外臨
床試験に取り組み、開発速度は速まったが、開発リスクが減少した訳ではない。

ゲノム創薬技術へのインフラ投資もリスクを増大させるが、この2つはどちらも明快な目的
無しには単なる無駄遣いに終わる可能性が高く、利益を必要以上に圧迫しない仕組みが必要
であるが、海外開発に身の丈以上に取り組む準大手企業も散見されるため、将来の成果に不
安を感じさせる。




238 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 17:22

3) 国内市場の投資収益

国内市場は、96〜98年度までの薬価引き下げと、97年9月の自己負担率引き上げによる影響
により低迷したが、98年後半から、年率4%程度の成長軌道に戻った。

99年度の薬価改定は7%であり、企業側の負担を30%とすれば、改訂の影響は2%程度に抑
えられ、増量効果を加えれば99年度は3%程度の伸びを示すだろう。

2002年4月に計画されていた抜本的改革が先送りされ、大幅な薬価引き下げが避けられる公
算が大きくなっているため、特許切れ薬剤に収益を依存する企業は、当面の危機的状況が回
避されると言う安堵感が漂うだろう。

これはまた、日本進出を狙う海外企業にとり、日本市場の魅力が増すと言う事でもあるため
に、1)と2)の判断を読み違え、体力の低下したstuck企業はM&Aの対象として業界再編に
巻き込まれる事になるだろう。




239 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 17:23

補完&説明 :

>99年度の薬価改定は7%であり、企業側の負担を30%とすれば、改訂の影響は2%程度に
>抑えられ、増量効果を加えれば99年度は3%程度の伸びを示すだろう。

薬価は下がっても「仕切価格」は下げないと言う事であり、薬価が7%低下したのに仕切価
格(製薬会社から卸に売る価格)は2%程度しか下げなかったのなら、そのしわ寄せは卸や
医療機関に行く事になる。

卸の売上高経常利益率は、最大手のスズケンでさえも1%台前半である事から考えれば、卸
がこの「5%」を吸収する余地は皆無に近く、大部分は医療機関の負担増となったと思われる。




240 名前: sakura 投稿日: 2000/06/30(金) 18:45
SARUTAHIKO 先生へ

はい、とりあえず調べてみましたが、
今年初めて、案内を送ってきた会社で製薬会社に
めちゃくちゃ弱い私の大学には、誰も知っている人がいませんでした。

とりあえず、今の御時世、採用ある会社ならどこでもいっとけ、とゆうかんじなので。
就職担当の先生もわたしがしっている程度のことも知らない状態なので。

結局、大手の会社の情報しか入らないものなんですね。


241 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 19:02

sakura様 :

私は調べなくてもある程度の事は賭けますが、それが「事実」であるか、確かめる方法がな
いと言う事と「誹謗・中傷」にならないのか?疑問が残ります。 時間を下さい。




242 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 19:03

エーザイ : 株式時価総額

このスレッドの、20-4) に「エーザイは思ったより低い評価だ」と書きました。

6月12日の株式時価総額は、7,720億円でしたが、29日には9,427億円になり
今日、30日には、1兆円を超え、1兆80億円になりました。

実に15日間(実商日数)で30%の上昇です。




243 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 20:00

医薬10社、研究開発費10%増 :  日経 2000/06/09

医薬品各社が国際的に通用する医薬品の開発を目指して研究開発の強化に乗り出した。

研究開発費も急増しており、日本経済新聞社の調査では、医薬品大手10社の2001年3月期
の研究開発費は2000年度に比べ10.1%増加しており、各社は海外での臨床試験や、遺伝子
情報を使った研究を進め独創的な医薬品開発を目指している。

薬価(医薬品の公定価格)引き下げで国内の医薬品市場が冷え込む中、合併で巨大化した欧
米製薬メーカーに対抗するため、研究分野を絞り込む動きも加速している。

医薬メーカーにとって研究開発は今後の成長を決める原動力であり、独創的な薬を開発でき
れば、単品で年間1,000億円以上の売り上げも可能だ。

大手10社の2000年度の研究開発費合計額は4,741億円(連結ベース)で、売上高に占める
研究開発費の比率は12.2%となっているが、全社が前年度を上回る研究費を投じる計画であ
り、武田薬品や三共、山之内製薬、エーザイなど7社が過去最高の水準となる。

注:日経ビジネスには、日本の上位14社の研究開発費は、94年に4,000億円程度だったが、99年
  には5,000億円を超え、2,000年度は5,600億円程度(概算)になっている。




244 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 20:16

大洋薬品 :

大洋薬品に関しては
1) 経営母体はどこか?
2) 経営状況はどうか?
3) 関連企業の経営状態はどうか?
4) 技術や信用はどうか?      と言う疑問を持っています。




245 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 20:17

大洋薬品 : net検索より

インターフェックスジャパン受託業務内容をPR−賑わう大洋薬品のブース
http://www.yakuji.co.jp/yakuji/yakujinippo/y200006280202.html

幅広い受託製造業務で知られる大洋薬品は14〜16日、東京ビッグサイトで開催された医
薬品・化粧品・洗剤製造技術国際展(インターフェックスジャパン)に出展し、抗生剤製造
棟に代表される同社の設備や製造技術などを紹介した。

今回の出展で大洋薬品は、他の製造ラインと分離して環境への影響も考えたうえ、抗生剤の
飛散を防止した「抗生剤製造棟」や、その他医薬品、健康食品、治験薬など多種対応できる
受託業務内容をアピール、来場者から多くの注目を浴びた。

大洋薬品では「今後は、抗がん剤などの比較的毒性が強い医薬品の製造工程も独立したもの
として確立し、アウトソーシングに信頼性の高さで応えていきたい」としている。




246 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 20:17

大洋薬品 : 私の見方

>今後は、抗がん剤などの比較的毒性が強い医薬品の製造工程も独立したものとして確立し
>アウトソーシングに信頼性の高さで応えていきたい。

と言っても、過去の過ちが大きいため、どれだけの企業が「信用」するだろうか?と言う疑
問が残るのですが、価格が全てを決める企業であれば、大洋薬品に生産を委託するでしょう。




247 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/06/30(金) 20:18

sakura様 :

時間を下さいと書きましたが、貴方のあげる企業の事を詳しく書いて行くと、時間が浪費さ
れてしまいます。

私がすぐに書けるのはこの程度で、これ以上は「誹謗・中傷」になるのか?と言う事を検討
しながら書かなければならず、更に多くの時間を要するため、この程度で許してください。

就職する先としては適当ではないと思います。




248 名前: sakura 投稿日: 2000/06/30(金) 21:00
お忙しいところ、誠にすみませんでした。
とりあえず、大洋薬品はホームページはないわ、
四季報には参考になるようなことが載ってないわで、
困惑していたので、すごく参考になりました。

学推で採用が来ている会社なのに、先生は詳しいことがわからず、
また、説明会聞くつもりで会社に行ったら、断れなくなるという状態だったので、
焦っていました。
学推は簡単に決まるけど、背景がわからずに就職するのは、恐いなと改めて感じました。

先生の話は、おっしゃってたとおり、あくまで参考程度として使わせてもらいます。
ありがとうございました。


249 名前: MR志望 投稿日: 2000/06/30(金) 21:55
先生、ご無沙汰しております。
早速なんですが質問があります。
帝人は骨領域には実績があると聞いたのですが、先生のご存知の
範囲で結構ですので、骨粗鬆症治療薬を持っている各メーカー、
例えば、帝人、エーザイ、中外、住友製薬、等の今後の展望など
先生のご意見をぜひお聞かせ下さい。
漠然とした質問で申し訳ありませんが宜しくお願い致します。


250 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 07:41

MR志望 様 :

おはようございます、がんばっておられますね、嬉しい限りです。

私が、貴方が帝人に内定した事を喜んだのにはもうひとつ理由があり、99年の10月か11月
頃でしょうか、当時はそんなに大きくなかった2ちゃんねるの「ちくり・裏情報」に帝人
の質問をしていた方がおられ、誰もレスしなかったのを、私がレスしたのでした。

経緯を見ていると、それがどうも貴方だと思えたので、たくさん就職先があるのに、それ
だけ真摯に情報収集しているのは、何か気に入ったところがあるのだろうと考え、喜んだ
訳です。

そのような事で、貴方が積極思考になっているのを見ると非常に嬉しいですから、できる
だけ気に入られるようなレスを書きたいと思います。




251 名前: MR志望 投稿日: 2000/07/01(土) 10:02
先生、おはようございます。

誠に残念ではありますが、99年の10月か11月頃に先生がレスされた方と
私は別人と思われます。私が帝人について調べ始めたのも、帝人の方と
接触を持ったのも2000年度になってからのことでしたので…

ネット資源の浪費かと思われますが、ここまでの私の経緯を簡単に述べ
ます。
  1999年某月某日、漠然と自己分析してみる。結果→私は酒が強く
コンパが大好きで段取るのも得意。スポーツが得意(ラグビー、ゴルフ
も経験あり)。パソコンが好き。英語が好き。
とお恥ずかしい話ですが、上記のようなことしか思いつかず、友人に
その旨相談した所、MRを薦められました。
そこで、MRとは何ぞやと思い、知己、本、ネットなどで情報収集
している時に先生とここで出会えたわけです。
 私は最初からMR志望でしたので、何社か製薬企業は見学しましたが、
何故かは説明できないのですが、直感と雰囲気で帝人が気に入ってし
まいました。あくまで私の場合ですが、先ず社風、次に女性が元気で
明るい会社(容姿は関係ありません)、ということで業績などとは無
関係に企業選択していたようです。
そう言う意味ではファイザー、大塚、萬有等も女性が多く活躍してお
られるようで活気もありましたが、微妙にギスギスしたものを感じて
いました。
 私が帝人を選択した事がいいかどうかは誰にもわからないでしょうし
私の人生ですから、私は自分を信じてやって行くだけだと思っております。

以上長くなってしまい申し訳ありません。今後とも宜しくお願い致します。




252 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 10:25

勘違いでしたか、でも、レスはがんばって書きます。




253 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 15:44

帝人 : http://www.teijin.co.jp/

今までのテイジンに関する記載はWebサイトを見ずに書きましたが、今回、訪問したところ
整備されており、良い印象を受けました。

1915年 創業、1918年 帝国人造絹糸(株)が設立された。
1927年 岩国工場、1934年 三原工場が操業を開始した。
1952年 東レと共にICIからポリエステル(テトロン)製造技術を導入した。
1971年 レーヨン事業から撤退した。

医薬品事業に関する経緯
1) 医薬品事業を始めたのは、1973年、C.H.ベーリンガーとの合弁会社設立だった。
2) 1978年 この帝人フェアメディカル(株)を解消し、帝人医薬(株)を設立した
3) 1980年 帝人医薬が営業を開始、ベニロン(γ-グロブリン、)とラキソベロンを発売した。
4) 1983年 帝人医薬(株)は本社に吸収合併された。
5) 1996年 医薬品の全国自販を開始した。 (10月)

ベニロンは免疫機能が低下している時の重症感染に抗生物質と併用など、ラキソベロンは緩
下剤(便秘解消薬)ですが、どちらも藤沢薬品が販売していました。




254 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 15:44

その他医療に関する経緯
6) 1978年 中空糸型人工腎臓の生産販売開始
7) 1982年 医療用膜型酸素濃縮器「マイルドサンソ(R)TO-40」を発売した。
8) 1996年 ガンブロABと合弁で、日本における血液透析関連の販売会社を設立した。
9) 1998年 SRLと合弁で、(株)SRL・テイジン・バイオを設立した。

ガンブロはスウェーデンの会社、ヨーロッパの人工腎臓市場を抑えています。
SRLは日本の臨床検査会社、最大手(?)で、シオノギなどと覇を争っています。




255 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 15:45

Webサイトのデータから見ると

部門      売上高(%)    利益(%)
繊維、 3,175 (51.4%)、 -20 (-7.8%)
化成品、 1,129 (18.3%)、 78 (30.5%)
医薬・医療、 872 (14.1%)、 166 (64.8%)
繊維プラント、 415 ( 6.7%)、 -3 (-1.2%)
新事業など、 522 ( 8.4%)、 36 (14.1%)
合 計、 6,179億円   256億円 ←売上高経常利益率 4.14%

全体では、売上高会場利益率 4.14%で、繊維会社としては満足できる値なのかも知れないが
医薬品部門を除外すると、売上高5,300億円、経常利益は90億円に低下し、売上高経常利
益率 は1.70%に急降下するから、医薬部門を社内に取り込んだのだろう。

医薬品部門の利益率は19%だから、医薬他社に比べて低い訳ではない、在宅酸素療法の利益
率が不明だが、拡大しているところを見れば、薬品に比べ低くはなさそうだ。

在宅酸素療法の部門が各地域(全国を6地域に分割している)に子会社化しているのは、配送
などは人海戦術になるため、要員を地元で集め、賃金を抑えるためのようだ。




256 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 15:46

骨領域の薬品−A) 1α-D3:アルファロール(チュウガイ)、ワンアルファ(テイジン)

骨領域が注目され出した最初の製品で、活性型ビタミン-D製剤ですが、テイジンは藤沢に販
売を委託したため、市場は中外の方が多く取ったと思います。

販売がいつ頃だったか記憶していませんが、当時の藤沢は抗生物質などを売るのに力を注い
でいたと思いますし、自社製品でもなかったので、そんなに熱心でもなかったのでしょう。

この特許は何年も前に切れたので、ジェネリック製品が多数出ており、0.5ugでは20社出し
ていますが、中には、山之内、グレラン=武田、ウエルファイドのような大手や、三菱東京
旭化成、のような中堅も含まれています。




257 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 15:46

骨領域の薬品−B) 1,25-D3:ロカルトロール(ロシュ,キョーリン)

ビタミン-Dは肝臓と腎臓で代謝されて活性化しますが、Aは腎臓での部分が既に代謝された
もの、Bは腎臓と肝臓での部分が代謝されたものです。

Aに何年か遅れて発売されましたが、これも何年か前に特許が切れたため、ジェネリック製
品が多数(14社)出ており、ウエルファイドや旭化成も出しています。

骨領域の薬品−C) エルカトニン:エルシトニン(アサヒカセイ) サーモトニン(ヤマノウチ=アベンティス)

エルカトニンは旭化成に吸収された東洋醸造が(浜名湖の)ウナギから取り出した副甲状腺
から分泌されるホルモンで、骨破壊を抑制しますが、これも特許が切れているため、15社か
らジェネリック製品が販売されています。

サーモトニンはサケ(鮭)からのホルモンですが、7製品販売されており、ウエルファイドの他
に、帝国臓器が製造した製品を武田と住友製薬が共同で販売しています。




258 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 15:47

骨領域の薬品−D) ヒアルロン酸-Na:アルツ(カケン)

これは生科学工業と言う会社が開発し、科研が販売してヒットした製品で、関節腔内注射し
軟骨を保護するものですが、14社からジェネリック製品が出ており、ウエルファイド、明治
製菓、日本臓器、三和化学などから販売されています。

骨領域の薬品−E) : ビスホスフォネート製剤

骨粗鬆症に適応があるのは、ダイドロネル(スミトモ)のみなのですが、この範疇の製品は骨吸収
を抑制するため、骨腫瘍のページェット病には、第二世代のアレディア(ノバルティス)、更に第三
世代のビスフォナール(ヤマノウチ)やオンクラスト(バンユウ)=テイロック(テイジン)が出ています。

ここでは、販売力のあるメーカーがテイジンの競合相手になります。




259 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 15:47

骨領域の薬品−F) その他:

a)女性ホルモン(エストリオール):エストリール(モチダ) ホーリン(テイゾウ=タケダ)
エストロゲンは閉経後の骨粗鬆症に使用しますが、単独では支給(内膜)癌の発生率が高くな
るため、黄体ホルモンとの併用療法が行われます。

b)オステン(タケダ)
アルファルファ(南米の牧草)から抽出されたイブリフラボンを主成分とし、破骨細胞の活性
を抑制しますが、骨粗鬆症の初期に有効だと考えられています。

c)ビタミン-K
エーザイ(K2;グラケー)、その他には山之内(ヒメロン)、武田(カチーフ)など、V-K1製剤は何社も販売
していますが、医師はあまりメーカーには拘らないと思います。




260 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 15:48

まとめ:

三共が高脂血症改善薬(メバロチン)で金鉱を掘りあてましたが、誰でも考えるのが、高齢
化社会では、骨粗鬆症が増加すると言う事ですから、Ca代謝の領域は各社こぞって参入し
て来ます。

私は、現在の強豪メーカーがどうなるか?よりもテイジンがどうするか?の方がより重要な
事だと思います。 しかし、それでは「解」にならないので、もう少し考えてみます。




261 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 16:53

テイジンと販売が競合する企業のMR&営業:寸評

1) 中外製薬:テイジンと最も競合したし、これからも競合する可能性の高い会社、50歳以
  上に無能としか言いようのないヒトがいる反面、30歳以下は非常に優秀(サンプル数2)だと
思いますから、これから営業力はupし、貴方の最大のライバルになるでしょう。

2) 旭化成:繊維出身のMRが上におり、若い人達は彼らを馬鹿にしていましたが、東洋醸
  造が吸収合併されて良くなり、意気もあがっている事でしょう。 旭化成は、かつて「ダ
ボハゼ」と言われた事もある程積極的なのですが、MRもテイジンより積極的だと思います。
合併される前の東洋醸造MRは「まじめ」だと思いましたが、大病院にいた頃、私は実力者
だったため、誰もが対応に気遣っていたと思いますから、間違った評価かも知れません。

3) 山之内:私の印象は良くありません、山之内は開発出身者が社長になる程ですから、営業
  力が弱くても売れたため、MRの質は低下したと思います。 これはMRと言うより山
之内の販売姿勢が私から見れば非常に低いレベルなのだと理解していますが、たぶん30歳
以下になると優秀なのではないかと思います。 現在、35〜38歳を越えると、どこも玉石混
淆で「石」がかなり多くなる印象です。




262 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 16:54

貴方の方向 :

テイジンは接待で売るような事はしないと思いますから、入社してから、どんなMRになる
かの勝負です。 医師はMRから情報をたくさん貰いたい訳でもなく、本社でデスクワーク
をしている人達が「情報」と言っても、現場の感覚とは乖離ができると思いますが、では知
識のないMRが成功するか?と言うと、これからは難しいと思います。

MRの仕事に関しては別に書きます。




263 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/01(土) 17:14

261に追加:

4) 住友製薬:私の知っているMRは「可もなく不可もなく75点」と言う感じでしたが、こ
  れは、時間を潰しているだけでもないのですが、積極的なアプローチも無いと言う中途
半端な活動をしていたため評価が厳しくなったものです。 しかし、スミフェロンの治験を
コアになる医局に依頼し、派遣先の全施設に使用させるなど「なかなかやるな」と言うよう
な事もあり、これはトップがそれなりに優秀なのだと思わせました。

5) ジェネリック:価格が安いため、開業医や民間病院に浸透しますが、販売ルートはそれ
  なりに持っているため、侮れません。 普通、ジェネリック・メーカーが先発企業の製
造を請け負う事が多いのですが、明治製菓のヒアルロン酸-Naは、自社販売しますが、沢井
製薬にも販売させており、どうも沢井製薬の方がたくさん販売しているようです。




264 名前: MR志望 投稿日: 2000/07/02(日) 09:11
先生、おはようございます。
早速のご回答ありがとうございます。
先生に教えて頂いた業界分布については、今から頭に叩き込んでおこうと
思っております。本当に勉強になります。

自分なりに色々と調べているのですが、帝人はビスホスホネート製剤の、
骨粗鬆症治療薬(テイロックは骨粗鬆症に適用が無いようです)を
発売する予定でかなり注力するために現在医薬部門の人員拡充を行なって
いるようです。が、正確ではありませんが集めた情報では、萬有と同じ物
(名前は違うが中身は同じ)を発売する事になるようですし、同系列の
ビスホスホネート製剤を武田、山之内が開発中で数年以内に発売するらしい
のです。
そこでお聞きしたいのですが、鼻息の荒いビスホスホネート製剤の、先生なりの
見通しなどお聞かせ願えれば幸いです。
また、MRが活躍する実際の業界の現場において、帝人MR、或いは帝人はどう
評価されているものなのでしょうか?
もちろん、接待のみで仕事をするような営業マンになるつもりは毛頭ございませんが
人と同じ事をしていてもダメだとも考えているので、何もわからず生意気で申し訳
無いですが、型破りのMRになることを目標にしております。当然、知識を蓄え、
情報収集、情報提供に関しては誰にも負けないように努力したいと思います。
知れば知るほど興味の湧く仕事で、早く自分も現場に出て営業がしてみたいです。
(そんなに甘くないでしょうけど……)
しかし,現在の私の取柄といえば、体力と行動力ぐらいですので、目標までの
道のりは長そうです…

 とにかく頑張りますので、先生!今後とも宜しくお願い致します。



265 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/02(日) 14:35

MR志望様 :

[264]に貴方は次のように書いています。
*******
自分なりに色々と調べているのですが、帝人はビスホスホネート製剤の、骨粗鬆症治療薬(テ
イロックは骨粗鬆症に適用が無いようです)を発売する予定でかなり注力するために現在医
薬部門の人員拡充を行なっているようです。が、正確ではありませんが集めた情報では、萬
有と同じ物(名前は違うが中身は同じ)を発売する事になるようですし、同系列のビスホス
ホネート製剤を武田、山之内が開発中で数年以内に発売するらしいのです。
*******
[258]に私が次のように書いているのですが、読まれなかったのでしょうか?
*******
骨領域の薬品−E) : ビスホスフォネート製剤
骨粗鬆症に適応があるのは、ダイドロネル(スミトモ)のみなのですが、この範疇の製品は骨吸収
を抑制するため、骨腫瘍のページェット病には、第二世代のアレディア(ノバルティス)、更に第三
世代のビスフォナール(ヤマノウチ)やオンクラスト(バンユウ)=テイロック(テイジン)が出ています。
*******

これらの製品は、薬価もつき、既に販売されています。
アレディア(ノバルティス) 15mg 13,037、30mg 24,857
ビスフォナール(ヤマノウチ) 10mg/5mL 40,212
オンクラスト(バンユウ) 5mg 21,839、10mg 41,127 ←テイロックも同じ薬価




266 名前: MR志望 投稿日: 2000/07/02(日) 15:12
先生、失礼いたしました。
しかし、私の調べた限りでは骨粗鬆症治療薬で適用を持っているビスホスホネート
製剤は住友製薬のダイドロネルだけとなっておりました。
そこで、新に帝人がビスホスホネート製剤で骨粗鬆症治療薬の適用を取って発売
するのだと思っておりました。ちなみに帝人のテイロックは骨粗鬆症には適用が
ありませんでした。
私の知識不足でご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
今後とも宜しくお願い致します。


267 名前: MR志望 投稿日: 2000/07/02(日) 15:26
度々で申し訳ありません!
先生が[258]で書かれておられること全く同じ内容を書き込んで
しまいました。
では、改めて質問させて下さい。
帝人や萬有、そしてその後に出てくる武田や山之内の骨粗鬆症治療薬
としての第二、第三世代ビスホスホネート製剤の業界勢力分布はどう
なって行くとお考えでしょうか?

私は、少し(かなりか…)そそっかしい所があり、先走ったり早とちり
してしまうことが多いようで、先生にはご迷惑を掛けました。
以後、気をつけたいと思います。



268 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/02(日) 19:25

承認と適応拡大 :

まず新しい医薬品の承認を得ようとすれば、悪性腫瘍など患者数も少なく、その薬品が効果
的であるのが(薬理学的にも)明かな分野に絞られるのは、その方が、承認を受けやすく、研
究開発費を患者数(使用量)で割った値が高くなるため、薬価も高くなるためです。

その高い薬価をもとにして、適応拡大すれば利益は大きくなりますし、何年か後に製品特許
が切れても「拡大された適応」は残り、ジェネリック製品を導入しても先発品の適応範囲を
完全にはカバーできません。

コンビニの店頭ではないですが、医師に名前を認識させるのは3番手までのようで、ある薬
効の製品が出ても「少しくらいの変化(改善)であれば、使い慣れた製品を使う」傾向になり
がちのようです。




269 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/02(日) 19:26

>帝人や萬有、そしてその後に出てくる武田や山之内の骨粗鬆症治療薬としての第二、第三
>世代ビスホスホネート製剤の業界勢力分布はどうなって行くとお考えでしょうか?

これらの薬剤が、骨粗鬆症に使用されるとすれば、整形外科領域の手術後など入院が必要な
治療だけに限られると思います。 骨粗鬆症に使用するのなら現在のように点滴で何時間も
必要だと言う事では外来では使用できないですから、何らかの工夫をし、効果が徐々に表れ
るような改良をしなければならないでしょう。

その地方で強い卸を使っているか?とか、薬品の仕切価格をどうするか?とか、様々な要因
があり、内科と整形外科ではメーカーの販売力が異なるでしょうから、予測は不可能ではな
いでしょうか?




270 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/02(日) 20:03

>MRが活躍する実際の業界の現場において、帝人MR、或いは帝人はどう評価されている
>ものなのでしょうか?

テイジンのイメージは臨床の場には定着していないと思いますから、これから個々のMRが
それを形作る訳ですが、それには会社としての方針があり、その方針がどのようなものなの
か?入社してからの研修で明らかになるでしょう。

入社前の知識も重要かも知れませんが、普通はダンボール箱に2箱も資料があり、それを覚
えるだけでも大変ですから、入社後でも良いのではないかと思います。




271 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/02(日) 20:04

>もちろん、接待のみで仕事をするような営業マンになるつもりは毛頭ございませんが人と
>同じ事をしていてもダメだとも考えているので、型破りのMRになることを目標にしてお
>ります。当然、知識を蓄え、情報収集、情報提供に関しては誰にも負けないように努力し
>たいと思います。

ほかのMRと同じ事をしていては駄目なのはもちろんですが、医師にはMRに対する共通の
認識があるため、型破りも気に入られれば良いのですが、大きな病院の院長や部長、大学病
院の教授や助教授などには歓迎されない可能性も高くするため、注意が必要です。

そう言うところは、藤沢からの先輩もいる訳ですから、テイジンのスタイルと言う大枠を外
れず、自分のカラーを出して行くのは良い事です。




272 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/03(月) 11:47

MR志望様:

MRの仕事などに2つレスを書きましたが、これはMRになる皆様に共通する問題&アドバ
イスですので、貴方宛にしませんでした、ご了解下さい。




273 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/03(月) 11:48

型破りのMR :

ある日、A君と話していると「嫌いな所(医師)は訪問しない、自分が気に入った所だけ訪問
している」と言うので「嫌いでも、顔を出す程度は回る方が良いと思うよ」とアドバイスし
たが、彼の答えは「そんな所には使って貰わなくても良い、私は5人ほどの先生しか回らな
いです、他(の医師)は好きになれません」だった、そして彼は10年後には部長になっていた。

彼は顧客を選択&集中し、そこで実績をあげた訳で、MRはある程度「集中と選択」しなけ
ればならないと思っていたが、ここまで徹底し、そして成功したのは彼だけしか知らない。

これは、その会社や上司に「型破り」を受け入れるだけの許容力〜包容力があったからであ
り、通常は注意を受けたり、冷や飯を食わされるのではないかと想像する。




274 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/03(月) 11:48

選択と集中 :

大部分の病院(大学病院を除く)では、医薬品の採用申請を出すのは、医師なら誰でも出せる
のが建前になっているが、薬審に出席するメンバーは限られ、そのメンバーは各社のMRが
厳しくマークしているから、10位より下位のメーカーが、そこに食い込むのは、かなり苦労
するかも知れない。

経験では、世間話をする程度では「申請をお願いできませんか?」には「なぜ私なの?」と
言う言葉が返る事に(大部分)なるが、その「採用申請を出して貰える程の繋がり」が接待に
ならないところが面白いと思う。

MRの仕事の重要な部分は「自社製品の採用申請を出してくれる医師を作る」であり、次は
薬審でそれをサポートしてくれる医師を作る事、そして「使ってくれる医師を作る」事であ
るが、製品がユニーク(他製品にはない)なら苦労も少ないが、競合品があれば腕の見せ所に
なる。




275 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/03(月) 17:55

MR志望様 :

テイジンはメルクと共同開発したビスホスホネート系の骨吸収抑制剤 (アレンド酸-Na)を申請
中ですが、これは錠剤タイプです。 開発番号はGTH-42、MK-217(メルク)です。

また8月には低分子のヒアルロン酸-Na製剤を発売するようですが、これらに関しては、夜
にレスを書きます。




276 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/03(月) 20:16

ヒアルロン酸Na :

ヒアルロン酸-Na(スベニール、NRD-1001)は、電気化学が開発し、アベンティスと中外
製薬が販売提携しています「分子量約180万と大きく(アルツの分子量は60〜120万)高純度
で、高い安全性を有している。

テイジンの発売前の製品に関する情報は得られませんでしたが、私が書いたように、中外と
の争いになるようです。 しかし、この分野では科研がアルツで圧倒的なシェアを有してい
るためテイジンと中外がどれ位のシェアを取れるのか?疑問です。

訂正: [275] 低分子→高分子




277 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/03(月) 20:17

ビスホスフォネート系薬剤 : 経口薬

a) ビスフォナール(ヤマノウチ)、インカドロン酸-2Na、開発番号YM175、経口薬、適応症は「骨粗鬆
  症の骨量改善」にて現在申請中である。

b) リセドロン酸-Na、開発番号NE-58095、HMR4003D、アメリカP&G社が開発した第V世
  代のビスホスオネート系製剤、錠剤、味の素、武田薬品、アベンティスの3社が共同開
  発しているがページェット病などには、98年から海外で認可されている。

c) その他、小野薬品(ヤマノウチから)や、キッセイ薬品も開発中です。




278 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/03(月) 20:18

テイジン : 販売力

私は「藤沢薬品から移った人達が販売の意志決定をするとテイジンは強くなる」と思ってい
たのですが、販売の責任者はテイジンの方だそうで、ヒアルロン酸製剤の発売を前に、卸の
MSの神経を逆なでする様な事(特定されると困るため書けません)をしている様です。

私の聞いた範囲では「テイジン(MR)は紳士的であり、販売は藤沢から移籍したヒト達の方が
強いし卸も動くと思うが、現状ではMSから『よし売ってやろう』と言うような声は出にく
いと思う」と言うような意見でした。




279 名前: > 投稿日: 2000/07/03(月) 20:25
ホステスやってて、製薬会社の営業マンが医者を接待してたけど
奴隷のようで可哀想だった。アレを見て、製薬会社の営業やっている
人を彼氏にはしたくないと思ったので、営業なら、考えた方がいいのでは?
他にメリットあるならいいと思うけど。


280 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/03(月) 20:35

279様 :

どのような世界にも様々な人間がおります。

医師とMRの間だけではなく、多くの企業の間で、様々な取引、駆け引きがありますから
ある事例のみで全体を論じるのは、かなり無謀ではないかと考えます。

前にも書いていますが『類は友を呼ぶ』なのです。





281 名前: DARK 投稿日: 2000/07/03(月) 22:36
先生に同感です。ところで、
中外製薬もリリーとの提携で新しい骨粗鬆症薬を開発中のようです。
骨、血液、癌、感染領域に特化しようとしているようです。
新世代の骨粗鬆症薬の戦いが始まるのでしょう。
帝人はまだまだMRの数が少ないようで担当施設がかなり多いと聞いていますが
やりがいのあるメーカーだと思います。




282 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/04(火) 13:27

MRと医師の関係 :

経験ですが、A社MRが最初の昇進の時期を迎えているとすると、当然ながら必死になりま
すし、どの会社でも同じですが、夫人達も立場が分かれる事になるため、夫に「必ず昇進し
てね」と言う事になります。

MRはどうするか?と言うと、自分を贔屓してくれる医師達に「お願いします、今年は大事
な年なんです」と事情を話しますが、ノルマは「前年比」で来るため、伸び率を上げようと
すれば、外来を頑張り、入院患者を増やし、薬の使用量を増やすか、他社処方をA社に回す
事になります。

昇進の時期でなくとも、期末(〆の時期)になれば各社MRがそれぞれ自分の立場を訴える
訳で、A社の部分をB社に変更すれば、B社MRが泣きついて来る・・・やむを得ず、C社
をB社に・・・と言う事にもなりかねません。

それを、外科、産婦人科など「科」単位でする(してあげる)時もある訳で、そうなると歓
迎会や送別会などの際には「世話をかけやがって、もう」と言う事になりますが、仲良くな
れば、それだけ言葉も乱暴になる(女子中学生&高校生が良い例)訳ですし、もともと外科
系は乱暴な言葉使いをするため、外部から見ていれば、奴隷のように見えるかも知れません。

医師とMRの間には、このような世界もありますし、ドライな世界もあります。




283 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/04(火) 13:27

DARK MATTER様 :

>帝人はまだまだMRの数が少ないようで担当施設がかなり多いと聞いていますが
>やりがいのあるメーカーだと思います。

今回、調べて見ると、テイジンの開発力は相当あるような印象を受けましたが、MRの評判
はどうでしょうか? 生え抜き組と藤沢からの移籍組について教えて頂ければ幸いです。

それから、私が書いたように、外科系は仲良くなる程、言葉も乱暴になりませんか?




284 名前: NT 投稿日: 2000/07/04(火) 23:47
こんにちは。今日初めてこのスレッドを拝見しました。私はエ−ザイに
スタッフ系職種で内定している学生です。MRの話が中心のようですが
やはり参考になります。お恥ずかしい話でしが私がこの企業を受けたき
っかけはごく偶然のたまものであり、業種というより職種志向が強かっ
た為に他の製薬企業も受けていません。選考が進むに随って魅力的な
企業に感じられ、運良く内定も頂き、ここに就職する決心をしたので
すが、私の大学(私立文系小規模大学)からはエ−ザイはおろか製薬
に進んだ人がおらず、周りにも全くいないので何となく不安感を持っ
ています。自分なりに調べてはいるのですが納得いく量の情報が集め
られず、苦労しています。SARUTAHIKOさんは「エ−ザイは
福利厚生がいい」「思ったより低い評価」など時々コメントしていら
っしゃいますが、何か他にご存知のことはありませんか。他との比較
と言う点ではやはり、セレ−ラからゲノム情報を買っている武田あた
りが気になります。どんな小さなことでもいいので教えて頂ければ幸
いです。http://www.seiyaku-navi.co.jp/eisai-sr/index.html


285 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/05(水) 02:16

売り上げが一兆と言われるアベンティスファーマー社
について知りたいです。



286 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/05(水) 13:45

NT様 :

エーザイ(E社)を今まで取り上げていなかったのは、質問が無かったからと言う単純な理由
からであり、他意はありませんし、MR中心になったのは、R&D部門などは2月頃に内定
が出ていますから、4月以降はMR中心になるのはやむを得ない事、また私は医師ですから
各社の研究開発部隊の実状は解らないため、MR中心になりました。




287 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/05(水) 13:45

エーザイ : http://www.eisai.co.jp/

エーザイの名前は、1941年に設立された「日本衛材株式会社」から取ったと言う事で、大手
の中では新しい会社ですが、待遇面などは業界の標準にされていたようで、ある会社の経営
陣や社員と話した時に、社員が「E社ではこう言う待遇です」と言うので「入社する前から
待遇は解っていたはずで、そんな事を言うのなら、E社に入社しておけば良かったのだ」と
言って爆笑(その会社は下位だったため)された記憶があります。

これは、労働組合が持ち出すほどの条件でしたから、E社も労働組合が強いのかな?と言う
印象を持ちましたが、アクセクしない体質などを考えると『大競争の時代』には、生き残るのに
適当な条件ではないのかも?と思います。

私の見るところ「E社は抗生物質など同じ分野での激烈な販売競争をしていないため、販売
力に劣る」と思えるのです。

これはACE阻害薬の「インヒベース」がどれだけのシェアを取っているか?が指標になる
でしょうから、入社してからでも「何%のシェアがあるか」」聞いて見る事をお勧めします。




288 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/05(水) 13:46

この10年間、E社のMRに(1:1での)面会した事はないため、10年(以上)前の印象になりま
すが、MRを見ていると「あまりアクセク働かず、サボる訳でもなく、与えられた範囲の仕事を
そつなくこなす」事を旨としているようでした。

そのため、Part-1の [180] には次のように書きました。

E社:優等生タイプが好みのようです。  スーツでピシーッと決めて行きましょう。
   当然、シャツは白、スーツは紺がおすすめです。
質問や作文があれば「私は決められた事を的確にするタイプだと思います」と言うような
答えが良いと思います。 面接では「他人と違う」事を強調したいのですが、E社はそう
言うタイプを好むようには見えませんから、できるだけ我慢し、チャレンジ精神は15%程
度と言う印象で、面接しましょう。

これが、NT様が紹介してくださったWebサイトの会社が紹介している3人のMRの服装
にピッタリだったので、少し驚きました。




289 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/05(水) 13:47

2000年度の決算を見ると
売上高 3,024 億円 経常利益 369億円
売上高 7,234万円、経常利益 882万円 ←社員1人当たり

これを売上高がほぼ桔抗する第一製薬(D社)と比較すると
D:社員数 3,945人 、 売上高 2,475億円 & 利益 540 億円 (H12.03)
E:社員数 4,180人 、 売上高 3,024億円 & 利益 369 億円 (H12.03)

D:社員1人当たり売上高 6,273万円 利益 1,368万円
E:社員1人当たり売上高 7,234万円 利益  882万円 ← D社の64%しかない。




290 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/05(水) 13:47

武田や三共と比較すると(再掲) ← 売上高を参考にしてください。
武田98年:売上高 6,421億円、経常利益 1,364億円
三共99年:売上高 4,635億円、経常利益 1,463億円

Yahooファイナンスから株数*利益(純利益?)を計算すると
武田(9000)、900億円
三共(6800)、570億円
E社(4180)、120億円 となり、かなり見劣りします。

これで『世界戦略』が描けるのか?と言う疑問が出てきます。




291 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/05(水) 13:48

エーザイ : CEOの印象

これも『日経ビジネス』ですが、E社の海外(世界)戦略に関する(提灯?)記事と内藤晴夫社長
のインタビューが載っていましたが、私は記事からもインタビューからも何の感銘も受けなかった事を覚えており「あまり有能ではないCEO」と言う印象を持ちました。

これも伝聞で不確かなのですが「当社のライバルは武田と山之内だ、三共は脱落するから相
手にしなくて良い」と檄を飛ばした(言葉は違っても同じ意味)と言う話ですが、当然、業
界内を駆け巡りますから、三共の反発を買う事になり、MRは(この噂が事実なら)やり難い
事になると思います。

誰から見ても、余計な事を言って三共に喧嘩を売る必要はないのは明白なのに、こんな事を
するのは、やはりCEOとしては失格ではないか?と思ったのですが、どうでしょうか?




292 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/05(水) 13:49

CEOの功罪 : 世界戦略

武田薬品を見事に変身させた武田国男氏の業績は賞賛に値するものであり、利益構造を大き
く改善しても「私のした事は世界に出て行くための地ならしであり、態勢を整えれば能力の
ある後継者に譲る」と言う小気味よい姿勢です。

三共の老害と言われながらも25年以上もCEOとして居座る河村喜典氏は、ある意味立派
だと思いますが、社内は合議制(*頭政治)で進行しているため、積極的な展開ができないと
言う面がディメリットでしょうが、それがプラスに作用する場合もあるかも知れません。

私の見るところ、営業力は武田>三共>E社だと思うのですが、その武田さえ国内基盤を整
備しようとしているのに、E社が海外を向いていて大丈夫だろうか?と思います。

E社のCEOが、先代を追い越そうと自分の能力以上に、また自社の能力をわきまえず『海
外戦略』を描いているのなら、信玄の築いた地位を失った武田勝頼のように、非常に危険な
事ではないでしょうか?




293 名前: 鉄男 投稿日: 2000/07/05(水) 16:12
いつも(今年の3月頃からでしょうか)拝見しております。
SARUTAHIKO先生の温かく適切な文章にもいつも敬服
しております。

ところで291でエーザイの方が「三共は目でない」という趣旨
のことをおしゃったらしいのですが、実際三共はどうなのでしょうか?
株価をみても山之内の勢いは凄く、また新聞でも三共は
たたかれていたので・・・。
事情、業界に詳しい先生なりの意見をお願いします。
また三共MRの印象についても先生なりの意見をお願いします。

では失礼します。


294 名前: DARK 投稿日: 2000/07/05(水) 22:58
少し見ないうちに多くの方が参加されており、ますます活気付いているようです。
SARUTAHIKO先生、本当に勉強になります。さて、先述の帝人MR(生え抜き組みと
藤沢からの移籍組み)の件ですが残念ながら移籍組みのMRの方を知りません。すいません。
生え抜きの方も同じ担当地区にいますが、エリアが広いようでなかなか会うことがありません。
只、「よく回る」、「プライドが高い」、「一貫して整形に特化」の印象があります。
もう一点、外科系のドクターの件ですが、整形のドクターも含めて全くその通りだと思います。
(もちろん一般的にですが・・・。)


295 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/06(木) 09:53

285様:

アベンティスはたくさん、かなり詳しく書いており、Part-3の出だしもアベンティスなの
ですが、これ以上何を知りたいのか解りませんし、私への質問なら「33」を読んで下さい。




296 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/06(木) 09:53

鉄男様 :

文章を拝見したところ、ご自分の就職先としての「三共の評価を聞きたい」と言う雰囲気
ではないのですが、いかがでしょうか?

私なりにテキストは作成中ですが「投資先としての三共の評価を聞きたい」でも結構です
から、目的を明確にして下さるようお願いします。

また「33」に書いているように、鉄男様の三共に対する評価も聞かせて下さい。




297 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/06(木) 09:54

DARK様 : テイジンのMR

a) よく回る → 良い事です。
b) プライドが高い → 今更、繊維の「御三家」でもないと思います。
c) 整形に特化 → コストパフォーマンスを考えれば、そうなるのですか?

整形外科を回るのに「プライド」は必要ないと言うより、嫌われると思いますが、実績は
あがっているのか?気になります。

私の印象としては、テイジンのMRのイメージは整形外科には受けが良くないタイプだと
思いますので、私も聞いてみますが、DARK様の情報もよろしくお願いします。




298 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/07/06(木) 19:02
そうですね。テイジンMRの情報を集めてみようと思います。
ちなみに、エーザイMRは他社競合品との差別化と言うより、揚げ足を
とる宣伝活動がうまいと思います。がつがつ行くと言う感じがあります。
逆に三共MRは(若いMRしか知らないのですが)正攻法で、周りの
歩調に合わせる様なところがあるイメージを持っております。まじめな
方が多い様に思うのですが・・・。


299 名前: 鉄男 投稿日: 2000/07/07(金) 01:01
お返事ありがとうございます。
先生のおっしゃるとうり「就職先としての三共」その評価
についてのご意見を期待していました。
今年の内定者は90人いるのですがはぐらかしていまいました・・。
すいません・・。

内定者をみるに確かに真面目な人が多いようにおもいます。
また体質もやはり古いのかなと感じました。

では乱文ですが失礼します。


300 名前: NT 投稿日: 2000/07/07(金) 01:31
丁寧なお返事ありがとうございました。
ご指摘になっていた点は確かにエ−ザイの側面の1つだと理解していま
す。今年度の利益の低さについては一応説明を受けておりまして、
大幅増資した「海外投資」が未だ収益に還元されていないことが原因の
一つだそうです(「海外投資」の是非についてもお話はありましたが
・・・)。同族経営については私もかねてから気にしていたことでは
あるのですが、経営形態としての問題点ばかりについてで、現在のCEO
の経営能力についてあまり考えてはいませんでした・・・ (恥)
何にしろ、自分の目でも見極めることが必要なようですが、同業界の
方の評判は会社に深く関わることなので今から少しでも多く知るべきだ
と考えていますので、また何かありましたら教えて下さい。

あ、MRにまじめな人(?)が多いという印象をお持ちのようですが、
そうかもしれません。MRの人については殆ど知識・面識共にまだない
のですが、会社の雰囲気として何となく真面目そう、おっとりしてる
という感じではありました。


301 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:25

エーザイ : NT様へのレス (1)

>今年度の利益の低さについては説明を受けており、大幅増資した「海外投資」が
>未だ収益に還元されていないことが原因の一つだそうです。

これは聞いていました、1年や2年、収益が低くなろうとも積極的に投資する姿勢は評価
できると思いますので「株式市場の評価が低い」と書いた訳ですし、その後、株式市場も
評価したからこそ、半月で30%も値上がりし、時価総額が1兆円となり、三共に並ぶ評価
を受けているのでしょう。




302 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:26

エーザイ : NT様へのレス (2)

>同族経営については私もかねてから気にしていたことではあるのですが、経営
>形態としての問題点ばかりについてで、CEOの経営能力についてあまり考え
>てはいませんでした。

薬品会社に同族は多いのですが、私は同族経営が悪いとは思いません、武田薬品のように
家業であると言う強烈な思いがあるからこそ、自宅に脅迫電話があっても、思い切った改
革ができる訳ですし、E社の海外投資も「この会社を大きく発展させたい」と言う熱意か
らの事でしょう。

これは貴方には理解できないでしょうが、サラリーマン(雇われ)経営者と同族経営者では
経営姿勢や受けるストレスは全く異なり、雇われ経営者では失敗しても(余程の大失敗や
不正をしない限り)給料や退職金は貰えますが、同族だとモロに自分や親族の資産や生活
に響きますから、立場は全く異なります。

CEOの評価に関しては厳しい事を書きましたが、中小医薬品会社の労組がうらやむよう
な(そして団体交渉の目標にされるような)労働条件だと言う事を見ても、E社は働く方
にとっては良い会社であり、長い間、アクセクせずに良い給料を貰って来たために、弛んでい
るかも知れない社内の雰囲気を引き締める目的で、CEOが過激な発言をしたのかも知れ
ないとも思います。




303 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:27

エーザイ : DARK MATTER様へのレス

>エーザイMRは他社競合品との差別化と言うより、揚げ足をとる宣伝活動が
>うまいと思います。 がつがつ行くと言う感じがあります。

予想外の評価で驚きました、社長が代わってから12年、MRの評価方法も変化したのだろ
うかと思いましたが「揚げ足とり」は、マニュアル化されたものではないか?と言う疑問
を持ちました。

医師にまじめそうな感じを与えるメーカーとしては、萬有とエーザイが似ていると思うの
ですが、かつて萬有の「メバロチン対策マニュアル」を見たところ、非常に詳細な「予想
問答集」でしたから、E社もそうしているのではないかと思います。




304 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:27

鉄男様 :

>先生のおっしゃるとうり「就職先としての三共」その評価についてのご意見を期待して
>いました。 今年の内定者は90人いるのですがはぐらかしていまいました。

そうでしたか、気にしないでください、私は武田薬品を見ていましたが、三共も興味があ
るので、長い文章になりましたが、読んで下さい。 三共の見方が変わると思います。




305 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:28

三共 : http://www.sankyo.co.jp/

三共のWebサイトを見ると日本の医薬品企業のリーダーと呼ぶに相応しい企業です。

1894年 高峰譲吉博士、麹菌から消化酵素タカヂアスターゼを発見した。
1899年 三共商店を設立、消化酵素剤タカヂアスターゼを発売した。
1902年 副腎髄質ホルモン剤アドレナリン(商品名アドリナリン)を発売した。
1910年 学術顧問・鈴木梅太郎博士、米糠から世界初のビタミン(オリザニン)を発見した。
1913年 三共株式会社となり、初代社長に高峰譲吉博士が就任した。
1915年 梅毒治療剤サルバルサンの国産化に成功した。

これだけの歴史を有する企業であり、研究開発型だったために、販売には力を入れなかった
ようです。

Webサイトの「1902年、代理店制度を敷き、関東は鳥居徳兵衞商店、関西は武田長兵衞商
店を選定した」と言う記載から「約100年前には、鳥居薬品が三共の東の代理店、武田薬品
が西の代理店だった」と言う意外な事実が解りますが、この武田との関係が長く続いたため
に「販売の武田」の基礎を作ってあげたのが三共と言う皮肉な結果になっている訳です。




306 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:29

私は「三共はメバロチンの開発に際し、営業体制(MR)を縮小したため、MRの質と意欲が
低下し、80年代は他社が積極的な活動をしていても、三共は自分達を受け容れてくれる医師
だけ、こそこそ回っている印象を周囲に与えたそうだ」と書きましたが、もともと三共は営
業優先の会社ではなかった訳です。

三共を大きくしたのは、77年に発売した『クレスチン』で、副作用がないと言う事から、日
経新聞の記事では「再評価されるまでに、中外製薬の『ピシバニール』と合わせると約1兆
円の医療費を無駄に使った」と言う事になります。

その後も、83年には最初のACE阻害薬『カプトリル』を発売し、89年の『メバロチン』の
発売までにも、H2ブロッカーの『ザンタック』や鎮痛抗炎症薬『ロキソニン』などを発売
し、幅広い分野をカバーする事になりました。

そして、三共の「我が世の春」90年代になった訳です。




307 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:30

三共 : MR活動−過去の印象

私は三共があまり好きではないと言うより、最も嫌いな製薬メーカーでしたが、今は好きな
方の2〜3の会社に入るようになりました。

私が三共に関心が無かったのは、a) 研修医の時代にアプローチが無かった、b) 大病院で薬
剤部から(院長でもダメな)申請無しで薬品を購入して貰える特権も貰っていたけれど全く
アプローチして来なかった、ために三共と言うメーカーの存在を意識しませんでした。

また、別の件で担当MRが大ポカ(大きすぎて内容は書けないです)をしたのですが、私と
しては当然、支店長クラスが詫びに来ると思ったものを、直接の上司だけしか謝罪に来ませ
んでしたから「間違いはしようがないけれど、詫びもまともにできないのなら、つきあう価
値もない会社だ」と思いましたが、今から考えれば、大ポカすぎて報告するのが恐かったの
だろうか?とも思います。

こう言う事が何回か重なり、良い事、感心するような事が全く無かったのですが、最近、担
当者が2〜3ヶ月間に1回程度は訪問するようになり、それから見方を変えました。




308 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:30

三共 : MR活動−最近の印象

MRが訪問する契機になったのは、三共主催の高脂血症のセミナーがあり、栄養士が勉強す
るため出席したいと希望したのですが、医師に同行していなければダメだろうと思い、私も
出かけた事からですが、開業以来何年か製品は購入していてもMRが訪問した事は無かった
ため誰も私を知らなかったのですが、その直後にタイミング良く担当替えがあったとかで新
任MRが訪問しました。

彼は30歳前後ですが、卸の評価を聞くと、良く病院や診療所を回り、今まで三共が弱かった
病院も回り、そのターゲットにした施設で当院を担当している他社MRが評判が良いと、何
がその要因なのか?私に聞く、と言うような謙虚さも持ち合わせています。

たぶん頭も良いと思うのですが、それは表面に出さず、薬の話しも自分からは積極的にはし
ないように印象づけながら、実はパンフレットをさりげなく出すので、こちらも採用できる
範囲のものを担当者と相談しながら購入しています。

三共のMRが彼のようなタイプなら、武田よりも「最強」に近いと思うのですが、彼が社内
でどのような評価を受けているのか?書けません。




309 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:31

三共 : 幹部の印象

担当MRと話した事から、支店の幹部と話す機会も得られましたが、非常に有能な印象を持
ちましたし、医師会の勉強会で三共が後援した際にお目にかかった担当MRの2つ上の上司
も、どこが有能なのだと聞かれると答えづらいのですが、有能でした。

大病院に勤務していた頃のある時、Q社MRから「新製品の発表会がホテルであるが、出席
して貰える先生方の人数が査定対象になる」と言われたため数人で出かけたところ、新任の
取締役支店長が、私にだけ「よぉ、先生」と片手をあげ挨拶したので、私もそれに応えまし
たが、担当MRが驚いて「初対面だと思っていたのですが、支店長、先生をご存じだったん
ですか?」と聞いたところ「見れば解る」と言う答えが返りました。

このように「私には見る目があるし、有能なヒト達とはすぐに仲良くなる」と勝手に思い込ん
でいるのですが、三共の幹部と担当MRの上司は私から見て非常に有能でしたから「このよ
うなリーダーがいる限り、三共は大丈夫だろう」と思う訳です。




310 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:32

三共 : 営業の弱点

MRが武田薬品に比べ甲乙付け難いほど優秀だし、幹部も申し分なければ、何も問題は無い
のですが、三共の営業力を落としているグループが存在するのではないかと思います。

それは、担当MRの直接上司のグループ、三共がメバロチンを発売してから2〜3年経過した
頃に、建値制度が発足し、価格交渉も何も全く苦労せずに30代を過ごして来た世代だと思う
のですが、実際に話したりした訳ではないため、即断できません。

卸の話では、三共は「売ってね」と発破をかけるだけで、実際にMRが開業医レベルに採用
や使用の働きかけをしなかったと言うのですが、それでは何をしていたのか?と聞くと口を
濁して答えません、何をしていたのでしょう?


