哀しみが少し癒えたら~奇抜探偵・四条司の絢爛たる誕生~千秋楽ブログ
この物語の主人公 四条司(囲碁将棋・文田さん)
考え事をするとブリッジを始める癖がある
事件の全貌が見えていく中で本人にも思う所があったのであろう。
田村宗助(井下好井・好井さん)
この事件で心に深い哀しみを背負ってしまった宗助、事件が解決されたときの悲痛の叫びは観ているものを深く考えさせた。
田村宗平(ゆったり感・中村さん)
田村家の現当主であり宗助の父 最期に残したメッセージにはある人物への思い、愛があった。
田村景子(KBBY 山崎さん)
田村宗平の妻であり宗助の母 宗平とは幼い頃から許嫁だった。
田村勘太(ゆったり感・江崎さん)
宗平の弟で妻、美枝と夫婦でこの館に住んでいる、この男の裏側が事件を複雑にさせる
田村美枝(KBBY BBさん)
田村勘太の妻 京女で嫌味ったらしい所がある、最後にある真実を知り絶望する。
富来哲郎(タモンズ・大波さん)
この館の使用人、ある選択を迫られる。
奥村恵(大室由香里)
この館のメイド。使用人でありながら館のある人物とそれ以上の関係を持ってしまう。
手塚圭(タモンズ・安倍さん)
田村家専属の運転手 その他の雑用を頼まれることがある。噂好きでおしゃべり。
煙山正義(囲碁将棋・根建さん)
刑事 四条とは大学の同級生で、ある事件を追っていたら偶然にも四条と再会する。
なぜか事件の事を四条には教えちゃうんですよね。
竹下大(井下好井・井下)
鑑識課の新人鑑識官 煙山とは同期 事件を解決にするにあたって重要な役割を担う。
警察官(犬・太田さん、有馬さん)
懸命に働き捜査に貢献する。
哀しい事件はある館で起きた・・・
・四条探偵事務所(現在)
ドタドァタン
宗助、事務所の片付け中に本棚からファイルを落としてしまい、それを棚に戻そうと・・何かを見つけ手に取る。手には一枚の写真が、
そこに寝起きの四条が入ってくる
宗助は写真に釘付けになっていて四条に気づかない
四条「あーおはよう宗助君・・・宗助君?」
ここで四条に気づいて宗助は四条に写真を見せる
宗助「まだ持ってたんですね・・この写真」
そして場面はこの写真を撮影した6年前に・・それは宗助と四条司が出会い、そして奇抜探偵四条司が誕生した、哀しい事件が起きた6年前・・
・ある大きな屋敷(輝咲館、母屋の食堂)
宗平、景子、勘太、美枝、宗助が食事をとっている。傍らには富来、奥村
食事もろくに食べていない宗助が景子の心配もよそに部屋を出ようとする
景子「手塚さんが家族写真を撮ってくれるから、30分後に庭にいらっしゃい」
愛想なく返事をすまし宗助は部屋を出て行く
食事を取りながら話をしていく、話を逸らす様に宗平は勘太に仕事の事を問う
順調と聞き「・・・他に私にいう事はないか?」
勘太「無いよ・・別に」
・輝咲館・庭
手塚の前で宗助、宗平、景子が並んでいる、天気は曇りで雨が降りそう
手塚が雨が降るのを恐れ急かす様に撮影を行う
しかし宗助の表情は暗い・・思いついた様に「富来も一緒に」と宗助は富来を呼んでくる。
宗助は富来の手を引っ張りながら連れてくる。富来の手をひっぱる宗助の表情は先程とは違い明るい。富来に撮影に加わってほしいと伝えるが富来は遠慮する、半ば強引に富来を加え撮影を済ます。
宗助は「はぁ~やっと終わった!」と部屋に戻り手塚はカメラを片付ける。
入れ違うようにブリッジをしながら四条司登場。
四条は宗助の家庭教師としてこお屋敷に出入りしていた
。宗助が部屋に居ると聞き四条は部屋に向かう
宗平「彼ならあれを着こなせるかもな・・似合う様ならプレゼントしよう」
そして宗平は富来に内線で連絡するから離れの部屋に来て欲しいと伝える、少し話たいことがあるとの事、富来「かしこまりました」
ここで雨が降り出したので富来は宗助と景子を部屋に戻る様に促し部屋に送る
宗助と景子を部屋に送ってから富来は降っている雨を眺めていた、「何か嫌な予感がする」・・そんな表情で。
・母屋・宗助の部屋
机に向かい勉強している宗助、そこに四条が訪れ宗助は喜びながら四条を部屋に入れる。
四条が来る前から勉強している宗助に感心していると、宗助は自分の趣味で推理小説を書いていた、内容は最近巷を騒がせてる資産家の家に忍び込みそこの主人を殺す事件をモデルに描かれていた。被害者は父(宗平)事件を解決する探偵は宗助自身「まぁ現実のあのおっさんは殺しても死なないですけど」
四条は宗助に人の命はそんなに軽いものではないと話すが宗助はいまいちピンときていない、仕方なく勉強はじめようとしたその時、宗平が部屋に入ってくる
勝手に入ってきた宗平に怒る宗助「ノックしただろう」と言う宗平の言葉に聞く耳を持たない。
宗平は四条に「宗助と2人にしてほしい」と伝え四条は部屋を出て行こうとするが宗助が「出ていかなくていいですよ」
困惑する四条をよそに宗助「僕に言いたい事があるなら今言えよ、それとも他人が居たら言えないことなのか?奥村の事とかさ・・」
戸惑う宗平を畳み込む様に部屋から押し出そうとする宗助
宗平は諦めて部屋を出るが出る際に宗助を見つめる、困惑する宗助。やがて視線を四条に外して「息子の事を宜しくお願いします」とだけ告げ