311 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:33

三共 : 人事部門に注文

あまり詳しく書けないですが、新人のレベルに差がありすぎます。

良い大学を出ており、頭は良いのだろうと思うのですが「なぜ、こんなの採用したの?」と
言うようなレベルのヒト達が存在するようで、採用する際に面接を充分していれば、防げる事
なのですから、採用のシステムを再検討して頂きたいと思います。

営業の最前線に出る前に研修し、それである程度になっているのでしょうし、営業部門でも
教えるため、最終的には問題が無いのかも知れないですが、わざわざ出来の悪い(MRに向い
ていない)のを採用する事は無い訳ですから、評価基準を変更すべきだと思います。




312 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:33

三共 : 武田との比較(1)

私が「このままでは武田はダメになる」と思ったのは、振り返ってみれば、会長と社長が相
次いで亡くなり、厚生省からの「天下り」がCEOになってからでした。

私は接待などを全く受けないため、薬品会社の「望ましくない活動」を抑えるよう薬剤部門
から頼まれたりしていましたが、まず最大手の武田の行動をチェックする必要があり、観察
していたところ、ある時期からMRの行動パターンが変化しました。

聞いてみると、その日の行動を帰社後にコンピュータに入力する必要があり、それに時間が
取られるためにMR活動が思い通りにできないのだと言う事でしたから、何と言う馬鹿げた
事をしているのだろうとあきれた時からです。

世の中の評価は「武田はCEOが厚生省の天下りだから、薬価も高いし、収益もあがるから
恵まれている」と言うものでしたが、私は「武田のパワーの源泉はMRなのだから、その活
動を抑えていれば、やがてはダメになる」と思った訳です。

この必要以上の「管理体制」は営業面だけではなく、Part-1の「72」を読まれれば、研究開発
部門にまで及んでいた事をご理解頂けるでしょう。




313 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:34

三共 : 武田との比較(2)

その数年後、91年頃だったか、ある企業に講演に行き、新薬が出なくなり、それを政治力で
カバーしている武田の現状を批判し、冗談半分に「いつかこの会社が武田を子会社にできる
日が来るかも知れない」と言ったところ、かなり受けたので、医薬品業界に身を置く誰もが
武田の勢いに陰りが見え出した事を理解していたのでしょう。

そして、副社長に就任した武田国男氏が「このままでは武田はダメになる、21世紀には生き
残れない」と言っていると知りました。

三共はメバロチンが爆発的に売れ出し、株価を見ていなかったのですが、武田と三共の評価
は大きく三共に移っていたと思います。




314 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:34

三共 : 武田との比較(3)

世の中の評価は三共に大きく傾いているのに、私が武田を評価したのは、当時、いくつかの
病院の医薬品の購入量と購入価格を見せて貰える事ができたのですが、ある病院の事務の方
が、抗生物質の使用量をグラク化していた事からでした。

グラフは、見事に『当月は武田の販売促進月間でした』と物語っており、他社では絶対その
ようなピークになる事は無かったため、武田の販売力の復活を感じました。

この時期、92年には「建値制度」が発足し、それまで価格で売っていた武田商法の効果も薄
れたためか、91年から95年まで、売上高は4.3%しか増加しなかったのですが、それでも営業
利益は 23.4%も増加していますから、体制の立て直しにピッタリだった事でしょう。

三共は、この時期に売上高が19.4%しか増加していないのに、利益は倍増しているため、世
の中の評価はますます三共に傾きましたが、私は武田の復活を信じていました。




315 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:35

三共 : 武田との比較(4)

メバロチンの売上高が1,000億円を超え、話題になったのは何年だったか?正確には記憶
していませんが、厚生省が「薬価を高くしすぎた」と言っているとか漏れ聞こえ、新聞に
も書かれ、実際にも薬価がルールよりも大きく下げられたりしたため、三共は儲けすぎと
言う批判を逃れるため、様々な事にお金を使い、営業経費も使い放題に近かったと推測し
ます。

武田国男氏が社長に就任したのは94年ですが、社内には改革に反感を持つ勢力がおり、社
長の自宅にまで社員からの脅迫電話がかかるような状況からのスタートでしたが、社員数
を削減し、給与体制を見直し、研究開発も実を結ぶようになりました。

そして、今では武田の株式時価総額が三共の6倍になり、全く逆転していますが、三共の未
来はその程度なのだろうか?と言う疑問を持っています。




316 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:36

三共 : 日経ビジネスの批判は正当か?

日経ビジネスの記事(Part-1の361&362)を読むと、河村喜典社長の言葉は、旭化成の宮崎
輝(ミヤザキ・カガヤキ)氏が長期政権を『老害』と批判された時の言葉と良く似ており、その時の日
経新聞の宮崎氏に対する批判と、今回の日経ビジネスの河村氏への批判もほとんど同じ文章
である事が強く印象に残りました。

旭化成は結局「死ぬまで待とう不如帰(ホトトギス)」になり、宮崎氏はCEO在任中に急死する
のですが、宮崎氏の死後には会長と社長の合議制のような体制をとり、社外から見ているよ
りも社内の変化は進行していたのでしょう、日経新聞はかなり辛辣な評をし、社内は混乱す
ると予測していましたが、混乱は起きませんでした。

三共も旭化成と同じ路を辿っているように見えますが、社内では河村会長の知らないところ
で変化は進んでいると思います。

日経新聞も日経ビジネスも、良い記事もありますが、結構いい加減な記事も多く、最近では
光通信もグッドウイル(コムスン)も批判されていますが、ある時期には持ち上げられていた
訳で、今回も、あまり考えもせずに書かれた記事だと思います。




317 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 10:37

三共 : 私は復活すると予想

武田が『セルタ』で『メバロチン』に大攻勢をかけましたが、薬価差に非常に敏感だと思え
る開業医市場でも、三共は意外に頑張っているようです。

開業医市場での数字(シェア)は、最近聞いたものなので要因を分析しないといけないと思ってい
ますが、予想外でした。

また、決算書類を分析している訳ではないため、正確ではありませんが、利益が出過ぎると
困ると言う時期には研究開発にかなりのカネを注ぎ込んでいると思うので、今後、それが生
きて来るだろうと考えています。

逆に言えば、利益が減少している時期には肥大したR&D部門が重荷になる可能性も否定は
できないのですが、三共の歴史を見れば、研究開発陣には大いなるプライドがあるはずです
から頑張るでしょう。




318 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 12:09

三共 : 復活への最大の問題点−社内官僚

日経ビジネスによれば「三共の高藤鉄雄新社長は25年前に河村社長が誕生した時から86年ま
で秘書部長として河村会長に仕えた人物であり、リーダーシップは期待できない」と言う事
ですが、リーダーシップが期待できるかどうか?の問題よりも「研究開発の重要性も解らな
いし、営業も解らない人物が社長に就任した」事の方が問題なのではないかと思います。

三共に最も望ましいシナリオは、a) 河村会長が入院などで戦線から離脱する、→b) 高藤社
長は研究開発と営業をそれぞれのリーダーに任せ自分はサポートに回る、→c) 実績をあげた
部門のリーダーが社長に就任する、でしょうか?

三共が改革〜改善しなければならないのは次のような事ではないかと考えます。

1) トップはある程度高齢でも良いが、それ以下は若返りが望まれる。
2) 昇進や待遇に実績を反映させる。 ← 改善されて来ているようだ。
3) 意志決定のスピードをあげる。 ← 営業中心の会社の方が意志決定は早い。




319 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 15:18

三共−84歳河村会長、独裁の綻び
−−−新薬開発遅れ収益源不在、イエスマンばかりで改革も多難−−−

河村喜典三共会長に聞く:士気の低下も世襲の目論見もない、実権は新社長に

最新号の『日経ビジネス』99/07/10号 で三共の特集です。


320 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/07(金) 20:49

318を書き、外出しましたが、帰ると日経ビジネスの最新号が配達されており、319の表題
のような内容で、表紙の最上段にタイトルがあげられていたので驚きましたが、メインの
特集ではありません。 この扱いは『ケーススタディ』で記事が5ページ、河村会長のイン
タビューに2ページ割かれた、合計7ページのものですが、ケチョンケチョンにこき下ろしています。

三共を希望している学生の方々には非常に重要な情報がたくさん載っているので、できる
だけ早くテキスト化したいと思います。




321 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/07/07(金) 20:53
武田に三共と日本の最大手製薬メーカーの非常に興味深い関係が浮き彫りにされ
ており、興奮しながら読ませていただきました。ありがとうございました。
武田の動向が業界に与える影響のいかに大きいかを良く感じております。


322 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/07(金) 20:58
このスレおもしろくないんで


================終了==============


323 名前: MR志望 投稿日: 2000/07/08(土) 10:41
皆様!勉強になります!ありがとうございます!

先生のトピはあげさせて頂きます!


324 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/10(月) 13:49

<三共>会長長男の取締役を脅迫容疑で書類送検 顧問に中傷手紙(毎日新聞)

大手製薬会社「三共」の会長(84)の長男である取締役(57)が、同社顧問(84)に中傷する手紙
を送ったとし、警視庁は取締役を脅迫容疑で書類送検する。

取締役は社内で『世襲批判』の声が上がったのは顧問が関与していると邪推し、99年12月
ごろ顧問宅に顧問の顔にバツ印を付けた写真のコピーを送り付けた疑い。

http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/000710/dom/13130000_maidomc060.html




325 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/10(月) 13:51
明治製菓のMRってどうよ?


326 名前: 投資家 投稿日: 2000/07/10(月) 14:11
そうですね。325さんの明治製菓に限らず、
異業種からの参入組の評価も是非聞きたいです。
よろしければお願いします。



327 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/10(月) 17:29

<三共> 取締役を脅迫容疑で書類送検 顧問に中傷手紙 「続報」

大手製薬会社「三共」の会長(84)の長男の取締役(57)が、顧問(84)に中傷する手紙を送ったり
嫌がらせ電話をかけていたとして、警視庁世田谷署は週内にも、取締役を脅迫容疑で書類送
検する。

この取締役は「社内で世襲批判の声が上がったのは顧問が関与している」と邪推したとみら
れ、昨年12月ごろ、世田谷区内の顧問宅に、顧問の顔にバツ印を付けた写真のコピーを送り
付けたり、顧問宅に昨年6月から今年2月まで、300回前後の無言電話をかけていた疑い。

顧問は82年6月から90年6月まで副社長で、会長に批判的な意見を言う事もあるご意見番的
立場だったと言うが、顧問宅の受信記録を調べたところ、無言電話は取締役の携帯電話から
発信されており、取締役は世田谷署の調べに対し「自分を中傷する文書が社内に出回ってお
り、裏で糸を引いているのが顧問だと考え、脅せばやめると思った」と供述した。

顧問は「私は文書は出していない」と話している。




328 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/10(月) 17:30

取締役は1995年6月に大手都銀から同社の関連事業部長として入社、半年後には企画部長を
兼務し取締役に就任したため、将来の社長含みとうわさされていたが「世襲批判」の声が上
がり「三共を救う会」の名前で取締役の行動を批判する文書が出回っていた。

三共広報部は「捜査の行方を見守り、事実関係を確認したうえで、上層部で処分問題を検討
する事になるだろう」と話している。

三共は抗癌剤の『クレスチン』などで知られる製薬大手だが、会長は四半世紀に渡り社長を
務め「若返りを図り、業績向上の継続を目指す」と、今年5月末に会長に退いたが、新社長
も70歳と社長就任の年齢としては高齢だ。

三共は1913年に株式会社となって以来、歴代の社長が長期政権を続け、5代目社長だった会
長の前任者も26年にわたり社長を務めている。

http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/000710/dom/14450000_maidome060.html




329 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/10(月) 17:37

日経ビジネス 『三共−84歳河村会長独裁の綻び』

1) 世襲批判

河村会長は長男・喜則氏(57)を94年にDKBから三共に入社させるや、95年6月には取締
役に就任させ、経営の中枢を担う企画部長にしたが、社内常識では考えられない事である。

過去に、長男の社長就任に邪魔になると思われる実力者を排除してきたが、今回の人事でも
社内で信任の厚い常務を退任させたが、これに対し「会社の私物化」を非難する怪文書が流
されている。




330 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/10(月) 17:38

2) 労働組合がんばる

社長交代の発表直後、労組は会長に会見を申し入れ、世襲はしない事を確認し、a)経営陣が
高齢化しすぎている、b)新社長に権限を委譲すべきだ、c)経営の意志決定や決定までの過程
が不透明であり、社内に対しても開示されない状況を改めるべきである、と指摘した。

三共労組の里見政夫・中央執行委員長は「河村会長の長男が入社する際にも、世襲しないと
言う言質を取ったが、その後取締役に就任し、企画部長の要職に就くなど状況が変化してき
ているため再確認を取った」と説明している。

3) 研究開発から製品化までのスピードが遅すぎる

2001年に欧米で発売する見込みの降圧剤「CS−866」の場合、特許出願は92年6月と、武田
薬品とは6ヶ月しか違わなかったのに、武田は98年には欧米で発売しているため、3年の差
がついた、結果、製品化しても6番手になってしまい、大きな売上げは期待できない。

2000年に国内で発売する『カルブロック』の場合は更に深刻で、特許を申請したのは87年な
のに、開発に時間をかけすぎ、特許期間がわずかしか残っていないため、海外での販売を断
念得ざるを得なかったが、これらの事実は、トップマネジメントの欠如を示している。




331 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/10(月) 17:39

4) 部門間人事が行われず、セクショナリズムが強い

取締役は専務や常務でも、研究、開発、営業、生産、内部管理など部門間を移動した経験の
ある役員が皆無であるため、役員は「部門(利益)代表」に陥っている。

部門の間は仲良くしているが、相手の領域に踏み込むような議論をしないため、研究から開
発へ移行する時期が遅れたりする原因になっており、これを解決するため6年前に「研究企
画部」を創設したが、研究所側が優秀な研究者を出さず、研究者は企画部スタッフに従おう
とはしなかった。

5) 役員の昇進や昇格が固定化されている

現在、研究部門のトップ、平岡哲夫・総合研究所長は平取締役でしかなく、今までも研究部
門出身者(役員)は常務までしかなれず、副社長や専務などの重要なポストは河村会長の出身
部門である管理部門の出身者が大半を占めていた。

河村会長だけが会社全体の事が解る体制になっているため、取締役会などでの議論も、質問
も出ないが、これを良い事に河村会長が「経営全般を見られる人がいない」と居座り続ける
事になっている。

何年か前の日経新聞によれば、旭化成の宮崎輝会長も情報を独占し、やはり「経営全般を見
る人がいない」と言い、居座り続けた。




332 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/10(月) 17:40

6) 役員が河村会長の顔色を伺う茶坊主化している

役員も河村会長に引きあげて貰った恩義があり、河村独裁に異議を唱えられないのは、やむ
を得ないとしても「PCを購入するなら河村会長の二男が勤務している会社のものを購入す
るように」と言う『お達し』が出るような事実が、三共の経営陣の現状を良く表している。

稟議書をあげるにしても、お伺いを立てる文書をあげ、鉛筆書きで『河村』のサインが出て
から正式なものをあげると言う、信じられないような体制になっている。

7) 三共は時価総額で見れば5位になった。

株式時価総額で見れば、三共は武田薬品、山之内製薬、藤沢薬品、大正製薬に次ぐ5位に落
ち込んでいるが、改革の必要性を認識させるだけの危機感が社内にない。

時価総額の減少は、買収のリスクを増加させるが「販売力が強く、研究者の人材も豊富なの
に株価が低い三共はM&Aの格好の標的になる」と言う声も聞こえて来る。

日経ビジネス 2000/07/10 ←319の日付は訂正




333 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/10(月) 17:47
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334 名前: ぼんぼん 投稿日: 2000/07/10(月) 20:39
三共からお中元来たよ。つーか製薬業界全般から
来てるけど。


335 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/12(水) 14:04

三共が上昇、体制刷新に期待―河村取締役が嫌がらせ電話で書類送検

医薬品2位の三共が一時200円(8.39%)高の2,585円と上昇、河村喜典・現会長の長男で三共の
企画部長兼関連事業部長を務める河村喜則・取締役が、同社の特別顧問(84歳)に無言電話を繰り
返していたとして、近く脅迫容疑で東京地検に書類送検される見通しとなった事から、この問題
発覚を契機に社内体制の刷新を期待する見方が広がったようだ。

十字屋証券・岡本征良サブリーダーは「メリルリンチ証券やゴールドマン・サックス証券など外
資系証券の買い手口が目立つ、こうやって話している間にも6万株、4万株単位の大口買い注文
が入っており、売り注文がないため、大幅高になっている。河村企画部長の書類送検で、社内体
制の見直しが期待できると読んでいるのだろうか、ちょっと分からない動きだ」と言う。

この日の買いはメリルリンチ証券が25万3000株、ゴールドマン・サックス証券の8万6000株
大和証券SBキャピタル・マーケッツが4万6000 株、野村証券が4万5000株などだった。

読売新聞によると、三共の企画部長&関連事業部長の取締役が特別顧問に約2000回にわたる無
言電話を繰り返し、警視庁世田谷署の取り調べを受けていたと言う。取締役は容疑を認めている
もよう。 三共広報部では「現在、警視庁による取り調べを受けている段階で、コメントはでき
ない、今日中に記者会見を開く予定はない」としている。

Bloomberg ニュース:Wed, 12 Jul 2000, 1:36 pm




336 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/12(水) 14:05

毎日と読売の回数は、300回と2,000回、極端に異なるがどちらが正しいのだろうか?

今回の事件は「顧問に脅迫電話300回(2,000回?)→警察に告訴→警察が顧問宅の通話記録
を調査→犯人判明」と言う筋書きが常識的な線に見えるが、脅迫電話は会社から支給された
携帯電話からかけていたらしい。 そうすると
a) 顧問に脅迫電話、顧問は迷惑に思いながらも、行動には出ず。
b) 社内に電話料金をチェックする係がおり、取締役の通話記録の異常さに気付く。
c) 相手先が顧問宅だと言うのは(副社長をしていたのだから)すぐに解る。
d) 顧問に連絡するとか、労組に言うとか、何らかの行動をとる。
だと、私の期待した『自浄作用』が働いた事になるので、大変嬉しい。

取締役は通話記録が会社に報告されるのを知らなかったのだろうか?、その間抜けぶりには
笑ってしまうし、そんな人物がDKBに50過ぎまで勤務していた事にも驚かされた。




337 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/13(木) 10:50

<三共> 取締役会で河村会長の解任決議も

実力会長の長男で現取締役が自社の顧問に無言電話など、いやがらせをしていた製薬大手
の三共は13日、臨時取締役会を開き、事件への対応を決めるが、書類送検される見通しの
河村喜則取締役企画部長(57)が解任されるのは確実だ。

この取締役の父親で、ワンマン経営への批判が高まっている河村喜典会長(84)も退任する
かどうかが焦点になっているが、河村会長が自主的に退任しなければ取締役会が解任決議
に動く可能性もある。

河村会長は1975年5月から2000年6月まで25年間社長を務め、会長就任後も代表権を離さ
ず、自ら「最高経営責任者:CEO」と名乗るなど、実質的に権限を維持していた。

今回の問題以前にも、長期政権や長男の喜則氏を途中入社させて幹部に登用させた事への
批判が高まり、河村会長から社長を譲られたばかりの高藤鉄雄社長にも、河村色一掃への
要請が強まっていた。




338 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/13(木) 10:51

取締役は会長、社長以下20人だが役員の多くは河村氏に起用され「何らかの世話になった
人達ばかり」のため、どこまで踏み込んだ対応ができるか、疑問視する社員もいる。

三共は89年に発売した高脂血症治療薬「メバロチン」が年間3,000億円を稼ぐ大ヒットに
なり、97年には大型新薬として糖尿病治療薬ノスカールを発売、同社株が業界1位の武田薬品を抜いた時もあった。

業績が好調な間は、ワンマン経営への批判も表面化しなかったが、ノスカールが副作用問
題で販売中止に追い込まれ、次の有力新薬がなく成長への不安が出始め、高齢政権の弊害
がクローズアップされていた。

http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/000713/dom/10300000_maidomm209.html




339 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/14(金) 09:31

三共:河村喜典会長が引責辞任、長男の取締役の脅迫容疑で

医薬品業界2位の三共は13日、同日午前の臨時取締役会で、河村喜典会長が代表権のない
取締役に退き、同会長の長男の河村喜則取締役を非常勤取締役とする人事を決めたと発表
した。 河村取締役が脅迫容疑で警視庁から東京地検に近日中に書類送検される見通しと
なった問題を受けた。

会社側の説明によると、13日午前11時に始まった取締役会では、冒頭に河村喜則取締役の
辞任を勧告、喜則取締役がこれに応じなかったため、河村喜典会長を除く(会長は棄権)取
締役全員が企画部長兼開発部長の職を外すことに決議したと言う。

記者会見した高藤鉄雄社長は「取締役の『解任』は株主総会の特別決議事項となるため解
任というところまではいかなかった、臨時株主総会を開いて解任するというのは、あまり
に犠牲が大きすぎる」と説明した。 河村喜則取締役は、三共から委任された業務は全く
ないが、2001年6月末に迎える取締役の任期切れまで取締役会には出席する。




340 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/14(金) 09:32

河村喜典会長には、不祥事が一部報道(注:読売新聞)で発覚した翌日の7月10 日、高藤社
長ほか経営首脳6人が「社会的には親の責任は当然、取締役も含め(全ての役職から)辞
任して頂きたい」と求めたが、この日の取締役会で、河村会長自らが代表権のない取締役
に退くとしたため、高藤社長によれば「三共をここまで立て直してくれた大変な恩人に対
し、その功績がゼロというのはあまりに情がなさ過ぎる」と判断し、取締役のまま来年の
株主総会を待つ事にしたと言う。

河村親子が要職から外れながらも役員として三共に残る事について、高藤社長は「取締役
として残った事が三共のマイナスになる事はあり得ない、私が絶対にそうさせない」と語
り、経営刷新への姿勢を強調した。

記者団からは「何も仕事をしない取締役に報酬を与えるのか?」などと厳しい質問が飛ん
だが、高藤社長は「三共の歴史だとか、人的な関係だとか、日々の経営と関係ないところ
で会長しか知らない事も多い」と述べ、河村喜典会長の存在感が「必要ないと言う事では
ない」と語った。

高藤社長によれば、具体的な経営刷新への道筋として、まず社長、副社長、専務の3人で
構成される「経営会議」を新設する意向で、月1回以上の話し合いを通じて「公正で明る
く風通しのよい三共とするべく、社内の改革を図る」との事であり、常務会の議論も活発
化し、今後1〜2年内に社内の人員若返りを進め、取締役の平均年齢を下げていく方針だ
と言う。

Bloomberg 国内トップニュース  Fri, 14 Jul 2000, 7:57am JST




341 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/14(金) 09:33

三共:河村取締役の家宅捜索は6月7日、株主総会での報告せず (解説)

三共は13日の臨時取締役会で、河村喜典会長が代表権のない取締役に退き、河村喜則取締
役を非常勤取締役とする人事を決めた。

今回の降格人事は、会長の長男である河村取締役が特別顧問(84歳)に無言電話を繰り返し
ていたとして近日中に警視庁から脅迫容疑で東京地検に書類送検される見通しとなった事
件発覚を受けてのものだが、この事件は1カ月以上も前に会社の首脳陣に伝わっていた。

高藤鉄雄・現社長らは6月7日、河村喜則取締役の家宅捜索の報告を受け、喜則取締役自
身も容疑を認めている事を知ったにもかかわらず、6月29日の株主総会では、河村喜典氏
の社長から会長への昇格と、その息子の取締役留任を提案し、株主に対しては事件につい
ての何の報告もないまま、総会における取締役の選任が決議された。

記者団からは「河村取締役の家宅捜索から1カ月間、経営陣は何をしていたのか?社内の
自浄作用は働かなかったのか」との疑問が投げかけられたが、高藤社長は「警察による捜
査の進展を見守っていた」と答えるのみで、株主に対する情報公開の義務感を微塵も示さ
なかった。




342 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/14(金) 09:33

三共の労働組合は12日午後、河村喜典会長と河村喜則取締役の退任を求める要請書を経営
陣に手渡したが、同じ本社で働く社員が、警視庁が6月7日に河村取締役のデスク周辺を
家宅捜索した事を掴めなかったのだろうか?容疑を特定出来なかったとしても、労働組合
として、経営陣の不祥事を追及する機会は作り得たのではないだろうか?

この日の記者会見で高藤社長は「三共をここまで立て直してくれた大変な恩人に対し、そ
の功績がゼロというのはあまりに情がなさ過ぎる」と、河村喜典氏への忠誠心だけは明確
に示したが、こうした三共の旧体質を見透かしたかのように、会社の降格人事発表後の株
式市場関係者の声は厳しいものばかりだった。

東海丸万証券営業情報室の佐藤喜彦・課長代理は「新薬が途切れるなか不祥事も起こって
おり、株価トレンド自体は下げ基調だ、今日の買いは短期的な動きだろう」と指摘する。

モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター証券もまた投資判断を「Neutral(中立)」に
継続、レポートのなかでは「投資判断を引き上げるには、 @成長率を引き上げる新薬の浮
上、A新しいリーダーの浮上、を待ちたい」(三田万世&永田浩子アナリスト)と会社に注
文をつけるのを忘れなかった。

JPモルガン証券企業調査部の近江光雄ヴァイスプレジデントは「まず高藤社長や、副社
長など残された経営首脳が、次の改革政権が出来るまでの暫定政権だと明確にする事が肝
要だ、次世代政権の立ち上げ時期を具体的に示すべきだ」と主張している。

Bloomberg 国内トップニュース Fri, 14 Jul 2000, 7:57am JST




343 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/14(金) 17:43

鉄男様 :

最近の三共の動きをnetの各社ニュース欄や雑誌からコピーしたり抜粋しましたが、正常化
しているようですし、三共のMRの表情は明るいと言う情報が入っていますから、安心して
就職できると思います。

私は「また33に書いているように、鉄男様の三共に対する評価も聞かせて下さい」とお願
いしましたが、a)内定者を見るに確かに真面目な人が多いように思う、b)体質もやはり古い
のかなと感じた、と言うわずか2行のレス(評価or感想)しか書かれておらず、その後もレス
を待っていましたが何もありません。

MRと言う職業はサービス精神も要求される職業です、その辺をもう少し考えて下さい。




344 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/14(金) 17:43

NT様 :

三共のニュースばかり並べてしまいましたが、私は(世の中とは逆に)世襲でなかったために
こう言う状況が生じた可能性が高いとも思います。

河村会長は、創業者の血縁でもなく、株式保有量が多いと言う裏付けもないからこそ、権力
を息子に譲ろうと、余計なエネルギーを傾け続けたのであり、世襲ならこのようにはならな
かったのではないか?と思います。

エーザイは(三共よりは)若い会社ですし、権力の委譲も今までは順調に進んでいるからこそ
発展できたのであり、世襲がプラスに作用していると思います。




345 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/14(金) 17:45

325様、326「投資家」様:

数日前に、あるMRにこのスレッドを見て貰いましたが、彼も「ほかのメーカーの印象はど
うですか?」と聞きましたので、次のように答えました。

私は80年代は大病院に勤務していましたが、大きな医局なので、新らしく訪問したMRは
その医局の広さに圧倒され、医師に話す意欲が削がれてしまいましたし、私の周囲は大手の
MRが固めている感じでしたから、訪問回数が少ないメーカーや外資のMRは話す機会も制
限され、壁に数人並んでいる事も多かったと記憶しています。

運良く話せても大手MRからモロに「君が先生(私)と話すのは*年早い」と言われた事もあ
りましたし、90年代は開業前には個々のMRと面会する機会はほとんどなく、開業してから
はMSに任せている企業が多いため、兼業メーカーのMRが(専業も)訪問する事は希です。

明治製菓のMRに(会っているのですが)明確に会った記憶がありません。




346 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/14(金) 17:46

DARK MATTER様、明るい声の私様:

私は明治製菓のMRに10年以上会っていませんので、326と327のレス、よろしくお願い
致します。




347 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/15(土) 03:00
<345
thank you



348 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/16(日) 06:47
age


349 名前: DARK 投稿日: 2000/07/17(月) 17:27
明治のMRを何人か知ってますが、体育会系のノリの方が多い様に思います。
食品の方とは完全に分かれているようで、新人研修の時に少しだけ接触が
あるようですがそれ以降は全く関係が無いようです。MRから食品の部署、
あるいは食品の部署からMRと言う移動はほとんど無いとのことでした。
旭化成も同じようなことを言ってました。抗生剤や抗アレルギー剤をメイン
でやっているようです。いづれも競合他社品も多く営業は厳しいと思います。
ノルマが厳しいかどうか詳しくは分かりませんが、夜討ち、朝駆け的な営業を
しているようです。


350 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/17(月) 18:53

DARK MATTER様 : こんばんは

レス有り難うございました。

>旭化成も同じようなことを言ってました。抗生剤や抗アレルギー剤をメインでやっているよう
>です。いづれも競合他社品も多く営業は厳しいと思います。 ノルマが厳しいかどうか詳しく
>は分かりませんが、夜討ち、朝駆け的な営業をしているようです。

この「いづれも」は「抗生剤や抗アレルギー剤」ですか、それとも「明治製菓と旭化成」なの
でしょうか? 明治製菓と旭化成が「夜討ち朝駆け」をするのですか?少し驚きです。




351 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/17(月) 18:54

皆様&投資家様 :

今日『日経会社情報』を購入しましたので、今までよりも、もう少し詳しく書けると思い
ますが、とりあえず、明治製菓、旭化成、協和発酵、日本化薬など時間を見ながら書いて
行きます。




352 名前: AZMR 投稿日: 2000/07/18(火) 23:47
AZ社に興味がある方へ。

人事の人によると、来年の新卒入社予定者(内定者)150名のうち半分以上が女性だというのは本当です。
うちの会社では3年でMRを1.5倍に増やすということで、中途採用も
積極的に行っています。
・・・・社員からみれば「そんなに人を採ってアホか」「女は5年もおらんからな」
といったネガな意見がほとんどです。なかには「今なら履歴書さえあれば誰でも」
と陰口をたたく人もいます。
特に中途採用に関しては生え抜き社員には大きな抵抗感があるようです。

合併の際には両者ともリストラはあり、とたんに積極採用です。
社員を大切にする会社とは到底思えません。
今回の大量増員も、新薬発売を控えUK本社からの圧力を受け「机上の空論」
を経た数合わせと考える社員がいても不思議ではありません。
新薬がコケると人員の整理は行われるでしょう。
肝心の新薬ですが発売のタイミングを考えると期待薄というが社員の本音
なのではないでしょうか。

1+1=2となっていない当社の今の雰囲気はよくはありません。(離職者も少なくない)
AとZの壁も存在します。
新しい人材こそがこれらを打破するのかもしれません。
ただ表面的なことやイメージで入社を決めることのないよう
充分に検討して(当たり前のことですが)悔いの残らないよう
就職活動をしてください。





353 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/07/19(水) 00:30
SARUTAHIKO先生、曖昧な表現で失礼致しました。「いづれも」は「抗生剤や抗アレルギー剤」
のつもりで書かせて頂きました。

先生からの協和発酵、旭化成などの情報楽しみにしております。協和発酵のMRは全く知りません。
会社の概要もあまり知らないので僕の方でも調べてみようと思います。


354 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 04:30

AZMR様 : アストラゼネカ

長文の詳しい書き込み、有り難うございます。
アストラゼネカに関する貴方の書き込みは私の予想通りでした。

>人事の人によると、来年の新卒入社予定者(内定者)150名のうち
>半分以上が女性だというのは本当です。

Part−1の「311」以降に書いているように、私も直接、アストラゼネカの本社人事部門に
電話して「女性が50%以上になる」と言う事を聞きましたが、50%より多くなるかも?と言
う事でした。




355 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 04:31

>うちの会社では3年でMRを1.5倍に増やすということで、中途採用も
>積極的に行っています。
>社員からみればネガ(ティブ)な意見がほとんどです。

具体的な「3年でMRを1.5倍に増やす」と言う計画と「積極的に中途採用している」事は
知りませんでした。 私も社員の方々と同様に「それだけ増やすのなら、なぜリストラをし
たのか?」と思いますが、その辺の感覚が日本の企業と外資、特に社長が日本人ではない会
社の方針&運営の違いなのでしょうか?

中途採用するのは、やはり外資を辞めたMRが多いのか、それとも国内企業の転職組なのだ
ろうか?などと考えましたが、差し支えなければ、教えてください。




356 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 04:31

>特に中途採用に関しては、生え抜き社員には大きな抵抗感があるようです。
>合併の際には両者ともリストラはあり、とたんに積極採用です。

合併の際、アストラとゼネカの解雇された社員の割合は同じ程度だったのでしょうか?それ
とも、アストラの方が解雇された割合は高かったのでしょうか?これも気になります。

この文章を拝見すると「解雇された社員のスキルよりも、中途採用された社員のスキルの方
が低いのではないか?少なくとも残った社員はそう覆っているのではないか?」と感じたの
ですが、そうですか?




357 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 04:32

>今回の大量増員も、新薬発売を控えUK本社からの圧力を受け「机上の空論」 を
>経た数合わせと考える社員がいても不思議ではありません。
>新薬がコケると人員の整理は行われるでしょう。
>肝心の新薬ですが発売のタイミングを考えると期待薄というが社員の本音
>なのではないでしょうか。

UK(イギリス)本社から新社長に目標が来ているのか、新社長が積極的になっているのか解りま
せんが、人員を増やしたからと言って、急に売れ出す訳でもないですから、厳しくなるのは
私にも予想できます。

新薬がコケると、途中入社の成績の悪い部分が、真っ先に削減対象になるのだと思いますが
新人も精神的に厳しいでしょうね。




358 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 04:33

AZMR様 :

アベンティス、ノバルティスなどのヨーロッパ系外資とファイザーなどアメリカ系外資を比
較するとアメリカ系の方がよりシビアーなように聞いていますが、具体的な事をご存じでし
たら、そのような情報も教えて頂きたいと思います。

特に、ファイザーを始めとするアメリカ系企業の離職率など、興味がありますし、合併間も
ないアベンティスの状況や、少し時間が経過したノバルティスなどの情報も、ご存じでした
ら、よろしくお願い致します。

HN(ハンドル・ネーム)は変更して頂いても構いませんので、お待ち申しあげております。




359 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 16:51

AZMR様 : 追伸

>新しい人材こそがこれらを打破するのかもしれません。
>ただ表面的なことやイメージで入社を決めることのないよう、充分に検討して(当たり前
>のことですが)悔いの残らないよう就職活動をしてください。

理解しがたい会社の行動に、批判的ながらも、このように前向きに捉えられている事に安堵
感と言うか、救われた気持ちになりました、AZMR様もがんばってください。




360 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 16:53

DARK MATTER様 :

私は東洋醸造のイメージは悪くはないのですが、旭化成を知っているのは繊維の時代に入社
した(繊維から医薬品に配置転換された)MRですから、イメージは良くありません。

明治製菓を分析しましたが『日経会社情報』を見て書いた印象です、異論&反論をお願い致
します。




361 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 17:56

明治製菓 : http://www.meiji.co.jp

医薬品の会社としては「明治薬品」と言う小さな会社があり、明治製菓はこの医薬品会社を
買収して「明治薬品」として医薬品部門の独立を考えた事もあったと、かなり前にMRから
聞きましたが、真偽のほどは解りません、分社化せずに今日まで来ました。

明治製菓のWebサイトは見劣りし、会社の沿革が書かれていないのですが、医薬品に乗り出
したのはペニシリン(AB-PC、製品名ビクシリン)あたりで、戦後の早い時期からだったと
思います。

明治製菓はペニシリン系の抗生物質で市場に入り、アミノ配糖体(アミノグリコシド)系の薬剤、硫
酸アミカシン(AMK)、硫酸カナマイシン(KM)、ディベカシン(DKB、パニマイシン)などを出
して来ましたし、ホスホマイシン(FOM、ホスミシン-S)など副作用が少なく非常に良い新し
い系統の抗生物質も開発しました。

また抗生物質系の抗癌(悪性腫瘍)剤としては塩酸ダウノルビシン(DNR、ダウノマイシン)も
送り出していますし、最近の発表を見ても開発力はある方なのだと思います。




362 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 17:57

明治製菓が癌のPDT療法に使う光感受性物質を米LS社に技術導出 (NEWS)

明治製菓は、日本石油化学と共同で癌の光線力学的治療法(PDT)に用いる光感受性物
質ME2906(NPe6、タポルフィン-Na)を開発し、国内では早期肺癌をターゲット
に開発を進め、今秋承認申請する予定だが、日本を除く全世界における独占的な開発・製
造・販売権を、ライトサイエンス社(シアトル)に導出したと11日、発表した。

明治製菓と日本石油化学は国内開発データや製造ノウハウも供与し、マイルストーンペイ
メント(欧米における承認取得までの開発段階に応じて支払われる契約一時金)と、売り
上げに応じたランニングロイヤルティーをライトサイエンス社から得る。

この薬品は、日本石油化学が開発した葉緑素から得られる第二世代のPDT用光感受性物
質で、静脈注射で投与すると腫瘍組織、新生血管に選択的に集積する。 そこに光を照射
する事で腫瘍組織内酸素を活性化させ、腫瘍組織を破壊あるいは新生血管を閉塞させる事
が可能だ。 第一世代のPDT用光感受性物質(フォトフリン)に比べ、投与から治療開
始までの時間が短く、強い光を避ける期間も2週間以内に短縮できるため、患者のQOL
や医療費節減への寄与が期待されている。




363 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 17:58

従来のレーザー光を用いるPDTは外科的であり、レーザーが高価なうえ、レーザー装置
から光照射用の先端デバイスまで導光用ファイバーを用いなければならず、治療対象部位
が限定される、医師のスキルが治療成績に大きく影響する――などの問題があった。

従来のレーザー照射では治療の困難だった深部進行癌にも適用可能で、今後、外科療法に
代わる安価で簡便な治療法として普及が期待されており、海外のアナリストは癌のPDT
市場は、米国内で3.5億ドル超、世界市場では7億ドルに達すると見ている。

http://www.yakuji.co.jp/yakuji/yakujinippo/y200007140203.html

供与料は当初1,000万ドル(約10億7,000万円)で、米医薬当局の承認を受ければ、更に増
える見通しとの事。技術開発で先行する米社に供与する事で世界的な普及促進とライセン
ス収入増を狙う。

http://www.centurysec.co.jp/news/0007/2202snap.htm




364 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 17:59

明治製菓 :

連結決算で見れば、
食品部門、売上高2,385億円、営業利益128億円
薬品部門、売上高1,175億円、営業利益153億円
となり、薬品部門の売上げは42%なのに、利益の55%を稼いでいます。

売上高は、単独2,634億円、連結3,634億円だが、従業員がやけに多い印象を受け、本体だけでも2000年3月で、4,969人もおり、連結では98/03=6,988人、00/03=8,016人と2年
間に約1,000人も増えていますが、この要因は何なのでしょうか?

社員あたりの売上高と営業利益を見れば
単独、売上5,300万円、営業利益292万円
連結、売上4,540万円、営業利益239万円

森永製菓が、売上高2,000億円に対し、従業員数2,175人だから、菓子部門が森永製菓や江
崎グリコなどの構成に近いと仮定するなら、単独の従業員は食品部門と医薬品部門が、ほぼ
同数になります。




365 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 18:00

本社の医薬品部門に約2,500人配置されていると仮定すると、社員1人当たりの売上高と経
常利益は「売上高4,700万円、営業利益612万円」となり、医薬品会社としては「社員あた
りの売上高は低いが、利益はそれなりに出ている会社」の印象を受けます。

森永製菓も江崎グリコも研究開発費は約20億円、明治製菓もその程度だとすれば、薬品部
門の研究開発比は約130億円になり、売上高・研究開発費は11%と、医薬品の会社と比較す
れば、やや低い値になります。




366 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 18:02

明治製菓の問題点 :

1) 菓子部門と薬品部門の産業構造が違いすぎる。

売上高研究開発費比率が1%前後で「研究開発」にほとんど縁がない菓子部門と、知識集約
型産業で、研究開発費が売上高の12〜15%を占める医薬品部門では産業構造が異なりすぎる
ため、薬品部門の社員は「割を食う」事になり、薬品専業の他社より待遇が悪くなる。

2) 薬品部門だけでは生き残りが難しい?

世界の潮流からすれば、日本で売上高1,000億円程度の企業が生き残るのは、かなりの努力
と幸運が必要になるだろうと思います。 仮定の概算が近い数字なら、医薬品企業としても
社員あたりの売上高の低さなど、競争力に劣ると言わざるを得ません。

3) 社員数が多すぎる。

連結で売上高は3,634億円、従業員数が8,016人と言うのは多すぎる印象を受け、2年間に
約1,000人も増えているのを見ると、経営者は何を考えているのか?神経を疑います。

4) 医薬品部門の営業力が弱すぎる。

別(次)に記載しますが、1/5程度の規模のジェネリック企業に販売で負けるようでは、話しに
ならないですから、もっと日頃の活動を反省し、再検討すべきでしょう。




367 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/19(水) 18:02

明治製菓の営業力の低さを示唆する出来事 :

明治製菓が科研の「アルツ」のジェネリック製品、ヒアルロン酸-Naを発売したが、この製
品が同じ名前(アダント・ディスポ)でジェネリック専門の沢井製薬にも供給されたところを
見ると、明治製菓の販売部門首脳が自社の販売力をあまり評価していない事が解り、実際の
ところ沢井製薬の方が(かなり)多く販売しているらしいのです。

医薬品部門の社員数で1/5、売上高でも1/5〜1/6のジェネリック医薬品の会社に、自社開発
の製品で負けるのだから話しにならないと思いましたが、これは待遇が医薬品専業の他社に
比べると良くないために、志気が落ちているのか?と考えさせられました。




368 名前: take 投稿日: 2000/07/19(水) 21:06
レベルが低くなってしまうんですけども・・・
恒和薬品(MS)についておしえていただけますか。
いま解っていることは、東北で2位の薬品卸という事だけです。
すみません。よろしくお願いします。


369 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/07/19(水) 23:20
アダントでは確かに先生のおっしゃられている通りだと思います。私自身も
MSから明治のアダントを沢井のアダントに切り替えられたと言うような
お話も何度か聞いております。仕切り条件や製品構成の違いもあるのでしょうが
自社品にもかかわらず・・・・。と言ったところでしょうか。

明治MRがヒアルロン酸を宣伝しているところを見たことがありません。
パンフレットを配っているところさえもありません。社内的な当該品目における
志気はやはり低いと思います。

メイアクト(抗生剤)、エバステル(抗アレルギー剤)の2品目は良く聞きます。


370 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/20(木) 00:08

take様 : こんばんは

Part-2にスズケンやMSの事について述べていますのでお読み下さい。
http://tako.2ch.net/test/read.cgi?bbs=recruit&key=960251177

検索しましたが、恒和薬品のWebサイトが解かりません、恒和薬品のURLをご存じなら
教えてください。

それと、失礼ですが、初任給などの条件はどうですか?Part-2の「アズウエル」の条件
に比べてどうでしょうか?




371 名前: 投稿日: 2000/07/20(木) 02:06
明治製菓にMRとして内定をもらった友人(文系・男)がいましたから
聞いてみました。なんでもお菓子部門で選考が進んだのですが、突然
3次面接あたりで「MRとしてどう?」と聞かれたそうです。他の友人
そのようだったようです。40人程度の採用らしかったですが(MRだ
けで)。全くその分野の知識のない文系人間が突如MRになるなんて
凄いなと思うと同時に大丈夫なのか、と思いました。だって相手はお医
者様ですよねえ。
SARUTAHIKO様へ
丁寧な解説本当にありがとうございました。


372 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/20(木) 09:39

薬品卸 : take様へのレス

薬品卸はこのところ急速に集約化が進行しており、スズケンとクラヤ三星堂は生き残りが確
実視されていますが、その他は、1〜2社程度になるのではないかと言われています。

東北地方の2位の薬品卸で、クラヤ三星堂連合に参加するか、アズウエルと提携するような
らば、生き残る可能性は高いと思います。

タケダ医療器材研究所のメディカルデポを販売する卸が、アズウエルと恒和薬品でした。
http://www.medicaldepot.co.jp/index.html ←メディカルデポの説明
http://www.medicaldepot.co.jp/agent.html ←メディカルデポの販売




373 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/20(木) 09:40

薬品卸 : 就職するには良いのか?

会社が生き残れても、社員がどうなるかは別問題であり、薬品卸は「運んでいくら」の商売
ですし、薬品会社は薬価が下がっても仕切価格(卸の購入価格)を下げなかったため、利益
が縮小していますから、給与が高い中高年をリストラし、給与が安い若年層を残しているの
が現状です。

薬品卸に入っても、35歳までは続けられるけれど、結婚し、子供もでき、教育などに出費が
必要な時期になっても給与はあがらず、40歳を越えれば、下手をするとリストラ要員にされ
ているかも知れない・・・と言うのが最近の地域卸の実状、そして将来は更に厳しくなるだ
ろうと予想されています。

これは、スズケンに入ろうがクラヤ三星堂に入ろうが、同じ事であり、中年は全国展開の先
兵になり、地方に出かけていますが、展開し終えた後は『ご苦労様』になる可能性が大きい
のではないか?と思っています。




374 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/20(木) 09:42

薬品卸 : 環境と将来

端的に書くと
1) 労働集約型であり、付加価値は低い。
2) 薬品会社に仕切価格などを決められるため、利益が圧迫されている。
3) 医療機関の経営が圧迫されており、倒産の煽りを受ければ打撃は大きい。
4) 規制緩和されれば異業種(運送)の参入も予想される。

と言うような事になり、自宅があり、10年間ほど給料を貰いながら兼業農家などをするには
悪くはないかも知れないけれど、その仕事で家族を養って行くには疑問符が付く仕事だと思
います。

私は、薬品卸(MS)の仕事は、クロネコなどのSDに薬品の知識を少し加えればできると思
うのですが、労働条件はSDと比較するとどうなのでしょう?、クロネコなどロジスティク
スの専門家が参入すれば、競争力は薬品卸よりも強いと思われ、大激戦になるでしょう。

規制緩和されなくても、現状でも、クロネコ(ヤマト運輸)やペリカン(日本通運)が進出する事
は可能ですから、安心はできません。




375 名前: take 投稿日: 2000/07/20(木) 16:41
SARUTAHIKOさんこんにちは。いろいろご親切にありがとうございます。
恒和薬品のURLはちょっと解からなかったのですが、リクナビより恒和の戦略を載せてみました。

恒和の戦略(1) 「東北24地域を網羅する営業拠点展開。広域化戦略でさらに緻密なビジネスを実現。」
92年4月、医薬品業界での新流通方式採用により、商社間での競争力が問われる時代に突入。このパラダイムシフトを、当社は大きなチャンスととらえ広域化戦略を選択。東北をベースに次々と拠点を拡大してきました。大きな拠点を都市部にどんと置くのではなく、小さな営業拠点展開を図ってきたのにはもちろん理由があり、移動時間の短縮による緻密な営業、そして一人ひとりの持ち件数を高めるためです。




376 名前: take 投稿日: 2000/07/20(木) 16:41
続きです。
恒和の戦略(2) 「最新の医薬情報を管理する独自のビジネスフロー。情報武装によって激烈な逆風をはね返していく。」
激しい競争を勝ち抜くためには、物流・営業の強化、そして情報武装が大切です。どれが欠けても、この逆風をはねかえしていくことはできないと、私たちは考えます、郡山市内の全営業拠点が集結する医薬品センターは、まさに情報武装のカギを握る一大拠点。コンピュータ制御による独自の受・発注システムによって、営業から納品までの一貫したフローを確立。さらに営業企画調査課、ドラッグインフォメーション(薬事情報)室と連携をとることによって、最新の医薬情報を管理。これらの情報を月単位で全営業拠点にリリース、情報の共有化を図っています。

恒和の戦略(3) 「モバイルによる商品発注を徹底したコスト管理。自然淘汰の嵐を生き残るパワーがここにあります。」
大競争時代の幕開けは、医薬業界に価格競争の必然性をもたらしました。信頼できる医薬品を、リーズナブルな価格で。そんな顧客のニーズに応えるために、私たちはモバイルによるさまざまな管理を実行しています。発注も、コスト管理も、在庫管理も各自できるようノートパソコンを配備。いつでもデータを作成してスピーディに対応できるため、一人ひとりの生産性が目に見えてアップ。生産性については、全国でも上位を確保しています。自然淘汰の嵐を生き残るパワーが、恒和薬品には、満ちているのです。

初任給についてです。
99年4月実績 大卒月給19万3900円(基本給16万9900円、AS手当2万4000円)
アズウエルと比べるとかなり低いと思われます。


377 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/20(木) 22:25

take様 :

アズウエルの、218,000円と、恒和薬品の193,800円の間には、約24,000円の差がつきま
すが、これは大都市部を拠点にしているアズウエルと、東北を拠点にする恒和薬品の立場の
違いであり、地域卸の条件としては良い方だと思います。

>ドラッグインフォメーション(薬事情報)室と連携をとることによって、最新の医薬情報を
>管理、これらの情報を月単位で全営業拠点にリリース、情報の共有化を図っています。

>発注も、コスト管理も、在庫管理も各自できるようノートパソコンを配備。
>いつでもデータを作成してスピーディに対応できるため、一人ひとりの生産性が目に見え
>てアップ。生産性については、全国でも上位を確保しています。

地域卸は体力が低下しているため、モバイル化しているのは、かなり進歩している方だと思
いますし、そのため生産性も高いのですが、それはそのままMSがかなり忙しいと言う事だ
ろうと感じました。

恒和薬品の中に40歳以上がどれだけいるか解りませんが、薬品卸のMSは長くはできない
仕事と言うより、給料が上がる頃にはリストラされるので長くはさせて貰えない仕事だと思
うのですが、就職するのならそれを覚悟しておいた方が良いでしょう。




378 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/20(木) 22:43

DARK MATTER様 :

お礼が遅れましたが、レス有り難うございました。

卸のMSと言う仕事にかなり厳しい評価をしてしまいましたが、実際にはどうか、教えて頂
ければ幸いです。 私の見方が間違っているでしょうか?

卸のMSならクロネコのSDと変わらないか、SDの方が条件はかなり良いですね。

条件と言えば、この↓スレッドでMRの条件が話題になっています。
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=doctor&key=963752541




379 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/07/20(木) 23:36
先生のおっしゃる通りだと思います。私の知っております地域卸の状況は
厳しいものです。結局10月に全国卸に子会社化されるのですが
リストラのやり方にはひどいものがありました。おかげで社員の志気はガタオチ
でした。地方では医薬品卸は合併、子会社化、提携など「待っている」状況です。

先生のおっしゃる通り、規制緩和されれば体力的にかなりの卸が苦しくなるのは
明らかだと思います。メーカーの仕切りの状況、医療機関の経営状況など、全く
先生の言われる通りです。業界再編の最初の煽りは卸が喰らうことになるのでしょう。



380 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/21(金) 00:15

クロネコの現場 『現代』 99年5月号

ヤマト運輸の現場はどのようなシステムになっているのか?東京都世田谷区の『ヤマト運
輸八幡山営業所』を見てみた。 営業所の面積は、280坪、敷地の1/2が建物、1階が作業
所、2階が事務所になっている。

ドライバーはセールスドライバー(SD)と呼ばれており、全社で34,000名、八幡山営業所
には20名配置されているが、彼らは荷物の集配にとどまらず、営業まで担当する最前線部
隊である。 20名のSDのほかに、配達専門のパートタイム・セールスドライバー(PS
D)が14名、所長を含めて内勤者が6名、仕訳作業者が12名、合計52名が働く。

この周辺の人口は91,000人、1日平均の配達個数は1,600個ほどだが、年末の繁忙期になる
と6,000個以上に達する。

20名のSDは3グループに分かれ各地域を担当するが、長は年功序列では無く、3名の長
のうち2名は20代、またSDの1/2近くが40代、30代が続き、50代と20代は各3名である。

SDの大半は中途入社で、前歴はサラリーマンから自営業まで様々である。




381 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/21(金) 00:16

SDの大半は中途入社で、前歴はサラリーマンから自営業まで様々である。

八幡山営業所の3人のSDグループ長のうち、30代(34歳)のMサンの前歴はフランス料理の
シェフを8年間していたと言う異色なものだが、シェフ時代の年収は400万円程度だった
ため転職を考え、佐川急便とヤマト運輸を比較し、福利厚生面で良かったヤマト運輸に決
めた。

93年、600万円でスタートした年収は98年には700万円になったが、これはヤマト運輸では
かなり良い方である。

佐川急便のドライバーの話では、最高で月収75万円、最低保障の50万円からアップする
のは大変で、年2回のボーナスも、3万円である。

佐川急便の労働時間は6:00〜2200過ぎまで16時間、休みは4週8休、ヤマト運輸の労働時
間は13時間、休みは月平均10日である。

ヤマト運輸は他社に先駆け新商品を開発してきたが、サービスの高度化に対応し、SDの
受け持つ区域は急速に狭くなっており、Mサンは「入社した6年前と比較すると担当エリア
は1/3程度に減少した」と言う。

Mサンの1日に扱う荷物は、配達&集荷ともに約80個、走行距離は約40Kmで、1週10Kmの
配達コースを日に4週する事になるが、住宅地の狭い路地では停車できず走って配達する。

担当エリアが狭くなったために、SDの携帯電話に顧客から再配達の連絡が入ったり、営
業所を通して急な集荷依頼を受けても対応できる事がヤマト運輸の強みである。




382 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/21(金) 00:20

take様 :

雑誌『現代』に載ったヤマト運輸のレポートです。
貴方の提示された条件より良いと思いますが、どうでしょうか?




383 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/21(金) 00:48
製薬会社のモデル賃金みたいの載ってるものって
ありますか?初任給では無い奴です。なるべく
大手以外のところも知りたいのですが。


384 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/21(金) 13:46
ageときます


385 名前: MR志望 投稿日: 2000/07/22(土) 07:12
おはようございます。

先生のトピは上げときます。


386 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/22(土) 07:16

MR志望様: おはようございます。

PCの電源を入れたら、あなたの書き込みが、丁度、2番目に出てきました。
あげなくても良いですから、気にしないでください。




387 名前: MR志望 投稿日: 2000/07/23(日) 10:12
了解致しました(笑)

先生には、暑中お見舞い申し上げます。
しかし、毎日暑いです。


388 名前: take 投稿日: 2000/07/23(日) 13:39
こんにちは。暑いですね。
卸は、かなり厳しそうですね・・・。

先日、合同セミナーに恒和薬品がきていたのでSARUTAHIKO先生に指摘
された事を質問してみました。

Q.40歳以上の方は何人くらいいらっしゃるのでしょうか?

A.はっきりとした数字は分らないが平均年齢はだいたい35〜40歳程度だそうです。


Q,給料の伸び率どうですか?40歳以上になると伸び悩むということをお聞きしたのですがそのあたりを詳しく教えて頂けますか?

A.それ間違ってもないです!あえて伸び悩む時期を申し上げますと55歳くらいからですね。そのあたりになると役職がなくなり
役職手当がなくなるため給料がダウンする事もある。しかし、基本的にはありえないそうです。

以上の事を、聞いてまいりました。




389 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/23(日) 16:59

take様 :

私がヤマト運輸の事を書いたのは「現場は年功序列ではない」と言う事が、仕事内容は厳
しくても、システムが仕事内容に適合しているからでした。

職種は全く異なりますが、運送会社のSDの仕事も卸のMSの仕事も、同じような仕事を
しているように私には見え、それは年齢には関係がないのですが、内容が年齢に関係がな
ければ給与体系もそうなっている方が先になり後悔しないと思ったからです。

卸で年齢に関係があるのは、新しい顧客を開拓する際に、若いMSよりは、ある程度年を
とった管理職の方が信用されやすいかな?と思う程度ですが、これは年齢よりも価格を提
示すれば良いだけですから、実力さえあれば、のし上がれると思います。

MSの仕事を面白いと感じる方々がおられても不思議ではありませんが「俺達が運ばなけ
れば、彼らMRが注文を取っても仕事にならないだろう」程度の「MS≧MR」意識かも
知れません、当院担当のあるMSはそう言う感じでした。

実力のあるMSは、外資のMRにも引き合いがあるようですから、それなりに面白いと思
いますが、卸はまだ家族的支配から逃れられていない会社も多いため、実力のある社員は
経営幹部から疎まれる事もあるかも知れません。




390 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/23(日) 19:57

協和発酵: http://www.kyouwa.co.jp/

= 薬品部門が利益の全てを稼いでいる=

手元の『日経会社情報』によれば「薬価引き下げ、研究開発費の増加により、薬品部門の営
業利益が2割減少、部門別に社内カンパニー制度を取り入れ社長が医薬カンパニーのプレジ
デントを兼任している」との事です。

2000年3月期の決算では、連結の売上高は3,749億円、営業利益217億円ですが、
医 薬 品 1,423億円 238億円
酒&食品 1,063億円 −13億円
バイオケミカル(477億円、−21億円)、化学品(639億円、−11億円)と他部門の決算は赤字
ですから、売上高で38%の薬品部門が全ての利益を稼ぎ出している訳ですから、社長が医薬
部門のプレジデントをしなければならない事が良く理解できます。

沿革には、1997年に5事業本部(医薬、化学品、酒類、食品、バイオケミカル)&1事業本部(海外
飼料)制度を発足させたとなっており、1999年から、医薬、化学品、バイオケミカル、酒類、食
品の5カンパニーになり、執行役員制も導入されています。




391 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/23(日) 19:57

協和発酵は、Webサイトの沿革を見ると、医薬部門のほかは

1948年 糖蜜からアセトン・ブタノールの量産を開始、これが発展の契機となる。
1958年 発酵法によるL−グルタミン酸の製法発明に大河内賞など受賞する。
1960年 日本酒類(株)と合併し、蒸留酒業界で第2位の地位を占める。
1973年 子会社サントネージュワイン(株)の販売部門を吸収、ワインの販売に進出した。
1974年 オーランドフーズ(株)を設立、パン・菓子類の冷凍生地等の製造販売を開始した。
1976年 合弁により、(株)ホリデイ・イン東京を設立した。
1981年 バイオ事業本部を設置、臨床検査薬部門は協和メデックス(株)として独立した。
1985年 缶入りチューハイ「サンシャワー」を発売した。
1986年 全自動免疫化学分析装置「EL-1000」を発売した。←分析装置を自社生産している。
1993年 むぎ焼酎「かのか」を発売した。

活動は多岐に渡っていますが、社名に「発酵」と付くだけあり、醸造用アルコール(100%−エチ
ルアルコール)は、サントリーにも販売していたようで、MRから「サントリーが販売する酒をア
ルコール換算すれば、協和発酵が供給している部分は20%を越える」と聞いて驚いた事がありま
すが、これは、S社がエチルアルコールを買い、それを『酒』として販売していた訳で、PRの
上手なS社の裏側を見た感じがしました。




392 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/23(日) 19:58

協和発酵の医薬品部門は、沿革から見れば

1951年 メルク(USA)からストレプトマイシン(SM)の製造技術を導入し、大量生産した
1956年 マイトマイシン-Cを分離&工業化に成功、63に市場に出した。
1967年 抗悪性腫瘍剤「5−FU」と、抗生物質「アセチルスピラマイシン」を発売した。
この辺りが、協和発酵の医薬部門の基礎を築きました。

1975年 抗癲癇剤「デパケン」を発売した。
1978年 ヤンセン協和(株)を設立、急性循環不全改善剤「イノバン」を発売した。
1982年 消化管運動改善剤「ナウゼリン」を発売した。
これらが発展の原動力となりました。

その後、次のように順調に発展しています。
1987年 抗アレルギー剤「セルテクト」を発売した。
1991年 血栓溶解剤「アクチバシン」と、高血圧症狭心症治療薬「コニール」を発売した。
1993年 経口抗真菌剤「イトリゾール」を発売した。
1994年 好中球減少症治療薬「ノイアップ」発売した。
1997年 非イオン性X線造影剤「イマジニール」発売した。
1998年 経口制吐剤「ナボバン」の販売を開始した。

こうして見ると、協和発酵の薬品部門は、抗生物質、消化管機能薬、循環器薬、抗アレルギー薬
の4部門に大別でき、1989年には漢方薬の製造販売会社伸和製薬(株)の全株式を取得、1998年
には業務提携していた模範薬品研究所と子会社の三晃製薬(株)と合併させています。




393 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/24(月) 19:06

協和発酵 : 研究開発型の企業

売上高3,749億円、経常利益217億円は社員4926人だから、社員1人当たり売上高、7,610万
円、経常利益441万円となり、かなり良い値に見える。

医薬品部門の売上高経常利益率は16.7%だが、研究開発費に99年は241億円、00年は258億
円を投じており、00年では薬品部門の売上高研究開発費は16.4%になり、12%にすれば67億円
も利益が増加する事になり、売上高経常利益率は20%になる。

このあたりが、明治製菓(研究開発費率11%)とは違う姿勢を感じるが、菓子メーカーと発酵と言
う化学畑のメーカーの違いだろうか?それとも企業の生い立ちの違いなのか?は分からない。




394 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/24(月) 19:07

協和発酵 : 研究開発型企業の問題点-(1) 営業力が弱い

協和発酵の問題点は『研究開発型企業』の弱点「営業力が弱い」と言う事で、私の知っている協
和発酵のMRは3人ですが、5段階評価で言うと、A、D、E各1名でした。

優秀(A)なMRから「どうすれば良いですか?」と聞かれたので「外に出ている時間と営業成績
は関係あるのかな?と思う」と答えたところ、本当に会社で検討したとの事で『外に出ている時
間が多いほど営業成績が悪い』と言う結果が出たと聞きました。

これは「会社にいると成績の悪いのを上司に追求されるから、とりあえず外に出よう」と言う事
だろうと思いましたが、その通り、喫茶店で油を売っていたようです。

その他、担当者を通じ価格交渉をした事がありますが、対応が非常に速やかだったので、これも
優秀なMRだと思わせました、玉石混淆のようです。




395 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/24(月) 19:08

協和発酵 : 研究開発型企業の問題点-(2) 開発した製品の価値が解らない

中外製薬が販売しているピシバニール(OK-432)は、金沢か福井の研究室で、研究されたのを協和
発酵に開発の話が行ったのを、発熱の副作用があると言う事で協和発酵側が断ったため、中外製
薬が受ける事になったと(協和発酵のMRから)聞きました。

ピシバニールは中外製薬には『ドル箱』的な存在になりましたが、その事で断った担当者は少し
は責められたかも知れませんが、特に問題になることもなく過ぎたとの事でしたので「研究開発
する力はあっても、評価できなければ何にもならないではないか?」と思った事があります。

振り返れば、ピシバニールは再評価により使用できる範囲が狭められたので、担当者の判断が誤
りであったと、全面的に責めるのも酷なような気がします。




396 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/24(月) 19:09

協和発酵 : 研究開発型企業の問題点-(3) 開発した製品をカネに変える

味の素(株)が日本の化学調味料の分野で長い間独占的な地位を確保できたのは「抽出法」と
言う自社開発のグルタミン酸−Naの製造方法を保有していたからですが、1956(S31)年、協
和発酵が「発酵法」と言う画期的なグルタミン酸−Naの製法を開発し、味の素(株)の築い
たこの競争優位は根底から覆ってしまいまいました。

味の素(株)は調味料事業とともに歩んできた副産物事業も、それぞれを切り放して製造から
改めてやり直すか、または撤退するかの決断を迫られると言う企業の存亡をかけた創業以来
最大の危機を迎えたのですが、協和発酵は自社の販売ルートを作ろうとせず、自らの製品を
味の素(株)に販売する事にしました。

この危機を乗り切った味の素(株)は、その後、大きく発展する事になりますが、協和発酵
が自社生産&自社販売にチャレンジしていたら市場はどうなっただろうか?と考えると
非常に興味のある問題です。




397 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/26(水) 11:55

協和発酵 :

味の素(株)は、協和発酵から安価な製品を購入する事により、その後の旭化成の市場参入
も撃退できた訳なのですから、協和発酵は『恩人』です。

中外製薬は風説の流布でグロンサンの売上げが急減し、株価が額面を割るところまで追い
つめられていたのですが『ピシバニール』の発売で経営危機を乗り切り、現在の中外製薬
がある訳ですから、この話を聞いた時、協和発酵の開発を断った社員を高給で迎えても良
かったのではないかと、不謹慎な事を考えた私でした。




398 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/27(木) 10:54

ある大手医薬品企業のMRをしている方が『MRの可能性』について、考えを書いてくれましたが
良い文章ですので、MRを目指す方々にお読み頂きたいと思います。

文中の「****」については、非常にユニークな考え、かつ素晴らしいと思いましたが、彼の
方向性が彼の昇進に直接結びついている(彼は同期のトップクラス)ため、伏せ字にしました。




399 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/27(木) 10:55

MRの仕事の可能性とは?

私は、この仕事の可能性は際限なく広がるのではないか?と考えているが、大きくは、a)薬物治療
のパートナーとなりる事、b) 医療機関の経営コンサルティング的な役割を果たしていく事、の2つ
だと捉えている。

a) 薬物治療のパートナーとなり得る事。

理想であるが、MRが医師に薬物治療を提案し、医師とその治療方針を最新文献などを吟味しな
がら決定する。その結果、患者の病状も改善する・・・私はこのようになりたいと考えているが、実
際、これを実行出来ているMRはかなり少ないであろうし、またそこまでMRを信頼してくれる医師
も少ないのではないだろうか?

それは何故か?やはり、MR自身の自己研鑽不足が大きい問題であり、MRは薬に関してのプロ
であるという認識が無い〜もしくはあっても認識が浅い事が大きいと思う。兎に角、MRは自己の
レヴェルアップを目指し、研鑚を積むのが先決であると考える。




400 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/27(木) 10:56

b) 医療機関の経営コンサルティング的な役割を果たしていく事。

近年、医療機関の生き残りが厳しくなり、各医療機関がどうすれば患者を多くできるのか?またど
うすれば収益が上がるのか?を他の医療機関の動向を注目しながら、お互いを牽制しているよう
に思う。 実際、開業医は外総診を選択し、院外処方を検討するし、中小病院の関係者は急性期
病院だけでは生き残れないため、幾らかの病床を療養型病床群に切り替え、一般病床の稼働率
を上げ、平均在院日数を短縮させ、より短縮させる為にはクリティカル・パスを導入し、紹介率を上
げるためには・・・と検討している。

そんな場合に、生命保険の外交員のように医院別の各シュミレーションを実施し、どうした状況が
ベストなのかを(これも夢に近いような気がするが)院長と検討できるMRになりたいと思う。




401 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/27(木) 10:57

c)その他

病院担当MRは自分だけがんばれば実績は確保できるが、開業医担当MRは卸MSの協力体制
が必須条件だから、自分でいくらがんばっても限界があり、MRはより魅力があり、****が必
要とされるのではないか?と考えている。 これは開業医担当MRの醍醐味なのだが、卸MSを動
員させるだけの魅力あるMRになりたいと思う。

あくまで理想ではあるが・・・私はMRとして、医師から信頼される薬物療法のパートナーとなり、時
には経営コンサルティングとして頼りにされ、卸MSには***なMRとして活躍したい訳である。




402 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/28(金) 18:19

株価の変動が言われているため、試みに株式時価総額をチェックして見ましたが
薬品会社はあまり変動していないようです。 武田薬品が少し下落していますが
これは資金需要のためでしょうか? しかし武田の時価総額が他の5社総額より
多いと言う状況には変化がありません。

7月26日現在の株式時価総額

武 田  5兆8,959億円(100.0)
山之内  1兆8,956億円(32.2)
藤 沢  1兆2,192億円(20.7)
三 共  1兆1,553億円(19.6)
エーザイ 8,286億円(14.1)
シオノギ   6,443億円(10.9)
5社計  5兆7,430億円(97.4)

6月12日現在の株式時価総額(19参照)

武 田  6兆4,560億円(100.0)
山之内  2兆0,180億円(31.3)
藤 沢  1兆3,260億円(20.5)
三 共  1兆0,800億円(16.7)
エーザイ   7,720億円(12.0)
シオノギ   6,360億円( 9.9)
5社計  5兆8,320億円(90.3)




403 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/28(金) 22:48
age


404 名前: 知り合いが探してるかもしれんのでage 投稿日: 2000/07/28(金) 23:21
見つかった?


405 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/07/29(土) 00:58
SARUTAHIKO先生、MRの仕事の可能性を読みました。同感です。MRの仕事は
まだまだ誤解されている部分や各MR自身の認識不足な点がたくさんあります。
夢のある仕事だと感じました。


406 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/29(土) 05:14
今日、PART1から読ませていただきました。
私は某社からMRの内定をいただいている者ですが・・・・
・・・もっと早く読んでればよかったーーーー!!!
自分がどのくらい無知な状態で就職活動していたかがわかり冷汗ものです・・
これからもここを参考にして入社に備えたいと思いますのでこれからも頑張って下さい。


407 名前: なつお 投稿日: 2000/07/29(土) 12:19
 最近、ある製薬会社から内定を頂いたのですが、
 どういった会社なのかよく分かりません。
 何でも良いですので、情報をください。
 よろしくお願いします。
 会社名 ダイナボット


408 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/29(土) 13:08

DARK MARRER 様 :

この「就職・転職」のなかのスレッドに製薬会社の給与が取りあげられていますが
これは、内勤とMRを区別していないように見えますが、どうでしょうか?

ダイナボットの質問がありました、教えて下されば幸いです。




409 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/29(土) 13:08

406 様:

医師との対話の訓練になりますから、見るだけでなく、書き込みましょう、




410 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/29(土) 13:09

なつお 様 :

ダイナボットのWebサイトのURLや、資料が出ているサイトのURLを教えて下さい。
それから、今までに何回も書きましたが、貴方の得られた情報も書いて下さい。
今週、忙しいので、返事は来週までお待ち下さい。




411 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/29(土) 14:19
キッセイ薬品は大丈夫だよな。


412 名前: なつお 投稿日: 2000/07/29(土) 23:59
ダイナボットに関する情報を是非ください。


413 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/30(日) 01:23
>411
・・・・・・・・・・


414 名前: tohru 投稿日: 2000/07/30(日) 02:36
SARUTAHIKO先生、その他事情通の方。
ウェルファイドの先行きはどうでしょうか?
修士卒で研究職の内定貰いましたが、。



415 名前: TK2 投稿日: 2000/07/30(日) 04:09
 PART1 からすべて拝見させていただきました。
 もっと早くこのスレッドと出会いたかったです。
 もう就職活動終了してしまいました。(3ヶ月前)
 SARUTAHIKO様のお話とっても参考になりますこれからも
拝見させていただきますので頑張ってください。
 遅くなりましたが、私は某私立薬大生で第一製薬に内定しています
一応コネはなしです。
 第一製薬のMRの方のお話が少しありましたが、少し悲しくなるよ
うな内容でしたね、何か他に第一製薬について知っていたらぜひ教え
て下さいお願いします。

 女性のMRの離職率について何回か話題に出ていましたが、私は就
職活動の面接の時ある面接官から「1〜2年で辞める女子を見分ける
にはどんな質問をしたらいいと思いますか?」という質問をされ目が
点になったことがあります。(その後、面接官から笑いながら「おじ
さん最近の子が考えている事がよくわからないんだよ〜だから君の考
えでいいから教えて!!」と言われました。)
 といったことがあり、人事の方も離職率について考えているようで
した。
 他の企業の面接でも、角度は異なってもその手の質問は必ずされた
のでその会社に限ったことではないようです。←あくまで私の印象

 


416 名前: けろりん 投稿日: 2000/07/30(日) 16:18
お久しぶりです。けろりんです。
先日、萬有製薬の人事の方にお会いする機会があり、日経ビジネス6月12日号
の特集の中で書かれてあった「女性再雇用登録制度」について質問させていただ
きました。
登録すると、退職後も新薬の情報・パンフレットが送られて来るそうです。

しかし、実際のところ女性MRを採用し始めて7年と期間が短いため、
登録する社員はいても子供に手がかからなくなって再就職しようという年齢に
達している社員はいないので、まだその制度は活用されているわけではないようです。

私が聞くことができたのはここまででしたが、少し安心できました。
実際に再雇用されてから、どうなるのかが気になりますので今後もこの制度について
注目していきます。


417 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/30(日) 19:39

講演を依頼され、出かけていました。
皆様の書き込みに、これからレスを書かせて頂きます。
DARK MATTER様、急いでいたので408がMARRERになってしましました、お詫びします。




418 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/30(日) 20:38
何時もお世話になってました、のage



419 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/30(日) 21:29

tohru 様:

私もウエルファイドの将来性には興味がありますが、巷に言われているのは「厚生省が
エイズ騒動で不買運動などが起こり、どうする事もできなくなったミドリ十字と、研究
開発力の低下した吉富製薬を合併させた」と言う事ですが、はたしてそうなのか?

先日購入した『会社情報』などを参考に、もう少し調べてみたいですし、製薬会社の経
営陣にも意見を聞いてみます。




420 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/30(日) 22:02

TK2様 :

>PART1からすべて拝見させていただきました。
>もっと早くこのスレッドと出会いたかったです。

今では、なぜ『就職@2ちゃんねる』に書き込もうと思ったのか、覚えていません。

皆様が羨ましがるかも知れませんが、私は給与生活者ではありませんし、スタッフが優秀
なので、終日netをしていても何も問題は無く、文句も言いません。

スタッフは私のアドバイスを受け容れて自分達が変わったように、自分達と同年代や少し
若い年代の方々が、私の意見を参考にできれば良いと思ってくれているようです。

また、ご覧のように大量のテキストを書いており、普通なら目障りですから『荒らし』が
あっても不思議はないのですが、荒らしはほとんど皆無、私自身も驚いています。

>SARUTAHIKO様のお話とっても参考になります。
>これからも拝見させていただきますので頑張ってください。

企業の事をあれこれ書くのも良いかも知れませんが、産業、業界が置かれた環境を考えよ
うと思っています。 女性MRの活用に関しては、明日にでもレスさせて頂きます。




421 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/30(日) 22:33

けろりん様:こんばんは、ひさしぶりですね。

>登録すると、退職後も新薬の情報・パンフレットが送られて来るそうです。

これは良いアイデアですね、勉強できるし、何よりも『私は萬有と繋がりがある』と言う
意識を持ち続けられますから、願わくば詳しい情報が提供される事を祈ります。

>実際のところ女性MRを採用し始めて7年と期間が短いため、登録する社員はいても子供
>に手がかからなくなって再就職しようという年齢に達している社員はいないので、まだそ
>の制度は活用されているわけではないようです。

その通りです、利用者はいないので『日経ビジネス』に書いている「女性が働きやすい制度
が用意されているから離職率が低いのだ」と言う論理には疑問符が付くと思うのですが、往々
にして日経は提灯記事を書きます。

>実際に再雇用されてから、どうなるのかが気になりますので今後もこの制度について注目
>していきます。

萬有に関してはかなり詳しい事を人事から伺いましたが、netに載せるのは適当か?考えな
がら書いています。 情報も集まっています。

離職率は会社側の問題もあるかも知れないのですが、私は、結婚前の離職は働く側の意識の
問題がより大きな要因であり、結婚後に関しては男性の意識、女性の意識、社会的な背景な
どが要因となると考えています。




422 名前: Hiro 投稿日: 2000/07/31(月) 02:21
MRという職種に本当に最近興味を持ち始めました。
現在、就職活動中なのですが、今からMRって無理なのでしょうか?
採用活動を行ってる企業をご存知ではないでしょうか?

他の職種よりも待遇面ではいいようですが、実際どれぐらいなのでしょうか?

質問ばっかりですみません。
一回でもセミナーなどでMRについて話を聞いてみたい!
もう手遅れかな〜!?



423 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/31(月) 02:26
MRなんてやめとけ。
医者の奴隷だよ。


424 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/31(月) 02:57
山之内製薬はいかがでしょう?ここのMRに内定してます。


425 名前: Hiro 投稿日: 2000/07/31(月) 04:05
423様:
まじですか〜!チョットショックです。
奴隷?どんな事をしなくてはいけないんでしょうか?

その他の意見もお聞かせ下さい。

最近、聞いた話によると製造業では文句なく給料はいいって・・・。
しんどいけど、その分の価値はある!(特に大手3社は!)
色々な噂が入って来て訳が分かりません。


426 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/31(月) 09:59

Hiro様:

>今からMRって無理なのでしょうか?
>もう手遅れかな〜!?

製薬会社の場合、研究開発職は2月初旬に決まるようですし、MRもPart−1をご覧にな
れば、萬有製薬でも3月に決まっている事が解ると思います。

>採用活動を行ってる企業をご存知ではないでしょうか?
>他の職種よりも待遇面ではいいようですが、実際どれぐらいなのでしょうか?

大手は終了、中小もnetを見る限りでは終了しているようです。

もう既に採用を終了しており、関係がないのですが、待遇は良いと思いますので「参考」を
見て下さい。 また「MRは医者の奴隷」論はたくさん書かれています、このスレッドにも
そう言う意見があり、それに対し、私の意見を書いていますから読んで下さい。




427 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/31(月) 10:00

MRの待遇: 「参考」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=doctor&key=963752541

本屋で会社四季報を立ち読みしたんだけど、
武田薬品は社員の平均年齢43.5歳、給与815,000円て書いてました。
これは、毎月の給料の額面ですかね?
そうだとしたら、この他に7か月分くらいのボーナスもあるわけで・・
医薬品会社には他にも60万円台がいくつかありましたが、
他業種の一部上場企業はほとんど平均給与は30万円台でした。

役員を除いた男女正社員の平均がこれ?
へたすりゃ勤務医より武田のMRの方がだいぶ給料上みたいだね。

今ごろ気がついたって遅いよ。
武田、エーザイなんてかなり給料が高い。

うち(大学病院)の担当のタケダのMRは30歳くらいだが、
年収は軽く1,000万いってると言ってた。
それ本人から直接聞いたときはびっくりしたよ。
なんか外車に乗るのがまずいらしくて
国産高級車をとっかえひっかえ乗ってるな。
いつ見ても車が違うって感じ。




428 名前: >427 投稿日: 2000/07/31(月) 10:58
安いとこもありますよ・・・(ボソッ)
武田さん等にはとても適いません・・


429 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/31(月) 16:17

428様 :

武田薬品は
a) 能力給を取り入れている。
b) super-MR制度を取り入れている。
と言う事から、30歳近くのsuper-MRになれば、給与はかなり良いのでしょうね、大手は
人材を確保しようと思えば、就職する際には「俺は優秀だ」と思っている学生が多いのです
から、これからは武田のシステムを取り入れざるを得ないですね。




430 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/31(月) 16:19

424様 :

山之内製薬に内定、おめでとうございます、心よりお喜び申しあげます。

私にご質問でしたら、何回も書いていますが
1) 適当なHNをつける。
2) 自分のプロフィールを支障のない範囲で説明する。
3) 山之内製薬を選択した理由と、自分なりの評価を書く。
と言うような事に関してご配慮をお願いします。

また、このスレッドの「106〜108」の竹中登一社長の記事に関しても感想などお聞かせ
頂ければ幸いです。 よろしくお願い致します。




431 名前: Hiro 投稿日: 2000/07/31(月) 16:52

ありがとうございました。
残念ですが、MRの道は諦めます。いや!追加募集があるかもしれないので頑張ってチェックしておきます。




432 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/31(月) 16:54

よろしければ経歴&学歴を(支障のない範囲で)書いて下さい。
個人的に聞いてみますから。




433 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/07/31(月) 17:33

Hiro様 :

何年か前ですが、卸のMSが「吸収合併されるのでもう将来は無い」と嘆いたため、彼が希
望する製薬会社に電話して「貴社は中途採用していませんか?」と聞いた事があります。

勿論「当社は中途採用の制度も実績もありません」と言う事でしたが「特別に入社試験をし
ますから、おいで下さい」と言う事になり、紆余曲折がありましたが彼はMRになり、すごく良い成績を残していますが、彼は(苦労して得た)自分の仕事に誠実に取り組んだために
良い結果が得られたのでしょう。

どんな仕事をしても、チャンスはあります。

新しい書き込みがないかチェックするため、来たところ貴方のレスがありましたので反射的
に「経歴を書いて下さい」と書きましたが、募集の話しがあれば、私の方からここに書き込
みます。




434 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/07/31(月) 22:55
おあげ


435 名前: Hiro 投稿日: 2000/08/01(火) 02:22

SARUTAHIKO様ありがとうございます。
私は現在大学の4回生です。
理学部なのですが、仕事として実験をするよりも人と接する仕事がしたいと思い、営業職を希望しています。

6月にやっとの思いで化学系のメーカーから内定を貰ったのですが、なぜかシックリとこなかった為、まだまだ就職活動を続けています。
父の友人が扶桑薬品でMRをやっており、話を聞く機会があったので聞いてみるとなんだか興味を持ったので、今から間に合う所を探したのです。
追加募集ないかな〜!!!


436 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/01(火) 02:39

扶桑薬品は業界ナンバーワンが、私の知る限り2つありました。
1)売上高研究開発費の低さ。
2)営業本部長の年齢、業界最高齢(>80歳?)

そんなメーカーのMRの話を聞いて興味を持つなんて、本当はもっと面白いですよ。

Part−1に書いていますが、私の担当MRから2人も取締役が出ています、意識の持ち方に
より仕事も楽しくなります。 MRは相手が最も扱いにくい『医師と言う人種』なため優秀
な成績の方は(小さいメーカーでも)引っこ抜きされるようです。

今日は、忙しかった(まだ仕事中)ので、明日またレスします。




437 名前: Hiro 投稿日: 2000/08/01(火) 03:00

よくわかってないんですかね〜!
扶桑薬品ってそうなんですか〜勉強不足です。
でも興味を持った事は、確かなんです。
面白い所を教えて下さい。





438 名前: TK2 投稿日: 2000/08/01(火) 04:36
 Hiro様などこれからでもMRにという方へ
 外資系はこれから秋採用がはじまりますのであきらめないでがんばってください!!
 特に、ファイザーは、新薬発売の関係で春の採用(約40人)よりも採用を増やすそう
です、ファイザーに内定している私の友人から予定では100人程採用する予定だと人事の
方が言っていたと聞きました。
 また、イーライ・リリー も「春と秋の採用で同じ人数を採用します。」とセミナー
の時人事の方が言っていました。
 その他では、多分グラクソ・ウェルカムが秋に採用をすると先輩から聞いています。
 参考になったらうれしいです。

 SARUTAHIKO様の399のレスにあるように薬物治療のアドバイザー的
存在になっていけるという可能性があるという点は、私がMRを目指した理由の一
つです。
 やはりそれには医師との信頼関係を築くことまた薬物に対する知識や疾患に対す
る知識について自ら学んでいく姿勢が重要だと考えています。
 働き始めは無理かも知れませんが何年かかってもこの理想を実現していこうと思
っています。
 勝手に宣言してしまってすいません。



439 名前: >438 投稿日: 2000/08/01(火) 04:49
それは多い。びっくりです。


440 名前: Hiro 投稿日: 2000/08/01(火) 05:07

TK2様、貴重な情報ありがとうございます。
早速、HP上からエントリーしてきました。

これから採用活動があるところは、外資系なのですかね〜?



441 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/01(火) 09:49

TK2様:

有意義な情報、ありがとうございました。

私はこれらの企業には興味がなかったか、10年以上前にはこれらの企業の存在が、あまり
認知されていなかったので、製品に対する知識はあるのですが、企業活動に関する知識が
ありません。

内定を貰ったけれど、調べてみると先行き不安だとか、Hiro様のように何かfitしない感じ
がする方もおられる事でしょうから、新人を秋にも採用活動する企業と言うのは、人気が
出るかも知れません。

399の文章それ自体は多くのMRが書けるものですが、伏せ字にした部分は彼しか思いつ
かない発想で、私も感心しましたが、職員の感想では「先生(私)を見て、そう思うようになったのではないでしょうか?」と言う事でした。

これを書いたMRは大手の上位2%に入っている方なので、参考になるでしょうが、本当
はもうひとつ文章があり、現役MRにはそちらが参考になりますが、皆様に理解して頂き
やすいだろうと思える方をupしました。




442 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/01(火) 09:50

Hiro様:

良かったですね、これらの企業は合併を控えているか、合併後、またその体質orスタイル
が云々されているので、調べる必要があるかも知れません、しかしそれは先の事、とりあ
えずは、このスレッド(Part−1&2を含む)の過去ログを読んで勉強して下さい。




443 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/01(火) 12:23

◆◆◆ 重要 ◆◆◆

ファイザー製薬に電話し、人事部HIROSE(広瀬or廣瀬?)様に伺いました。

Q) 私の聞いた範囲では「離職率が高い」と言う印象を受けますが、いかがですか?
A) バブルの頃は5%程度になった事もありますが、この数年の離職率は3〜4%です。

Q) 途中入社するのにMSにも声を掛けていると聞きますが、いかがですか?
A) 途中採用は異業種からが、ほぼ1/2です。

Q) 成績が前年を割ると厳しく、3年続くと退職だと言う話ですが、いかがですか?
A) このところ業績が伸びているので余程のことがない限り、前年割れにはなりません。

と言う事でした。 詳しくは夜、upします。




444 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/01(火) 19:10

7月7日の318 に「三共 : 復活への最大の問題点」と題し

三共に最も望ましいシナリオは、
a) 河村会長が入院などで戦線から離脱する。
b) 高藤社長は研究開発と営業をそれぞれのリーダーに任せ自分はサポートに回る。
c) 実績をあげた部門のリーダーが社長に就任する。 でしょうか?

と書きましたが、2日後には、河村会長の息子のスキャンダルが発覚、2人ともに辞任し
このところ新しい流れが出てきましたので紹介します。




445 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/01(火) 19:11

三共の人事異動:研究畑出身者を重用、一杉安広氏を特別顧問に

医薬品業界2位の三共は21日、平岡哲夫・常務研究本部長を専務に昇格させるなどの人事
異動を発表した。 河村喜則・前取締役企画部長の不祥事により25年以上続いた河村喜
典・前会長のワンマン体制が終焉したため、研究開発畑出身の役員を重用し、集団指導体
制への移行を図る狙いがあるとみられる。

医薬品担当の証券アナリストが高く評価しているのは、一杉安広・前常務が、三共本体の
海外部門、臨床開発部門に関する特命事項を担当する常勤の特別顧問として返り咲いた事
であり「一杉氏は長く研究開発部門を掌握しており、海外大手医薬品企業とのコネクショ
ンもある」と見られていたほか、アナリストミーティングなどでのプレゼンテーション能
力が高く、「一杉氏が社長に就任すれば、三共も変われるのに」との社長待望論も寄せられ
ていた。 しかし、一杉氏は今年5月末の人事で「河村喜則取締役との確執から、関連会
社の社長として転籍させられた」経緯があった。

●三共役員の異動は以下のとおり ()内は旧職
平岡哲夫 専務取締役 研究本部長(常務取締役)
織田輝明 常務取締役 総務部長 (取締役)
高松利明 常務取締役 経理部長 (取締役)
河村秀穂 常務取締役 購買部長 (取締役)
高橋莞ニ 常務取締役 医薬開発本部長(取締役)
一杉安広 特別顧問 (兼任;科学技術研究所 取締役社長)

Bloomberg国内トップニュース Tue, 01 Aug 2000, 2:55pm




446 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/01(火) 19:13
今までは研究開発陣のトップは常務までだったのが専務になりましたし、前任のトップが
特別顧問として返り咲いたのが良かったです。 研究開発陣も活気づくでしょう。




447 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/08/01(火) 19:28
ご無沙汰しております。SARUTAHIKO先生、返事が遅くなりまして申し訳ありません。
給与の件ですが内勤と営業ではかなり違うと思います。営業には営業手当てがあり、
出張を伴うような地域を担当している方には更に、出張手当、宿泊費等があり、
僕の先輩はこれら手当てだけで充分暮らしていけるので通常の給料は全額「貯金」との事でした。

武田の給料は確かにかなり良いようです。

ファイザー製薬は色々な意味で興味がありますので大変参考になります。離職率の3〜4%は意外でした。



448 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/01(火) 19:47

DARK MATTER様 : こんばんは

>僕の先輩はこれら手当てだけで充分暮らしていけるので通常の給料は
>全額「貯金」との事でした。
すごいですね、MARK MATTER様の会社もかなり良い条件なのですね。

>武田の給料は確かにかなり良いようです。
三共もかなり良いみたいですね、私の見るところ、タケダより良いかも知れません。

>ファイザー製薬の離職率の3〜4%は意外でした。
私は訪問する各社のMRが口を揃えて、厳しいと言うし、書き込みを見てもたくさん採用
して、退職を多くし、良い人材を残す作戦だと思っていました。




449 名前: TK2 投稿日: 2000/08/01(火) 21:09
 Hiro様へ
 秋採用は外資だけなのか?内資はないのか?と言う疑問を持っているようなので
書かせていただきます。
 内資も秋採用というか、春の採用の補充のような形で秋にも採用をやっています
がもしHiro様が薬学部でないならその採用に応募することは難しいと思います。
 内資の秋の採用は、私の大学では学生課の就職担当のところに直接企業から求人
がきて学生課を通しての応募と言う形をとっていると先輩から聞きました。
 この採用は、武田、山之内等の上位に位置する企業もやっているようです。


450 名前: SARUTAHIKO [転載] 投稿日: 2000/08/01(火) 22:11

[18]
国公立の薬学部の教室には枠(例えば薬理教室にはタケダ1人、 衛生教室には三共1人)が
あって、9月の前期試験の後に就職活動しても間にあうの。それまでは院の受験勉強や公
務員試験の勉強をして、ダメだったらMRになるの。
そんな薬学部卒が、必死に就職活動した成績優秀者には勝てないの。
医者だって面白いやつの薬を使うの。体育会系大歓迎。
でも、国公立の薬学出身の役員クラスが多いから、瑕疵が無ければ出世が早いの。

>18 同感
昔、学生の頃他の学部の奴らが3月位から就職活動しているのを見て"何やってんだ?"と
思ってたもんね。 結局10月になって、親が煩いからゼミの教授に相談したら"どこに行
きたいのか?" ときたもんだ。 トップ10ならどこでもいいやと答えたら、それから5分
後にはメーカーから電話があって内定もらえたもんね。
まっ、結局5年で辞めちゃったけどさ。薬学出身のMRはオレと似たり寄ったりさ。




451 名前: 理系3回生 投稿日: 2000/08/01(火) 22:25
ゼリア新薬ってどうでしょうか?日経リサーチによる
「プリズムによる優れた会社ベスト300」の96位に
ランクしてます。ここで投稿してらっしゃる先生が以前少し触れた
みたいですが、他にもこの会社の事を知っている方、知り合いが
いる方などいないでしょうか?MR職の実態、待遇について知りたいと
思います。宜しくお願いします。
http://www.zeria.co.jp/



452 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/01(火) 22:31

ファイザーのテキストを作成中ですが、まとめてupしたいのでもう少し
お待ち下さい。 申し訳ありません。

TK2様:

積極的な書き込み、感謝しております。
Hiro様も、ヤル気を出される事でしょう。




453 名前: to けろりん様 投稿日: 2000/08/01(火) 23:19
万有情報をゲットしました。名古屋でMR同志の社内結婚例があったようです。
奥さんは産休を取り、その後MRとして復帰。その産休中に旦那さんは関東へ転勤して
しまったようですが、産休から復帰後、奥さんはすぐに旦那さんの元へ異動になった
ということです。


454 名前: tohru 投稿日: 2000/08/02(水) 01:26
SARUTAHIKO様、早速のreplyありがとうございました。
ウェルファイドの研究体制は確かに今回の合併により強化されたように思いますが
必ずしも1+1にはなっていないでしょう。旧ミドリ側の海外販売網を旧吉富側の開発陣がもっと生かせればいいのでしょうが。
また、薬や工場の認可の問題で未だ厚生省から不遇を受けているとも聞きます。新薬の開発状況などは他社に比べいかがなものでしょうか?


455 名前: Hiro 投稿日: 2000/08/02(水) 02:31
SARUTAHIKO様

>これを書いたMRは大手の上位2%に入っている方なので、参考になるでしょうが、本当
はもうひとつ文章があり、現役MRにはそちらが参考になりますが、皆様に理解して頂き
やすいだろうと思える方をupしました。

この文の意味が少し分かりにくいのですが・・・。申し訳ございませんが、説明して貰えないでしょうか?
余談になりますが、大手の上位2%って武田・三共・山之内ぐらいを指すのでしょうか?




456 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/02(水) 03:11
極めて有用なのであげます。


457 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 09:19

455-Hiro様:

大手製薬企業の上位2%に入る成績だと言う事、この「成績」が何を意味するのかはコメ
ントできません、また本人が知っているかどうかも別です。

文章は2つ書いて貰い、もうひとつの方の出来が良かったですが、MRになっていない
方々には、upした方の文章が理解しやすいと思いました。

また「大手」が何位程度までを含むのかは、迷惑がかかるので言えません。




458 名前: Hiro 投稿日: 2000/08/02(水) 11:32

勘違いしていました。
どうもすみません。


459 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 12:53

ファイザー製薬 : http://www.pfizer.co.jp/

Webサイトの「歩み」には以下のように書かれています。

1955年 台糖ファイザー株式会社、大阪市東区に誕生
資本金1億円、従業員278名、
主力製品はテラマイシン、テトラシン、ペニシリン、食品添加物

1956年 本社、東京に移転
テラマイシン培養工場(神戸)完成、初の国内一貫生産を開始
自社販売網の確立に踏み切り、初のプロパー(現在はMR)要員7名入社

1983年 持株比率変更、ファイザー社100%出資に
1989年 台糖ファイザーからファイザー製薬に社名変更
深在性真菌症治療剤ジフルカン発売

1993年 持続性Ca拮抗薬 高血圧症・狭心症治療剤ノルバスク発売
1995年 売上高1,000億円達成
1996年 基礎生産工場増設、お客様相談室開設
1999年 勃起不全治療剤 バイアグラ発売




460 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 12:54

ファイザー製薬 :

これを見て「おかしい」と感じた事があります。

萬有製薬は、1954年にメルクと萬有製薬が合弁で「日本メルク万有」を設立し、メルク製品
の輸入と製造を担当、萬有製薬が販売を担当していましたが、1983年にメルクが758億円を
投入し、萬有製薬の過半数(50.02%)の株式を取得した後、1985年に萬有製薬ががメルク萬有
を合併すると言う形を取りましたが、この経緯は萬有製薬のWebサイトには載っていません。

ファイザー製薬もWebサイトを見る限りでは、台糖ファイザーからファイザー製薬に移行し
たと見えますが、ある時、台糖ファイザーのMRがファイザーのMRを「子会社です」と紹
介し、その後周囲の医師に「君、子会社と言ったけれど親会社になったんだろ」と揶揄され
ていたのを、私は鮮明に覚えています。

これに関し、広報に「台糖ファイザーからファイザーになる過程に、アメリカの100%子会
社を設立するなどの経緯があったのではないですか?」と聞きましたが「直接、移行しまし
た」と言う返事でした。




461 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 12:55

こんな事が、なぜ気になるのか?と言うと、失礼ながら、台糖(台湾精糖)と言う落ち目の会
社が親会社になっている合弁の製薬会社には、そんなに優秀な人材が行かなかっただろうと
思いますし、そこに親会社の人達が乗り込めば更にヤル気を無くしたのではないか?と思う
訳です。

台糖ファイザーがそのままファイザーになるのと、ファイザー(USA)が設立した日本法人に吸
収されるのでは、社員の意識がかなり異なりますし、実際、件の台糖ファイザーのMRは急
速に元気がなくなりました。

当時のMRで今も親しい方に電話で聞いたところ「ファイザーのMRは、ニューヨークに派
遣されたエリートで、台糖ファイザーのMRとは違うと言う事を周囲の誰もが認識していま
した、やはりあの病院には各社、精鋭を送り込んでいたのですね」と話してくれたので、私
の記憶違いではないようです。




462 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 12:56

私の見た台糖ファイザーのMRは、子会社発言を見ても納得して頂けるように、かなり頼り
ない存在でしたから、彼の年代が彼のレベルのままMRを続け、今のMRを指導&教育でき
るのか?と言う感を持っていました。

この経験から、Part−1の[36]
>ファァイザーは最初から入るのはやめたほうがいいかも。
>上司が育ててくれる余裕ないし。
と言う(外資MR氏の)発言には「その通りだ」と思った訳です。

私の会ったMRが特別レベルが低く、平均すればそれなりの人材が確保できていたかも知れ
ませんが、80年代の後半はバブルの成長期で『外資』に就職するのは、かなり敬遠されたと
思いますし、この傾向は92〜93年頃までは強かったと思います。

ある本で「1988年当時の申告所得を見ると、台糖ファイザーの売上高は34位」と言うのを
読みましたので、この順位では採用状況は厳しかったと思い、失礼を省みず人事の方にこの
質問をしたところ「当時は売上高の割に利益が少なかったので、34位は利益です、売上高は
国内の20位前後でした」と言うお話でした。




463 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 12:57

ファイザー製薬:数字の推移

Webサイトの業績は当然の事ながら、最近のものしか載っていません。

1.売上高の推移

ファイザー製薬(日本) 単位は100万円
87,389(94)、101,164(95)、116,047(96)、130,204(97)、149,291(98)、153,593(99)

ファイザー・ワールドワイド、単位は100万ドル
7,977(94)、10,021(95)、11,306(96)、12,504(97)、13,544(98)、16,204(99)

2.研究開発費
1,126(94)、1,442(95)、1,684(96)、1,928(97)、2,279(98)、2,776(99) 百万ドル

3.国内業界ランキング推移(国内医療用医薬品:薬価ベース)
94年−18位、95年−18位、96年−14位、97年−13位、98年−13位、99年−10位

4.世界ランキング推移(全世界医療用医薬品:薬価ベース)
94年−8位、95年−7位、96年−6位、97年−4位、98年−2位、99年−1位
(注:98年までに合併した各社を、94年まで遡り1社としてカウント)




464 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 12:58

ファイザー製薬:

1) 採用(新人&中途)を積極的にし、途中採用(99年)は異業種からが約1/2だ。

私の聞いていたのは「ファイザーはMSにも声をかけているが、基本的には認定試験をパス
したMRを中途採用している」と言うもので、異業種からが50%だと言うのは驚きです。

薬品企業の工場を見学すると、医薬品や医療機器から発足した企業の工場と、それ以外とは
かなり設計思想の差がありますが、人間(MR)にも最初に会得した感覚が身に付いてしまう
と言うのは言える事ではないかと思いますから、ファイザーには他社のMRとは感覚的に異
なるMRが多くいるのかなと思います。

また、MSの「ファイアーのMRサンは良く動いてくれるので、私達も仕事がしやすい」と言
う評価は、異業種からの人達を積極的に導入しているからだろうかとも思えますから、異業
種からMRを受け容れている事は、プラスとマイナスの両面があるようです。

どのような戦略戦術を採るかは各社の自由ですから、それをとやかく言う事はないかも知れ
ませんが、多くの企業が「営業力が多少劣るとしても、薬学部の教育を受けた人達を採用の
中心にしている」のはなぜか、再考して頂きたいと思います。




465 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 12:59

2) 離職率(新人のみ?)は、この数年3〜4%だ。

記載したように、人事部のお話では「このところ業績が伸びているので、余程の事がない限
り前年割れにはなりません」との事ですが、全体に伸びている時でも、伸び率の低い支店や
グループ、また個人は出る訳です。

そのような社員には制度として再教育したり、OJTによりMRとしての行動が適切か?な
どアドバイスする事になっている(人事部)と伺いましたが、これは他業種からの受け容れが
多いと言う現実に対する対応としては適切だと思いました。




466 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 12:59

3) ファイザー製薬 : 萬有製薬内定の方々に

萬有製薬の内定者から「ファイザー製薬の人事から、萬有製薬のMRをけなされたり、萬有
のMRは使い捨てだと言われた」と言う書き込みがあった事なども言いましたが、それに対
して「当社では絶対そんな事はしていません」と言うような否定の言葉はありませんでした。

また、当然の事ながら、肯定する言葉もありませんでした。




467 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 13:00

4) 研究開発

ファイザーの研究開発は順調なようですが、このところ質問が多いので、検討は時間ができ
てからにさせて下さい。




468 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/02(水) 13:33

MRの可能性−ファイザー社CEOの意見  Part−1の[84]を参照

ファイザーの社長(CEO)がインタビューで「このところ、バイアグラの製品化などにより当社
の研究・開発が評価されているが、研究・開発は運もあるから安定した発展は望めない」と
話し「当社の資産は"営業力"であり、これこそ安定した発展には欠かせない」と言う主旨の
発言をしていました。

これは『日経ビジネス』に載っていたものですが、私が日本法人の責任者であれば「80年代
に入社した社員の中からは、世界のトップランナーの社員として相応しい成績の良い3割程
度を残し、これから新人を育てよう、業績が伸びている間は途中入社で有能な人材を広く募
集すれば良い」と考えます。

MRはその会社の代表ですから、ファイザー製薬(日本)が、そう考えないはずはないと思う
のですが、どうなのでしょう?




469 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/08/03(木) 00:35
またまた一段と盛り上がってきたようです。山之内に内定された方の
書き込みもありましたが、その後音信不通のようです。是非、現状で
良いので、会社説明会や採用試験であなたが感じられた山之内の雰囲気の
ようなものでも教えていただければと思います。

ところで、三共の「その後」はSARUTAHIKO先生のおっしゃる通りになっているので
驚くばかりです。先生はどのように情報を集めどのように整理されているのですか?
とてもすべて頭の中に入りきる情報量ではない様に思うのですが・・・。



470 名前: TK2 投稿日: 2000/08/03(木) 01:40
 ファイザーのセミナーに参加した時、萬有のチーム制に対してとても否定的な意見を
人事の方が述べていたのを記憶しています。
 具体的には、
1)3人1チームで同じ病院をまわるのでチームとしての成績はあるが、個人としての
成績がないので、個人として評価されない。ファイザーは完全に個人として評価してい
るのでやりがいがあります。

2)1)関連で、個人として評価されないのでやりがい等を感じていない萬有のMRが
ファイザーの中途採用の面接に来ています。

といった内容のことを人事の方が柔らく言っていたわけではなく、否定的な口調で話し
ていたので、多分萬有をけなされたと感じたのではないでしょうか?
 実際、私もファイザーと萬有って仲悪いのかな?!と思いましたが、冷静に考えてみ
たら萬有のチーム制自体独特で他社にはないものだからちょうどいい比較対象で、ファ
イザーはやりがいがあるって言いたかっただけかもしれないです。
 私は個人的には、萬有のチーム制に魅力を感じましたけど・・・。




471 名前: >470 投稿日: 2000/08/03(木) 01:44
ちょっと考えてみよう。
君はそういう言葉をひとりでPCにむかって夜な夜な打ちこんでるんだよね。
・・・ほんとにさ、 さみしくないか!?今の自分の状況を見てみなよ。
「さすがにヤバイな」っておもわない?
ここまで粘られるとさ、ちょっとこわいよ。
ネタじゃなくて本当だったらごめんね。氏ね。


472 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 09:38

>三共の「その後」はおっしゃる通りになっているので驚くばかりです。
>どのように情報を集めどのように整理されているのですか?

私は三共が嫌いだったため、上層部〜管理職には知り合いがいませんし、担当MRの訪問に
関しても「コスト・パフォーマンスを考えて訪問しなさい」と言っているため、2〜3ヶ月
に1回程度の訪問ですから、情報はほとんど得られません。
1) MSから聞いた三共の人事
2) 日経ビジネスの最初の記事
3) MRの反応
4) 医師会での担当MR上司の態度(会話せず)
など、非常に少ない情報から勝手に推測しました。

セルタの売上げが、かなり遅くまで社長に報告されていなかったと言うのは、どこから得た
情報かは言えませんが、これには、a)社内が社長のワンマンで悪い情報は極力あげないよう
にしている、b)社長の権力構造が形骸化し、勝手に組織が動こうとしている、と言う2つの
可能性が考えられると思いました。

担当MRの上司は新人事で来られたそうですが、非常に活力に富み、私が経験した管理職の
中でもトップクラスの人材のように思えたので、このような人物を積極的に配置できる体制
になったと言う事は、b)の可能性が高いと判断しました。




473 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/03(木) 10:10
今週の週刊ポストでヌードを披露していた製薬会社営業の25歳、都内
国立大卒の子について情報希望。


474 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 10:16

DARK MATTER 様:

高藤社長のようなタイプには2種類あります

a) 社長に反抗せず、ひたすら「我慢の子」を決め込み、自分が社長になると、会長になり
  引き続き権力を握り続けよううとする前社長と権力の座を争う。

b) 権力者に反抗せず、その権力者の後釜(次期会長)を狙う。

誰でも社長になれば、名前を残したいですし、マスコミに自分が社長になってから業績が低
下したなどと書かれたりするのは嫌なものですから、誰もがa)を模索するはずです。

最近まで知りませんでしたが、三共の歴史を見ると、元来は研究開発型の企業だと言う事が
解りましたし、辞任した河村会長も営業(MR)を犠牲にし、メバロチンの開発に資金を注ぎ
込んだと言う事ですから「三共は研究開発型の企業だ」と言うように考え、行動した訳です。

高藤社長も、a)を目指すのなら研究開発陣に奮起して貰わなければ始まらないのは、誰の目にも明かですから、たぶんそうすると思いました。

会長のバカ息子に関しては、全く知識がありませんでした。




475 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 10:28

tohru様: ウエルファイド

私はつきあいがかなり広いのですが、1989年の事、ある方が「先生、ミドリ十字は潰れま
す」と断言したので驚きましたが、その理由が「新しく建設した本社の家相が最悪だ」と
言うものでした。

その方が執筆された家相の本も頂きましたが、忙しかったので、熱心には読まなかったの
ですが、あんな事になり、本当に驚いた記憶があります。

私はほかの医師とは全く異なる考え方をするのですが、私なりにミドリ十字時代の研究開
発と、今後のウエルファイドの存在意義を考えてみましたので、ご意見をお聞かせ下さい。




476 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 10:29

医薬品産業の育成は国家の戦略:

バイオテクノロジーは21世紀の産業だから、国家の発展を考える時に、この産業を育成
しなければならないと多くの指導者が考えています。

アメリカが「医療費の膨張」に苦しみながらも医薬品に対する出費をあまり抑制せずに
来た事、そして画期的な新薬を開発しないと生き残れないシステムになっている戦略的な
意義がここにあります。




477 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 10:30

ウエルファイド : 存在価値は?

日本が医療で世界をリードしている分野に、テルモの項でも書きましたが、人工臓器の分野
があり、ミドリ十字は人工血液研究の最先端でした。

血液事業は、アメリカにはバクスター、ドイツにはバイエルなどがありますが、日本はアル
ブミンなどの血液製剤を使用する頻度が多かったので、多くを輸入に頼っていますが、ベト
ナム戦争の頃には、戦場に多量のアルブミンが必要となったため、入手困難になったと聞い
ています。

考えてみると、これは軍事戦略的には非常に重要な分野であり、アルブミンや血液が無けれ
ば、負傷(出血)した兵士の治療ができないため戦えません。

循環を維持するためには大量のアルブミンが必要になりますが、ミドリ十字は、遺伝子操作
でアルブミンを製造する技術を開発していましたから、ヒトを集め採血してから製造しなけ
ればならないのとは、大違いです。

また、赤血球は保存が大変ですし、血液型のマッチングが必要ですが、人工血液なら保存は
簡単ですし、躊躇する事無く誰にでも投与できるために、循環を維持する手段としては非常
に重要な研究でした。




478 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 10:31

記憶が薄れた(学生時代に教えられた)ので正確ではないのですが、朝鮮戦争でもベトナム戦
争でも負傷したために急性腎不全に陥った兵士の救命率は60%前後でしたが、負傷した兵士
が急性腎不全になった確率が、朝鮮戦争では40〜50人に1人程度だったのが、ベトナム戦
争の時には500人に1人程度だったと思います。

それだけ医療技術が進歩した訳で、ミドリ十字の遺伝子組替アルブミンや人工血液の技術
は日本だけでなくアメリカにとっても非常に重要な技術ですから、ペンタゴン(アメリカ
国防総省)から何らかのアプローチは受けていたはずです。




479 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 10:55

この技術が確立されれば、兵士の救命には大きな意義があるため、アメリカ政府やペンタ
ゴンはミドリ十字を何とかしたいと考えただろうと憶測するのも、あながち理由のない事
でもないと思います。

マスコミは「厚生省の天下りが多いから助けたのだ」と言う論調ですが、各社、厚生省か
らの天下りを拒否しているわけではないのに、なぜミドリ十字に天下りが多かったのかと
言う背景には「アメリカをはじめとする西側諸国にとり、ミドリ十字は軍事的に非常に重
要な技術を持っていたからだ」と考えるのは無理があるでしょうか?




480 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 10:55

遺伝子組換アルブミンは開発名「γ-HSA」だったか、最近は「アルブレック」と言う
名前で呼ばれていますが、これの医薬品としての市場も大きいと思います。

最近、急性循環不全に対するエンドトキシンの影響が注目されてきており、今までなら
呼吸管理をし、内科的(薬物)治療により循環を維持していたのが、体外循環による毒素除
去がCCUやICUで急速に増加しているとの事です。

80年代にアルブミンが、多く使われた背景には、公的病院にはほとんど薬価差のない価
格を提示しながら、民間病院には大幅な薬価差を提示していた事も(個人的には)大きいと
思うのですが、体外循環に使用され始めると、この市場も急速に膨らむでしょう。

(ウエルファイドの研究開発、企業としての検討は別にします)




481 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 13:27

TK2様:

前にも書きましたが、医薬品企業の活動を調査する会社があり、医師に調査票を送り、訪問
の頻度や「どの薬品会社のMRが自社の製品に対する知識が深いと思うか?」とか言うよう
な質問をしますが、その結果は、最近のは見ていませんが、萬有製薬は90年頃には既に上
位3位以内に入っていたので驚いた記憶があります。

外資は90年代までは国内販売に積極的ではなかったor/and壁が存在したため、MR数が少
ないと言うハンディがありましたが、萬有製薬の他には上位に入る外資系薬品企業は存在し
なかったと記憶していますし、また、今もその差はあまり縮まっていないのではないか?と
思います。

試みにある企業の企画部門にいる方に電話してみましたが、a)萬有製薬は上位にいた、b)外
資系で10位以内に入っているのは見た事がない、と言う事でした。

MRとしての評価は、萬有MRとファイザーMRの間には(数年では)越えがたい『壁』が存
在するように思います、もちろん、これは集団としての話です。




482 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/03(木) 13:28

萬有の広報には「こう言う書き込みがあった」と言う話をしたのですが、特にその事を怒る
とか言う反応をしませんでしたので、さすがに(外資の)リーダー企業だと思いました。

どの業界でも他社を悪く言う〜欠点を言うのは、リーダー企業には相応しくない、またしな
い事ですから、ファイザーは自ら「当社はリーダー企業ではありません」と認めている事に
なるのではないかとも考えました。

この意識はフォロワー企業のものかも知れませんが、他社の事をあれこれ言う感覚は、最初
に薬品メーカーのMRとして教育を受ければ、まずしない事だと思いますし、医師に不信感
を与えますから、MR諸君は(予定の諸君も)注意して下さい。




483 名前: 451 投稿日: 2000/08/03(木) 14:18
・・・・・


484 名前: Kyosuke 投稿日: 2000/08/04(金) 04:28

♪マーロックスの過酸化水素混入の件♪
一体どのような事なのだろうか?
内服液は、心配ないと言われているが・・・。
中には何年間も飲んでいた人もいるとは思うけど大丈夫なのでしょうか?


485 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/04(金) 08:10

山之内製薬:胃腸薬マーロックス液状を自主回収−過酸化水素の混入で

山之内製薬は1日、医家向け胃炎治療薬「マーロックス」と一般向け胃腸薬「マーロック
スプラス」の液状製品すべてを自主回収すると発表した。 皮膚傷などの殺菌などに使用
されるオキシドールの主成分「過酸化水素」が混入していることが判明したためだが、会
社側によると、回収するのはマーロックス約70万本とマーロックスプラス約5万本である。

輸入品の中から見つかった内圧が高い一部製品の容器を調べたところ、過酸化水素の混入
が発覚したという。 上園田哲・広報部長によれば「生産の過程ですべての製品に過酸化
水素が入っていることがわかり、生産の一時停止をしている。また、今回の件とは関係な
くニーナ工場で設備の見直しなどをする。それが5カ月程度かかるため、現在、生産再開
のめどはたっていない」と言う。

過酸化水素は皮膚傷の殺菌や消毒用以外でも、食品の殺菌保存漂白や種の発芽など広い分
野で使用されているが、山之内薬は過酸化水素がマーロックス液状製品の輸入承認に記載
されていない事から自主回収に踏み切った。  服用した際の危険性については、欧米で添
加物として含まれている量よりも少ないため健康被害や効能などへの影響はないと言う。

顆粒タイプのマーロックス製品については、液状と製造工程が異なるため過酸化水素が含
まれておらず、今回の回収の対象になっていない。

マーロックスはアベンティスファーマ社のニーナ工場(アイルランド)で生産され、日本
国内では山之内製薬が販売を手がけている。 今回の回収の対象となる納入先は、医療機
関や薬局、薬店など約4万7,000軒(このうちアベンティスファーマ社は7,000軒)に上
ると言う。

Bloomberg国内NEWS:Fri, 04 Aug 2000, 7:30am




486 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/04(金) 08:58

kyosuke様: マーロックスの回収

山之内製薬の言うように「問題はない」と思いますが「何年間も飲んでいた人もいるとは
思うけど大丈夫なのでしょうか?」と言うご質問には、少し答えにくい面があります。

マーロックス(液タイプ)の主成分は水酸化アルミニウムですが、水にアルミニウムは溶け
なくとも、胃液の強烈な塩酸の溶液中にはいると、OH基よりもCL基の方が強いために
不安定になり、アルミニウムが吸収されます。

アルミニウムは脳に蓄積されると、精神症状(痴呆)を起こしますが、通常は腎臓から排出
されるため、あまり問題にはされていません、しかし腎機能が低下している場合は要注意
だと思います。

水酸化マグネシウムの成分、マグネシウムも吸収されますが、長期間の服用によるマグネ
シウムの影響については知識がありません。




487 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/04(金) 10:13

◆◆◆ 重要:採用情報 ◆◆◆

ファルマシア・アップジョン株式会社
http://emp10.yahoo.co.jp/fresh/corp/01/08/M983895220.html

企業プロフィール:ファルマシア・アップジョンは、世界160カ国で活動する、国際製薬企
業です。 本社を米国ニュージャージー州に置き、研究開発と製造の主要拠点を、米国、ス
ウェーデン、イタリアに配し、地球規模のネットワークで、優れた医薬品、診断薬、動物用
医薬品などを開発し、販売しています。30,000人の社員が、ぞれぞれの専門性を生かし、人々
の健康やQOLの向上に貢献するため、さまざまな活動を行なっています。

〒163-1448 東京都新宿区西新宿3丁目20番地2号 東京オペラシティータワー
設立:1996年、売上高:800億円、従業員数:1,350人、TEL:03-5365-1811

エントリーは→:http://emp10.yahoo.co.jp/fresh/new_corp/cat02_k13.html




488 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/04(金) 11:07

JAC・japan の転職情報に「MRの転職情報」が載っています。
http://www.jacjapan.co.jp/osaka/medical.html

アメリカ系
A社:2,700名、1,300億円
B社:1,600名、723億円
C社:1,200名、550億円
D社:880名、345億円
E社:410名、289億円

ヨーロッパ系
J社:2,700名、1,200億円、
K社:2,500名、1,050億円、
L社:2,000名、880億円
M社:1,600名、804億円
N社:1,366名、633億円

日系
P社:6,000名、2,150億円
Q社:3,900名、2,600億円
R社:2,500名、1,500億円
S社:2,300名、 ?

アメリカ系製薬企業は7社(上位5社のみ記載)、ヨーロッパ系製薬企業は6社、日系は4社
ありますが、このスレッドをご覧の方々は、どの企業か予想が付くと思いますから、ご自分
でこれらの企業にコンタクトを取られても良いのではないでしょうか?




489 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/04(金) 11:15
誰も興味が無いので

-----------強制終了-----------


490 名前: 投稿日: 2000/08/04(金) 12:25
死ね


491 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/04(金) 13:14
日本の製薬で、生き残るのは、武田、山内ぐらいです。その他は、すべて外資にやられる。


492 名前: MR 投稿日: 2000/08/04(金) 13:25
>491
YES!!わかってて割り切って金を稼ぐのに徹します。
将来の独立の為に。しかし武田と山ノ内!?うーん・・
そうかな??


493 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/04(金) 14:04

Hiro様:

薬品企業の規模としては
「ファイザー+ワーナー・ランバート」と
「グラクソ・ウエルカム+スミスクライン・ビーチャム」
は世界の、1位と2位になるので、企業としての将来性には問題がありません。

ファルマシアも募集をしていましたが、規模(武田に匹敵)としてはこれからまだ合併しなけ
ればならないと思いますので、おすすめではありません。

488に紹介したように、外資、国内資本ともに求人(中途採用)をしていますから、国内資本
でも、直接人事にかけあえば、採用の可能性は残っていると思います。




494 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/04(金) 14:05

英グラクソ、スミスクラインとの合併計画を承認

イギリスの製薬大手グラクソ・ウエルカムの株主は、今日開催した臨時株主総会で、スミス
クライン・ビーチャム(SB)との合併計画を承認したが、この合併が完了すれば、世界最大の
製薬グループが誕生することになる。 グラクソのリチャード・サイクス会長は「合併計画
の株主総会通過を宣言できる事を喜ばしく思う」と語った。

合併にはイギリス裁判所の承認も必要だが、スミスクラインの株主らも、きょう午後に開催
される株主総会で、両社の合併計画を承認する見込みであり、新しい製薬グループはアメリ
カ規制当局から部分的な資産売却についての承認を得られれば、9月25日までに誕生すると
見られている。                  「ロイター 2000年7月31日」

http://www.zdnet.co.jp/zdii/reuters/0007/31/rtc_0086.html

日本では、既に1999年7月、日本グラクソと日本ウエルカムが合併し、グラクソ・ウエル
カム(株)が誕生しています。




495 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/04(金) 14:09

489様:

大量のテキストなので、興味のない方々には荒らしに近いと思いますが、就職情報を必要と
している方々もおられますので、ご容赦ください。

490様:

私は全然気にしませんので、できるだけ穏便にお願い致します。




496 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/04(金) 19:03

TK2様:

貴方の書き込みから、あれこれ探していたところ、新たな採用(ファルマシア)が見つかり
ました、皆様のお役に立てそうなので喜んでいます。

時間が無いので分析(理由)を書きませんが、私は「第一製薬は生き残る」と考えているの
ですが、今日、外資大手企業のMRと話したところ同じ意見でしたので、時間ができれば
更に分析してみたいと思います。

Hiro様: [493]を訂正

ファルマシアは、これからまだ合併しなければならないと思います。

これからまだ、合併する可能性もあります。  に変更します。




497 名前: Hiro 投稿日: 2000/08/05(土) 01:47

SARUTAHIKO様
ありがとうございます。
これほどまで親切にして頂き、とても感謝しています。



498 名前: Tohru 投稿日: 2000/08/05(土) 03:00
SARUTAHIKO様
ありがとうございます。大変興味深く拝見させていただきました。
感想は改めて書かせていただきます。




499 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/05(土) 11:23

今までの質問:

最近、これらの企業についての質問がありましたが、レスがありません。
ご存じの方がおられればレスお願いします。

411:キッセイ薬品
将来性に関する質問です。

412:ダイナボット
就職先として、情報を欲しい。

424:山之内製薬:
MRに内定、この会社はどうですか?
私に質問なら自分なりの分析などお願いします→レスなし。

451:ゼリア新薬
MR職の実態、待遇について知りたい。




500 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/05(土) 11:23

質問を書き込まれた皆様に:

ここは『2ちゃんねる』ですが、このスレッドは私の書き込みが多いため、長いテキストが
中心になるなど、雰囲気がほかのスレッドと異なります。

私は、開業医ですから、勤務医よりも時間的な余裕はありますが、無駄に時間を消費するの
は不本意ですし、MR、学術、開発など、どの職種をとっても医薬品企業は医師を相手にし
なければならないのですから、当院を訪問するMRの意見も容れ、誰に対する質問か?書い
ていない時には、最近、積極的にレスしていません。

また、HNもつけていない、など私の何回もの「お願い」を聞きいれてくださらない方にも
積極的にレスしていませんので、ご了解下さい。




501 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/06(日) 00:49
ファイザー社はワーナーランバート社との合併手続きが完了し,世界最大の製薬企業になりました。
ファイザー製薬も日本市場において最も成功し、最も尊敬されるヘルスケア・カンパニーをビジョンに掲げており、今回の事業統合をそのビジョン達成の好機と考え、営業新組織の構築を行い、相次いで予定している大型新製品の発売準備のために150名のMR(医薬情報担当者)の秋季採用を行うことに致しました。
秋季採用のエントリーを希望される方は、お手数ですが下記のアドレスからもう一度、ご登録ください。
8月末からの説明・選考会(東京、大阪、札幌、仙台、名古屋、広島、福岡)の予約方法を後日、メールでお知らせ致します。登録後はメールを時々ご確認ください。なお、エントリー者多数の場合は全員にご連絡出来ない事があります。予め、ご了承ください。
エントリーをお待ちしております。
●秋季採用エントリーはこちらから●
https://www.megajob.ne.jp/megajob/mst_reg_name.close_entry?I_KEY=7491915841
● ファイザー製薬(株) 人事部●
0120−47−1711
というのがメールできました。





502 名前: tetsu 投稿日: 2000/08/06(日) 18:24
age


503 名前: 投稿日: 2000/08/06(日) 22:29
武田、エ−ザイの給与の話がありましたね。ちょっと聞いた話だけど、武田のMRは超能力主義で、うまくいけば
30歳そこそこで年収2000万近くいくらしい。そのかわりダメなやつは
400-500でいつまでも低迷するんだってさ。キビシイね。その点エ−ザイは
結構なエリ−トでもその年齢じゃせいぜい1000万てとこ。そのかわり
出来ないやつもそこそこもらえるみたいだけどね。山之内なんかその点
たいしたことないよ。会社はもうけても社員には還元されないとな。



504 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/07(月) 00:01
ウェルファイド、アメリカの子会社がまた営業停止らしですね。。。


505 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/07(月) 01:06

ウェルファイドの米子会社、操業を一時停止―米FDAの追加試験で

ウェルファイドは3日、米国子会社アルファ社が工場での血漿の取り扱いについて米食品
医薬品局(FDA)から安全性を確認するための追加的な試験が課されていた事を明らか
にした。

アルファ社は99年8月19日にFDAから製品にカビが混入していたとの警告を受け、ロ
サンゼルス工場の操業を停止、施設改善とスタッフ再訓練により、2000年2月23日から
限定付きで生産を再開していた。

FDAから99年8月に改善命令があったのは、施設内の水回り改修を含めた8項目、アル
ファ社の従業員が血漿の回収について適切な訓練を受けておらず、品質管理上の問題につ
ながる可能性があると警告されたと言う。 具体的には、瓶から血漿を移し替える際の取
り扱いや不適切な患者のモニターの仕方、施設のスタッフが完全な記録をとっていないな
どの不備が指摘されていた。

今回は、製品の安全性を確認するために、工場の北部にあるアルブミンの製造ラインを停
止したうえで、アルブミンを詰める過程で雑菌など異物が混入していないかを再検査する。

製造ラインの停止によりアルファ社の2000年1〜6月期の売上高は期初計画の100億円か
ら20億円下回り、80億円となり、純損益は100億円の赤字になる。 税効果会計の適用
を諦めた事などもあり、計画より60億円赤字幅が広がった。 ウェルファイド広報IR担
当の稲端良次課長は「製品の再出荷がいつになるのかまだ分からない、再開のめどが立ち
次第、アルファ社および当社の連結業績予想を修正する」としている。

Bloomberg国内トップニュース、Mon, 07 Aug 2000, 12:38am




506 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/07(月) 11:32

ウェルファイド−米血液製剤子会社操業停止でストップ安

ウェルファイド<4509>は3日「米血液製剤子会社(アルファ社)が米食品医薬品局からの指
示を受け、7月28日から操業停止となった」と発表したが、これを受け、ストップ安売り
気配となっている。 操業再開も未定となっており、海外戦略に支障をきたす可能性が強
まっている。 投資家の間には「食品業界や薬品業界での生産停止や製品回収に敏感に反
応し、厳しく評価する傾向が強まっている」という。 外国証券の中にはこの発表を受け
て投資判断を引き下げるところも出てきており「株価は当面下値を模索する展開が続くだ
ろう」と悲観的な見方が多い。  [ラジオたんぱ2000年8月4日]




507 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/07(月) 11:33

ウェルファイド:

良く解らないのですが、99年8月の時点で、再調査or再指導を受ける事が決まっていた
のか?どうかと言う事に興味があります。 当時、投資家に正確な説明をしていれば、株
がストップ安になるような事は無かったのではないかとも思えます。

私は、投資家からの不信よりも、医療側(医師)にこのような経緯を正確に伝えていたのか
どうかと言う事の方が、より重要だと思います。

医師に「隠す体質は今も変わっていないのなら、ウェルファイドの製品は危なくて仕えな
いな」と思われる方が、より打撃は大きいでしょう。

追加:投稿した直後に気付いたのですが「505」のタイムスタンプは間違っています、何も
注意せずにコピー&ペーストしましたが、私の投稿が「1:06am」ですから「12:38am」のは
ずがないですね。 原文の間違いです。




508 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/07(月) 11:35

503−某様: 私はPart−1の[364]に

武田国男社長は給与に関しても「97年4月から新賃金制度を導入、年功的な「本人給」を
従来の60%から30%に下げ、職位と成果に基づく『職務給』を70%にした」と書いてい
るのですが、そのような体制をとれば、当然、格差は開くのですが、30歳で2,000万円と
は驚きました。

給与が全てではないですが、報酬が増えれば、その職種の社会的な評価もあがるので、私
個人としては喜ばしい事だと思いますが、MR全体が医師の反感を買うのではないか?と
も憂慮しています。




509 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/08/07(月) 21:45
ウェルファイドから藤沢、山ノ内、もちろん外資系も含めて最近僕の周りで
よく転職の話を聞きます。同級生によるとウェルファイドの社内は
(もちろん営業ですが)仕事をする人、しない人の2極分化が激しいようです。
個人の成績が良くても、営業所の数字が悪ければ評価されず、同じ営業所の中で
仕事をしない人がいれば、明らかに士気が下がる!との事でした。
その彼も最近転職を考えているようです。もちろん元ミドリです。

30歳で2000万は驚きです。スーパーMRの方でしょうか?先生の憂慮はその通りだと思います。


510 名前: Tohru 投稿日: 2000/08/08(火) 03:44
ウェルファイドについて。
SAUTAHIKO様が考察されているように、血液事業は軍事上極めて重要な分野であり、その設立の背景からもあるように旧ミドリ十字の開発力は日米双方の注目を受けていたと思います。一部で外資との合併の対象に浮上しているという噂もありましたが、その重要性を鑑み厚生省は許可しないだろうとの話もありました。
遺伝子組換アルブミンを自社開発できる旧ミドリ側の開発力は素晴らしいものがあり、血液製剤は他社が入り込めない分野であるため、これに特化した事業(かつ吉富側が得意とする精神薬分野におけるゲノム創薬の確立)を進めれば単独で生き残っていく道もあると思います(新社長はさらなる業界再編に積極的なようですが)。しかしながら米アルファ社の幹部(旧ミドリ幹部?)は一体何をしているんだという怒りは本社側には強いでしょうね。昨年から続く今回の事故については責任者に厳しくその責任を問い、体制を一新していただきたいものです。


511 名前: charlie 投稿日: 2000/08/08(火) 03:58
暑中お見舞い申し上げます。
SARUTAHIKO先生ご無沙汰しております。
私は内定が出てからつい嬉しくなり、7月は遊び倒しておりました。
そろそろ頭を切りかえて、入社までにもう一度英語の勉強に励みたいと思っております。
さて、先週の金曜日(4日)に第2回内定者懇親会に参加してきました。
先輩MRに直接お話を伺ったり、グループワークをし有意義な一時を過ごしましたよ。
このスレッドの朝霧さんもおそらく参加されていたのではないでしょうか。
朝霧さんの正体がわからずちょっと残念でした。
いつも読ませてもらっていますが、また近況報告しに参ります。
まだまだ暑さも厳しいですが、お体にはくれぐれもお気を付けください。





512 名前: >511 投稿日: 2000/08/08(火) 04:15
352の文を見てどうでしたか。どの企業にも言えます
けど、「内定社懇談会の雰囲気、対応は悪くなかった、だから
大丈夫」と考えるのは危険ですよ。
私も昔そういう失敗をしました。「離職率が高くても自分は
大丈夫、頑張れる。悪い噂は信じない」と考えていました。
失礼な内容ですいません。昔の自分を見ているようでしたので
レスさせていただきました。外資は厳しいです・・。


513 名前: charlie 投稿日: 2000/08/08(火) 08:59
>512さん
>「内定社懇談会の雰囲気、対応は悪くなかった、だから
> 大丈夫」と考えるのは危険ですよ。

ご心配ありがとうございます。私の書きこみをご覧になって
「何もわかってない甘い考えの学生だな」と思われたかもしれませんが、
もちろん懇親会の雰囲気や会社の対応だけで「この会社は大丈夫」と
決めつけているわけではございません。どんな企業にも悪い噂は生じるわけでして、
それはそれできちんと受け止めて行こうと考えております。
もし512さんが以前書き込みされたAZMRさんでしたら、SARUTAHIKO先生が
355、356、358で書かれているご質問にお答え下されば嬉しいのですが。
それと、具体的にどう外資は厳しいのかということについても書き込みお願いいたします。





514 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/08(火) 11:49

512様: 書き込み、ありがとうございました。

私は「外資は厳しい」と言う事もあると思いますが、社会全体が年功序列体系から、個人の
能力を考慮した給与体系に移行している事も大きく影響していると思います。

>私も昔そういう失敗をしました。
>昔の自分を見ているようでしたので、レスさせていただきました。

私が製薬会社に新人研修に出かけたり、かなりの時間を割きながらここに書き込んでいる理
由のひとつに、若い頃を振り返れば、私の周囲に現在の私に近い人間がいれば、私の人生も
少しは異なっていたかも知れないと思う、と言う事があります。

どのような選択にも、それなりの人生が拓ける訳ですから、悪い事ばかりではないとも思い
ますので、アドバイスをどう活用するかは、その人に任せるほかに手段がありません。

よろしければ、適当なHNをつけ、議論に参加して頂けるようお願い致します。




515 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/08(火) 13:40

charlie様:

私が得ている情報では、アストラゼネカの上層部はチバ=ガイギーからヘッドハンティング
された方々が多いそうです。

>どんな企業にも悪い噂は生じるわけでして、
>それはそれできちんと受け止めて行こうと考えております。

噂が発生するのはやむを得ない事ですが、その噂が悪かったり多かったりすると、やはり注
意するのが無難ですが、どの企業(問題外の企業もあるのが現実ですが)にも良い処はある
訳ですから、新人は前向きに捉えて行くべきです。




516 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/08(火) 13:41

charlie様: 具体的に外資はどのように厳しいのか?

これは、言うまでもなく「数字=ノルマ」と「気まぐれ人事」です。

誰にも考えられる事は、ノルマを達成できないMRには厳しい対応が待ち構えている事が多
いだろうと言う事ですが、予想に反し「評価や人事が公平に行われない」のも外資系企業に
良くある事だと言う記事orレポートが『文芸春秋』や『現代』などに掲載されます。

私には幾つか疑問があるのですが、charlie様はどのようにお考えですか?
1) 合併前にアストラもゼネカも、なぜリストラをしたのか?
2) リストラはどのような「基準」で行われたのだろうか?
3) チバ=ガイギーからのヘッドハンティングは何のためか?
4) リストラをした後、なぜ大量の採用(新人&途中)をするのか?
5) 社員にこれらの経緯と目的を説明しないのはなぜなのか?

外資のトップ、特に外人のトップは数年(3〜4年が多い)で交代するため、自分の任期中に
業績を数字で示そうとすれば、リストラが最も手っ取り早いですし、単に『方針の転換』と
か言う理由で、組織ごと「あぽーん」されてしまうのも珍しくないと思います?




517 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/08(火) 16:28

thoru様: ◆ウエルファイド広報に聞きました◆

アルファ社の事に関連し、疑問がありましたので、ウェルファイド本社・広報部に名前を名
乗らず電話しました。 最初は女性でしたが、最初の質問で男性に交代しました。
(名前が解っても構わないため、184にはしませんでした)

Q:ミドリ十字のMRは「血液製剤の原料は国産の血液ですから安心して使って下さい」と
  言ったけれど、事実はそうではなかったですね、その後、嘘を言った医師(私)に対する
  説明or謝罪は全くないため、このままでは、ウェルファイドMRの言葉を信用できない
  と思いますが、これに関する企業責任はどのようにお考えですか?

A:私は吉富からなので、その辺りの事は全く解らず、ミドリ十字で解決している事だとば
  かり思っていました。 企業責任が無いとは考えてはおりません。 (納得)

Q:アルファ社の事は、99年8月にFDAからの警告をオープンにしていれば、今回のよう
  に株式がストップ安になるような事は防げたのではないですか?

A:今回の事は99年8月に指摘されていた事とは全く関係がありません、工場の停止も部
  分的なものであり、severeなものでもありません。 (納得)

最初に、嫌われるような、また意表をつく質問をしたため、困ったと思いますし、男性社員
が出るまでに時間もかかりましたが、いくつかの外資企業とはことなる誠実な対応で、かな
り気に入りました。 ひたすら低姿勢と言う態度ではなかったです。




518 名前: 質問があります 投稿日: 2000/08/08(火) 17:42
製薬会社の外資はキャリアを積んだ自信のある者が行く「終着駅」
という話を聞いた事があります。新卒でしかも大量採用
(F社も秋に150人採用予定)の所に行って果たして平気なの
かと首を傾げます。外資の製薬会社に勤めている方がいたら
お話が聞いてみたいです。


519 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/08(火) 19:00

DARK MATTER様 :

ウェルファイド広報に聞いたところ、給与は実績重視になり、かなり差を付ける方向にある
と言う事でしたが「給与の事は人事に代わります」と言われたので「結構です」と申しあげ
電話を切りました。

本社の人事としては、各社「差を付ける方向」なのでしょうが、現場の意識との乖離は大き
いような気がしました−このまま行けば能力主義を取り入れたところが「勝ち」になるよう
に思いますが、いかがですか?

日本の企業と言えば、基本給に100円〜200円の差をつけても、それが『差』だとして来た
訳ですから、意識は変わり難いですし、内勤では時代が激変している実感がなかなか伝わら
ないと言うのも無理からぬ事だと思います。




520 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/08(火) 20:41
私は以前外資でやってましたがそのときの印象
 をここのスレで出てたのを中心に
  ・武田
    効きのマイルドなゾロ新を年2,3品だして営業力で売る。
   よって分野でトップ品はほとんどない。
    MRの質はまちまち。給料は自分の会社で働くのが馬鹿らしくなるほど高い
  ・三共
    質の高い薬をどっと広めた後病院で姿を見かけなくなる。
   給料はそんなには高くない
  ・エーザイ
    給料は若いうちは武田より高い。薬の質はおおむね高い
  ・山之内
    ゾロ新でもモノが良かった。給料はまあまあ
  ・塩野義
    MRの質は最高レベル。製品は苦しい
  ・小野
    接待しまくり。交際費はトップで使わないと責められる。
   給料は?
  ・大塚
    組合がない。よって左遷されると遠くに飛ばされるとかじゃなく、
   MRが工場に行ったりする。
  ・大鵬
    全体的におとなしい印象。抗癌剤以外は苦しい。
  ・参天
    激ハード、給料安い。みててかわいそう
  ・アストラ
    今は知らないが昔はひどかった。辞める人多くて一般紙で求人してた。
  その他面倒になってきたから知りたい会社があれば知ってる範囲でおこたえします


521 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/08/08(火) 21:33
SARUTAHIKO先生、その通りだと思います。このままでは給与面で不満を持つ
国内メーカーのMRは可能性をかけて一層外資へ走る事になると思います。
国内メーカーの一般的な動きとして、スーパーMR制度を導入し能力主義と称して
給与格差を付けようとしていますがその動きはまだまだ遅く、インセンティブも
さほど期待が持てるとは思われません。国内メーカーはまだまだ変革を嫌うようです。


522 名前: >520 投稿日: 2000/08/08(火) 21:36
久光製薬はどうですか?


523 名前: >520 投稿日: 2000/08/08(火) 21:47
参天って安いんですか・・。四季報で平均賃金39万
ですね。。ところでこれより遥かに安い久光製薬って
どうでしょうね?平均32万になっています。
業界の中ではかなり安いんですけど、何かご存知でしょうか?


524 名前: 522,523 投稿日: 2000/08/08(火) 21:49
二重カキコすいません。


525 名前: 富山の薬売り 投稿日: 2000/08/08(火) 22:49
はじめまして、私は国内中堅メーカーの3年目MRです。
給料の話題になっていますけど、学生諸君は四季報、会社の資料等は
あくまで参考にしかなりません。実状と乖離している部分があると思います.
それと、実生活には日当と住宅手当が重要になっていると思います.
まず、日当ですが、取っ払いで貰える(非課税)営業手当てで1日いくらといゆように
なっています。ちなみに私は1日3000円でこれだけで一ヶ月充分に最低限の生活ができます。
最近は基本給に組み入れられてるメーカーも多いようです。
 また住宅手当は転勤のあるMRにとっては大きな問題となると思います。
借り上げ社宅の制度の有無なども異なっています。私は一人暮しをしておりますが、
家賃を会社が75%負担しています。
 実生活にはこの2つが重要だと入社して感じた事です。学生さんもこの辺
も注意するといいと思います。



526 名前: 目指せMR 投稿日: 2000/08/08(火) 23:03
>525
大変参考になります。ありがとうございます。


527 名前: >525 投稿日: 2000/08/09(水) 04:06
でも四季報ってそういう手当ても込みで載せてるんじゃ
なかったですか?


528 名前: 527 投稿日: 2000/08/09(水) 05:21
え!?
四季報のモデル賃金って手当て込みなの??
もしかしてボーナスも込み?


529 名前: >527 投稿日: 2000/08/09(水) 15:39
一応、「残業代、各種手当て込み、賞与は除く」と書いて
ありますが・・・


530 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/09(水) 23:36
人がいないね。。


531 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/10(木) 05:38
結局どこが次世紀を生き延びるだろうか?
大手では武田以外難しいような気がするが。


532 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:11

将来がどうなるか予想するのは困難ですが、とりあえず「10年前はどうだったのか?」を
見るために、私が10年前に作成したテキストをupします。

今では、どこからの引用か?記憶していませんが「日本の医薬品産業」について書いた新
書程度の書籍と日経新聞からだと思います。




533 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:12

日本の医薬品産業の特徴-1990a

医薬品業界は製品構成が多い事や約85%を占める医療用医薬品の販売に際しては熟練した営
業マン(MR)が必要であることなどから、多数乱戦業界となり、上位3社のシェア合計はで14.7%、上
位10社のシェア合計でも 36.4%にすぎず、現在では約1,300社の医薬品メーカーがひしめき合う事
になっている。  (公正取引委員会 1986)

医薬品産業が多数乱戦になるのは世界共通なのであるが、日本の1,300社と言う数字は、アメリ
カ(USA)の680社、ドイツの1,000社、イギリスの170社、フランスの340社、イタリアの330社などと比
較すると非常に多いと言わざるを得ない。

しかし、この1,300社の大部分はバルクを購入して製剤するだけの単品メーカーであり、全製造所
約2,000のうち、従業員数49人以下が全体の80%を占めているが、生産額では従業員数300人以
上の約4%の製造所が、全生産額の46.4%を占めている。 (1987)




534 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:13

日本の医薬品産業の歴史−b

戦後の医薬品業界は主にペニシリンやストレプトマイシンなどの抗生物質の製造から再スタートを
切り、昭和30年代の大衆薬ブームで発展の基礎を作り、1961(S36)年の国民皆保健や、それ以後
1973(S48)年の老人医療費の無料化など国や自治体の高福祉政策の充実拡大の波に乗り順調
に発展した。

1955(S30)年頃、医薬品の総生産高は約1,000億円だったが、15年後の1970(S45)年には 1兆円
を越え、1983(S58)年には4兆円、1988(S63)年には5兆円を突破するに至っが、このうち医療用医
薬品は1955(S30)年頃には全生産高の約50%であったが、高福祉政策の推進により、80年代にな
ると約85%に上昇した。

このように医薬品業界は1955(S30)年以降、他産業がオイルショックにあえぐS50年代の前半にも
不況に全く影響されず、ほぼ2桁の高度成長を続けてきた。

しかし、高齢社会を迎え、医療費抑制が避けられない状況となるのに加え、世界的な巨大企業同
士のM&Aが進行するなど、発展を続けてきた日本の医薬品業界もターニング・ポイントを迎える
事になった。




535 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:14

日本の医薬品産業の特徴-1990a

医薬品業界は製品構成が多い事や約85%を占める医療用医薬品の販売に際しては熟練した営
業マン(MR)が必要であることなどから、多数乱戦業界となり、上位3社のシェア合計はで14.7%、上
位10社のシェア合計でも 36.4%にすぎず、現在では約1,300社の医薬品メーカーがひしめき合う事
になっている。  (公正取引委員会 1986)

医薬品産業が多数乱戦になるのは世界共通なのであるが、日本の1,300社と言う数字は、アメリ
カ(USA)の680社、ドイツの1,000社、イギリスの170社、フランスの340社、イタリアの330社などと比
較すると非常に多いと言わざるを得ない。

しかし、この1,300社の大部分はバルクを購入して製剤するだけの単品メーカーであり、全製造所
約2,000のうち、従業員数49人以下が全体の80%を占めているが、生産額では従業員数300人以
上の約4%の製造所が、全生産額の46.4%を占めている。 (1987)




536 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:15

日本の医薬品産業の特徴-1990b

日本の製薬企業の全従業員数は約19万人であるが、このうち製造部門6万9千人、営業部門6万
7千人(MRが4万2千人)、研究開発2万9千人、管理部門2万4千人となっている。 (1987)

これに対しアメリカ(USA)の医薬品産業従事者は約17万人と日本より少なく、イギリスイは8万7千
人、ドイツも7万5千人であり、日本の従業員数の多さが目につく。

今後、日本企業には脅威となるであろうアメリカと比較してみると、アメリカは市場の規模では日
本の1.5倍ありながら、従業員数は日本の90%に過ぎないし、営業人員も4万6千と日本の70%に
過ぎないのに、研究開発部門の人員は日本より20%も多く配置されている。

日本には様々な流通上の問題もあり、これが海外からの進出を阻む防護壁の作用をしている事
も否定できないが、長期的な視野にたてば、この研究開発部門の人員数の差は、日本の医薬品
企業が世界的な競争力をつける障害になると思われる。




537 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:16

医薬品業界への異業種からの参入-1990

1955(S30)年以降、他産業から医薬品事業に参入する企業が多数現れたが、これらの企業は独
自の発酵技術や合成技術によって新薬を開発し、独自の販売網をも有するに至っているが、有力
なのは、明治製菓、協和発酵、旭化成、日本化薬、住友化学などである。

これらの企業は企業努力が実を結び、全売上に占める医薬品部門の比率は協和発酵の46%を
始め、日本化薬43%、明治製菓41% などとなっているが、利益で見れば本業を上回るまでに育
ち、全収益の80%程度を依存している企業もあり、住友化学に至っては、それまでの販売提携先
の稲畑産業と合弁で59年10月に医薬品部門を『住友製薬』として独立させた。

これら各社の成功に刺激され、様々な業種から医薬品産業への参入が相次いでいるが、その中
では食品、化学、繊維が参入御三家と言われるが、食品企業は菌など生物を扱う事に慣れてお
り、化学企業は合成技術、繊維企業は合成技術と精製技術に蓄積がある。

異業種組にとって医薬品事業は、本業から派生する技術により多大な新規投資を要せず、本業
よりも付加価値の高い製品を作る事が可能であり、また景気に左右されないなどの魅力があるも
のと思われる。

またバイオテクノロジーによる新規医薬品開発は、世界的に研究者が少ないので、小数の優秀な
人材の確保によって大きい効果が期待できるので、参入しやすいのであろう。




538 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:17

異業種からの参入と新しい流れ−1990a

近年のバイオテクノロジーの発展と、新しいDDS(ドラッグ・デリバリー・システム)の開発により、医薬品
産業に新しい風が吹いている。

医薬品へのバイオテクノロジーの応用が他産業からの参入意欲を高めているが、このような動き
は食品企業に顕著であり、研究所の設立だけでも、サッポロビールの応用開発研究所(81年)に始
まり、雪印乳業の生物科学研究所(83年)、キリンビールの開発科学研究所(84年)、明治乳業のヘ
ルスサイエンス研究所(84年)など多数に上っており、食品メーカーの研究費全体に占める医薬研究
費の割合は30%程度になっている。

M&Aもアサヒビールがメルクの保有する鳥居薬品株を全て取得(88年)したし、最近では日清食
品がメクトを買収するなど食品企業の積極的な姿勢が印象的である。

医薬品企業と食品企業の企業規模を比較してみると、売上高で食品企業最大手のキリンビール
は武田薬品の約2倍あるし、アサヒビールや雪印乳業も武田薬品を上回る売上高を有しているの
で、これら食品企業が本腰を入れて医薬品に取り組む事になれば既存の医薬品企業にとっては
大きな脅威となるだろう。




539 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:17

異業種からの参入と新しい流れ−1990b

最近注目される動きは薬剤の吸収や持続効果を高めるための様々な工夫であり、例をあげれば
経口投与であったニトログリセリンや硝酸イソソルビドを投与ルートを経皮的に変更する事により
持続時間の延長や投与量の調節の簡易化などの効果が得られているし、薬剤のリポ化により吸
収性や安全性、効果の持続性などに画期的な薬品が開発されたり、吸収性や副作用の点で今ま
で投与できなかった薬品に新しい道が開ける可能性がある。

このようなDDSの新しい流れで注意しなければならないのは、製品とは異なり、製法の基本的な
特許を抑えられてしまえばどうすることもできない点であるが、このような物質の乳化や界面活性
のについての技術は雪印乳業など乳業企業や花王などの洗剤や化粧品を扱う企業を特に注意
しなければならないだろう。




540 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:19

世界的なM&Aの潮流-1990a

日本の医薬品業界の将来を考える上で避けて通れないのが世界的なM&Aの潮流であり、これ
は特に85年以降著しくなったが、主なM&Aだけでも次のようになる。

1)イーストマン・コダックによるスターリング・ドラッグの買収 (85年)
 買収金額は51億ドル

2)バクスター・トラベノールによるアメリカン・ホスピタル・サプライの買収 (85年)
 買収金額は370億ドル

3)モンサントによるGDサールの買収 (85年)
 買収金額は27億ドル

4)プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)のリチャードソン・ヴィックスの買収 (85年)
 買収金額は16億ドル

5)アメリカン・ホーム・プロダクツのAHロビンスの買収 (88年)
 買収金額は30億ドル





541 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:20

世界的なM&Aの潮流-1990b

6)スミスクライン・ベックマンとビーチャム(イギリス) の対等合併 (89年4月)
 これにより、売上高が約70億ドル、研究開発費が約5億ドル、MRが約6,000人の新会社スミスク
 ライン・ビーチャムが誕生し、規模ではメルクに次ぐ2位となった。

7)ダウ・ケミカルによるマリオン・ラボラトリーの段階的吸収合併 (89年)
 ダウは子会社のメレル・ダウとマリオンを合併させ、新会社マリオン・メレル・ダウを発足させた。

8)ブリストル・マイヤーズがスクイブを吸収合併 (89年7月)
 スミスクライン・ビーチャムの誕生後わずか3ヶ月で、ブリストル・マイヤーズがスクイブを吸収合
 併し、新たに2位となる新会社、ブリストル・マイヤーズ・スクイブが誕生したが、この新会社は売
 上高86億ドル(88年)、純利益で13億ドル、研究開発費は5.7億ドル、研究者は3,000人に上る規模
 になる。

このような背景には各国政府の医療費抑制政策で業界環境が非常に厳しくなっている反面、研
究開発費が増加しており、M&Aにより、開発力及び販売力の強化が迫られているという事情が
あったからである。




542 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:21

世界的なM&Aの潮流と日本-1990a

欧米の医薬品企業の戦略『合併によって世界市場における研究開発と販売の両面で競争優位
にたち、収益力を強化する』(ブリストル・マイヤーズ&スクイブ) と言う方向は日本の製薬業界の動きにも
無縁ではない。

日本のM&Aで有名なのは83年のメルクによる万有製薬と鳥居薬品の買収で、その後も様々な
動きが出ているが、このような動きを分類すれば

1)大手医薬品企業が中小医薬品企業を吸収合併する。
 エーザイの三光純薬買収や協和発酵による伸和製薬の買収などであるが、買収によって営業
 力の強化をはかる。

2)異業種からの参入により中小医薬品メーカーが買収される。
 明治乳業の大蔵製薬や日清食品によるメクトの買収などであるが、自社が開発した医薬品の
 販売ルートを確保する目的の事が多い。

3)中小医薬品企業が外国資本の傘下に入る。
 ベーリンガー・マンハイム(ドイツ)による東宝医薬品工業の買収などであるが、外国資本が日本
 における販売網確立のために買収する。




543 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:22

世界的なM&Aの潮流と日本-1990b

4)大手医薬品企業が海外の中小医薬品企業を買収する。
 藤沢薬品によるライフォメッド(USA)や中外製薬によるジェーン・プローブ(USA)買収などである
 が、海外での販売網の確保や、バイオテクノロジーなどユニークな技術の導入を目的として行
 われる。

5)大手医薬品企業が多角化目的に(海外を含む)M&Aを行う。
 大塚製薬が健康食品メーカーのファーマバイド(USA)を買収して健康産業に乗り出しており、山
 之内製薬もシャクリー(USA)を同じ目的で買収している。

などと分類できるが、このように各社とも新しい環境に適応すべく、生き残りをかけて様々なチャレ
ンジを行っている。




544 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:23

海外メーカーの日本進出-1990a

医薬品業界も他の産業の例にもれず行政による様々な非関税障壁により擁護されていたが、海
外からの圧力に答えて、79年の外国為替法及び外国貿易管理法の改正で外資にも自由な資金
投入の路が開けた。

これにより、それまでの合弁や輸入販売から、100%出資の日本法人の設立や、工場や研究所の
設立など積極的な進出が行われた結果、日本に進出している海外医薬品メーカーは約200社(外資
比率50%以上)で、これらのうち約90社が日本で生産活動を行っている。

1988年の申告所得で見ると、医薬品の売上高上位50社に、万有製薬(14)とバイエル薬品(15)を
筆頭にして、日本ベーリンガー・インゲルハイム(33)、台糖ファイザー(34)、日本レダリー(35)、日本
ロシュ(42)、日本グラクソ(45)、日本メディフィジックス(46)、サンド薬品(49)など9社が入っている。

外資系の薬品企業の売上高は医薬品全体の20%程度を占めていると推測されているが、日本
企業が海外から導入して生産販売している医薬品を加えると50%を越えると言われている。




545 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 10:24

海外メーカーの日本進出-1990b

最近は世界的な知的所有権の保護機運もあってか、日本に研究施設を設置する海外企業も多く
なっており、アップジョンやグラクソ、サンドなどが筑波に研究所を設立し、チバ・ガイギーは兵庫県
に国際科学研究所を設立しているし、また、販売の要であるMRの養成にも力を注いでおり、日本
企業にとっては大いなる脅威となっている。

資本力や開発力で日本の企業と桁違いに巨大な海外資本は、日本に100%出資子会社を作った
り、中小医薬品会社をM&Aで傘下に治めたりして進出を果たしたが、彼らにとって世界第2の市
場である日本での戦略の重要性は更に増大しているが、官僚機構によって保護されてきた日本
の医薬品企業にとり、製造や販売の承認などがアメリカと共通化されると、本当の実力が試され
る時代の到来でもある。




546 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 11:13

532様:

これから外資の秋採用があり、就職が決まっていない方や、内定を貰っている企業には必ず
しも満足していない方にはチャンスなのですが、各社をどのように紹介すれば良いか?この
ところ考えていましたので、書き込みもお留守になりました。

生き残ると言う事には、Part−1の364、武田薬品の武田国男社長の言葉を借りれば「東洋
の小島のローカル企業として生き残るのか?研究開発型の国際企業への道を歩むのか?」と
言う事の2つの意味があると思います。

合併を繰り返している世界的な大企業に対し、日本の薬品企業のどれだけが武田国男社長の
言う『国際企業』として生き残れるのか?となれば、私も武田薬品のみだろうと思います。




547 名前: nakano 投稿日: 2000/08/10(木) 13:18
日本のホームぺ−ジができましたのでご案内致します。
http://www.aventis.co.jp/
アベンティス ファーマ(株)中野


548 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 14:05

アベンティス ファーマ(株)中野様:

ご配慮に感謝いたします。


549 名前: kanada 投稿日: 2000/08/10(木) 15:49
皆様初めまして、SARUTAHIKO先生いつもご活躍を拝見させて頂いております。

以前に、ジェネリック(後発医薬品)に関する書き込みありましたが、学生の皆さんは
ジェネリックの存在をあまりご存知無いと思います。
ジェネリックが今以上に使用されるようになれば、医療機関で受診したときの自己負担や
国民医療(=国全体の医療費で毎年増えており保険財政を圧迫しています。)の引下げに
役立ちます。
弊社のホームページが皆様の参考になれば幸いです。

沢井製薬株式会社 金田(かなだ)

http://www.alpha-web.ne.jp/sawai/


550 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/10(木) 18:41

沢井製薬株式会社 金田様:

貴社Webサイトのご案内、ありがとうございます。

ジェネリック医薬品企業についての質問もありましたので、差し支えない範囲で結構です
から、学生諸君の疑問にお返事を頂ければ幸いです。


nakano様、kanada様:

ここ『2ちゃんねる』で、所属企業を明らかにした書き込みは非常に希な事ですが、それ
により薬品企業、MRに対する理解が深まれば大変喜ばしい事だと思います。

今後ともよろしくお願い致します。




551 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/11(金) 22:16

三共の高藤社長は各支店にエリアの全従業員を集め、経過の説明や今後の進むべき道を話
しているそうですが、良い事です。

本社職員や工場にも出かけて話しているのでしょうが、一杉(hitosugi)氏の復帰を決めた迅
速な人事もあり、社内の雰囲気も変わると思います。




552 名前: 山内 投稿日: 2000/08/12(土) 01:45
 私はもうすぐ就職活動が控えています。
 私の先輩は今年Y製薬に内定し大喜びしていました。
先輩は文系です。  けれど医者向けMRでなく
薬局を回るMRなのだそうです。
 先輩に進められて私も同じ会社の同じMRを目指そうかと
考えているのですが、詳しい方から見てY製薬、もとい薬局MRは
どう思われますか?
 まじめな意見をお願いいたします。


553 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/12(土) 02:02
>552
やまのうっちか..。伏字にしてる意味がないぞ。


554 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/12(土) 14:25

553様:

山之内を「やまのうっち」と書くのは?
もしかして『3度目のMR』様ですか?




555 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/12(土) 14:26

山内様:

貴方の投稿を拝見し、R社のMRの言葉を思い出しました。

RMR:最近、当社も分社化を考えているようで、病院&診療所分野の成績の悪いMRに
薬店部門への移動命令をどんどん出していますから、薬店部門から抗議の声が出ています。

私:医師向けMRはプロフェッショナル化する訳か?

RMR:今のところ給与ではあまり差はついていませんが、これからかなり差を付けよう
と言う事なのだと思えますから、薬店部門の社員はヤル気を無くしています。

私:分社化すれば給料は抑えられるし、会社ごと売れるからね。

RMR:そこまでは考えていませんでしたが、その通りですね。





556 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/12(土) 22:37

このスレッドに、私が、小野薬品、大鵬薬品、久光製薬の3社からの選択をアドバイスし
ているところがありますが、最初から久光製薬を除外していました。 それは、

1)久光製薬の規模が小さい。 と言う事の他に
2)製品の数が少ない(ほとんど無い)ため知識が得られない。
3)販売店担当は医師担当MRとは仕事内容が異なる。
4)どちらが意義ある仕事かは別にして、高い給与を貰えるのは病院MRだ。

と考えたからでした。 (しかし相談した方は理解していないようです)

また、山之内製薬が病院や診療所向けのMR業務と、薬店向けのMR業務を別採用してい
るのなら、将来性にも疑問があります。

山之内が世界戦略を言える規模と実力か?と言う事には疑問符を付けざるを得ず、あれこ
れしているよりは、薬店部門を売却し、そのお金を研究開発資金に回すか、海外投資する
事になると思います。




557 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/12(土) 22:38

私の大胆予想:

1)武田がエーザイを吸収合併する。
2)三共と山之内が対等合併する。
3)田辺が「三共+山之内」連合に加わる。

予想の理由:

1)エーザイが海外戦略に失敗〜困難な局面に遭遇する。
2)社員(労組)も経営陣も外資より国内資本を希望するが、他では再度の合併の可能性も
  あるから武田を希望する。
3)武田は山之内を狙っている(私の情報)らしいが、エーザイを吸収合併する。
4)山之内は意地からでも武田には吸収されたくないが「武田+エーザイ」に対抗するな
  ら「三共+山之内」しか選択肢がない。
5)単独で世界戦略を考えるには山之内の体力では無理なのは誰の目にも明かだ。
6)三共も人事で開発重視、山之内は社長が開発畑、話が合う様な気がする。
7)田辺は成果主義の武田より、より日本的な「三共+山之内」に参加する。




558 名前: 山内 投稿日: 2000/08/12(土) 23:06
552を書いた山内です。
みなさん真剣なお答えありがとうございました。
大変参考になりました。

555・556さんの解答から察するに薬局MRは
医科向けMRよりも社内立場的にやや劣ること、
また、山之内は現在の国際競争に打ち勝つために
薬局部門を売却する可能性があることを知り、自分はもとより
先輩の選択も正しかったのかと疑問をもつようになりました。

 またもう一つ質問があります。
先輩は『薬局MRはMRの資格を取らなくてもよい』と言われた
そうなのですが、現在もしも医薬品業界内での転職の必要性が
出てきた際に、MRの資格をもっていなければ話にならないのでは!?
と私は学生ながら考えています。
 現在医薬品業界にお勤めの方々から見てどう思われますか??
薬局MRはあまり進められないのでは!?と思ってきています。

 2度も質問して厚かましいのですが、何卒よろしくお願いします。


559 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/12(土) 23:52
ゲノムの分野で一発当てたとこの勝ち。さァどこかな?


560 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/13(日) 00:14
age


561 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/14(月) 01:45
>558
少しは自分で考えろゴルァ!!


562 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/14(月) 10:01

山内様:

過去ログを読めば、MR試験についていくつか記載がありますが、大手では90%以上の合
格率ですから、最初の試験の際には「合格率はどこが高いか?」と言う競争をしているよ
うに見えました。

山之内が「薬店部門はMR試験を受けなくても良い」と言うのは、薬学部卒(薬剤師?)だ
と試験科目のいくつか(大部分?)が免除されるため、合格率を高い目に維持しようとすれ
ば薬学部卒を受けさせるのが理に適っているからだろうと思います。

また、給与に差を付ける際に「MR資格を持たない」と言う事を理由にするのではないか
とも考えられます。

企業により、方針の違いもあるでしょうが「MR資格を持たない者は外には出せない」と
言う姿勢をとり、内勤に配置転換するところもあると聞いていますので、この業界に身を
置きながら、MR資格を持たないと言うのは考え難い事になっています。

ファイザーの様に中途採用は他業界からが50%と言う会社でも、製薬会社に勤務していな
がらMR試験も受けていないcaseは否定的に考えると思います。

追伸:私は555から557までを書き込みましたが、貴方のレスを見ていると「名前」欄を見
   ていないようですね、それぞれ別人が書いているのではありません。




563 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/14(月) 12:32
だからゲノムだってほんとに。


564 名前: 山内 投稿日: 2000/08/15(火) 01:11
SARUTAHIKO 様 丁寧な解答誠にありがとうございます。

 今日かこのログを読ませて頂きました。SARUTAHIKO 様がいつも
丁寧な解答をしておられるのに感激しました。
 そのような解答をくださる中、素性がばれるのを避けるため少し隠していた自分が
恥ずかしくなりましたので書かせていただきます。
 私は今年就職活動を終えたもので山之内製薬の薬局MRに内定しています。

そこで、SARUTAHIKO 様からみた山之内製薬についてお聞きしたいので
条件の質問に答えておきます。
@私大出身・文系
A山之内を選んだ理由
 ・採用活動で会社に通った際に受けた印象が大変良く、気に入っていた。
  (礼儀正しく丁寧で、温厚な方が多く社内の雰囲気も良さそうでした)
  (三共さんは大変高飛車に感じました。)
 ・製薬業界でも有力企業であり、将来性も安心に感じた。
 ・マキロンやカコナールなど当社の製品を昔から愛用し愛着がある。
 ・教授に経営分析をしてもらった結果、ほとんど無借金でつぶれないと聞き、安心した。
 ・OBに話を聞いた際、他の会社との比較などを聞いたが「うちに来るべきだ」と
  薦められた。離職についてもネガティブ思考でやめる人はほとんどいないと教えていただいた。

以上が理由です。私の選択は正しいと今でも思っています。
ただ、製薬業界の国際競争が今後進んでいくこと。
薬局MRであり、MR資格がいらないといわれてもSARUTAHIKO さんのおっしゃる通り
万が一の転職の際に苦しくないのか。
そして何より理系が苦手で文系に進んだ私が、薬学部出身の多い山之内の
中で渡り合っていけるのか? ハンディーが多いのではないか?
ということです。今年200人の採用がありましたが文系は15人程度で
残りは全て理系・薬学系のようです。

SARUTAHIKO さんから見た山之内はどうですか??
ぜひお聞かせください。 お願いします。




565 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/15(火) 02:20

山内様:

今日は緊急があり、遅くなったので、食事をしながら、お中元に頂いた酒を飲んでいます。

その酒を頂いたのは、10数年前、ある大学病院で難治性の疾患と診断され、手術が必要だ
と診断され、困り果てて私の処に来られた証券会社の社員(A氏)です。

A氏には手術をせず、6ヶ月間程入院して貰いましたが、私が「焦る事はない、入院中に
勉強しなさい」と話したのを契機に彼は変身し、その証券会社の系列の「**総研」に移
られ、今ではかなりの地位です。

こう言う方から頂いたお酒を飲む時間が持てるのは、医師をしている喜びです。

今日は、山内様のレスを拝見し、また別の喜びを感じましたが、酒を飲み、冷静にレスを
差しあげられませんので、時間を下さい。




566 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/15(火) 11:12

山内様:

>採用活動で会社に通った際に受けた印象が大変良く、気に入っていた。
>礼儀正しく丁寧で、温厚な方が多く社内の雰囲気も良さそうでした。
>三共さんは大変高飛車に感じました。

三共は歴史のある企業ですし、秘書室長が社長になる体制ですから、官僚的な印象を与える
のだと思いますし、また「来て下さい」と言わなくても優秀な人材を集められたので、本社
事務系の対応が良くないのかも知れません。

貴重なご意見、私には非常に参考になります。
三共本社にも(MRを通じ)伝えておきます。




567 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/15(火) 11:13

>製薬業界でも有力企業であり、将来性も安心に感じた。
>教授に経営分析をしてもらった結果、ほとんど無借金でつぶれないと聞き、安心した。

その教授の分析は正しいですね、日経の武田の記事には「製造業では、武田と山之内の経理
内容はトヨタに匹敵する最も良いレベル(Aaa?)だ」と言うように書いていましたから、借
金が無いと言うより、内部留保がかなりあります。

10年程前の事ですが「医薬品企業で、過去20年間に最も成長した」と紹介されていたと記
憶しているので、順調に発展してきたのだと思います。

>離職についてもネガティブ思考でやめる人はほとんどいないと教えていただいた。
>私の選択は正しいと今でも思っています。

企業が世の中の好不況に関係なく順調に成長していれば、社員の待遇も良くなり、社内も明
るくなるでしょう、日経ビジネスに出ていた竹中社長も非常に「良い顔」をしていました。




568 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/15(火) 11:14

>理系が苦手で文系に進んだ私が、薬学部出身の多い山之内の中で渡り合っていけるのか?
>ハンディーが多いのではないか?  ということです。
>今年200人の採用がありましたが文系は15人程度で残りは全て理系・薬学系のようです。

山之内製薬の薬局(OTC)部門が、社内的にはどのような扱いを受けているのか?と言う事に
関しては情報がありませんが「MR試験は受けなくて良い」と言うのは、全く別のコースと
考えている訳であり、これには理由があると思います。

医師に学部が異なる薬学部出身(薬剤師)のMRが対応するのと、薬局(薬剤師)に学部が同じ薬
学部出身者が良いか?と考えると疑問が出ますが、全く薬学部出身者がいないのも、また問
題になるでしょう。

私は、薬局(OTC)部門に配属されるのに、文系だと言うのは、ハンディでもあり、そうでも
ないと思いますが、現実に文系でも成績が優秀なMRがいるからこそ、あえて文系を採用す
るのだと考えればいかがでしょうか?

私の人生哲学のようなものですが「与えられた環境をプラスにするのもマイナスにするのも
その人間の器量である」と思っています。

お酒を贈ってくれた方は、**証券に勤務していましたが、最も競争が激しくなる30代に
病気になり、悲観していたので「入院中に勉強したら?」と話しましたが、彼は6ヶ月間の
入院と勉強から、それまでとは異なった見方ができるようになり、何かのレポートが評価さ
れたとかで、時を経ず**総研に抜擢されました。




569 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/15(火) 18:29

Q:MR資格を持たなければ、転職の際に苦しくないのか?

転職を考えなければならないのは、中高年ですから、貴方が転職を考えるのは「これだけ実
績をあげているのに、社内の立場が少し低く見られているし、給料でも周囲とはあまり差が
つかない、ここは能力を評価してくれる会社に転職しよう」と言う時です。

その時には実績−その実績は「表彰を何回受けたか?」とか、そう言う事でも充分だと思い
ます−ができていますから「私は山之内製薬でこれだけの実績を残しました」と言える事に
なり、どこでも喜んで雇います。

薬局はチェーン化される傾向にあるため、本部を陥落させれば非常に大きなチャンスを手に
する事もできると思いますから、がんばって下さい。




570 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/15(火) 18:30

山之内製薬の将来:

私の考えをまとめ、周囲の方々に聞いてみますが、山之内製薬の将来を考えるには、日本の
医薬品業界の将来を考えなければならないと思いますので、上記「533」から「545」にかけ
ての「10年前の状況」を読み直してください。




571 名前: 山内 投稿日: 2000/08/16(水) 00:49
>> SARUTAHIKO 様
 度重なる丁寧な解答、誠にありがとうございます。

  SARUTAHIKO 様の言葉を読ませて頂き、改めて自分の選択は正しかった
と納得することが出来、自分自身の大きな自信となりました。

 ネックであった文系出身という不安につきましても、ネガティブな思考から
ポジティブな思考へと変える事が出来、全力でがんばってやろう!と
いう意気込みがわいてきています。

  SARUTAHIKO 様 本当にありがとうございました。


572 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/16(水) 11:38

山内様:

MR資格を持たないと言う事に対し[562]では否定的に書きましたが、山之内製薬が「医師相
手には薬学部出身のMRが対応するが、薬剤師相手には必ずしも薬学部出身が相応しいとは
考えない」と言う方針だと解りましたので、肯定的な答えになりました。

武田、三共、山之内クラスなら、かなり良い大学の薬学部から採用できますから、平均すれ
ばMRの方が薬局の薬剤師よりも難易度の高い薬学部出身になるかも知れず、そうするより
は、畑違いの文系出身者が回る方が良い結果が出る可能性は高いと思いました。




573 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/17(木) 16:04
2chの良心、このスレをAgeないわけにはいかん。



574 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/17(木) 16:59

山内様:

病院MRと薬局MRは、別枠で採用する会社と同枠で採用する会社があります。

山之内製薬は、もちろん別枠採用なのですが、給与面でも基本的に両社の間に差が付かな
いそうで、与えられたノルマを達成するかしないかが、給与に跳ね返るシステムです。

別枠採用するのは私が想像したとおり、薬剤師に薬剤師MRが対応するより、畑違いの文
系出身の方がうまく行く事が多いからだそうです。

山之内製薬の病院MRと薬局MRの間にある『差』は、販売方法(手法)の違いだけで、ど
ちらが経費を多く使えるか?だと聞きました。

卸のMSからの情報です。




575 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/17(木) 17:00

訂正:574 両社→両者




576 名前: Tohru 投稿日: 2000/08/20(日) 00:02
ウェルファイド、アルファ社の開発部門を持ち株会社に移管とのこと。


577 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/20(日) 07:14
製薬業界の株価って当てになるの?


578 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/20(日) 09:54

Thoru様:

ウェルファイド、アルファ社(アルファ・テラピゥティク・コーポレーション)の開発部
門を持ち株会社に移管
 ↓
これはどう言う意味を持ちますか?開発部隊はウエルファイド研究開発陣の指揮下に入る
と言う事なのですか?




579 名前: AZMRさんとは別のAZMR 投稿日: 2000/08/20(日) 23:24
最近この掲示板を見ましたが、AZに内定している諸君もいるようだね。
私は今年中にAZを去ろうと思っています。
現在、社内の雰囲気は最悪です。
多分、7〜8割の社員がそう思ってると思います。
今年は同期が何人もやめました。
内定者諸君、会社の表と裏は違うということを知った上でAZを選択
した方が良いのではないですか?。
個人が何を求めるのかによってもちがうけどね。
入ってから「こんな会社最低!」って後悔しないようにね。
色々情報錯綜している様だけど、聞きたいことがあれば答えるよ。



580 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/21(月) 00:40
>579
はじめまして。では質問ですが、貴方の知っていらっしゃる
範囲で業界お勧めの企業などはありますか?国内と外資は問い
ません。また今までここのスレッドに出てきている話題で事実と違う
情報などがあったら教えて頂けないでしょうか?現場の生の声が
是非聞きたいです。宜しくお願いします。


581 名前: 来年からMR 投稿日: 2000/08/21(月) 02:37
来年からMRとして働く予定ですが、最近になってヤフーの
情報などを見たらなんだか自信が無くなってしまいました。
働く前からこんな事を言ってるようでは駄目ですが。

製薬業界の事をもっと知りたいので、どなたかいい掲示板などが
あったら教えていただけないでしょうか?リンクを貼ってもらえると
ありがたいです。お願いします。


582 名前: ナナシー 投稿日: 2000/08/21(月) 04:26
よかったらこれどうぞ。
就職活動の予備知識的なものやからひょっとしたらちょっと役不足
かもしれませんがご参考までに。
http//www.seiyaku-navi.co.jp/index.html


583 名前: 来年からMR 投稿日: 2000/08/21(月) 04:52
>582
本当にありがとうございます。あとは社員の本音や会社別の裏情報
みたいな話があるサイトはないかなぁ・・。ワガママですね。
すいません。


584 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/21(月) 09:47

AZMRさんとは別のAZMR様:

書き込み有難うございました。

アストラゼネカに関しては
1) 世界の経営方針はアストラのワーレンベルグが決めている。
2) ワーレンベルグを率いる、パーシー・バーネヴィーク氏はどんな経営者か?
と言う事をかなり詳細に書いていますから、それでアストラゼネカが何をしようとしてい
るのか?と言う事は、ある程度推測できると思います。

過去ログ、Part-1から読まれれば、かなり正確なアストラゼネカの像が浮かびあがると
思いますが、解らない処がありますので、教えていただければ幸いです。

1) アストラとゼネカ、合併前のMR数、社員数は?
2) アストラとゼネカ、リストラされたMR数、社員数は?
3) チバ=ガイギーから転職した方々は、どのような地位に就かれていますか?

よろしく、お願い致します。




585 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/21(月) 09:48

582「ナナシー」様:

ご親切に感謝します。 『製薬ナビ』 は既出です。
http://www.seiyaku-navi.co.jp/index.html




586 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/21(月) 09:49

583「来年からMR」様:

>社員の本音や会社別の裏情報みたいな話があるサイト

MRが運営するサイトも既出ですから、過去ログを読んで下さい。

本音が聞きたいのなら、現役MRの方が来られていますから、直接聞かれれば良いと思い
ますが「製薬業界」と言っても、その会社により内容はかなり違いますから、ご自分の選
択された会社を明かにされる方が良いでしょう。

また山之内のように医師と薬局向けを別にしている会社もある訳ですから、漠然と「裏情
報を聞きたい」と言われても答えられないと思います。

また、何を「裏情報」と言うのかも解りませんが、このスレッド(Part1〜3)より情報量
が多いところは無いと思います。




587 名前: DARK 投稿日: 2000/08/21(月) 12:21
裏情報とはどのような種類のものでしょうか?お答えできる範囲なら
お答えさせて頂きますが・・・。ただ現在、私が勤めております会社では
裏情報と言えるようなものがあるかどうか?特に営業活動に関しても、
スマートなやり方で展開していると思います。ちなみに国内中堅メーカー
のMRです。



588 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/21(月) 14:02

DARK MATTER様: こんにちは

私は、いろいろな状況を見て来ましたから、書こうと思えば現役のMRより知っている事
も多いと思いますし、その中には『裏』と言えるものもかなりあるかも知れません。

しかし、MRと言う職業の概念と内容が大きく変化している時に、そんな過去の事をあれ
これ書いて何になるかと考えると、何のプラスにもならないと思ったのです。

過去ログも読んでいなかったり、アドバイスしても理解できない方々には、正直申しあげ
ると、どう対応して良いのか解りません。

漠然とした「裏情報が欲しい」には「こう言う情報がYahooに載っていたが事実か?」と
言うような形の質問にして貰ったらどうでしょうか?




589 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/21(月) 14:54
所詮は医者のパシリ(ワラ


590 名前: GUNITO 投稿日: 2000/08/21(月) 18:24
山之内が今年の内定者が200人のうち、文系が15人って本当ですか?
僕は文系で医家向MRに内定しているのですが・・・。
山之内って本当に理系が多いんですねえ。



591 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/21(月) 20:23
>590
医者のごきげんとりごくろーさん


592 名前: 明るい・・・ 投稿日: 2000/08/21(月) 20:48
 おひさしぶりです。。。
たまに覗いてはいたのですが・・・特に書き込む程の事もなく・・・
ところでAZって売上げに対して厳しそうですね・・・
順位表???のようなものAZのMRは持ってましたが・・・
私のお勤めする国内中堅メーカーでは半年に1回の会議で
OHPで優秀な人達を見せてほんのついでに
下のほうも見せてみましょうか・・・
**最下位ですね来期は期待してるから!!!
ぐらいですね。。。
社内での個人の競争は無い(所課の競争はある)に等しいです。。。
もちろん毎月の計画達成は厳しいですが・・・
達成しないと周りに迷惑かけますし・・・
周りからもプレッシャー感じますし・・・
まー、どっちが公正な人事を期待できるか???
どっちが後輩や同僚の計画達成に協力できるか???

たまーにかきこみにきます。。。



593 名前: レオ 投稿日: 2000/08/22(火) 12:11
 はじめまして。私は現在就職活動中です。
ツ○ラとゼ○ア新薬の2社内定をいただきましたが、どちらに行くか迷っています。
ツ○ラは、財務状態がよくありません。また、将来的に漢方薬は伸びるのでしょうか?
一方の、ゼ○ア新薬も将来的にどうなのか?それと、両社の雰囲気や福利厚生、給料、など
何でもかまいませんので良きアドバイスを教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします(ちなみに二流中堅大学の文系です)。


594 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/22(火) 13:08

明るい声の私様:

>ところでAZって売上げに対して厳しそうですね・・・
>順位表???のようなものAZのMRは持ってましたが・・・

独特な制度をとり、広域化して「順位表」は厳しいですね。
これはZからのスタイルなのか?それともAZになってからなのか?
興味のあるところです。

>私のお勤めする国内中堅メーカーでは半年に1回の会議で
>OHPで優秀な人達を見せてほんのついでに
>下のほうも見せてみましょうか・・・
>**最下位ですね来期は期待してるから!!!
>ぐらいですね。。。

さすがに「超優良企業」の余裕と言うところですね。
先日訪問された貴社の中堅の方も良い雰囲気でした。
私の嗅覚では「ノルマに追われていない」と感じました。
外資(not萬有)や武田は顔つきが違います。

>社内での個人の競争は無い(所課の競争はある)に等しいです。。。
>もちろん毎月の計画達成は厳しいですが・・・

MR個人の成績を問わない企業は、結構ありそうですね。
しかし「所属チームの競争」も、別の意味で厳しそうです。




595 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/22(火) 13:08

GUNITO様:

>山之内が今年の内定者が200人のうち、文系が15人って本当ですか?
>僕は文系で医家向MRに内定しているのですが・・・。
>山之内って本当に理系が多いんですねえ。

592「明るい声の私」様のところでは「昔は文系も採用していたけれど、最近では100%理
系になった」と言う事(既出)ですから、貴方の「山之内って本当に理系が多いんですね」と
言う考えはあたらないと思います。

生物学や生化学、薬理学の基礎知識(教育)無しに、自社の医薬品を医師に販売活動する事に
関しては、どのように考えますか?




596 名前: shinnou 投稿日: 2000/08/22(火) 22:01
SARUTAHIKO様:
いつも丁寧なアドバイスと緻密なデータ収集に感心をしております。
私も、もとMRなのですが、文系学部の出身です。
>生物学や生化学、薬理学の基礎知識(教育)無しに、自社の医薬品を医師に販売活動
する事に
>関しては、どのように考えますか?
について、果たして大学4年間の勉強が
今後数十年やっていく上で大きなアドバンテージになるものなのでしょうか?
私がMRをやっていた時も、文系のMRの方で優秀な方は多くいらっしゃいました
氏より育ち。会社に入った時は確かに知識は無いでしょうが
その後どれだけ勉強したかで異なってくるのではないでしょうか?
特に医学は臨床面でいえば、経験が大きくものをいうのだと思います。
頭の良い、勉強の出来る医師が優秀なのではなく
多くの臨床経験を積み、柔軟な対応が出来る医師が優秀なのではと考えます。
ですのでMRだからといって一概に文系は駄目だとは決められないのではないでしょ
うか。

批判するような事を書いてすみません。
ご意見お聞かせください。



597 名前: AZMRさんとは別のAZMR 投稿日: 2000/08/22(火) 23:46
SARUTAHIKO様: 質問の回答です
1) アストラとゼネカ、合併前のMR数、社員数は?
回答1)どちらとも1000人強の会社でしたが、MR数はゼネカで約600名
アストラで約400名ほどだったと思います。
ちなみに現在は、増減ありましたがMRは約1000人体制です。
今後MR数は近年中に1500名まで増やすそうですが、多分離職率は
高くなると予想されるので、また新卒採用が増えると思います。
そうなることが、新しい企業文化を作る上で利口なやり方なのでしょう。

2) アストラとゼネカ、リストラされたMR数、社員数は?

回答2)MRとしては積極的なリストラはなく、内勤社員が2〜300人
リストラされました。しかしそれに伴い会社に見きりを付けて辞めた
MRが多数いたという事実有り。
「MRに配置転換しても残りたい」と言った内勤社員もかなりいたそう
ですが、無残にも切り捨てられました。
しかしそれにもかかわらず中途MRを次々に募集し(現在籍同年代社員
より多い年収で、しかも未経験者のプー太郎まで)新卒に限っては250人
近く募集しています。
ほとんどが女子だそうで、上曰く「3〜4年頑張ってもらうには女がいい」
だそうです。
最近はその無謀な採用情報が社員に広まって、生え抜き社員が会社に対し
て不信感を抱き、まったく面白く感じてない状況を作り出しています。

3) チバ=ガイギーから転職した方々は、どのような地位に就かれていますか?

回答3)チバと言われるとはっきりしたことは分かりませんが、上級副社長や
人事部長、他内勤の重要なポストに外部からの“よそ者”が来ています。
そのような“よそ者”がひっかきまわしているのがこのAZです。

今後のAZについて)
とにかくAZは、売上至上主義のF社の様になりつつあります。
カナダ方式の目標設定に加え(有無を言わさずトップダウンで個人まで
数字が降りてきます)、賃金の社員間格差は多分大きくなり、できない
社員、運悪く調子の悪い社員等は追い込まれていくでしょう。
それが流れかも知れませんが、余りにも寂しすぎますね…。



598 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 05:24

shinnou様:

私も貴方の言われる通り「就職してからの姿勢が、その後を大きく変える」と思います。

私のところには、出版やTVの方々が来られますが、異口同音に「今まで経験した事がない
雰囲気だ」と誉めてくださいますし、製薬企業(MR&幹部)の方々も「明るく美人ばかり
集めてますね」と言いますが、好きな事をしていたり、自分の仕事にやりがいを持つと若い
人は大きく変わります。

山之内製薬がどのような新人教育をするかは解りませんが、社会人としてのスタートを切る
にあたり、文系だというハンディをどのように考えているのか?伺いたかった訳で、貴方の
言われるような心構えだと大変嬉しい限りですから、GUNITO様がこの文章(596)を読んで
頂けると嬉しいです。

個人的には山之内製薬のPR活動に疑問符を持たざるを得ない事が2例あり、山之内の販売
手法がそうなのだろうか?と考えた事もあるため、あえて意地悪な質問をしました。




599 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 05:25

山之内製薬に関しては、強く印象に残っている事が2つあり、若い方々にはこう言う姿勢は
とって欲しくないと思います。

1) ガスターの売り方

公立病院に勤務していた頃、H2−ブロッカーはガスターを使っていましたが、MRが隣の
医師に「センセイ、ガスター使って下さい、胃潰瘍なんか無くても病名に『胃潰瘍』と書いてお
いて頂ければ(支払)基金は通りますから大丈夫です」とPRしていました。

それを聞いた私はガスターを変更しましたが、それによりH2−ブロッカーの院内1位が替
わりましたので、山之内のMRが私に愚痴をこぼしたのですが、その言い方が周囲から失笑
を買い、また私が変更した理由を医師達に説明したため、かなりの医師がanti山之内になり
ました。

2) ドルナーの売り方

糖尿病の脳梗塞患者が国立病院から当院に移りましたが、ドルナーを処方されており、適応
である「皮膚潰瘍」も認められず「動脈閉塞による冷感や疼痛」もありませんでした。

また、電話などでかつての患者から相談を受けたりするのですが、明らかに適応がないのに
ドルナーを投与されている例が散見され「TR212」を覚えてしまいました。

適応が無くても(副作用さえなければ)処方されても良い薬ですが、私は『皮膚潰瘍』の適応
に対し「潰瘍がなくても病名さえつけておいて頂ければ大丈夫です」と言うMRの姿を勝手
に想像してしまいました。




600 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 06:30

<マイクロソフト>ストックオプション所得の70億円を申告せず

マイクロソフトの日本法人が東京国税局の税務調査を受け、ストックオプション(自社株購
入権)を取得した役員や社員約150人が、99年までの3年分の個人所得に対し総額約70億
円の申告漏れを指摘されていた事が分かった。

役員らはこうした所得は全く申告していなかったり、税金が安い「一時所得」として申告し
ていたと言う。 追徴税額は無申告加算税などを含め、約30億円とみられる。

ストックオプションは会社側が社員らに対して、一定の価格で自社株を購入する権利を与え
る制度で、業績が伸びて株価が上がれば、購入した価格と市場価格との差額が利益となるた
め、社員の士気を高めるものとして欧米では定着しているが、日本でも97年から解禁され
ていた。

関係者によると、マイクロソフトの役員や社員約150人は、ストックオプション制度を利用
して、米国の親会社の株を割安で購入し、株の高騰により多額の利益を得ていたと言う。

購入価格との差額は「給与所得」として税務署に確定申告しなければならないが、多くの社
員らは全く申告していなかった。 また、一部の社員らは、米国の本社とは雇用関係がない
事から、懸賞や競馬などの払戻金と同じ「一時所得」として申告していたが、一時所得の場
合には、その半分が課税対象とならないため、残る半分が申告漏れと認定された。

ストックオプションをめぐっては99年、ハンバーガーチェーン最大手の「日本マクドナル
ド」の役員や社員約500人が、98年までの3年分の個人所得に対し、東京国税局から総額
約28億円の申告漏れを指摘され、修正申告している。

http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/000822/dom/20450000_maidomm075.html




601 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 06:31

AZMRさんとは別のAZMR様:

上記[600]はマイクロソフトのストックオプション制度に関するものですが、貴方の回答を拝
見して、成毛真・前社長が「私がマイクロソフトを辞めた理由」と言う文章(週刊文春)を思
い出しました。

成毛氏は社長に就任するや、古川享会長の側近だった数人を「方針を変えた事を周知させる
ために(彼らには何も責任がないのに)馘にした」と言う事ですが「マキャベリの言ったよ
うに、その後は馘にしなかった」とも書いていました

成毛氏によれば「日本法人の社長は、本社から見れば『販売部長』程度なので、方針を変え
ても成績さえ良ければ何も文句を言われない」と言う事でしたから、アストラゼネカの場合
も良く似た状況なのかな?と思いましたが、かなり違うようですね。

私の得た情報では、チバ=ガイギーから移った方々が「中枢部門」に就かれているようなの
ですが、なぜよそからヘッドハンティングしてくる必要があるのか?疑問に思ったので、質
問させて頂きました。

トップが他社から招かれた場合、今までの社員に新しい方針を伝えるよりも、自分の部下と
して働いていた人達を配置する方が早いのでしょうが、これが『吉』と出るのか『凶』と出
るのか、考えさせられます。

他社からヘッドハンティングされた方々にとっては「数字」を残せば「600」のように大きな
報酬が待っており、実績を残さなければ、自分達の居る場所が無くなる訳ですから(私自身
を振り返り)ある程度の理解もできますが、何か殺伐としてきます。




602 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 09:29

AZMRさんとは別のAZMR様:

>AZ(アストラゼネカ)は、売上至上主義のF社の様になりつつあります。
>カナダ方式の目標設定(有無を言わさずトップダウンで数字が降りてきます)
>賃金の社員間格差は多分大きくなり、できない社員、運悪く調子の悪い社員等は
>追い込まれていくでしょう。

このF社が「ファイザー製薬」の事なら、この秋、ファイザーは150人の採用をすると言う
ので、正確な情報を提供したいと考え、現役社員に接触したところ、卸などから得た情報と
は全く異なりました。

やはり現役社員の方に伺わないと解らない事は多いと実感しましたので、質問ばかりで恐縮
ですが、AZに内定した方々のためにもう少し教えて下さい。

1) AZでは、ノルマは前年比、どれくらいのところを課されますか?
2) AZでは、ノルマを達成できないMRは、どのように扱われていますか?
3) リストラされた社員は、どのような形で辞めさせられたのですか?
4) リストラされた社員は、どのような基準で選択されたのですか?

よろしくお願いします。




603 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 09:30

shinnou様:

>特に医学は臨床面でいえば、経験が大きくものをいうのだと思います。
>頭の良い、勉強の出来る医師が優秀なのではなく
>多くの臨床経験を積み、柔軟な対応が出来る医師が優秀なのではと考えます。

その通りですが、経験を生かし「柔軟な対応ができる」のは「ある程度頭の良い医師」にな
ると言う事です。

ある私立大学の教授の愚痴ですが、医学部の教育は教える範囲が多いため、その大学では基
礎から「これだけは覚えておきなさい」と言う教育にならざるを得ず、本来の教育である「こ
う言う考え方もできる」と言うような教え方はできないのだそうです。

その教授が言われるには「医師に人間性が求められるのは言うまでもない事だが、頭は最低
限必要だ」との事でした。




604 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 12:33

レオ様: ツムラ

>ツムラは、財務状態がよくありません。

これに関してはPart−1の「178」に書きましたが、社長が不動産投機に走り、権力を利用
した不正な債務保証(取締役会の承認を得ずに債務保証した)により、会社に多大な損害を与
えました。 Yahooのニュースを再掲(改変)します。

ツムラ元社長に判決=不正債務保証事件 [再掲]

漢方薬の大手メーカー「ツムラ」をめぐる不正債務保証事件で、同社に70億円の損害を与
えたとして商法の特別背任罪に問われた元同社社長津村昭被告(64)=求刑懲役4年=ら3人
に対する判決公判が(4月)19日午前、東京地裁(安井久治裁判長)で開かれる。 検察側は論
告で「個人的な資金調達のため会社を私物化した」などと指摘、津村被告のほか共犯とされ
た旧関連会社ツムラ商事(破産)の元社長柴田紘次被告(60)に懲役2年、元同社専務伊東平吉被
告(52)に同4年を求刑している。
http://news.yahoo.co.jp/headlines/jij/000419/dom/05584201_jijdomx109.html




605 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 12:34

ツムラ: 将来的に漢方薬は伸びるのか?

漢方薬が保険適応になった(薬価基準に採用された)際には、ダブルブラインドなどが全く行
われず「効果があるものとして薬価基準に掲載する」処置がとられました。

医療費(医薬品のコスト)を抑制するには「効果が証明されては居ない」漢方薬の保険適応
をはずすのは、最も現実的であり、何年か前から言われていますが、その場合ツムラの受け
る打撃は非常に大きなものになります。

また、漢方薬が最も多く使用されたのは肝炎に対する『小柴胡湯』ですが、これは「漢方薬
には重大な副作用が生じない」と考えられていた「常識」を覆す重大な副作用が明らかにな
りましたので、使用量が減少していると思いますし、漢方薬全体に対する考えも変えたと思
います。

肝炎患者に対するインターフェロンと『小柴胡湯』投与による間質性肺炎
1) http://www.campus.ne.jp/~lap/lap1/data/ks/kousyosk.html
2) http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~pharm/di/adr118b.htm




606 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 12:35

ツムラ: 経営体質

ツムラの漢方薬の原価率は25%程度だと思いますが、当院を訪問したツムラのMRは「原料
を厳選しているために当社の原価率は高い(60〜65%)のです」と真顔で話し「当社は原価率
が高いから給与も抑えられているのだと労働組合でも説明されています」と続けたため「決
算を見れば原価などすぐに解る、原価率は25%だ」と答えたところ、かなりショックを受け
たようで、打ちしおれて帰って行った後姿が今も目に焼き付いています。

しかし、中間にいくつか会社を通し、利益をそこに蓄積していれば決算を見ても解らないだ
ろう(実際そうしているかどうかの議論ではありません)と考え直しました。

社長が背任で逮捕されるような事をしても、何もできなかった取締役会を省みれば、考えす
ぎだとすまされないと思います。




607 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 12:36

ツムラ: 販売体質

薬価は改定されるのですが、92年から「建値制度」に移行し、販売価格が安ければ改訂され
る際に引下幅が大きくなるため、ツムラは「見かけ上の販売価格」を高く維持しようとしま
したが、これが不正につながりました。

卸から納入する製品に関しては表向きの価格で取引きし、値引分(当該製品or別製品)は病院
にMRがサンプルなどの名目で、直接持って行くような事をしていましたが、これが関東地
方の赤十字病院で公になり、かなり大きく報道されました。

サンプルは数量も制限され、保険請求してはいけないのですが、請求した病院も多かったと
推測されます。




608 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 12:37

ツムラ: 就職先としての評価

ツムラの、売上高738億円、従業員数2,619人を見れば、従業員1人あたり2,800万円の売
上げですから、大手と比較すればかなり低い値です。

また、給与も「学部卒201,220円」はMRとしては、低い(手当が解らない)と感じました。
http://emp10.yahoo.co.jp/fresh/corp/01/08/M985434802.html

私なら、行きません。




609 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/23(水) 14:52
倒産予備軍だな。(ワラ


610 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/23(水) 14:54
>607
黒い業界だからね。そんなのどこでもやってることだ。
あんまりツムラを責めないでやってくれ。


611 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 15:41

レオ様:

>ゼリア新薬も将来的にどうなのか?

この会社は既出ですが、決算も明らかにしておらず判断の根拠がありませんし、私は興味も
ありません。 訪問したMRにも聞いてみましたが、彼らもあまり解っていませんでした。

ツムラかゼリア新薬に就職するなら、秋採用の外資を受けられてはいかがですか?




612 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/23(水) 15:42

秋採用の世界的な医薬品企業:

1) ファイザー
2) グラクソ・ウエルカム
3) イーライ・リリー
4) アベンティス
5) ファルマシア
現在までのところ、これらの企業が秋採用を予定しているようです。

ファイザー製薬 「501」
秋季採用エントリーは
https://www.megajob.ne.jp/megajob/mst_reg_name.close_entry?I_KEY=7491915841
ファイザー製薬(株) 人事部 0120−47−1711

ファルマシア 「487」
http://emp10.yahoo.co.jp/fresh/corp/01/08/M983895220.html
エントリーは→:http://emp10.yahoo.co.jp/fresh/new_corp/cat02_k13.html

アベンティス ファーマ
http://www.aventis.co.jp/
新規採用と中途採用が予定されていますが、詳しくは未定のようです。




613 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/23(水) 18:23
というか、なんで製薬メーカーに就職したいの?
文系では他に行くところがない奴が逝くところだろ?


614 名前: 名無しのMSさん 投稿日: 2000/08/23(水) 20:17
>607昔の話だね、今ではくそ真面目に高い値段設定してやがる。
なんとかしてくれ。


615 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/24(木) 02:36
>613
金。


616 名前: 投稿日: 2000/08/24(木) 03:08

ファイザーの秋採用のエントリーは、もう既に終了しています。
終了日は、多分先週の金曜日だったと思いますが・・・。



617 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:02

610&614様:

これ(607)を書いた意図が説明不足でした。

その赤十字病院には厚生省の調査が入りましたから、他にもしている企業があれば、明る
みに出たはずですが、出たのはツムラのみでした。

厚生省は、言う事を聞かないツムラを槍玉に挙げる事により「いつでも漢方薬を保険適用
から外せる」体制を作ったと思いますから、それでツムラは「金縛り」になった訳です。




618 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:03

616「秋」様:

適切なフォロー、有難うございます。




619 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:04

ファイザー製薬:

ファイザー(P社)が大量(150人)の秋採用をすると言うので、情報を集めました。

1) 米国ファイザー本社2000年上半期決算発表
  http://www.pfizer.co.jp/contents/who/news/release/32-21.html
  素晴らしい業績です。

2) ファイザー社 世界最大の新薬探索研究棟をオープン
  http://www.pfizer.co.jp/contents/what/0731.html
  研究費が日本の製薬企業、全社に匹敵します。

この2つの文章は是非お読み下さい。




620 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:05

ファイザーの組織: 考えたこと

P社(Pfizer)には、電話で伺ったところ「本社の人事部門に成績が低下しているMRを再教
育する部所がある」と言う事でしたが、この事から外資系の個人成績を評価する組織につ
いて考えて見ました。

1)個人の成績を重視するならそのようなシステムが必要かも知れない。

MRがそれぞれ個人の成績を評価されるなら、支店やチームが同じでも、同僚は競争相手
になるから、同僚に対するアドバイスは「敵に塩を送る」に近い事になるため、本社が成
績の伸び悩んでいるMRを再教育するのは、当然かも知れない。

2)前年割れは少ないvs再教育システム ←矛盾していないだろうか?

会社の業績が順調に伸びており、MRの成績も前年割れは非常に少ないのなら、本社人事
部に『再教育システム』を置く必要性は薄くなる。 離職率が3%なら、1,000人のMR
に対して30人にしかならないから、わざわざ組織を置く事も無いのではないか?

P社MRにこの意見を言ったところ、大笑い。




621 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:06

ファイザーor外資への就職&転職:

最近、当院を訪問した「外資系のMR」は7〜8人だと思いますが、概ね「P社は厳しい
そうです」と言う反応をし、また「P社に行きたい」と言うMRはzeroでした。

今年になり、訪問した国内企業のMRと話した際にP社or外資の話題になると「P社は厳
しいと聞いている」と全員同じ答えでしたが「実績が評価される外資系に転職しても良い
かな?と考える事がある」と言うMRもいました。




622 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:07

ファイザーのMRに聞きました−(1)

Q:本社は「離職率は3%だ」と言っている。

A:全体の数字を個々のMRが把握できる訳ではないため正確な数字は知らないが、実感
  からすれば、3%と言う数字は低すぎると思う。

具体的な数字も聞きましたが、彼らのエリアも、私が卸や他社MRから得た地域の情報か
らも、そんなに低くもなく、高くもないと言う結論に達しました。




623 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:08

ファイザーのMRに聞きました−(2)

Q:実績の前年割れは少ないと言うが「再教育システム」がある。

A:ご指摘の通り、矛盾していると思うけれど、現実には成績が悪いため、本社に呼ばれ
  る事はないようであり、支店レベルで対応していると思う。

Q:本社の人事は「新製品も出るからノルマ達成は簡単です」と言うような口振りだった。

A:そのノルマが他社のように前年比102〜105%なら楽だけれど、120%とか130%と言う
  強烈な数字が本社から直接来るから、達成するのは大変です。




624 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:09

ファイザーのMRに聞きました−(3)

Q:本社は「萬有はチーム制で個人が評価されない、当社は個人を評価する」と言うらし
  いけれど、前年比120%とか130%のノルマを達成するのなら給料は良いですか?

A:給料はそんなに良くないと思います。 個人と言っても本当に「個人」が評価される
  ようなシステムではなく、所属する支店やチームによってかなり影響されます。

Q:それだったら「個人を評価します」から、かなり遠いシステムだね。

A:そう思います。

Q:支店長が50代なんかだと、日本の企業でもそうだけど、かなり能力に劣るのも目立つ
  と思うから、そんなのに評価さるとたまらないね。

A:はっはっはっ (笑って答えず)




625 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:10

ファイザーのMRに聞きました−(4)

Q:本社の人事が萬有を引き合いに出して、受験者の気分を害していると言う書き込みが
  あり、電話で確認したが、肯定も否定もしなかった。

A:研修でも良く萬有を引き合いに出します。

Q:萬有は「P社の事なんか気にしてません」と言う態度だったから、P社も他社の事を
  あれこれ言わない方が良いと思う、黙っていても「素晴らしい会社だ」と誰もが認め
  ると思う。

A:その通り「私達の会社はこうです」だけで良いと思います。

Q:本社、内勤組に問題がありますね。。。




626 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:11

ファイザーのMRに聞きました−(5)

P社にはかなり興味が湧いたので、当院を訪問したMRの元同僚でP社に転職した方など
を紹介して頂き、2人のMRからお話を伺いました。

文章を読むと「厳しい」と言う雰囲気が伝わりかねないですが、どちらのMRも明るく好
感が持てました。




627 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/24(木) 07:12

エア・ドゥの浜田社長はファイザーの社員だった: [付録]

北海道国際航空(エア・ドゥ)の浜田輝男社長(59歳)が14日午前1時頃、出張先の東京都
内で心臓疾患のため急死した。

浜田氏は横浜市に生まれ、帯広畜産大獣医学科を卒業した後、63年に外資系製薬会社「台
糖ファイザー」(現:ファイザー製薬)に入社したが、71年に脱サラして養鶏会社「北海
スターチック」を設立して社長に就任した。

96年11月「競争原理の働いていない航空業界に価格競争を持ち込みたい」とエア・ドゥを
設立、副社長に就任、99年12月に3代目社長になった。

http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200007/14/0714e058-400.html (改変)

これをP社の社員に話すと、どちらも嬉しそうでした。
本社の締め付けにも関わらず、末端は明るいと言うのが私の印象でした。




628 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/24(木) 10:42
ツムラはかなりやばいな。


629 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/24(木) 16:03
ゼリアはまあまあかな。


630 名前: shinnou 投稿日: 2000/08/24(木) 16:30
SARUTAHIKO様
ご意見ありがとうございます。
確かにドクターはある程度の頭が必要というのは分かります。
その頭を使って、経験を積んで優秀なドクターになっていくのですよね。
そういったドクターに対するMRに必要なのは
情報収集によって選られた臨床的な情報を伝える能力か
あるいは、学問的見地から科学的に全てを理解し、
独自の見解を述べられる能力か
どちらだとお考えでしょうか?

前半であれば文系などの出身であっても
企業の研修で臨床に関係した知識をみにつければ能力を発揮できるでしょうが
後半であればやはり薬学部出身として合成や薬理、実験などの
基礎の勉強をしなければならないでしょうから
企業の研修ではやらない分野なので
文系出身者には困難ですね。

両方を持っているのが重要だと思いますが
私はどちらかといえば前半のより臨床面に特化した知識を伝達できる能力だと思うのですが
いかがでしょうか?


631 名前: 熊吾郎 投稿日: 2000/08/24(木) 22:44
SARUTAHIKO様
はじめして、熊吾郎といいます。
昨日ここのスレを見つけて過去のログをすべてみました。
僕も外資系製薬会社から内定をいただいております。
ここには僕と同じ大学4年生の方が何人か書き込みしていたのですが、
同じ就職活動をしていてこんなに違ったのかと思ってしまいました。
まず、情報をくださいなどの発言が多かったのですが
メーリングリストあるいは、実際に就職活動中に得られる情報が多い
のにもかかわらず、一方的に情報くださいというのは積極的に活動して
いたのですか?と疑問に思うばかりです。




632 名前: 熊吾郎 投稿日: 2000/08/24(木) 22:45
あと、アストラ○ネカについてなんですが
僕自身最終面接で残念ながら内定いただけなかったのですが、最終面接
では圧迫面接でした。
アストラ○ネカのことについて、自分自身でいろいろと調べましたが
ほんとに内定もらってこの会社でいいのだろうかと思うところを見つ
けてしまいました。
説明会などでは、昨年度募集については触れていなかったのですが、
調べてみたら、昨年度は新卒の募集をしていませんでした。
合併して募集する準備ができなかった割には、リストラを行っている。
ほかの会社の例を上げると、行きたくなくなってしまいます。
大手商社の日商岩○は新聞などでかかれているように経営状況が
非常に悪いです。そのため、昨年は新卒募集をしませんでした。
今年は新卒を募集しているようですが、契約社員として2年くらい
働いたあと正社員になるとのこと。
僕の大学の先輩がそこの会社に行っているので、来ないかと誘われ
ましたが、将来のことを考えるといけませんでした。
新卒を育てるには3000万くらい必要とのこと。
そのお金が出せないほど去年はやばかったと判断できます。
ただ、その先輩いわく新卒を毎年取れないとそれだけ将来的に
活躍できる人材が不足してしまうためほんとは行ってはいけな
いとのこと。

そう考えると、アストラ○ネカも同じようなことがいえるので
はないでしょうか。
ここにはアストラ○ネカに内定をもらって就職する方がいたので
そういった情報はもっていて判断されたのか聞きたいです。

大変長い書き込みになってしまい、申し訳ございませんでした。




633 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/25(金) 05:50
ん?また募集かけてんのか・・??

http://emp10.yahoo.co.jp/fresh/dir/01/08/


634 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/25(金) 06:39
週刊誌に載ってた日本の名医って………


635 名前: 謎のおじさん 投稿日: 2000/08/25(金) 08:56
チ●ビタうまい。毎日飲んでる。ケースごとくれる人がいる
もんで。冷蔵庫に常駐。
でも効き目ならユン●ルがいい気がする。あくまで個人的にだけど。

あと上のほうで一般用か医科向けの担当って話が出てたけど、
まーでかいトコなら無難に医科向けの方がいいだろうね。自分たちを
卑下するつもりはないけど、薬局担当だとあまり知性的でない(笑)
人にアゴで命令される機会もあると思うよ。


636 名前: タロイモ 投稿日: 2000/08/25(金) 15:58
はじめて書きこみさせていただきます。イーライリリーについて
ご存知の方教えて頂けませんでしょうか?最近、海外で実績のある
新薬がでるとのことで多くの中途を取っていますがどうなのでしょうか?
社内事情、ノルマ、将来性などいかがでしょうか?
私は国内の製薬会社のMRですが将来性のことを考えて中途採用(MR職)
に応募しようかと今考えていますどうぞよろしくお願いします。



637 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/25(金) 16:24

shinnou様:

MRに必要なのは
a) 情報収集によって選られた臨床的な情報を伝える能力か?
b) 学問的見地から科学的に全てを理解し、独自の見解を述べられる能力か?
どちらだとお考えでしょうか? と言うご質問ですが

MRに、a)の能力があり、助けられた経験

1) 重症患者の治療法を選択する。
2) ほかの医師が匙を投げた患者を引き受けた。
3) 自分の専門ではないが、それを納得し、主治医に指名された。
4) 日本有数の主治医を持つが「自分で治療を選択しなさい」と言われ、相談に来た。
5) 自分のアイデアを治療に活かす際の情報収集に協力して貰った。

MRに、b)の能力があり、助けられた経験

1) 上記2)のcaseでは、経験豊かな臨床医の意見を聞き、MRに症例調査を依頼しました
  が、例が無く、MR独自の意見も聞き「余命3ヶ月」と言う癌患者を救命できました。
2) 上記3)のcaseでは、最初は通常の情報提供で良かったのが、大学病院でも治療が困難
  と判断され、新たな治療法を選択せざるを得ないところまで追い込まれましたが、その
  際には何人かのMRが共同で勉強し、かつ企業の壁を乗り越え、強力してくれました。
3) 治験などは、他では実施していないため、相談しながらになりますから、MRが優秀だ
  と助かります。

ここには書ききれないほど、いろいろ助けられています。




638 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/25(金) 16:33

熊吾郎様: レス-(1)

>情報をくださいなどの発言が多かったのですが、メーリングリスト、あるいは、実際に就
>職活動中に得られる情報が多いのにもかかわらず、一方的に情報くださいというのは積極
>的に活動していたのですか?と疑問に思うばかりです。

過去ログを読まれたのであれば、私が何回も「私も勉強です、あなた方が得られた情報も提
供してください」と言う主旨の「お願い」をしているのを、ご覧になったと思います。

あれだけお願いしても「自分の情報や見解は書かず、ただ『情報をください』と言うだけの
方が多かった」と言う事実は、悲しいですが、私にはそれも情報なのです。

私の得たもの
1) ある医薬品企業がどの程度の人材を確保したのかが解った。
2) 外資系企業の広報や人事に直接電話したため、その企業風土が理解できた。
3) 医薬品産業の将来像が、ある程度見えてきた。−→講演に活かせる。
4) 名前を名乗った企業から、いくつかアプローチがあった。

また『2ちゃんねる』で、これだけ長い期間、私の独占に近い状態で続けたのに、煽りなど
の邪魔も入らず、周囲から温かい目で見て貰えたのも大きな喜びでした。




639 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/25(金) 16:33

熊吾郎様: レス-(2)

私は医師ですが、診療所の経営者でもある訳で、その場合「我慢」と言うか「待つ姿勢」が
要求されます。

大きな事は言えませんが「人が育つ」ためには、その長所を見てあげる姿勢と時間が要求さ
れますし、経営が変化(好転)するのにも時間が必要とされる時もあり、経営が良ければ驕ら
ない姿勢も求められます。

そのため「お願い」を聞きいれてくださらない方にも(何回言えば解って貰えるのか?と言
う感は否めませんでしたが)過去ログのように接する事ができるようになりました。




640 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/25(金) 16:35

熊吾郎様: レス-(3) アストラゼネカのリストラ

>説明会などでは、昨年度募集については触れていなかったのですが、
>調べてみたら、昨年度は新卒の募集をしていませんでした。
>合併して募集する準備ができなかった割には、リストラを行っている。

これは誤解であり、99年は「合併前だったから、合併後の方針は決まっていなかったor決
まっていたがリストラを先行させた」のだと思います。

今までに、明らかになった事は
1) アストラとゼネカは合併に際し、事務部門はリストラしたが、営業(MR)部門はそのま
  ま新しい会社に移行させようとした。
2) 辞めたMRは多かったかも知れないが、企業の方針の適否を別の問題にすれば、彼らは
  自分で企業の将来や自分の将来を判断した結果、その道を選択した。
3) 事務部門からは「営業(MR)に移っても会社に残りたい」と希望した社員もいたが、聞
  きいれられなかった。

こう書くと、外資系企業としては、特に責められるべき企業活動だとは即断できないと思う
のですが、いかがですか?




641 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/25(金) 16:37

熊吾郎様: レス-(4) 日商岩井などの商社とアストラゼネカ

>ほかの会社の例を上げると、行きたくなくなってしまいます。
>大手商社の日商岩○は新聞などでかかれているように経営状況が
>非常に悪いです。そのため、昨年は新卒募集をしませんでした。

医薬品企業の経営体質は、商社とは大きく異なります。
1) 不動産などの「投機」をしていない。
2) 利益を出している。
3) 財務もクリアーである。

同列には論じられません。




642 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/25(金) 16:38

アストラゼネカ&パーシー・バーネヴィーク:

アストラゼネカに関しては、世界的な経営者として、GEのジャック・ウエルチと並び称さ
れるパーシー・バーネヴィークを理解できないと解らない処がありますから、即断できない
と思います。

パーシー・バーネヴィークはABB(アセア・ブラウン・ボベリ)を、世界150ヶ国に20万人の従業員
を擁する巨大企業に育て、今ではABBを含むワーレンベルグ・グループのCEOです。

日本的な経営からは、全く異なる考えをしており、三菱重工や日立、東芝などの重電部門が
赤字〜利益の出ない状態に追い込まれた背景にはABBの世界的な低コスト生産体制と競争
した事が大きく影響しています。




643 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/25(金) 16:39

バーネヴィークのリストラ手法:

バーネヴィーク会長はEU創設への動きや、冷戦の収束によるドイツの統合など激動する社
会に危機感を持ち、リスクに対応するため「小さくスピーディな組織」の実現に力を入れ始
め、急速なM&Aを行い(60億ドルを投じ)150社を越える企業を傘下におさめた。

バーネヴィーク会長は官僚的な支配を最も忌み嫌っており、合併した企業に対しては、非常
にダイナミックな本社機構の改編を求める。

1) アメリカの発電・機械設備メーカーのコンバスチョン・エンジニアリング(CE)を買収し
  た際、600人の本社職員は100人に削減された。

2) フィンランドの電力・電機関連メーカー、ストロムベリがABBに吸収合併された際、本社職
  員880人はこれを歓迎したが、数年後彼らは25人に減らされた。

3) スイスのABB本社の職員も2,000人から200人へと90%人員削減されたが、1/3は現
  場の前線部隊プロフィット・センターへ配転され、1/3は分社化された社内サービス分
  野の新会社に吸収され、残りの1/3は余剰人員として解雇された。

4) マンハイムのABBドイツ本社も、1988年当時1,600人ものスタッフがいたが、100人
  に削減され400人が解雇され、他は工場やサービス部門に配置転換させられた。




644 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/25(金) 17:07

タロイモ様:

貴方は、もう経験(実績)のあるMRでしょうから、イーライ・リリーの内情をここに集まる
方々に聞くよりは、ご自分で分析されればいかがですか?

1) ファイザーやアストラゼネカに関して、今までのデータをどう分析し、どう考えますか?
2) その他、アベンティス、ノバルティスに関してもどうですか?
3)  イーライ・リリーはご自分ではどのように分析されますか?

回答が良ければ、外資系の有力企業から「先生(私)が気に入られた方は、本社は採用すると
思いますので、言って下さい」とMRから言われていますので、推薦状を書きます。




645 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/29(火) 09:54

shinnou様:

私のレス「637」は、貴方の「630」の質問「どちらが求められると思うか?」に対する回答
になっていないので、追加させて頂きます。

私は、どのようなスタイルを選択するかはMRの自由であり、医師が「こうすべきだ」と決
めるけるるべきものではないと思いますし、どちらが良いか?と聞かれれば「どちらでも良
いです」と答える事になると思います。

タロイモ様:

私の投稿「644」を読まれたか、読まれていないか?だけでもレスください。
また提案にトライして見られるか、否か?に関してもレス頂ければ、嬉しいです。




646 名前: shinnou 投稿日: 2000/08/29(火) 14:13
SARUTAHIKO様

レスありがとうございます。
治療の現場では様々な状況が有り
様々なMRが必要である。ただしどちらも患者さんの治療に向けて
熱心に取り組む姿勢を持って欲しい。
と理解致しました。

ところで開業されている場合
ドクターは治療者であり経営者であると思うのですが
MRに、経営に関するようなトピックス(診療報酬の改訂や税制等)などの提供は
望まれるものでしょうか?
支払い基金の査定の状況なども必要なのでしょうか?
599で山之内さんの話が出てましたが
あのようなやり方はどうかと思いますが
基金でどの辺り薬剤が査定の対象になっているのかは
経営上は知っておきたいドクターもいらっしゃると思うのですが。
私が昔担当していたドクターはその辺で使用する薬剤を考えることもあったようです。
いかがでしょうか?
それともやはりMRは医薬品の情報提供・収集・伝達が本分とお考えでしょうか?


647 名前: コーシー 投稿日: 2000/08/29(火) 17:56
突然ですいませんが、SARUTAHIKO様
大塚製薬について営業面、将来性等について、
もしよろしければ教えていただけませんか。
よろしくお願いします。



648 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/29(火) 18:00
製薬会社の統計解析部門ってどうなの?


649 名前: かい 投稿日: 2000/08/29(火) 21:53
>648さん <<製薬会社の統計解析部門>>
どういったことを質問されたいのでしょうか?
具体的な企業が念頭にあるのでしょうか?
それとも,統計がご専門で製薬企業はどうか,という意味ですか?


650 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/29(火) 23:24
>649
統計解析部門について。。。(私はこれ結構楽じゃないのかと思うんだけど)
仕事のやりがい、給料、どの程度自分の時間が持てるのかという
観点から質問しました。別に具体的な企業名が念頭にあるわけじゃないです。


651 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/30(水) 01:25
>649さん
もしこの会社はこうだという情報があったらそれもよろしくお願いします。
基本的に統計解析は開発ではないし、出来あがった薬のデータを解析する
だけなので結構おいしいポジションだと思うんです。


652 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/30(水) 10:11

shinnnou様: レス−(1)

>治療の現場では様々な状況が有り、様々なMRが必要である。
>ただし、どちらも患者さんの治療に向けて、熱心に取り組む姿勢を持って欲しい。
>と理解致しました。

そのとおりです、私がこのPart−1からPart−3までに費やした時間とエネルギーをご理
解頂ければ、MRに対する基本的な姿勢もご理解頂けると思います。

>それともやはりMRは医薬品の情報提供・収集・伝達が本分とお考えでしょうか?

私が『MRの可能性』と言う優秀なMRが書いた文章をupしたのは、私がその考え方を支
持しているからです。




653 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/30(水) 10:12

shinnnou様: レス−(2)

>ところで開業されている場合、ドクターは治療者であり経営者であると思うのですが
>MRに、経営に関するようなトピックス(診療報酬の改訂や税制等)などの提供は
>望まれるものでしょうか?

私は(現在)必要としませんが、大きい組織になると、厚生省の『気まぐれ改訂』に対応する
新たなシステム作りには、かなり時間がかかると思いますから、素早く対応(情報提供)して
くれると助かると思います。




654 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/30(水) 10:15


shinnou様: レス−(3)

>支払い基金の査定の状況なども必要なのでしょうか?
>基金でどの辺り薬剤が査定の対象になっているのかは
>経営上は知っておきたいドクターもいらっしゃると思うのですが。

支払基金や国保連合会は、かなり『いい加減な組織』であり、適応範囲であっても認めない
と言うような勝手な事をするところもあり、都道府県により差があるとも聞いています。

新薬の発売にあたり、薬品メーカーから各都道府県の基金や連合会に、保険における「使用
の際の留意点、査定の対象になる範囲などの質問する場合もあるそうですが、文書で回答す
るところはないそうです。

また、学閥も存在し、その地域を抑えている大学の出向先の病院や開業医が出身者である場
合には、ほとんど査定の対象にならないとも囁かれていますし、良からぬ噂も耳にします。

私は、談合とか地縁などを気にしない性質ですから、闘っていますから、MRより地域の情
報ははるかに多いため、こちらから提供する事はあっても、聞く事は希だと思います。

お詫び: 652と653、名前のnが3個になりました、お詫びします。




655 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/30(水) 10:16

コーシー様:

日経ビジネス(8-28)に「法人所得ランキング」が出ていますが、大塚製薬は「医薬品」部門
の7位にランキングされており「大塚グループ」では3社が載っています。

大塚製薬(7;71)、大鵬薬品(15;177)、大塚製薬工場(26;337)の3社を加えれば、何位になるか
検討していませんが、この()内の数字は、薬品業界ランキングと国内全企業ランキングです
から、かなりの利益が出ており、収益構造に関しては問題がありません。

大塚製薬グループを理解するために、
1) Part−1〜Part−3をsaveする。
2) Wordでこのsaveしたfileを読み込む。
3) 編集→検索で「大塚」や「大鵬」を検索する。
4) 編集→検索で「明るい声」を検索する。 ←Part−3、グループ企業のMRです。

この感想を聞かせて下さい。




656 名前: コーシー 投稿日: 2000/08/30(水) 14:12

SARUTAHIKO様

早速の返信ありがとうございました。
大塚製薬について理解できたと思います。
このたび某製薬会社のMRに内定しまして、メールを書かせていただき
ました。
内容を見て、結構他の会社と比較が出来ました。
もう少し内情を知れたらなあと思います。



657 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/30(水) 14:42


コーシー様:

このところ、調べたい事があったり、診療が忙しかったりで書き込みが減っていました。

8月25日から、29日まで書き込まなかったのもそのためです、時間を作り「大塚製薬」の事を書かせて頂きますので、時間をください。




658 名前: コーシー 投稿日: 2000/08/30(水) 17:10

SARUTAHIKO様

お気遣いありがとうございます。
お暇なときで結構ですから、宜しくお願いします。
お仕事頑張ってください。


659 名前: かい 投稿日: 2000/08/30(水) 22:29
<<製薬会社の統計解析部門>>

『統計開発部門』が,開発のどの程度まで関わっているかは企業によって
全く異なります.
非臨床から市販後まで一手に『統計開発部門』が担当している企業もあれば,
第U/V相のみを『統計開発部門』が担当している企業もあります.
また,外部研究機関(大学病院)等から持ちこまれる統計業務も引きうけている
企業もあります.
また,外資系では(Bio)StatisticianとProgramerとを区分している企業もあります
(当然,Statisticianの方が“上位”です).
職種の特徴としては,同業他社同職種のつながりの強い職種です.
また,所属企業に背いても,臨床統計家としての倫理に従うような
職業意識があります.



660 名前: かい 投稿日: 2000/08/30(水) 22:30
> 仕事のやりがい、給料、どの程度自分の時間が持てるのかという観点
については,一概にお答えできません.参考までに,私の意見を記します.
仕事のやりがい:個人に依存する問題です.私は「やりがいがある」と思います.
給料:弊社では研究者に準じています.MRのように諸手当てはありません.
参考としては,臨床統計家は,同業他社間での移籍が珍しくありません.
その時に,給料があがる/ストックオプションが付くという話は聞きます.
時間:会社での拘束時間とは別に,“自習時間”が…

> 基本的に統計解析は開発ではないし、出来あがった薬のデータを解析する
> だけなので結構おいしいポジションだと思うんです。
自らが『開発』するわけではありませんが,『開発を中止させる』ことができる部署です.

> もしこの会社はこうだという情報があったらそれもよろしくお願いします。
・・・私の方が聞きたいです.
648さん 専攻はどういった分野ですか?


661 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/08/30(水) 22:30
オロナミンCうめー!


662 名前: kunkun 投稿日: 2000/08/30(水) 23:08
コーシーさん:

大塚製薬の医薬品での営業方針については8/25の日経産業新聞に
詳しく載っていますよ。
営業の半分をHO(ホームオフィス)としています。
外資を含めてチーム担当制を取っている企業が多い中、ちょっと変わ
った戦略かもそれませんが、それなりの効果は上がってきているよう
です。

上場していない為か、毎月の実績管理は結構アバウトのようです。
一般飲料の売り上げが6割を占めているため、薬価改定が業績に与
える影響も限定的なためか、社員には独特の余裕が感じられます。
ポカリスエットやオロナミンCと言ったメバロチンに匹敵する1000億超の大型
商品を持っている強みでしょうか。


SARUTAHIKO様:

アベンティスファーマについて
・輸液関連を味の素ファーマへ移管するとき、予想を遙かに超える転社
 希望者が出た
・ヘキスト出身者が社内を牛耳っているためローヌプーラン出身者の退職
 が相次ぎ、残った者についても転勤など、いじめのような処遇が
 あった。
・組織として固まっておらず、就業規則と実際の運用に乖離がある、
 書類主義に陥っている、融通が利かない、などの混乱が見られる。

などの話を聞きます。


663 名前: 648ではない人 投稿日: 2000/08/30(水) 23:25
>660
便乗質問なんですが、
・臨床統計家ってどういった学科出身の人がなるんですか?
・「自習時間」てなんですか?
・例えば出まわっている薬に問題点が出てきた場合など、
 臨床統計家は責任をとって首になりますか?



664 名前: かい 投稿日: 2000/08/31(木) 22:14
<<製薬会社の統計解析部門>>
・出身学科
工学部,理学部が多いと感じます.
現在では,医学部や薬学部の医療統計学教室というのができてきています.

・自習時間 あるいは 勉強時間
臨床統計家として働いている間はずっと勉強していると思ってください.
学会・研究会発表,論文執筆はついてまわります.

・責任
市販後の薬剤に問題点が,臨床試験段階でわかっていたか
どうかということがポイントとなると思います.
「統計家が責任をとって首」というのは聞いたことがありません.



665 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/31(木) 23:12

かい様:

興味のあるお話を提供してくださっている事に感謝しています。

質問される方は「名無し」は、できるだけ避けましょう。

ここ『2ちゃんねる』では「名無し」や「番号」は当たり前の事かも知れないですが、社
会的には、質問するのに、HNをつけるのは最低限の礼儀だと思うのですが、どうですか?




666 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/08/31(木) 23:13

kunkun様:

アベンティスの情報、有難うございます。

ノバルティスのように、企業規模や事業内容が同じ、しかも本社がスイスで河のあちらと
こちら、というような合併とは異なりますから、興味があります。

私の得た情報では、支店クラスのトップがどちらの出身かにより、影響される事も多いよ
うなのですが、あるMRと「HMRの系譜を、フナイから年代を追って言えるのはかなり
の事情通だね」と話したのですが、玉石混淆になるのはやむを得ず、公平な人事をしたと
すれば、石が多いグループは結果的に「差別的待遇」を受ける事になるかも知れません。

それと、私は外資系の企業には住所氏名を名乗り、広報や人事部門に電話(質問)している
ため、地域の情報を書くと、MRに責任がないのに本社から疑われたりと、迷惑になるか
も知れず、離れたところに居る友人などからの情報にも頼っています。




667 名前: NOBI銅鑼衛門 投稿日: 2000/08/31(木) 23:13
>4
オメコって何?





668 名前: TYR 投稿日: 2000/09/01(金) 14:43
私は薬学系の大学院のM1です。
エーザイに就職を希望しているのですが、エーザイではここ何年か数人しか採用を行っていないようです。
研究職に至っては1人前後です。
製薬会社は研究に力をいれないと生き残れないのではないかと思うのですが、どなたかエーザイが少数の採用しか行わない理由について
ご存じの方はいらっしゃらないでしょうか。


669 名前: naru 投稿日: 2000/09/01(金) 15:58
こんにちは、初めて書きこみをします。
私は、来年からキッセイ薬品のMRに内定しています。MR一本で就職活動をしてきました。
MRはどこの会社でもやることはそんなに変わらないだろうと考えてましたがこの
掲示板を見て各々会社によってMRのスタイルがこんなに違うのに
驚きました。非常に勉強不足でした。でも、自分で決めた会社には後悔はないですし
はやくMRとして働きたくてしょうがないです。
そこで勝手なお願いですがこの掲示板を利用してる方でキッセイのMRの方
もしくは、詳しいかたがおられましたら情報をお願いします。


670 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/09/01(金) 21:57
ウェルファイドですが、昔、親父が勤めていましたが、その頃は健康保険も
保養所も武田薬品と同じでした。今は独立したらしいですが、武田薬品の
就職用会社案内には関係会社として記載されておりました。
実際のところ、武田系の会社なのでしょうか。





671 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/09/01(金) 21:59
小林製薬は製薬会社じゃないの?


672 名前: ミレニアム 投稿日: 2000/09/01(金) 23:29
大塚製薬に行ってる友人の話では最近、離職率が上がってるとのことです。
最近、主力の製剤の特許が切れまた自社の新薬が10年出てないためMRの
モチベーションがかなり下がってるようです。また消費者製品の売上が下げ
ってきて新薬の開発費に昔のように回せなくなったようです。他社に比べて
特徴のある会社で営業力が強いと言われていますが世間での明るいイメージ
と内情とは違うようです。


673 名前: 逝け 投稿日: 2000/09/01(金) 23:33
>672
http://tako.2ch.net/test/read.cgi?bbs=recruit&key=967818222
二重投稿すんなよ。
マナー悪すぎ。


674 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/09/02(土) 23:48
今、大学3年で就職活動を控えています。
ノバルティス・ファーマの情報あったら
よろしくお願いします。


675 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/04(月) 14:54

naru様:

キッセイ薬品に内定されたとの事、お喜び申しあげます。

Part−2にキッセイの事を書いていますが、それ以上にどのような情報を希望しておら
れるのか、明確に書かれた方が、レスしやすいと思いますので、よろしくお願いします。




676 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/09/04(月) 14:59
三共は必ず復活する、とはSARUTAHIKO先生。先見の明ありですな。


677 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/04(月) 16:01

TYR様:

基本的に製薬企業の研究者は、大学院(博士課程修了者)でなければダメなのではなかろう
か?と思うのですが、エーザイに修士課程修了後に応募されるのですか?

エーザイが修士課程修了者でも研究者として採用しており、貴方が応募する意志があるの
なら、本社に聞いてあげます。




678 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/04(月) 16:01

大塚製薬の離職率: コーシー様&その他の方々に

私が聞いているところでは、医師に対するMRの離職率よりも、薬局(OTC)部門のMRが
離職する率が高いそうです。

配属に関しては(エーザイのように)採用時から別なのか、採用後に配属が決まるのかは
知りません。 たぶん同じ採用枠だと思いますが、確認します。




679 名前: TYR 投稿日: 2000/09/04(月) 21:58
SARUTAHIKOさん、ご返事ありがとうございます。
エーザイでは今年、少数ですが修士卒の研究職の採用を行うようです。
私は今のところ、エーザイを第一志望としております。
お手数かけますがよろしくお願いします。


680 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/05(火) 09:38

NEC、ゲノム創薬などを研究開発へ

NECは(9月)1日、情報技術(IT)を生かし、ヒトの遺伝子研究や製品開発・設計な
どを手がけるバイオ事業に参入する方針を明らかにした。 個人の遺伝情報の違いを考慮
して設計する医薬品「ゲノム創薬」などの共同研究・開発を目指す。

ヒトの遺伝子情報であるヒトゲノムの解明が進んだのを機に、日立製作所や富士通などハ
イテクを利用し遺伝子の解析ビジネスなどに乗り出す大手電機メーカーが相次ぐ中、製品
そのものの研究開発を手がけるのはNECが初めて。遺伝子研究に欠かせないITとバイ
オ技術の融合を図る。

NECは4日付で本社に「バイオIT事業推進室」を新設、遺伝子の解析に必要なソフト
開発や、コンピューターを使ったシミュレーションにより、医薬品や食料品、たんぱく質
の設計も手がける。 開発は薬品会社や食品会社、化成品会社などと共同で手がけ、遺伝
子特許の共同出願も視野に入れている。

NECは、基礎研究などを手がける研究所、NECラボラトリーズが、動物でゲノム解析
が初めて完了した線虫の遺伝子機能の解明を進めるなど、遺伝子研究に力を入れている。

http://asahi.com/0902/news/business02004.html




681 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/05(火) 10:04

TYR様: エーザイの研究職<採用情報>

エーザイの人事部に電話して、貴方の疑問を伺い、netに書いても良いと言う了解を頂き
ましたので、お知らせします。

1) 2000年は研究職の新卒採用はzeroだったが、中途採用を5人した。
2) 来年は10人程度、研究職の新卒を採用する予定である。




682 名前: naru 投稿日: 2000/09/05(火) 10:09
SARUTAHIKO様

各社それぞれMRのカラーがあるとおもいます。接待が多い会社、学術面に力を入れてる
会社、などなど同じMRでも様様だと思います。そこでキッセイのMRは
どのような営業活動をしているのか会社の案内では予想も出来ませんので
実際の現場で接してる方々の感想や意見を聞かせて下さい。



683 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/05(火) 19:22

naru様:

私はキッセイのMRに会っていないか、会った記憶がありません。

たぶん『ベザトール−SR』の発売前後に医局を訪問したと思うのですが、ほかのMRと
話している(休憩の)間には、数m先の壁際に立っているだけ、私が机から立ち上がり「こ
れから病棟に行こう」とした際に声を掛けて来たので「今度ね」と反応した程度の事だと
思います。

キッセイは『ベザトール−SR』を発売する前には、あまり特徴のない会社だったと思い
ますから、こちらから積極的に対応しようとした事も無かったです。

今日、上位企業のMRが訪問したので「キッセイの印象」を聞いてみましたが「MRの数
も少ないためか、印象が薄い」と言う事でした。

卸のMSに聞いてみますが、貴方を教育すべき中堅層(35〜40歳)には、あまり優秀な方は
いないのではないかと想像しています。




684 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/05(火) 19:23

The Fortune 500 List

34 Merck          32,714.0
43 Johnson&Johnson     27,471.0
78 Bristol-Myers Squibb    20,222.0
107 Pfizer          16,204.0
135 Abbott Laboratories    13,177.6
139 Warner-Lambert      12,928.9
167 Monsanto         10,126.0
243 Baxter International     7,286.0
244 Pharmacia&Upjohn     7,252.6
463 Amgen          3,340.1

http://www.fortune.com/fortune/fortune500/




685 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/05(火) 19:23

The Fortune Global 500 List

100 Merck          32,714.0
108 BASF          31,437.9
117 Bayer          29,141.6
192 Novartis         21,608.9
206 Bristol-Myers Squibb    20,222.0
239 Roche Group       18,348.8
349 Glaxo Wellcome      13,738.0
356 Smithkline Beecham    13,561.6
362 Aventis          13,438.0
372 Abbott Laboratories     13,177.6

http://www.fortune.com/fortune/global500/




686 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/05(火) 20:08

676様: 三共の復活

私は「些細な事」から「全体を推測する」のが得意だと勝手に思っていますが、どのよう
な組織も、それなりに法則のようなものがありますから、三共の予想は、あまり難しい事
ではありませんでした。

この間、三共の社員が「ウチがそんな事をするの!?嘘だろ」と驚くようなアイデアを考
えついたのですが、今まで三共とは疎遠だったために、どのような手段をとって伝えれば
良いのか?思案しています。

私の提案が採用されれば、三共はもっと変わります。




687 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/07(木) 09:25

☆☆MR(医薬情報担当者)☆☆ ってどうなんですか??
やりがいのある仕事なんですか??
http://tako.2ch.net/test/read.cgi?bbs=recruit&key=968263472

どんな仕事でも、その仕事には両面があると思いますが、否定的な意見は大きく分けると
次の3つ程度になると思います。
1) 医者の奴隷的〜接待をする幇間(タイコモチ)的な職業だ。
2) 医者の使い走りだ。
3) 会社(外資系にその傾向強い?)も「消耗品」扱いしている。

これらに関しては、いままで何回か議論されていますので、過去ログ(1〜3)をお読み頂
ければ、ご理解頂けるでしょう。

私に、質問があれば、適当なHNをつけて、書き込んでください。




688 名前: naru 投稿日: 2000/09/07(木) 15:05
SARUTAHIKO様

キッセイについてのレスありがとうございました。
まったく別の質問ですが友達の父親が杏林製薬のMRでしたので
話を伺ったのですがその時、よく内の会社から外資系の会社に
MRがひき抜かれていると言ってました。実際のところ、MRが会社を
変わるのは多いことなのでしょうか?


689 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/07(木) 17:59

naru様: レス−(1)

今日、あるMRから大塚製薬の待遇を聞いたのですが、評価が高いと30歳代でも、かなり
の地位になるそうです。

このような場合、昇進するMRは良いのですが、昇進できないMRは転職して、新たな気
持ちで頑張ろうと考えるでしょうから、転職するのも多くなると思います。

また、MRの頑張りが評価(給与)に反映されなければ、それなりに仕事をしていれば安定
した生活が得られる職場を望んでいるMRには良いかも知れませんが、成績優秀なMRは
評価主義の職場が魅力的に見えるかも知れません。

また、新薬開発競争になっている現在、過去ログにあるように、ある程度の売上高を確保
していなければ、研究開発費に資金を回せないため、長期的には生き残れないのではない
かと考えられているため、規模の大きな外資系が安定しているように見えます。

外資系では、a)合併によるリストラ、b)合併により吸収される立場のMRが将来を悲観的
に見る、c)成果主義に疲れてくる、d)人間関係がうまく行かない、などが転職の原因にな
るのでしょう。




690 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/07(木) 18:00
naru様: レス−(2)

MRの転職は
a) 外資系→外資系
b) 国内中小→外資系
c) 国内大手→外資系
d) 国内中小→大手or外資系

が考えられるのですが、転職の多くは、a)かb)だと思います。

杏林クラスの薬品企業なら、MRが「ウチの製品構成でもこれだけ売れるのだから、製品
数の多い外資なら、私はもっと売る実力があるだろう」と考えるMRが外資系に移る事が
あるのでしょう。

この場合、数は多くなくとも、実績をあげている上位の脱落は、実数より以上に精神的に
影響が大きいのではないかと思いますし、外資が積極的な中途採用をし出したのは最近の
事ですから、今まで経験の無かった事だけに、余計にショックを受けるのだと思います。

退職に際しては理由を明確にする事はないだろうと思いますし、公表する事もないために
実数は掴みにくいと思います。




691 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/08(金) 15:47

コーシー様:

噂であれこれ言う(書く)よりも、大塚製薬のMRから直接話を聞いた方が良いと思いまし
たので、手配しています。 もう少しお待ちください。




692 名前: コーシー 投稿日: 2000/09/08(金) 19:37

SARUTAHIKO様

宜しくお願いします。
生の声が聞けるのが楽しみです。
ありがとうございます。


693 名前: kunkun 投稿日: 2000/09/09(土) 00:09
MRの転職について

MR認定資格制度が出来てMRの市場流動性は格段に上昇したと思い
ます。
国内大手企業ではMR教育に積極的に取り組んでいます。
テキストや模擬試験は会社負担で、更に休日に勉強会を行う等です。
外資系では自己啓発の一環と言うことで模擬試験はおろかテキスト代
まで社員負担になっているところがあったりしたようです。

会社の取り組みは合格率として表れているようです。
国内大手ではほぼ100%の合格になっているはずです。
国内企業でMR資格を手に入れ、条件の良い外資に転職すると言う流れ
は今後一般的になるのかもしれません
市場流動性が上昇した以上、就社から就職への意識転換が必要なのかも
しれませんね。


大塚製薬について

大塚製薬では所属チーム毎に実績が良ければ特別賞与が出ます。
昨年は全体的に成績が良く約半数のチームに支給されたようです。
支給額は月給の0.5ヶ月〜2ヶ月で、普段が10ヶ月のボーナスです
から、かなりのボーナスを受け取った社員が居るはずです。

前にも書きましたが大塚製薬ではHOを導入しているため社員によって
は地方の更に田舎に住むことになる社員が居るわけです。
そう言う田舎へは若手行くことが多いようで、給料が良くても遊ぶとこ
ろも無い田舎を嫌って転職する人がいるのかもしれません。

採用配属は山之内とは違って、MRも飲料部門も薬局担当も一緒のはず
です。新入社員の導入研修は全て同じカリキュラムで、研修後配属にな
るのだと思います。


アベンティスについて

前回書いた内容はローヌプーラン出身の友人から聞いた内容でしたので
多少主観が入っていたのかもしれません。
玉石混合を適性に評価し直したと言えば、そうかもしれません。
紛らわしい内容を書き込んでしまったことをお詫びします。


694 名前: うひ 投稿日: 2000/09/09(土) 06:26
 MRって製薬メーカーと医者の橋渡し的な存在だと思うのですが
インターネットの発達によってこの存在がおびやかされるというようなこと
は考えられないでしょうか。
 例えば別スレで槍玉にあげられているようなリテール証券マン
のように。
 その辺の事情でMRの仕事の中身がどのように変わるのかについて
お伺いしたいのですが,よろしくお願いします。
 


695 名前: 快晴 投稿日: 2000/09/09(土) 11:38
大塚製薬ですが確かMR、飲料部門と別けて採用してるはずです。
最近は新入社員の採用が無く今年から
採用してるはずでがMRの募集が主で、飲料部門の多くはMRからの
移動が多いと言ってました。
大塚製薬は就職案内でも書いてあるようにボーナスは十ヶ月だそうです
がその分基本給が安く、扶養手当てもないと聞きました。
他社に先駆けて?HOをしたようですがHOをしたところが田舎だった
場合なかなか都市には戻れないそうです。
また同族経営のためか出世もオーナーの意向が強く反映されるとか?




696 名前: naru 投稿日: 2000/09/09(土) 16:49
SARUTAHIKO 様
色々と貴重な情報ありがとうございました。
これからもなにか疑問があったら質問するので
よろしくお願いします。


697 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/09(土) 23:46
kunkun様:

>MR認定資格制度が出来てMRの市場流動性は格段に上昇したと思います。

その通りですね、国内企業で『実績主義』ではない企業の優秀なMRは「売れる製品さえ
あれば、私はもっと売れる」と思っているようです。

>国内大手企業ではMR教育に積極的に取り組んでいます。
>テキストや模擬試験は会社負担で、更に休日に勉強会を行う等です。
>外資系では自己啓発の一環と言うことで模擬試験はおろかテキスト代まで社員負担に
>なっているところがあったりしたようです。

この辺りが「感覚の違い」ですね、外資系は「資格を取るのは個人の資産だ」と言う方針
ですし、国内企業は「成績が企業の地位を決める事になる」と言う意識があるようです。

>市場流動性が上昇した以上、就社から就職への意識転換が必要なのかもしれませんね。

就職しても、気に入らなければ退職する事が、あまり『異端』ではなくなった現在、この
事は、その業種(MR)がより人気の高いものになる可能性を含んでいると思います。




698 名前: コーシー 投稿日: 2000/09/10(日) 14:46

kunkun様
快晴様

色々役にたつ情報を教えていただき、ありがとうございます。
大変参考になりました。


699 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/10(日) 15:09

kunkun様: アベンティスについて

>前回書いた内容はローヌプーラン出身の友人から聞いた内容でしたので
>多少主観が入っていたのかもしれません。
>玉石混合を適性に評価し直したと言えば、そうかもしれません。

医療現場でも、評価の基準をどこに置くかと言う事は重要で、私は「仕事が早くなくても
良いから、ミスがない」事が大事だと思っていますが、医療機関や医師により、それぞれ
微妙に異なるようです。

外資系などではファイザーと萬有では、考え方が水と油程も違う訳ですから、合併後とも
なると、そのどちらの考えに染まった上司に評価されるか?により、異なった評価になる
可能性もありますね、この意味で労働市場が流動化したのは良い事なのだと考えています。




700 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/10(日) 15:10

うひ様:レス−(1) インターネットの発達により、MRの存在が脅かされるか?

情報を伝えるだけで、製品が売れるのなら、どの会社も「成績重視」とか「チーム制」と
か苦労なしないですが、現実には「MR」を抱えなければ、製品は売れないのです。

病院の中で、netにPCを繋ごうとすれば、病棟、外来、事務所、医局、などに設備投資
をしなければならないですが、現実にはかなり厳しいです。

病院のデータ管理は、医療事務、検査、薬局、カルテ管理、など大部分独自に発達してい
ますから、これらを統合するのは、かなり大変な労力と投資を必要としますし、それを外
部と連結するなら患者データをどう守るか?などの問題もあり、かなり難しいと思います。




701 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/10(日) 15:10

うひ様: レス−(2) netで医薬情報を提供する事の問題点

法律で整備されていないと言う問題もありますが、現在、netで企業にアクセスするとす
れば、個人のパスワード(PW)を打ち込まなければダメのところが多いですが、そんなも
のは何の意味もなさないのは、良くご存じでしょう。

また、それぞれの医師に、企業がPWを発行すれば、医師はかなりの数のPWを覚えざる
を得ませんが、あまり興味のない企業のPWは覚えないですから、そこに売り込もうと思
えばMRと言うヒトに頼らざるを得ません。




702 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/10(日) 15:11

うひ様: レス−(3) MRと証券リテールの相違

証券のリテールは、例え気に入られても、その顧客が「売買」しないと成績に結びつきま
せんが、MRは気に入って貰えば継続的に使って貰え、成績もあがりますし、自分が開拓
した顧客を引き継ぐ事も(強健も可能ですが)できます。

証券は売買に手数料がかかり、netにより急激なコストダウンが可能ですが、MRの業務
も大部分netに移行したとしても、医師は情報に対価を払っていないため、業務の性質が
異なります。

netの普及によるMRの業務の変化に関しては、訪問して時間を潰されるのを嫌う医師か
ら「メールして欲しい」と言われる事もあるそうですから、内容は変化して行くでしょう
が、これを論じて行くとかなり多くのテキストになるため、今日の処は割愛します。




703 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/10(日) 15:11

快晴様: レス−(1)

情報、有難うございます。

>大塚製薬は就職案内でも書いてあるようにボーナスは十ヶ月だそうですが、その分基本
>給が安く、扶養手当てもないと聞きました。

これは、能力主義なのですね、タケダも(既述)MRの給与は能力給が70%にしたと言う
事ですから、MRと言う仕事が能力中心になって行くひとつの動きなのでしょう。

>他社に先駆けて?HOをしたようですがHOをしたところが田舎だった場合、なかなか
>都市には戻れないそうです。

これは辛いですね「HOをしている」と言うと、皆さんは都会の自宅に居て、優雅な姿を
思い浮かべるでしょうが、現実は厳しいですね。




704 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/10(日) 15:12

快晴様: レス−(2)

>また同族経営のためか出世もオーナーの意向が強く反映されるとか?

私が(今までに)聞いたところでは、大鵬薬品から社長が来て、今までとは雰囲気が変化し
てきていると言う事でした。

同族にしろ、企業を発展させようと思えば、能力のある人物を評価しなければならないの
は当然ですから、あまり気にしなくても良いのではないかとも思いますが、この事を大塚
のMRに確かめたいと思っています。




705 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/11(月) 04:02

うひ様: レス−(4) MRと証券リテール

この掲示板「証券業界へ転職−第三弾」と「立ち上がれリテールソルジャー」スレッドを
斜め読み、考えた事を追加します。

1-a) 証券のリテールは、会社の規模に関係なく、どんな株式でも売買できる。
1-b) MRは自社の製品しか扱えない。

2-a) 証券の顧客は売買により、利益を得られる。
2-b) 医師はMRの情報から、金銭的な利益を得る訳ではない。

3-a) 証券は顧客に損させると解っていても売らなければならない。 (特にN證券?)
3-b) 副作用があると解っている製品を売る訳ではない。 (劣る可能性はある)

4-a) 証券の販売相手は不特定、しかし裕福な家庭は限られているから争奪戦になる?
4-b) MRの顧客は、病院の医師が中心、ほぼ固定されている。




706 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/11(月) 09:48

HOに関する事:

Q5:MR職の「事業場外勤務制」とはどういうものなのでしょうか?

A5:勤務時間制は、部門や、仕事内容によって異なります。標準勤務時間帯は9:00〜17:15 (実
働7時間15分、休憩1時間)ですが、外勤のMR職の場合、所属する営業拠点(支店や分
室)に出社せず、病院などの施設と自宅の間を、いわゆる「直行直帰」する場合が少なくあ
りません。 そのような勤務のしかたを「事業場外勤務制」と言い、1日7時間15分勤務し
たとみなします。

これは、AZ社の就職案内(秋採用)のWebサイトに載っていたQ&Aですが、広い地域を担
当していれば「9:00〜17:15」では、まともなMR活動はできず、与えられたノルマを達成す
るためには、この時間帯だけではダメなのは明かですから、どれだけ「時間外を働いた」と
見なすor見なさないのかと言うところが、各社のノウハウなのかと思いました。

この辺りを、HOを導入している各社のMRに聞いてみたいと思っています。




707 名前: kaz 投稿日: 2000/09/13(水) 00:02
日研化学という製薬会社の将来性や開発力について
御存じの方、なんでもけっこうですので教えて下さい。


708 名前: たっちゃん 投稿日: 2000/09/13(水) 15:19
日研化学は最低です。
将来性はありません。(ごめんなさい)
開発力ですが、これは医薬品ではなくエリスリトールという糖類のもの
を出していますが、そちらが失敗と聞いています。



709 名前: kiki 投稿日: 2000/09/14(木) 01:25
日研化学は組合の問題で遅れているようですが将来は三菱東京製薬と
合併のうわさがあるようですね。
ところで日本イーライリリーのことご存知ないですか?


710 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/14(木) 10:29

私は、日研化学が三菱東京製薬に吸収合併されたとしても、その三菱東京が臨床の場では
あまり浸透していないので、そんなにプラスにならないだろうと思います。

今時、日研化学レベルの企業を買収しようと考える事自体、三菱東京(三菱化学?)の経
営者の舵取りに問題がある事を示していると言わざるを得ません。




711 名前: Ruru 投稿日: 2000/09/14(木) 10:30
こんにちは。
MRの給料にについてお聞きしたいです。
とくに中堅の製薬会社のMRの方で30歳
くらいで年収はどのくらいなのでしょうか?
俗っぽい質問ですみません。


712 名前: カッチャン 投稿日: 2000/09/14(木) 12:18
実力次第だと思います。
各社のモデル賃金を参考にしてみればいかがですか?



713 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/09/14(木) 16:53
私が勤めております会社では外勤3時間で1日働いたとみなされます。
先生の言われる事業場外勤務制で、みなし労働と呼ばれております。この制度
導入後、営業では従来の残業手当はなくなりました。つまり成果さえ上げていれば
3時間の仕事で給料は確保すると言う事です。これによりほとんどの社員の月給は
減った一方、効率性を各MRが考えるようになりゆとりが持てるようになったと言う
声もあるとの事。最近は訪問規制されている病院も多く担当者によっては給料の上がった
人もいたようです。只、実際3時間では何も出来ないのは周知の通りです。



714 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/15(金) 15:22

Ruru様:

私は「実力次第」と言うよりも「会社」の方が影響は大きいと思います。

ここに書かれているように、大手企業は中小よりも、よりドラスティックに給与体系の変革
に取り組んでいると思います。

本来なら中小の方が、より積極的に改革に取り組むべきなのですが、現実は逆になり、タケ
ダのように「70%が業務給だ」と言う企業は、国内では少ない〜希ではないかと思います

しかし、DARK MATTER 様の書き込みを拝見すると、私達の知らないところで、変革は進
んでいるのかも知れません。




715 名前: Runa 投稿日: 2000/09/17(日) 17:18
みなさんレスありがとうございます.
私は今年就職活動を終えたのですがどうしても
給料の細かい面とか福利厚生の突っ込んだ面とか
面接では聞けません.多くの人がそうだと思います。
会社次第とは私も思いますがど上場企業のなかで
どの会社が給料が高いのか福利厚生が充実してるのか
わかりません。本当はそういうとこも面接で聞きたいのですけどね.


716 名前: sori 投稿日: 2000/09/17(日) 23:30
中堅会社の業績給の割合が少ない理由の一つは業績給を採用することで
逆に大手に比べて離職が増えると言う理由があるようです。
中堅ははっきり言って大手に比べて将来に不安があり、
その上給与面にも不安があるようでは、
若手(転職適齢期)は二重苦と考える傾向があるようです。
実際当社では業績給の計画があったのですがうわさだけで離職が増え
とりやめました。


717 名前: あわあわ 投稿日: 2000/09/17(日) 23:44
そう言えば転職会社の友達が言ってたけど一部の外資以外は
会社を辞めたMRが多く社内でMRを補充出来ないので
中途を募集してる場合がほとんどだって言ってたました。
特に国内のメーカーは!


718 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/18(月) 13:12

枚方市民病院の前院長らを贈収賄容疑で逮捕
http://asahi.com/0916/news/national16001.html

大阪府枚方市の市立枚方市民病院の前院長が99年9月頃、病院で使う医薬品の採否にから
んで現金を受け取っていた疑いが強まったとして、大阪地検特捜部は、前院長と大手製薬
会社の男性社員に任意同行を求めて事情聴取した後、16日未明、収賄と贈賄の疑いでそれ
ぞれ逮捕した。

逮捕されたのは同病院前院長の森田邦夫容疑者(69)と旧吉富製薬(現ウェルファイド)の
販売担当社員笠谷裕之容疑者(41)。森田容疑者は当時病院の薬事委員会の委員長で、授受
があったとされる時期の翌月には、新薬の採用を検討する薬事委員会が開かれていた。

森田容疑者は99年9月頃、笠谷容疑者から、医薬品納入について有利な取り計らいをする
事の謝礼などとして、数十万円の現金を病院内で受け取った疑いだが、調べに対し、森田
容疑者は収賄容疑をほぼ大筋で認めているが、笠谷容疑者は贈賄容疑について曖昧な供述
をしていると言う。




719 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/18(月) 13:12

=続き=

森田容疑者は院長職を退いた99年4月以降も内規に反し、薬事委員長ポストに残り、これ
を決める際の決裁に自ら加わっており、関係者によると、99年10月に開かれた薬事委員
会で、森田容疑者は旧吉富製薬の薬の採用を指示(支持?)する内容の発言をしたと言う。

森田容疑者は外科外来や病棟の医薬品の採否や患者への処方内容を牛耳っており、各医師
の処方内容を点検するなどしていた時期もあったと言う。

枚方市の調査では、1994年以降、製薬会社から飲食つきの「接待」を計24回受けていた
事がわかっているが、この種の会合を薬事委員会の開催前に開いた製薬会社の新薬9品目
が薬事委員会で採用されていた。

森田容疑者は、84年に院長に就任、99年4月から名誉院長となった。今年6月、製薬会社
による接待問題など一連の不祥事が明らかになり、市は顧問職を解任、名誉院長の肩書も
本人が返上した。




720 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/18(月) 13:13

MRの皆様、またMRを目指す諸君は次の事をどう思われますか?

1) 医薬品の採用に際し、現金の授受が行われた。
2) 内規に反し、薬事委員長ポストに残った。
3) 会合を薬事委員会の開催前に開いた製薬会社の新薬が採用されている。
4) 院長(外科部長)が外科外来や病棟の医薬品の採否や患者への処方内容を牛耳っていた。




721 名前: うひ 投稿日: 2000/09/18(月) 16:24
 SARUTAHIKO先生、回答ありがとうございました。
本当に頭が下がります。
 先週アストラゼネカの説明会に参加したときにこの質問
をしたところ、領域専任制(担当を一定の分野に絞り込んで営業をする
体制)を敷いた理由の一つとしてネットの発達をあげていました。


722 名前: 愛好 投稿日: 2000/09/18(月) 22:25
今回の枚方の事件はまず今の医療に患者が不在だと言う証明の一つだと
思います。本来、患者にとってベストの薬剤を選ぶべきなのにDrと
MR(会社)との人間関係またその薬剤を選ぶことによりいかに
経営的メリットがあるかが実際その薬剤を選ぶ理由の多くを占めている
現実を表しているのではないでしょうか?実際、Drの中には患者の話
を聞いている時間よりMRとの会話の時間のほうが多い方もいられます。
確かに大学においてもDrになりたての方は確かに患者にたいする目も
真剣ですが、
何年かたつと先輩Drから研修医の勉強会と称して院外での接待の受け方
を教えられ、年に何回かの忘年会等の協賛金の徴収の仕方などを教えられる
ありさまです。確かにDrは二十歳そこそこで国家試験に受かれば実力も
ないのに「先生」と呼ばれのが現実です。また今回の院長の件はまるでそのような
旨みが忘れられず、引退後も権力に固守したもっともわかりやすい例であり
かつDrの世界が医局による人事の支配、年功序列による上の意見の絶対性
の良い例でしょう。
MRにとってもエンドユザーである患者が見えず営業的成果を重視
した結果の事件です。それは言いかえれば製薬企業のモラルの無さ
そう言えば社長みずから賄賂で捕まる信じがたい会社もありますが、
外向けの清潔さと本心の違いが生んだ事件だと思いました。


723 名前: 素人です 投稿日: 2000/09/18(月) 23:41
すいません、外資系のMRの方教えて頂けませんでしょうか?
外資系の製薬会社は最近、中途採用を増やし自社販売に切り替えていますが
外資にお勤めの方は外資流のリストラ、撤退に対して心配、不安を常に
持っていられるのでしょうか?


724 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/19(火) 02:17

外資系に限らず、現代の20代で「退職まで私はこの会社にいる」と考えている方は、多く
はないでしょうから、聞くのは野暮と言うものです。

また、国内資本の製薬企業で働いているのなら「外資系」の事情を聞くのも意味があると
思いますが、関係ないのなら、聞く事にも答える事にも何の意味もありません。




725 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/20(水) 11:38

718の記事は『法律』を全く知らない記者が書いたと思われるため、少し説明します。

>森田容疑者は外科外来や病棟の医薬品の採否や患者への処方内容を牛耳っており、各医
>師の処方内容を点検するなどしていた時期もあったと言う。

これは院長(法律では『管理医師』と言う)としては「しなくてはならない仕事」に入る
可能性が高いです。

外科系の院長であれ、病院内の医療&治療に関しては、全てに責任があり、例えば医師や
看護婦が医療ミスをした場合でも、そのような医師や看護婦を「雇用した責任」や「その
部所に配置した責任」を裁判では問われます。

医薬品にしても、例え「薬審」を通過していても、副作用が出れば院長は責任を問われる
のは当然ですから、どのような薬品を採用するかとか、適正な使用が行われるよう管理す
るのも院長の仕事です。

例え、厚生省が認可した新薬でも「6ヶ月間は使用(採用)を差し控える」などと言う方針
を出しても、それは「業務上、必要な事と判断した」と見なされます。




726 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/09/20(水) 21:03
先生のおっしゃる通りですね。誤解を与える記事だと思います。実際、院長の意図は
不明であるにもかかわらず歪められた情報だと思います。只、やはり残念であるのは
いまだにこうした事実が露呈することです。722、愛好様が言われる様に患者さんの事が
全く見えていないという悲しい現実があるのでしょう。信じられません。
現金を渡すと言うような類の何でもありの方法で営業成績を上げる事がMRの仕事でしょうか?


727 名前: 秋ですね 投稿日: 2000/09/21(木) 00:33
今回の事件ではプロ意識の無さも原因の一つではないでしょうか?
単純に医者は患者の病気、ケガに対して最良の治療をすることにより報酬を
もらい、MRは奇麗事と言われるかもしれませんが自社の薬剤の適正
処方を追及し処方を拡大していくことにより報酬を得る。
すなわち両者には命がかかわってくる仕事であり、経営能力が優れている
医者がプロの医者ではなく、適応処方ではないところで営業技術だけで
実績をあげてるMRは営業マンでありプロのMRではないのではないで
しょうか?特に医者はなぜ患者から「先生」と呼ばれるのか思い出す
必要があるのではないでしょうか?




728 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/21(木) 10:40

私自身はこの事件を
1) 管理医師(院長)に付随する権限を悪用した。
2) この医師には個人的な資質に問題があった。
3) 老化現象が個人的資質を更に悪化させた? と考えています。

この年代になると、本人も周囲も気付かないうちに「老化」が進行していると言う事も考え
なければならないと思います。

10年以上前に友人から聞いた話ですが、彼の勤務する病院に、ある国立大学の脳外科の権威
と言われていた教授が、定年退職して院長に就任したので、MRIを購入したのですが、試
運転に際し、院長自ら「私が第1号」と言われ、撮影したそうです。

しかし「スカスカだった」との事で、院長は慌ててフィルムを隠したのですが、データは残るた
めに、すぐにプリントされて院内に出回り、権威が地に落ちたと言う事でした。

老化が進むと、脳の自省と言うか抑制を司る部分がダメージを受けるため、とんでもない事
をする可能性も否定できないと思います。

このような観点から横山ノック前大阪府知事を見ると、彼も不摂生な生活が続いたために「抑
制機構」が障害されていた可能性が大きいと、私は考えています。




729 名前: 傷追い人 投稿日: 2000/09/21(木) 11:40
枚方の事件について、私も思うところがあり一言。
MRという商売は倫理という面を考えると非常に難しい商売であると思います。
皆様がおっしゃられるとおり「MRは自社の薬剤の適正処方を追及し処方を拡大していくことにより報酬を得る」
これが理想論です。
しかしながら現実はきびしいもんで
数字を追求せざるを得ず(追求できなきゃ理想どころではなくなる)
、倫理に反する力技を用いてしまうのが実際のところだと思います。
それに楽なんですよね、医者ではなく経営者や、単なる権力者に成り下がってしまっている
医者としては到底尊敬できない人達から数字を取るのは。
こんなときはほんと理想と現実の間で悩んでしまいます。



730 名前: 夢追い人 投稿日: 2000/09/21(木) 13:22
今、医者の力量を患者が客観的に判断できる方法がないのが一つの問題です。
流行ってる開業医は本当に治療するという面で優れていて流行ってるのか?
それともただ単にサービス業的にうけがいいだけかはわからないのが現状です。
確かに言われるように経営者的な医者から数字をとるのは簡単ですよね。
でも患者に真剣な医者から処方を勝ち取るのは薬剤の本当の力、MRの適正処方
を追求する力量なのでしょうね。いろいろな面で反省させられます。


731 名前: ? 投稿日: 2000/09/21(木) 23:23
この事件を老化と結びつけるのは?
何か医者同士の言い訳みたい。
そう言えば以前の内容で山之内のMRの態度が悪いという理由で薬を
変えた話があったけどこれっておかしくない?医者が患者にとって良いと
思い、自信をもって出した薬をMRが気に入らないと言う理由で変えたのなら
患者はたまったもんじゃない!!727さんが言ってたけど本当に医者と呼ばれる
プロなのだろうか?最近の医者はもう少し本気で患者のこと考えたら?
何か医療事故が多い理由も理解できる!


732 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/22(金) 01:26

731様:

>この事件を老化と結びつけるのは?
>何か医者同士の言い訳みたい。

文章を良く読めば、私は「老化のみに問題を限った」のではなく「基本的にその医師(院
長)の資質に問題があった」のを「更に老化も重なった可能性がある」と書いています。

この院長は、枚方病院で30年近く〜それ以上も勤務しているようですが、企業であれば
配置転換がありますが、配置転換もなく、通常なら定年を遥かに越えた年齢まで、長期間
同じ環境で働いていれば、老人性変化(痴呆)の因子になり得ます。




733 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/22(金) 01:27

>そう言えば以前の内容で山之内のMRの態度が悪いという理由で薬を変えた話があった
>けどこれっておかしくない?

MRの態度は「その企業の販売姿勢」を反映しています。

製品を売るため、何か副作用があっても隠しているような企業があれば、医師にとっても
患者にとっても非常に困る訳ですし、接待で売り込むのも困りものです。

ある分野の「ほかに代え難い製品」であれば貴方の意見は尤もですが、私が例に挙げた抗
潰瘍剤(H2−ブロッカー製剤)は、初期のシメチジンは少し劣るかも知れないと思いま
すが、現実的には製品間であまり差がないと思います。

MRの「態度が悪い」のみではなく「企業の販売姿勢に問題がある」のであれば、その企
業を信頼できない訳ですから、当然、その企業の製品は使用対象から外します。

ミドリ十字が問題になり、全国各地の公立病院などから「ほかに代え難い製品はやむを得
ないが、代用できる製品は使用を控える」処分を受けた事は記憶に新しいですが、これと
同じ事を(予防的に)個人レベルで実行したに過ぎません。




734 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/22(金) 01:29

>医者が患者にとって良いと思い、自信をもって出した薬をMRが気に入らないと言う理
>由で変えたのなら患者はたまったもんじゃない!!727さんが言ってたけど本当に医者
>と呼ばれるプロなのだろうか?最近の医者はもう少し本気で患者のこと考えたら?
>何か医療事故が多い理由も理解できる。

エイズ問題の際に、使用を中止されたミドリ十字の製品も、それぞれ各病院の「薬審」を
通り「自信を持って採用した」はずですが、使用を中止されました、それと同じ事です。

プロだからこそ、MRの態度の端々から、その企業の販売姿勢を読みとり、危なそうな企
業は避けるのだと思いますが、いかがですか?




735 名前: 天気雨 投稿日: 2000/09/22(金) 14:18
とてもためになるスレッドです。
猿田彦さんに質問があるのですが、ヤンセン協和製薬はどうですか?
まだ若い会社なので、薬の数が少なく、精神化系に強いくらいのことしか知りません。
J&J社出資だし、外資の割には社員を大切にする日本的な印象を持っているのですが、
開発力もあるようだし、将来性はかなり期待できると思うのですが、
業界内での位置や成長の見込みなど、どんなことでも良いので教えてください。
よろしくお願いします。




736 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/09/22(金) 14:31
age


737 名前: TOM 投稿日: 2000/09/22(金) 20:36
SARUTAHIKOさんに、質問です。私は、三菱東京に就職がきまってい
るのですが、まだ、合併後、間もない会社なので、研究開発力がど
のくらいあるのか、主力製品はなにか、国内メーカーの中での順位
など、解らないことが多いので、解る範囲で結構ですので教えてく
ださい。


738 名前: 奈々氏さん 投稿日: 2000/09/22(金) 23:58
すみません。臨床統計家について質問なんですが、
仕事は大変なのか? 給料(40歳時点)はどの程度なのか、
会社によっても違うでしょうが、ご存知の方、教えてください。


739 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/23(土) 11:06

TOM様 : 三菱東京製薬の位置

日経ビジネス(8/28)の「法人所得5000社ランキング」によれば「三菱東京製薬」は「医薬品
部門」の40位です。

このランキングは、外資系も含みますが、外資の輸入会社と販売会社を分けているかも知
れないのはどのように評価しているのか?などの疑問が残ります。

これに異業種になっている協和発酵、明治製菓、旭化成、帝人、テルモなどを加えると、医薬
品を扱う企業としては、44〜45位と言うところでしょうか?

製品の構成などについては、三菱化学が藤沢薬品など他社に販売を任せていたのをどうし
ているのか?私のDBは正確ではないため、どのような構成なのかと言う事は、卸のMS
に聞いてみます。

三菱化学の開発力はあると思いますが、東京田辺の販売力(MRレベル)の評価は、業界
でもかなり低いと思います。




740 名前: TOM 投稿日: 2000/09/24(日) 20:02
SARUTAHIKO様
迅速なお返事、心より感謝申し上げます。
開発力はあるが、販売力の評価が低いと言うことは、MRとして、
働く場合、営業しにくいのしょうか?私の考えでは、開発力があれ
ば、先生方に紹介できる新薬も、多く活動しやすいのでは?とおも
っており、現に、その開発力に惹かれ、アストラ、小野、キッセイ
をけり、三菱に決めたのですが、開発力があるということは、将来
性を期待できるということにはならないのでしょうか?
解る範囲でお答え下されば、幸いです。


741 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/09/24(日) 22:55
来年就職活動をするものです。
このスレのレベルの高さに比して、不躾な質問かもしれませんが、
就職先としていい製薬会社の見分け方を教えてください。




742 名前: 三菱東京? 投稿日: 2000/09/24(日) 23:43
三菱東京は東京田辺と三菱化学と合併(吸収?)した会社です。
合併後は三菱化学主導で学閥が強いそうです。開発力はどうしても
外資に比べ見劣りします(臨床開発力が弱いようです)。
ところでSARUTAHIKO様はDrですよね?なぜ製薬会社の
内部が解るのですか?もしMR,MSの話が情報源ならDrに社内、
取引先の本当の内部情報なんて言う者はいませんよ!
それにもし訪問状態、PR内容等を基準にされるのなら、今製薬会社
もDrにランクをつけそれなりの対応をしていますから・・・・・!


743 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/25(月) 16:37

TOM様 :

誤解を招く書き方(開発力はあると書いた事)だったと反省していますが、どれだけ新薬
を出せるか?と言う「開発力」に関しては
アストラゼネカ(AZ)>小野>三菱東京(MT)、キッセイ  になるでしょう。

研究開発費のコスト・パフォーマンスを考えれば、
小野>AZ、また キッセイ>MT になるでしょうか?

過去ログ(Part−2の28からが東京三菱)にあるように、キッセイは、MTの親会社「三
菱化学」に比べ、売上高は非常に小さいですが、利益は1/2もあります。

三菱化学の決算は、当然、100%子会社のMTの利益も含みますから、社員当たりの営業
利益、売上高研究開発費率、などは専業の製薬会社と比べると(三菱化学orMTは)かな
り低い数字になると思います。

私はMTの開発力は、化学部門がそんなに悪くなかった「三菱油化」や「三菱化成」の時
代に入社した三菱化学の研究開発陣が財産になっていると思いますが、時代は「化学」か
らバイオテクノロジーに移行しているため、医薬品部門としては、どのような人材を確保
しているのか、興味があります。

化学部門での三菱化学は、売上高はBASFやバイエル、セラニーズなどの1/3程度しか
ないですし、売上高利益率もこれら企業に比べれば低いため、最近では株式市場の評価も
低くなっていますし、就職市場での評価も低くなっていると思います。




744 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/25(月) 16:37

開発力があるという事は、将来性を期待できるという事か?に関するレス

医薬品企業の将来性は「開発力」にかかっていますが、開発力にも「基礎開発力」と、そ
れを製品にまで持って行く「臨床開発力」があると思います。

三共と武田を比べれば、三共は基礎から臨床に渡す時期を決めるのは基礎開発側で、武田
に比べると製品化までの期間が長くなると言う弊害があったと言う事で、そのタイミング
を決める部所を新設したけれど、充分機能していないと言う事です。

MTを考えれば、基礎開発力はありますが、それらから臨床治験にまで持って行く能力や
臨床治験を依頼する医師との緊密度など、基礎開発力に比べ見劣りするのではないかと思
います。

Part−2に書いているように「100%子会社」になった東京田辺の人達に比べれば、三菱
化学の方が優秀な人材(何を優秀と言うか?は難しいです)を抱えているのは間違いない
ですし、親会社は子会社の人事や経営を自由にするのは、当然の事でしょう。




745 名前: TOM 投稿日: 2000/09/25(月) 17:43
SARUTAHIKO様
とても迅速なかつ、ためになるレスを心より感謝申し上げます。
自分自身、就職活動には力を入れ、絶対に後悔をしたくはなかった
ので、自分なりにそれぞれの企業を研究したつもりでしたが、ここ
にきて、やっぱりアストラがよかったのかな?と思うことがあった
ので、レスさせていただきました。まだ、働いたこともないので、
三菱東京の実状というものを把握できていませんが、私自身、MR
というのは、新薬の出方次第という面もあると思いますが、自分の
がんばり次第でかなりやりがいのある仕事になると考えています。
しかも、三菱は合併した(吸収した?)ばかりの会社なので、古い
東京田辺の弱い販売力を変えていけるのは、自分達ではという希望
のようなものも抱いています。でも、新規開拓をして、医師の方々
に、三菱東京の事を知ってもらうのは大変そうですね。
これからも、レスさせていただきます。よろしくお願いします。
あと、ためになるレスを作成するのは大変な事だと思いますが、是非
頑張って下さい。楽しみにしております。


746 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/25(月) 18:46

TOM様 :

今日の午後、当院は購入していない卸の方が(販路拡張のために)来られたので、三菱東
京製薬(MT)の事を聞きました。
1) 開発力はMTよりもキッセイの方を注目している。
2) 売れているのは、古い「ウルソ」と、最近では「アンプラーグ」だろう。
3) 新薬を開発できても、臨床試験をして貰う教授などには繋がりが少ないだろう。

と言う事で「MT製品を扱ってはいるが卸としては注目していない」と言う事でした。

745に対しては夜、レスさせて頂きます。




747 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/25(月) 19:15

>やっぱりアストラがよかったのかな?と思うことがあった

これに関しては、AZが話題になった際には、AZ>MTかな?と思ったのですが、ある
製薬企業の経営陣の意見は「外資と言う事を考えれば、就職先としてはMT>AZとなる
と思います」と言う意見でした。

744の卸の方も「外資はノルマが厳しいですし、新薬の発売時期が過ぎれば『はい、ご苦
労さん』となる可能性が高いと思います」と言う意見でした。

私の周囲にAZが就職先として、ほかの医薬品企業よりもオススメだろうと言う意見は皆
無でした。

AZは、世界的には、ICI(ゼネカ)の方が経営の舵取りをしており、日本だけアスト
ラ系が舵取りをしているようなのですが、このような場合、経営陣(過去ログにあるよう
に外国人のCEOです)は、かなりのストレスを感じるのが普通ではないかと思います。

私の周囲では、AZの経営陣は数字を追う〜追わざるを得ない事になると見る方が大部分
ですが、この場合MRの立場はかなり辛いものがあります。




748 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/25(月) 21:08

747の「他の医薬品企業」と言うのは、外資系では販売金額が上位の企業、萬有、ノバル
ティス、アベンティス、ファイザーなど、国内資本では売上高が上位20位程度までの企業
の事です。

ファイザーも厳しいけれど、厳しいのは最初から解って行くが、AZはどうなるか解らな
いから、規模が上位の中では今のところ敬遠すると言う意見が多かったです。




749 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/25(月) 21:09

MRの仕事は、a)その会社が良い製品を持っている、b)認知度が高い、c)過去のつながり
から医師に信頼されている、などにより影響されると思いますが、MR個人が信用されれ
ば、それなりに実績を伸ばす事ができると思います。

開業医市場では、a)医療側が得られる薬価差、b)卸が得る販売促進費=リベート、により
影響されると思いますが、薬価差はほとんど無くなっているのが現状です。

病院市場では、大学病院など使用メーカーがある程度固定化された市場では変動が少ない
でしょうが、通常はMR活動により成績はかなり影響されると思います−最近では、公立
の大病院や国立病院の薬価差が私立病院や診療所などよりはるかに大きい薬価差を得てい
るようなので、この辺りは企業姿勢も反映されるでしょう。

MR活動の基本的なところはPart−1に書いていると思いますので、読み返して下さい。




750 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/26(火) 13:04

私は、これからMRに要求されるのは「文章力」だと思います。

社内や友人間のE−メールの文章は、かなり簡潔だったりする事でしょうが、医師間では
定型的な挨拶がありますから、言葉or語彙にも配慮が必要になります。

私は字が下手なので、もう長い間、ワープロを使用していますが、教授、助教授、国公立
病院の院長や副院長、総婦長など看護部門の責任者など、これらの方々の文章力は素晴ら
しい事が多く、筆で書いた手紙や葉書も多く頂きます。

私の所属している医師会の歴代(この4代ほど)会長は、絵画や書などの腕前はなかなかの
腕前で、筆で書いた画の横に気の利いた文章を書いている年賀状や暑中見舞いなど、頂く
のが楽しくなります。

年代によっても異なりますが、医薬品の採用の最終決定者は院長(管理医師&開設者)に
ある訳で、このような地位にいる方々に従来のMRは、あまり手紙を書いたりしなかった
ので教えて貰う先輩が少ないでしょうが、文章力は仕事の要(カナメ)になります。




751 名前: TOM 投稿日: 2000/09/26(火) 19:27
SARUTOHIKO様
いつも迅速なお返事、本当に心より感謝申し上げます。
たびたび質問をさせていただいて恐縮ですが、とりあえず、
就職先として三菱東京を選んだということに間違いをなか
ったのでしょうか?長い目で見た場合、外資よりも、長い間
働いていけるといることでしょうか?また、臨床試験をして
いただく医師とのつながりを広げていくということを困難な
ことなのでしょうか?それも、MRの仕事なのでしょうか?
それから、これから、MRにとって文章力が必要になるというのは
勉強になります。これから仕事をする上で接する方々は目上の方が
多いと思うので言葉の使い方に気をつけ文章力を身につけていきたい
と思います。



752 名前: かい 投稿日: 2000/09/26(火) 21:12
>738 奈々氏さん
臨床統計家についての概略は,659,660に述べております.
よろしければ,目を通してください.
40歳前後の臨床統計家の収入については,たいてい,
その会社の研究部門やスタッフ部門とほぼ同じだと考えられます.
したがって,実績のある同年輩のMRの収入よりは低いと思います.



753 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/09/26(火) 21:55
>かいさん

例えば、藤沢だと臨床統計家の年収は40歳
税込み1000万は超えますでしょうか?


754 名前: 就職活動中 投稿日: 2000/09/27(水) 01:04
アメリカの大学を卒業して8月に帰ってきたものです。
昨年ファルマシアと合併前のサールからMR−>新人教育担当として内々定を頂き、
「ここに決めてしまいなさい」とまで言われ、就職活動を打ち切ったのにもかかわらず
一方的に内々定をうやむやにされました。その対応の酷さといったらありませんでした。
ファルマシアはまた募集をかけているようですが、人事の対応から企業の質を疑わずにはれません。
また、ノバルティスを受けた友人(女)は面接で人事の方から「MRは結局男社会だからね。
女の人には向かないよ」といわれたそうです。


755 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/27(水) 02:00

TOM様 :

>就職先として三菱東京を選んだということに間違いなかったのでしょうか?
堺屋太一経済企画庁長官によれば「日本の歴史を見れば、明治以降の日本で30年間憧れ
だった職業はない」と言う事ですから、選択が良かったとかなどとは言えないです、過去
ログにもあるように『良い選択』にするのは「これからの自分」です。

>外資よりも、長い間 働いていけるといることでしょうか?
私の周囲(MR、MS、支店長クラス、取締役クラス、営業本部長クラス)の方々の意見
また、過去ログを見れば「AZ−japanの経営陣は、少なくとも3〜4年で成果を出さな
ければならない」と言う見方が大部分です。その期間を過ぎれば(成果がダメなら)経営
陣が変わり、雇用も流動的になると言う事です。

>また、臨床試験をしていただく医師とのつながりを広げていくという事は困難な
>事なのでしょうか?それも、MRの仕事なのでしょうか?
MRの仕事ではありません、しかし、キーマンとなる教授などを担当しているMRの印象
や取り組みにより、治験を引き受けてくれる可能性は高くなると思います。




756 名前: 就職事情通 投稿日: 2000/09/27(水) 21:25
SARUTAHIKO様
はじめて書き込みをさせていただきます。過去ログを読ませていただき
いかに自分の見方が偏っていたか反省いたしました。
私の仕事は就職コンサルタントですので、業界については門外漢です。
そこでSARUTAHIKO様の見解を再度お伺いしたい件がございます。
既に何度か記述されているのですが納得できません。それは、
「三共」の今後について、です。私の理解では
1)期待の「ノスカール」が販売中止
2)屋台骨の「メバロチン」を揺るがす「リピトール」の登場
3)有望な新薬候補がパイプラインに無い
4)「出る杭は打たれる」事なかれ主義
5)平均年齢が高く、社内は「課長」だらけ
など悪い話には事欠かず、学生さんにオススメする気になれません。
特に4)5)については複数のルートから社内の方に直接お聞きしま
した。薬学生と話した限りでは学生の間での評判も良くないよう
です。「三共は復活する」と予言されているSARUTAHIKO様の御意見
を改めてお伺いできれば幸いです。



757 名前: かい 投稿日: 2000/09/27(水) 22:00
>753 ="奈々氏さん"?
具体的に,『藤沢では』というお答えはできませんが,
"国内資本"の製薬企業では,40歳1000万は難しいと思います.
ただし,部門長などになっていた場合は別ですが.
統計家ではなく,MRならば可能だと思いますが.



758 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/09/27(水) 23:35
>757
部長で1000万ですか。厳しいですね。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/ginkokyuyo.htm
で見ると、上位の製薬会社は結構もらってそうな印象があるんですが、
研究職では1000万は難しいんでしょうか?




759 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/28(木) 09:34
就職事情通様:

>過去ログを読ませていただき、いかに自分の見方が偏っていたか反省いたしました。

各社をできる限り客観的に評価させて頂こうと努力しましたので、このように評価して頂
くと、嬉しい限りです。 ありがとうございます。

貴方があげられた「三共」の問題点
1)期待の「ノスカール」が販売中止
2)屋台骨の「メバロチン」を揺るがす「リピトール」の登場
3)有望な新薬候補がパイプラインに無い
4)「出る杭は打たれる」事なかれ主義
5)平均年齢が高く、社内は「課長」だらけ

これらは、5)は確認できないですが、その通りだと思いますし、追加すれば
6)能力に関係なく昇進しているから、実力のない中間管理職が多い。
7)努力しなくても売れたので、販売能力に問題がある。
8)販売部門は、武田や山之内と戦争しようにも「軍曹」レベルの能力に問題がある。
とも(重複している部分がありますが)言えるのではないかと思います。

こう並べると「三共」は悪いところだらけですが、私は河村会長の息子のスキャンダルが
読売新聞に出る2日前の7/07に「三共は復活すると予想」と書いています。

その理由は、周囲の迷惑にならないよう考えながらレスさせて頂きます。




760 名前: 就職事情通 投稿日: 2000/09/28(木) 09:35
>757,758
武田、三共、山之内、エーザイ、第一、中外あたりで
役職者(非組合員)は40歳課長1000〜1200万円という
相場だと聞いております。(もっと高いという噂も)
これからは同職種&同世代でも役職次第で大きく差が
つくようです。


761 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/29(金) 09:40

就職事情通様:三共は新人の採用にも疑問

三共の(99年の)新人MRは、精神が未成熟な方を採用していましたので、その旨伝えて貰
いましたが、担当MRが今年の新人を連れて訪問しましたのを見たところ、私の印象では
かなり良いレベルでした。

このスレッドの方は、質問する際には自分の立場をはぐらかし、私があげた「質問者がす
べき事」はほとんど無視し、私がかなりの時間を割いて書いた文章に対しては、読んだの
かどうかもレスせずに、そのまま消えましたが、これは、MRとして基本的な「サービス
する」姿勢からは、ほど遠いものです。

これを見ると「あまり変わっていないのだろうか?」とも考えさせられました。




762 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/29(金) 09:40

三共:変化−1

99年4月の人事までは、ノルマは昇進にあまり関係なかったようですが、9月の中間管理
職〜管理職の移動はかなり規模も大きくなり、成績を重視したものになったようです。

社内では、移動する中間管理職に対し「こちらに移動するのは、どのレベル(A〜Eに評
価しているよう)のヒト?」と遠慮の無い情報交換のEメールが行き交ったと聞きました。

2000年9月の移動は、全体的な事は聞いていませんし、身近な例を挙げ、具体的な事を書
くと迷惑がかかるため書けませんが、99年の移動よりも、より積極的な移動が行われたよ
うに思います。

また、卸の話では、前向きに開業医を訪問するなど卸に協力的なMRを評価した人事が行
われるようになった印象を受けると言う事です。




763 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/29(金) 13:51

三共:変化−1

99年4月の人事までは、ノルマは昇進にあまり関係なかったようですが、9月の中間管理
職〜管理職の移動はかなり規模も大きくなり、成績を重視したものになったようです。

社内では、移動する中間管理職に対し「こちらに移動するのは、どのレベル(A〜Eに評
価しているよう)のヒト?」と遠慮の無い情報交換のEメールが行き交ったと聞きました。

2000年9月の移動は、全体的な事は聞いていませんし、身近な例を挙げ、具体的な事を書
くと迷惑がかかるため書けませんが、99年の移動よりも、より積極的な移動が行われたよ
うに思います。

また、卸の話では、前向きに開業医を訪問するなど卸に協力的なMRを評価した人事が行
われるようになった印象を受けると言う事です。




764 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/29(金) 13:52

二重投稿になりました、お詫びします。




765 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/29(金) 13:52

三共:変化−2

武田薬品が「実績主義」に傾き、MRの給与も成績に反映されると、既に何回か書きまし
たが、MRの雰囲気と言うか顔つきが変化してきており、それは『タケダの外資化』とも
言うべき変化です。

この変化は、私には「医師には受けが悪くなる方向だ」と見えるため、MSやMRにも意
見を求めたところ、ほとんど私と同じように見ていました。

三共はと言うと、今まではぬるま湯だったところが、会社の業績や内情が、ご指摘の通り
どれだけ暢気な社員にも歴然とした「危機」の形で表れ、配置(人事)も「実績」が考慮さ
れるようになりましたので、わずかな流れですが『三共のタケダ化』とも言える現象が見
られるようです。

私は『タケダ化した三共』は、MRとしては理想的だと思いますが、これには当院を訪問
するMSやMRも同意見です。




766 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/29(金) 13:53
三共:変化−3−タケダの販売手法

キー・ドクター:大学教授など開発にかかわる最重要ドクター
Aドクター:診療科部長、院内薬審会議のメンバー
Bドクター:実際に当社の医薬品を処方しているドクター
Cドクター:当社の医薬品の処方経験が無く、これから人間関係を育成していくドクター
       (別名育成ドクター)
日報に本日面接したドクターの名前を記入するんだけど、
名前の前にこのドクターランクの記入欄があるんです。
で、課長が”もっとBドクターと会わないといけない。”とか指導するんです。
ランク付けは先輩から引継ぎ、自己判断で変更します。
変更の際は書類をあげ、業務課のコンピューターに管理されます。
−−−−−
これは別のBoadに書き込まれていたものですが、この「日報」に書き込む作業が、86年
頃から課されるようになった結果、今ではMRの顔に「私は今、Bドクターと面会してい
ます」と明確に書いているのが解るようになってしまいました。

今までも、Aドクターへの対応と、BCの対応が全く異なる事に反感を持ち「タケダは絶
対使わない」と言う医師もありましたが、この傾向が続き、より強まれば、大部分の医師
は「そちらがランク付けをするなら、こちらもそれに応じた対応をしよう」と言う事にな
ると思います。




767 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/29(金) 15:21

『日経ビジネス』2000/10/02号の「ワースト・ボード(取締役会)・ランキング」

我が「三共」は、三菱自動車、雪印、に続いて3位にランキングされ、何と、光通信(5位)
グッドウイル・グループ(6位)などよりも上位になっています。




768 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/29(金) 17:18

三共:変化−4

767の『日経ビジネス』では、MMCやブリジストン(4位)などの「事実を隠す体質」が問
題にされていましたが、三共も同じような体質〜傾向があったのは否めないですが、それ
でも(伝聞ですが)河村社長に直言する方はおられ、その方は人事で疎外された事はない
ようです。

また、支店レベルでは「成功したcase」が、いくつか発表されると、周囲から「もう『大
本営発表』は聞き飽きたから、真面目な話をしよう」と言う声がおおっぴらに出るそうで
すから、私の聞いている現場は明るいです。

販路拡張のために来院する卸MSもいますが、当院が三共をあまり使っていないのを知り
ながら「当社は三共がメインですから、よろしくお願いします」と言いますから、卸の間
では、私の知る限り支持はあるようです。

かつて、三共の開業医担当者は朝だけMSに会い、その後は喫茶店で時間を潰すと言うよ
うなスタイルだったようですが、不思議に反感は持たれていないと感じます−−ちなみに
当院のエリアは、全国的にも三共がそう強くない〜弱いエリアだと聞いていますので、山
之内やエーザイの話しがなぜ出ないのか不思議です。




769 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/09/29(金) 17:19

三共:変化−5

数日前に、担当MRが「ここは勉強になるから、時間をたっぷりとって来ました」と新人
を連れて来ましたが、約1時間30分程、MRの基本などをあれこれ話し「要は楽しみながら仕事すべし」となりました。

新人は明るかったので、成績だけは優秀だ(いわゆる良い大学を出ている)けれど、やや
暗い印象を与えるよりも、三共の企業としての評価が低下した時期に入社した明るい人材
の方が結局は良い結果になるのか?とも考えさせられました。

99年の研修でも、当地の上部の方は「君達、今回の研修では、ほかのヒトからどのように
言われたか知らないけれど『三共のバブルは終わったのだ』と明確に認識しておいて下さ
いね」と、建前を話した本社の方を前にして、大きな声でキッパリ宣言したと聞きました。

新人は「今度はひとりできます」と言っていましたので、今年はどのような研修だったか
聞くのを楽しみにしています。




770 名前: MR志望 投稿日: 2000/10/02(月) 14:31
ご無沙汰しております!
先生のトピは上げておきます。


771 名前: 就職事情通 投稿日: 2000/10/02(月) 16:30
SARUTAHIKO様
レスが遅れまして申し訳ございません。
出張しておりましたものですから・・・。
三共:変化1〜5
拝読いたしました。「変わり始めている」空気を感じ取ることは
できました。ただ私の(浅い)理解では、医薬品業界はベース
としての開発力が弱いと、強い販売組織も意味をなさないように
思います。開発部門においても、「変革の萌芽」は見受けられる
のでしょうか? 先生の御意見をお聞かせください。

一点、誤解を解きたいのですが、「三共は新人の採用にも疑問」
と申し上げたつもりはございません。「薬学部の学生さんの評判が
今ひとつだった」(N=5程度ですが)ということで、
・しょせんN=5ですし、
・薬学部以外の学生さんからの評判は不明ですし、
・学生さんは現4年生で、現新入社員ではない
ということでございます。誤解を招いてしまったこと、深くお詫び
申し上げます。



772 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/02(月) 18:46

MR志望様:

お久しぶりです。 がんばっておられる事と存じ上げます。

世の中には「人生は長いから慌てる事はない」と言う考え方と「マラソンでも出だしで遅れ
れば回復するのに何倍ものエネルギーが必要だから、最初が肝心だ」と言う2つの考え方が
あります。

どちらを採るかは、そのヒトの好みの問題でしょうか?




773 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/02(月) 18:47

就職事情通様:

このところ、サーバー・ダウンのため使えない事が多いのと、ほかに関心のある事に時間を
取られていますので、三共に関するレスはもう少し時間を頂きたいと思います。

1) 新人は私の印象です。
2) 開発に関しては情報が(関心も)ありませんので、三共の営業上部の方に伺って見ます。

講演しなければならないのですが、医療とは全く異なる分野の話をするため、netで情報収
集していますが、面白いため、そちらに時間がとられています。




774 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/03(火) 12:30

閑話休題:

A製薬の担当MRが先週来られ、私の担当だったQ氏(MR)が支店の幹部として転勤して来
られたと教えてくれました。

支店(エリア)のMRを全員集めた会議が終了しようとする時に「R君いますか?」と、突然
担当MRがQ氏に別室に呼ばれ「転勤の騒動が過ぎれば、ご挨拶に伺いたいから先生(私)に
よろしく伝えておいて下さい」と言われたそうです。

転勤後、最初の会議だったので、周囲から「何の話だった?」と聞かれたそうですが、私の
担当だった方や、当時の上司だった方などが、それぞれ昇進されて行き、当時の部下だった
方を抜擢したりするのを見るのは楽しいものです。

この移動を、別の会社で当時MRをされており、現在では幹部になっておられるP氏に、電
話で「抜擢らしいです」と話したところ「あの病院にはモトモト優秀なMRが配置されていまし
たからね」と言う事でした。

P氏にはこのスレッドのURLを伝えているので、私の三共に対する評価が偏っていると映
るのだろうか?伺いました。(Sは私)




775 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/03(火) 12:32

P) 表現に難しいところがある。

S:具体的に「この支店でこう言う事があったが、本社はこれだけの期間にこう(迅速に)対
応した」とか書ければ良いのですが、それにより私が特定されますし、極秘になりそうな話
だと書けないため、理解しにくい文章になってしまいました。

確かに、私が知っているandこのスレッドに書いた「三共」の評価は社員を含む薬品業界の
方々のイメージとはかなり異なると思いますが、事実ですし、その事実を積み重ねれば「三
共は大きく変化しようとしている」と判断せざるを得ません。

P:良く読めば、行間から我々が(表面的に?)見ている「変わらない三共」とは違う姿が垣
間見えるため、面白く読ませて貰っていますが、先生(私)から具体的な話し(注;not極秘)を
聞けば「なるほど」と思います。




776 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/03(火) 12:32

S) 武田系列に対抗する卸は三共中心に動いている?

S:診療所レベルでの感覚ですが、武田系列ではない卸は(外資や山之内などではなく)三共
を押していると感じますが、これは多分、全国的な傾向ではないかと思います。

P:その通り「武田に対抗するのは三共だろう」と多くの卸は見ているようですし、私達か
ら見ても、三共はこのまま終わる会社ではないのは明かです。




777 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/03(火) 12:33

S) 三共の研究開発は?

S:三共の研究開発はどう評価しますか?
P:開発中のものをfaxしましょうか?

S:この3月末での各社の開発状況bookは持っていますが、現在、表面化したものをとや
かく言うのではなく、問題はR&D部門の雰囲気や体制だと考えています。

私は、過去ログに書いているように「三共は90年代、メバロチンの利益を研究開発に注ぎ
込んだので、これから新薬が出る可能性は高い」と思っています。勿論、下り坂の勢いのつ
いたのを上昇させるまでには、大変なエネルギーが必要だし、何年か必要だと思っています。

P:私も三共の研究開発は数年で復活すると思っています。




778 名前: DARK MATTER 投稿日: 2000/10/04(水) 23:24
僕の担当エリアで三共MRを3人知っています。いずれの方も30才前後
ですが、はっきり言ってかなりの努力家です。粘り強く他メーカーからも
かなり警戒されているようです。会社の現状をよく理解し自らが変えてい
こうとするエネルギーを感じます。開発と営業の歯車がかみ合ったときの
三共ほど恐ろしい相手はいないでしょう。


779 名前: MR予備軍 投稿日: 2000/10/05(木) 03:35
来年からMRとして某大手外資系製薬会社で働くものです
アメリカ系の外資よりヨーロッパ系の外資の方が新卒で入るには
いいように思えます
アメリカ系の外資はノルマが厳しいし、社員教育においても
アメリカ系は社員を育てようという意気込みがあまり
感じられず、たくさん採用してその中からできる人だけに
絞っていくって感じがしました
将来性(研究開発費)、社員教育、社風など、いいと思った会社は
グラクソ、ノバルティス、アベンティス、ロシュなどです
これから就職活動を始める方には、自分が納得するまで会社を研究して
自分にとって一番いい会社を探してだして欲しいと思います
頑張ってください




780 名前: MR予備軍さんへ 投稿日: 2000/10/05(木) 07:54
現役のMRですがヨーロッパ系の製薬企業はアメリカ系より合併したところ
ところが早く、上記にあげていられる会社4社の内3社は合併して大きく
なったところです。社員を育てると言う意味は解りませんが、合併時の
リストラ、いじめは結構きつかったようです。アメリカ系は確かに株主重視
のところがありその点はシビヤですがヨーロッパ系はアメリカ系に劣らず
いざと言うときはかなりアメリカ系よりは外からみたソフトな面と違い
ドライな面が強いようです。実際、上記の会社はこれからもまだ合併予備軍
だそうですのでその点もこれから就職されるのなら理解されておかれるのが
いいのではないでしょうか。しかしどちらにしても国内製薬企業よりは
将来性はありますが・・・・!



781 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/05(木) 19:05

DARK MATTER様 :

>会社の現状をよく理解し自らが変えていこうとするエネルギーを感じます。開発と営業の
>歯車がかみ合ったときの三共ほど恐ろしい相手はいないでしょう。

私は、就職事情通様が[756]で指摘された事に対し、三共の社内からも社外からも、あまり異
論は出ないのではないかと思いますが、ここで重要なのは、そのような状況に置かれながら
も、三共のMRが明るく元気に活動している事、また卸の各社が三共を柱にしようとしてい
る事だと思います。

業績(将来予測)が悪ければ、悪いほど「今、成績をあげておき、恩を売ろう」と考えているのかも知れ
ないのですが、復活するかどうかも解らないのに、そんな事はしないでしょうから、期待度は高いよう
に思います。




782 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/05(木) 19:06

779「MR予備軍」様 :

>アメリカ系の外資はノルマが厳しいし、社員教育においても
>社員を育てようという意気込みがあまり感じられず、
>たくさん採用してその中からできる人だけに絞っていくって感じがしました。

過去ログを読まれれば、萬有はノルマも個人には厳しく課すと言う姿勢ではない事をご理解
頂けると思いますし、MR教育も製薬企業の中では、最も時間をかけているうちに入ると思
います。

私の医師生活の初期に知りあったMRで、アメリカ系の企業(not萬有、notPf)に入社したと
ころ、2年間もアメリカ本社に留学させて貰い、今もその会社に勤務している方がいます。

ファイザーも、過去ログにあるMRは、ニューヨークに呼ばれ、研修を受けたと話していま
したから(現在は解りません)全てに対し「使い捨て」を貫いているとも思いません。




783 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/05(木) 19:07

780様 :

>社員を育てると言う意味は解りません

この「社員を育てる」と言うのは、明白に、a)教育に時間をかけ、b)若い頃の少々の失敗は
大目に見てやり、c)良い面を引っ張り出せるような上司or先輩のもとに置く、と言う事だろ
うと思いますが、違いますか?

>どちらにしても国内製薬企業よりは将来性はあります

国内資本or外資に関わらず、企業の「将来性」と「個人の将来性」とは異なりますから、若
い間は「実力に応じた給与体系」が好ましく見えても、40歳になった時、そこまでは先では
なくとも、結婚して家庭を持ち、子供が就学する頃になり「来年の事は解らない」状況に置
かれるのは誰もが避けたい事です。

私の考えとは異なりますが「給料が少々低くても安定した生活が良い」と考える方は、たく
さんおられ、そのような方にとっては「会社の将来」よりも「自分の安定した将来」の方が
より重要になります。

また「将来性」に関しても、30〜40年かけて伸びて来た国内資本は、社員の年齢構成も外資
系よりは、より偏っていない企業が多いですが、急激に陣容を拡大した企業に将来、弊害が
出る(蛇が飲み込んだ卵の部分を細くしなければならない時期が来る)確率は非常に高いと
思います。




784 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/10/06(金) 03:37
質問なのですが、MR認定試験とは、製薬会社に入社して
いないと受験できないのでしょうか?


785 名前: 就職事情通 投稿日: 2000/10/06(金) 10:50
「三共はいずれ復活する」という見方が主流のようですね。
後は「いずれ」が3年なのか、5年なのか、10年なのか
ということが重要だと思うのですが、皆様の御意見は?

あまり時間がかかると、ゲノム先進国の欧米勢が世界の医薬品市場
を席捲してしまうようなイメージを持っているのですが、私が
マスコミに踊らされているだけなのでしょうか?



786 名前: 就職事情通 投稿日: 2000/10/06(金) 11:26
MR予備軍さま:
米国系/欧州系という分類には賛成しかねます。万有とファイザー
では採用基準がまるで違いますし(ここまでは事実、ここからは
想像)仕事の仕方も違うと思います。「米国系は厳しい」と映った
ようですが、就職市場における人気は万有・ファイザーの方が
欧州系よりも圧倒的に高いため、あえて厳し目に見せている側面も
あると思います。780様がおっしゃっているように、欧州系は合併
後にかなりの混乱があったのも事実です。

780様:
>どちらにしても国内製薬企業よりは将来性はあります。
大枠では内資がジリ貧になるのは否めないと思いますが、
その中で生き残る内資はどこなのか、強い関心があります。

SARUTAHIKO様:
>そのような方にとっては「会社の将来」よりも「自分の安定した将来」の方が
より重要になります。
そうなのです。「安定した将来」を特には望まない学生さんは、情報提供だけで満足
してもらえるのですが、望んでいる学生さんは「結局、どこの会社に入れば、
安定した生活を手に入れられるのでしょうか?」と質問され、返答に窮します。
外資大手は会社としての将来性は固いですがリストラが無いとは言えず、逆に内資は
リストラは滅多にしませんが、将来性に確信が持てません。




787 名前: 780 投稿日: 2000/10/06(金) 14:54
面白いのは欧州系の合併時にリストラしたところがいざ蓋を開けて
みたら思った以上に離職率が大きく結局MR不足になり中途募集
してることです。
この業界は特殊で今有望な新薬候補があっても市場に出てくるのは
早くて7〜10年かかります。だから会社の将来性は今、開発段階の
物がどのステージにあるかでその会社の将来がある程度判断できます。
しかし業界人はある程度情報を得るすべがありますが就職活動中の学生
には解らない分大変だと思います。そのため学生の就職先で人気ある
ところと転職先として人気のあるところでははっきり言ってギャップが
あるのが現実です。またそのためかMR認定者の流動化が進んできている
のもそのためでしょう。
しかしただ開発品目が多いだけではだめでよく転職雑誌に
開発品目の多さをうたってる会社がありますが、これほど薬価差が
無くなれば、頭のきく医者なら以前より薬に頼らない経営に切り
替えるでしょうから投与薬剤数が減り本当に有望な薬しか残らなくなり
そこそこの新薬を出してもMRの営業的苦労だけしかのこらない
でしょう。
これから生き残れる会社(国内、国外とも)規模ではなく得意分野を
もっておりその分野の新薬候補を継続的に出す力がある会社だと思います
MRにとっても確かに会社の将来よりも個人の将来を考えるべきだと思います。
しかし国内企業も含め「安定した将来」は難しいと思います。日本で今トップ
を走ってる武田も人事制度は言われるように外資といっても変わりないよう
に40歳をすぎて安定した収入を考えられるような人事制度はなくなっていく
でしょう。どちらにしてもこの業界は企業、MRにとって弱肉強食の時代に
なったのは確かで、個人レベルにおいてはどんなことが起こってもいいよう
に(三菱東京、日研の場合もある)どこでも通じるキャリアを積めるところ
を見極める必要があるのではないでしょうか。



788 名前: 就職事情通 投稿日: 2000/10/06(金) 16:17
780様:
>会社の将来性は今、開発段階の物がどのステージにあるかで
その会社の将来がある程度判断できます。

私は就職コンサルタントなので、どの新薬が有望かわかりません。
ただ、万有やファイザーをはじめ、大手外資は継続的に新薬を
上市する力があると聞いているのですが、間違ってますでしょうか?
逆に三共は臨床段階に有望な新薬がなく、苦しい時代が続く(ただし、
いずれは必ず復活する、との御意見多数)と聞いていたのですが、
これも認識違いなのでしょうか?

>学生の就職先で人気あるところと転職先として人気のあるところでは
はっきり言ってギャップがあるのが現実です。

ファイザーは「きつい」、万有は「個人ノルマがないのでつまらない」
と言われていると聞きました。現役のMRから御覧になって、魅力的な
転職先はどこになるのでしょうか?




789 名前: tom 投稿日: 2000/10/06(金) 19:18
787様
私は、来年から、三菱東京に就職が決まっているんですが、上記の
レスにあったように、三菱東京、日研の場合もあるということは、
どういうことでしょうか?どこでも、通じるキャリアが積めないと
いうことでしょうか?


790 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/06(金) 21:55

就職事情通様: 職業or企業の選択

>学生さんは「結局、どこの会社に入れば、安定した生活を手に
>入れられるのでしょうか?」と質問され、返答に窮します。

私は、医師になったのは非常に単純、理系ではなるのが最も難しく、自分がなれたと言う事
だった(情けないですが事実です)のですが、今では科の選択も含めて、医師になったのを
良かったと思っています。

最近では、開業するのに資金が必要ないし、訴えられる事もない、高齢化で白内障が増加す
ると言う事で、眼科などに入局希望者が増えていると言う話しですが、自分が働いた事を
喜んで頂ける事は非常に嬉しい事です。

言い古された事ですが「自分が好きな仕事」をしていれば、会社が左前になったとしても
道は拓けるのではないかと思います。




791 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/06(金) 21:56

就職事情通様: 三共

周囲から隔離されている基礎研究部門が100%力を発揮するには3〜4年必要で、臨床開発
部門は2〜3年程度必要ではないかと思います。

私は研究開発部門のことは良く解りませんが「ゲノム創薬」が、実際にどれだけの市場を創
るのかと言う事に関しては疑問を持っています。




792 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/06(金) 21:57

「バイオテクノロジーの時代」はどうだったか?

この前は「バイオテクノロジーの時代」と言われ、そのバイオ技術で最初に製品として世に
出たのが、赤血球を増加させるEPO(エリスロポイエチン)だと記憶していますが、EPOを発売し
たのが三共(キリン)と中外製薬でした。

確かに、その技術が白血球を増加させるグラン(キリン=サンキョウ)とノイトロジン(チュウガイ)と言う製
品に繋がりましたが、中外にとってEPOはメインでも、三共にとってはone of them、キ
リンはEPOで薬品事業に進出し、ビールの売上げ(収益)減を補ったようです。

これを見ると、中堅の薬品企業にとっては「時代の先端」の薬品は業績を大幅に伸ばす力は
あっても、規模の大きい企業には、そう大きな(決定的な)意味を持たないのではないかと思
います。




793 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/06(金) 21:58

中外製薬は、86〜86年頃には、売上高研究開発費率が国内では最も高かった(14%)と思いま
すし、それでバイオ技術で最初に製品化したのですが、その後は「鳴かず飛ばず」と言わざ
るを得ません。

中外製薬がEPOを製品化できていなければ、低迷していただろう事は明白ですが、その研
究開発費を通常の分野に注入していれば、厚生省の認可も早かっただろうし、もっと効率の
良い開発体制が構築できたのではないか?と感じます。

10年前なら、抗生物質の開発などは「時代遅れ」の感を与えていましたが「最終兵器」バン
コマイシンにも耐性菌が出ている事を見れば、いつまでも時代遅れになる事はないと思いま
すし、第一製薬の業績を見ても、その感を強くしました。

現在、バイオテクノロジーによって創られた製品がどれだけの割合を占めているか?解りま
せんが感覚としては「あまり多くない」と思いますし、インターフェロンを最初に世に出し
た東レ、インターフェロンに注力した住友製薬、中外製薬の業績があまり良くないのを見る
と「時代」を見るのは〜見過ぎるのはどうなのか?疑問に思います。




794 名前: 780 投稿日: 2000/10/06(金) 23:10
プレス発表を見ると三菱東京は自販体制を強化して日研に販売を委託し
ている喘息薬等を引き上げるようで、日研にとっては売上の4割近くを持
っていかれるため死活問題のようです。またそれでも三菱東京の目標
としている売上高に届かないようで社長みずから将来他社との合併の
予定を発表しています。
どちらにしても日研の会社の問題、三菱東京の将来の合併による外資
だけの問題と思っていた個人の問題といろいろあるようです。




795 名前: ソルト 投稿日: 2000/10/07(土) 02:21
 MR志望の学生です。今日は2つほど質問があります。
一つ目は
来週塩野義製薬、日本オルガノンそれからノバ
ルティス、バクスター、ベーリンガーインゲルハイム、グレラン製薬
マリンクロットジャパンにあたろうとしています。
 で、これらのウェブをみたのですがあまりこれらの会社の顔が
見える情報が無い状況なのでさるたひこ先生にこれらの会社の
MRとのやりとりから感じられる会社像についておうかがい
出来たらと思い書き込みしています。
 もちろん他の人たちの書きこみも歓迎します。

 次にはMRの離職率の高さについてです。
よく聞く話としては
・医師と言う専門家に対して売り込みをかけるのは大変
・薬と言う商品は知識集約型の製品のため勉強が大変
とかうかがいますが実際のところはどうしてなのでしょうか?
 その辺の実際のところをよく把握したうえで志望したいの
でよろしくお願いします。



796 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/10/08(日) 00:16
ここは、あげ!


797 名前: クロ 投稿日: 2000/10/08(日) 01:57
SARUTAHIKO先生、
はじめまして、私は外資で開発関係の部署に所属しているものです。職位は
マネージャーです。年齢は37歳です。
795さんに回答というか提言なのですが、挙げられている会社があまり一貫
していないように思えます。
つまり、国内大手:塩野義
外資製薬:オルガノン、ノバルティス、日本BI
医療用具:バクスター(?)、マリンクロット
国内中小:グレラン
と言った具合に。
製薬と用具はMR(用具はMRとは言わなかったと思いますが)の役割について
も違いますし、塩野義のようなコテコテの営業と外資とはまた違うと思います。
ご自分のキャラクターと考えて選択先を絞ったほうがよいと思いますが、いかが
でしょうか。
もしあなたがバリバリの営業好きなら、塩野義だし、そうでなければBIをすすめ
ます。用具は医薬に比べて10年ほど遅れています。


798 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/08(日) 05:40

クロ様:

レスを書きにくい質問に提言、アドバイス、有難うございました。

拝見して「さすが外資、37歳」と言う働き盛りの方の文章だと思いました。

マリンクロットと言う会社は知らなかったですし、バクスターのMR(?)にも、会わない
ため、レスする(ある程度書きましたがupする)のに困っていました。

クロ様がご指摘のように、ソルト様の文章からは「私は何をする〜したいのか?」が見え
て来ないと言うのが、最大の原因だったのですね。

バクスターの業務内容(利益構造)が明確では無いのですが、CAPDをメインにしてい
るようで、薬価が異常に高い(ように見える)のは、アメリカ大統領が訪日した際に(圧
力を掛けたと言う言い方は悪いと思うので言い方を替え)価値を正当に評価するよう提言
があったと聞いたような記憶がありますから、政治力はあるようです。

CAPDの交換するバッグの範疇は「医薬品」でも、ご指摘のように「医療用具」に分類
した方が、より近いと思いました。




799 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/08(日) 05:41

ソルト様:

a) 医師と言う専門家に対して売り込みをかけるのは大変?

私はMRの仕事は「その会社の製品を使わなくてはならない訳ではないのを売る(医師に
使って貰う)のが大変なのだ」と理解しています。 特徴のある(有効な)製品なら、あま
りPRしなくても売上げは伸びると思いますが、大同小異を売るのが難しいのです。

b) 薬と言う商品は知識集約型の製品のため勉強が大変?

これはメーカー間、MR間の差が大きいと思いますが、何も勉強しなくても良い、これと
言った特徴のない製品(医薬品に限らず)を販売する事こそ「大変」になりがちだと思い
ますから、特徴があり勉強しなければならない方が「営業」はしやすいと思います。




800 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/08(日) 05:42

私の処にはMRの訪問する企業は少ないです。
1) 診療所はMS任せにしている事が多く、MRは訪問しない。
2) 当院の運営はできる限りスタッフ任せ、私は口出ししない。
3) 当院は使用メーカーを(できるだけ)限定している。
4) 卸も限定している。
このような理由で訪問が少なく、他は会ったり電話で話したりしても、MRでは無く管理
職ですから、貴方が列挙したメーカーの中で、この5〜6年間にMRに会った事があるの
はノバルティスのみ、それもこのスレッドのためですから、参考にはならないです。

クロ様のご指摘を踏まえ「私は何をしたいのか?」をもう少し明確にすると良いと思いま
したが、私としては「市場価値のある」また転職(転社)が容易な方向、言い換えれば市場
価値のあるMRを目指す方が良いと思います。




801 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/08(日) 06:54

MRの離職率: MRの離職(離社)率は高いのか?

ニュースか何かで「大卒の3年間の離職(離社)率は30%を上回る」と聞いた記憶があり
ますが、これよりは低いのではないかと思います。

もし離社するとしても、離職するのではなく「より良い条件」を求めての転社が多くなる
のではないかと、個人的には感じており、これは「離職」とは違います。

どこかの業界で、日本の20位程度の企業から、世界の上位5社に簡単に入社できるか?と
言うと、見当たらないのではないかと思います。

それと、薬剤師免許を持っている方は、貯金しておき独立する事も多いため、外見からは
離職率が高くなるのではないか?と言う意見も(MR&MSから)ありました。




802 名前: 転職? 投稿日: 2000/10/08(日) 11:24
今日の日経を見ていると本当にMRの求人が多く、流動化が進んでるんだと
実感します。
確かにMRの資格制度が出来、まだまだですが一つの専門職に成りつつ
有るように思います。
流動化が起こるにつれて転職に人気のある企業はMR認定者を希望どり
採用できますが採用できない企業、また離職が多くMRが足りなくなり
MR認定者以外の異業種で補う企業といろいろとあると聞いてます。
中にはMR認定試験の合格率をみて有っても無くても同じと言われる方が
いらしゃいますが、逆にこれほど皆がもってる資格ですとMRとしてやるには
有って当たり前の資格です。そう考えると求人で異業種からの募集を前面
に出してるところはやはり転職者(現MR)には人気の無いところなので
しょう、なぜなら中途採用は即戦力を募集するのが鉄則でわざわざMR認定
資格を持ってない方を認定者にする手間をかける余裕は普通考えられないか
からです。また大量募集にかかわらず長期募集をしてるところも人気薄なの
ではないでしょうか?人気があれば某外資のように短期に目標人数を集め
られるようですので・・・。
これから就職を考えられる方は転職雑誌、新聞の求人欄を参考にするのも良い
ですね!
それにしてもSARUTAHIKO様が書かれていられるようにこれほど
MRの流動化が進むと一つの会社で定年までと言うことは少なくなり
自分の市場価値をを高められる会社を選び、ステップアップを考えるほうが良い
のではないかと思います。


803 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/09(月) 18:47

netから:

1) 欧米の大手11社を見ると、研究開発費が売上高の6〜19%なのに対し、販売促進
  費には16〜46%もかけている。

2) 大手製薬会社のトップは年間に最高で40億円もの報酬を得ている。

ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社のC.A.Heimboldの年収は3975万ドル、ファイザー社
のW.C.Steere,Jr.は3898万ドル、ストックオプション収入を含む。




804 名前: 就職事情通 投稿日: 2000/10/10(火) 11:21
ソルトさん、

塩野義:クロ様が記述されている通り、激しい営業で有名です。
営業力が鍛えられる、という意見もありますし、「そういう時代じゃ
ないだろ」という批判的な声もあります。

マリンクロット:新卒採用は今年から。教育研修などに不安が残る
一方、「これから日本市場を本格的に開拓する」という意味で面白い
かもしれません。

グレラン:武田系。耳鼻科領域に強かったはず。90年代半ばに経営が
悪化し社長更迭、大リストラがあった。期待の高脂血症剤が発売され
たはずですが、競争の激しい市場だけに素人の私には評価不能。

ノバルティス:スイス系。合併から3年が経過しており、社内的には
もう落ち着いている。万有やファイザーのような大量採用はしていない。

ソルトさんの専攻がわかりませんが、薬学生の人気は
ノバルティス≧BI>塩野義
で、それ以外は「選択肢にも入っていない」状況です。
もちろん、人気があるからといって良い会社とは限りませんが。



805 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/10(火) 11:35

大手製薬企業−抗HIV薬の価格を大幅引き下げ

今年5月、アメリカ、イギリス、スイス、ドイツの5社の製薬会社が、アフリカなど貧し
い国々に向けて売るエイズ治療薬の値段を特別に引き下げ、欧米での小売価格の1/5前後
にすると発表した。

アフリカを中心に発展途上国には約5000万人のエイズ(HIV)感染者がいるが、最
貧国では政府の保健予算が国民1人あたり年間1000円ほどしかない。先進国で使われ
ている治療薬は、何種類かの薬を組み合わせて服用するもので、合計1年分で100万円
以上する。このため途上国の人々は、ほとんど手に入れることができない。こうした問題
を乗り越えるため、昨年12月に国連エイズ会議が開かれた後、製薬会社に国際的な圧力
がかかり、5社が引き下げに応じた。

ところがその1週間後、値下げ発表で国際圧力をかわして安堵していた製薬会社の幹部達
を驚かす発表を、ブラジル政府がおこなった。途上国が最も安いエイズ薬を選んで輸入で
きるよう、世界で販売されている全てのエイズ薬の値段がひと目で分かるデータベースを
国連傘下のWHO(世界保健機構)が作るべきだと提案したのである。




806 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/10(火) 11:36

意外な競争相手:

ブラジル政府がこんな提案をしたのは、自国の利益に基づいていた。ブラジルの製薬会社
は欧米のメーカーが開発し、特許をとったうえで販売しているエイズ薬と大体同じ内容の
薬を、欧米メーカーの許可を得ずに作り、安く売っている。アメリカの特許を侵害してい
ても、ブラジル政府が認可しているため、ブラジルでは問題なく売られている。

例えば、HIVウイルスの増殖を防ぐAZT(Zidovudine)という薬の場合、アメリカで
の販売価格は1ヶ月分(180錠)で3万円以上するが、ブラジルなら3500円程、つま
り10分の1に近い安さということになる。

これでは、欧米の製薬会社がアフリカ向けの特別価格をアメリカでの値段の5分の1に下
げても、まだブラジル製の方が安いということになる。ブラジル政府は、エイズ治療薬の
値段の一覧表が作られることによって、ブラジル製エイズ薬のアフリカへの輸出を増やす
事を狙っていた。ブラジルの提案は、同じような「ノーブランド品」のエイズ薬を国内で
作っているインドやタイから支持され、アフリカ諸国からも賛同の声があがった。

欧米の製薬会社や政府は「特許侵害であるノーブランド品の国際的な普及を許せば、欧米
の製薬会社が巨額の開発費をかけてエイズ治療薬を開発した努力が水の泡となる。新薬を
開発するのは損だという風潮が広がり、人類全体にとって必要な新薬の開発が進まなくな
る」として反対した。




807 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/10(火) 11:37

アメリカは「エイズ薬を買うお金がないのなら貸します」と言い出し、クリントン大統領
はアフリカ南部の国々に、エイズ薬の購入資金として、合計で年間10億ドルの貸し出し
を提唱した。日本とヨーロッパにも金を出させ、年間30億ドルをアフリカに貸し、エイ
ズ薬の購入から予防政策、エイズ教育まで、総合的な対策に必要な費用を賄うと言う構想
が打ち出された。 だがアフリカ諸国は、この借金計画を断った。過去に借りた巨額融資
の返済が、もともと貧しい財政の足をさらに引っ張っているとして、返済猶予を求めてい
る状況なのに、更に借金を増やす提案するアメリカの感覚を疑う、という批判が出た

ブラジルやアフリカ諸国は「アフリカのエイズは緊急事態なのだから、例外として特許侵
害を容認すべきだ」と主張し、議論が対立した。また「製薬会社は、研究開発費より、薬
を売るための宣伝などにかかる販売促進費の方がずっと多い」という反論もなされた。

欧米側からは「WHOがノーブランド品を含むエイズ薬のリストを作ると、安全性が明確
になっていないノーブランド品を国連が安全だと認めたことになる」「WHOは予算不足
でそんなデータベースを作る余力などない」といった反論が出され、結局ブラジル案は立
ち消えとなった。だがこの論争により、欧米の製薬会社の値下げは不十分だという不満が
アフリカ諸国側に残ることになった。

URL:テキスト化している間にDELしたので省略




808 名前: 就職事情通 投稿日: 2000/10/10(火) 12:12
MRの転職:

現況では、35才までの現職MRの方は完全な売手市場で、実力以上
の高値売りが可能な状況です。そのためか、かなり強気な要求を
出しているMRの方も多いようで、辟易としてる採用担当もいます。

一方で、異業種からの転職組であれば何十人という応募者の中から
好きなように選ぶことができる上、入社後も経験が無いぶん余計に
貪欲で、懸命に仕事しているという意見もあります。もちろん、
膨大な導入研修コストがかかっているのも事実ですが。

「大量採用に成功した外資」も、「他社を落ちたMRでも採用した」
という側面もあり、いちがいに「異業種組を採用する企業は人気が
無い」とは言えないのではないでしょうか?



809 名前: 就職事情通 投稿日: 2000/10/10(火) 12:38
MRの離職率:

SARUTAHIKO様の御情報に付け加えて。
・808の通り、MRからMRへの転職は容易なので離社率は高め。
・といっても「3年で30%」はありえない。3〜20%か?
・MRの給与水準は相対的に高く、異業種への転職は少ない。
(=離職率は高くない)
・薬剤師免許を活かした転職は女性MRに多い。
(結婚、出産などによりMR業務遂行が困難になるため)


810 名前: ふもっふ 投稿日: 2000/10/10(火) 13:57
>SARUTAHIKO先生
そろそろ新スレ作った方がいいですよ。


811 名前: 聞いた話 投稿日: 2000/10/10(火) 19:11
某外資はMRにスカウト活動させているそうです。
スカウトしたMRの営業成績により報奨金が出るそうで、
それがバカにならないらしいです。
真面目にMRの仕事をするより他社のMR引き抜きに一生懸命とか。
なんだか、ねずみ講かマルチみたいですな。


812 名前: DARK 投稿日: 2000/10/10(火) 20:18
SARUTAHIKO様、非常に面白いお話ですね。「人助け」と「利益確保」
の問題はMRレベルでも良くある事だと思います。倫理観の問われる
問題であり、国レベルでのこうしたやり取りは非常に興味があります。
事の行く末は今後のMR活動にも充分参考になりうるものだと思います。



813 名前: TORO 投稿日: 2000/10/10(火) 23:32
最近の外資系企業が多くMRを取っていますが売上、開発力等を考えて
適正なMR数とはどれくらいなのでしょうか?


814 名前: ととろ 投稿日: 2000/10/10(火) 23:54
MRの大量採用で成功した?、人気の有った会社はどこなのでしょうか?
逆に苦労しているところはどこなのでしょうか?
また人気の基準、成功の秘訣は何でしょうか?
漠然とした質問ですが皆さんの見解を教えてください!



815 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/11(水) 10:29

809-就職事情通様:
フォローありがとうございます。
現在の就職状況では、再就職するのにMRは恵まれていると思います。

810-もふっふ様:
書き込み数は800程度ですが、バイト数が大きいですね。
そうさせて頂きます。 2〜3日、待ってください。

811-聞いた話様:
面白い話ですが、できすぎた感も少しあります。

812-DARK様:
私は、別の視点からupしました。
夜にでも、レスさせて頂きます。




816 名前: DARK 投稿日: 2000/10/11(水) 14:19
SARUTAHIKO様、楽しみにしております。是非よろしくお願いします。


817 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/11(水) 22:35

エイズ治療薬をアフリカ諸国に−考えた事

1) 知的所有権(特許)を認めなければ、医薬品は1/10のコストで生産できる。
2) アフリカやブラジル、東ヨーロッパなどは特許を無視できる。
言葉は悪いが「貧乏も強さ」と言う様な感を抱いた。
3) 中国は特許を認める方向だから、今後は医療費が大変だろう。
都市部と内陸部の差がますます激しくなる→社会不安が増大する?
4) 世界大手は販売促進費が日本より大きい。
販促費は何に使われるのだろうか?
5) 外資から見れば、日本もアフリカも、製造コストは同じ→売れれば利益は大きい。
6) 外資は、日本で売れれば利益は大きいから、MRは重要になる。




818 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/11(水) 22:36

DARK MATTER様: 中国の事

先日、近くの歯科医と話したのですが、タイのバンコクの町(スラム)で、貧しい人達に歯
科医療を提供するボランティアに行った事を、ビデオを交え説明を受けました。

これが、日本のTVのニュースでも取り上げられており「収入が月に1万円程しかないた
めに満足な歯科医療も受けられない」と言うナレーションが入りましたが、多分、中国の
平均年収はこれの1/2程度ですから、国内の医療格差も更に拡大する。

日本からの膨大な経済援助も「民の幸福」に使わない中国政府の姿勢には、違和感を覚え
ますが、反発しているのは日本だけではなく、恵まれない中国国内の内陸部分、工場を解
雇された人達も社会に不満を持っているようで、大規模なデモも(死刑も覚悟して)発生し
ているとも言われています。

私は、貿易で国際化した中国が知的所有権で、アメリカの良い市場になる気がしています。




819 名前: かねこ 投稿日: 2000/10/12(木) 20:17
はじめまして。文系女子で、来年から外資系MRになるかねこと申します。
親戚に内科でナースをしている人がいるのですが、彼女に私がMRになることを告げ、
接する機会があるのなら、どんな仕事ぶりをしているのかとたずねたところ、
「うちの病院のモラルが低いといってしまえばそれまでだけど、
女性のMRさんは、ドクターからは性の対象としてしか見られていない」
とのショッキングな答えが返ってきました。
ドクターの皆さん、現役MRの皆さん、これはどの程度真実なのですか?
それとも彼女の勤め先のモラルが低すぎるのでしょうか?
その親戚が勤めているのは、関東のかなり大きな個人総合病院です。
その話にかなりショックを受け、なやんでいます。
内定先で知り合った女性MRの方に直接伺うのも聞きづらく、書き込みしました。
実際長く働いている女性MRの方は業界内にたくさんおられると思うので、
すべてがこんな病院ばかりではないと思いたいのですが・・・。
よろしくお願いします。



820 名前: DARK 投稿日: 2000/10/12(木) 20:48
SARUTAHIKO様。同感です。日本の製薬企業においても中国進出はかなり前から
積極的に行われている印象がありましたが、最近は何故かあまり話題に上りま
せん。私の会社も一時は北京、上海など地域の拠点に事務所を立ち上げ、中国
市場をかなり意識していたのですが、現在事務所の縮小などその勢いは衰えて
きている様です。国内での売り上げ維持に必死でそれどころではないのかもし
れませんが・・・。アメリカは本当に上手く市場を開拓してきますね。


821 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/13(金) 01:33

819-かねこ様

女性MRび関しては、過去ログ(主にPart-1)に書かれています。

貴方の文章は曖昧で、何を言いたいのか解りません、具体的に「こう言う事実があると聞
いたけれど、本当ですか?」と言うように質問されないと、答えられないと思います。

それ以前の問題として、貴方の書き込みは女性MRを侮辱するものであり、自らがこれか
ら就こうとする仕事の社会的な地位をおとしめるものだと思いますが、いかがですか?




822 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/13(金) 01:35

DARK MATEER様:

1979年6月、古井法務大臣が北京にやってきて会談した時の事、ケ小平は「実は外資法と
いうものを作りましたけど、あんなの法律じゃありません」と言った。

自分で法律を作っておいてあんなの法律じゃないと言う。なにを言い出すのかと思ったら
こういう説明をした。 「文化大革命の10年余、中国全土で法律を教えていた大学は一つ
もなかった。その間、中国では一人の法学徒も育っていない。そんな中国でみなさんにお
目にかけられるような法律が作れるはずはないですよ。しかし、外国の方々が中国に投資
なさろうとする時に、ガイドライン程度のものでもあれば、ないよりはましだろうと思っ
て公布に踏み切ったのです」 (netから引用)

このケ小平の言葉は真実を含んでおり、地域としての支那と朝鮮は「儒教文化」の影響を
受けており、法律より人道が優先しますし、現在のCDやPCソフトウエアの海賊版の氾
濫を見ていると、もともと「法を守る」と言う意識が薄いのでは?と思ってしまいます。

中国に言う事を聞かすのは軍事力で勝るアメリカしかなく、アメリカも「力が正義」を建
国以来「国是」としてきた国ですから、ある面、体質はよく似ています。アメリカなら自
国の利益を確保するため、中国に「特許=知的所有権」を認めさせられるでしょう。




823 名前: ところで 投稿日: 2000/10/13(金) 01:40
来春から第一製薬に行くんですけど、ここはどうでしょうか?悪い所では無いですか?


824 名前: サトチャン 投稿日: 2000/10/13(金) 02:40
SARUTAHIKO様!
文系公務員落ちのサトチャンです。
萬有製薬とヤンセン協和を受験中です。
先ごろ就職活動を始め、現在選考が進んでいるのがこの2社です。
法学部なのでMRという仕事をまだ十分理解していません。
過去ログを一通りROMさせてもらいましたが、
萬有製薬のことはかなりの分量で触れられていたのですが、
ヤンセン協和は小さすぎて話題にも上っていないようですね。

扱っている薬のバリエーションの豊富さは断然萬有製薬のアベレージがありますが、
成長性、そして若いうちから責任のある仕事を任せてもらえるという
ヤンセン協和の魅力も捨てがたいところです。
就職先としてこの2社について意見をお聞かせいただけないでしょうか?

こんなの両方受かってから考えろ!
と、お叱りを受けそうですが・・・・

萬有製薬:http://www.banyu.co.jp/index.html
ヤンセン協和:http://www.janssenkyowa.co.jp/



825 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/10/13(金) 02:46
>824
大人しくもう一年公務員にチャレンジした方がいいぞ。


826 名前: MRって・・・ 投稿日: 2000/10/13(金) 03:36
ここを見てると、MRとドクターの関係が
よくわかります。


827 名前: わはは 投稿日: 2000/10/13(金) 07:22
どちらにしても女性MR、医療過誤の問題は医者の人間性が低レベルだか
らだよ!若いうちから実力も人間性にも未熟なのに「先生」と呼ばれて
浮かれているからだよ!なんで技術力にあった診療報酬体系に変わらない
のだろう。


828 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/10/13(金) 07:35
看護婦?
下着が黒だったぞ!
職務怠慢
くっさいし


829 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/13(金) 10:19

サトチャン様: 萬有製薬

過去ログにあるように、直接、本社の広報、人事などに電話させて頂きましたが、私の失
礼な質問に対し、広報の女性1名を除き印象は良かったですし、非常に誠実に対応して頂
きました。

萬有製薬(メルク)は合併していないため、ほかの外資に比べると、社内の体制が安定し
ていると思いますし、医師や業界内から受けている評価もかなり高いものだと思います。




830 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/13(金) 10:20

サトチャン様: ヤンセン協和

>扱っている薬のバリエーションの豊富さは断然萬有製薬のアベレージがあります
この文章の意味が理解できません。

>成長性
成長性に関しては、私にはすぐには判断できません、手元にPart-4のために頂いた製薬
企業の様々なdataがありますので、分析してみたいと思います。

>若いうちから責任のある仕事を任せてもらえる
MRの人員が少なければ、必然的に、他社なら中堅がするところをしなければならない事
にもなるでしょうから「モノは言いよう」だと思います。 ヤンセン協和の人事に関する
情報がないため、抜擢人事が行われているのか?などは解りません。




831 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/13(金) 10:23

サトチャン様: ヤンセン協和

私の記憶では、ヤンセンは北欧の企業でした。

ヤンセンが小さいため、販売力のある国内企業と提携するよりは、販売力に劣るため提携
先がなかった協和発酵と提携した〜せざるを得なかったと思うのです。

ヤンセンが、J&Jの資本になったのはいつですか?教えて下さい。




832 名前: サトチャン 投稿日: 2000/10/13(金) 13:23
こんにちは。寝ている間にたくさんのレスがついていてうれしかったです。

>>825様
残念ながら家庭の事情がそうはさせてくれませんので・・・

>>SARUTAHIKO様
>>扱っている薬のバリエーションの豊富さは断然萬有製薬のアベレージがあります
>この文章の意味が理解できません。
説明が足りなかったようですね。失礼ました。
萬有製薬は歴史も長く、製品群も抗生物質、血圧降下剤など
需要の高い分野での高シェアを誇る製品が多いことを「アベレージ」という言葉で表現しました。
一方ヤンセン協和は扱う薬の品目数はまだ10種を下回ってはいますが、
真菌(水虫)の薬や、抗うつ剤でトップシェアの薬を持っています。
今後一年に1つから2つのペースで有望な新薬を開発中であるとうかがっています。

>抜擢人事が行われているのか?
そういうわけではないらしいのですが、MRで採用されると、
最初はまず営業からスタートするのは当然ですが、
3〜5年目の割と早い段階でも配属の希望を聞いてもらえるらしいのですが、
萬有製薬は3年×3回=9年間はMRとして全国を転々とすることが
ジョブローテーションとして決まっているそうです。
また、萬有製薬は入社して最初の配属は、絶対に出身地、出身大学以外になるそうです。
親が病床に臥しているので、できればしばらくの間は出身地を離れたくないのですが、
そうもいってられないようです。

>ヤンセンが、J&Jの資本になったのはいつですか?
1961年です。
協和発酵との共同出資でヤンセン協和ができたのは1978年です。

どうぞよろしくお願いします!



833 名前: SARUTAHIKO 投稿日: 2000/10/13(金) 14:31

◆製薬企業で注意ORオススメする会社は??◆ Part-4
http://tako.2ch.net/test/read.cgi?bbs=recruit&key=971414467

を立てました。 (Part-1からPart-4まで全て末尾が[7]です)

新しい質問or議論は、そちらにお願いします。

萬有とヤンセン協和の議論は、整理してPart-4に移動します。




834 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/10/13(金) 17:42
やべ、ママに見つかった。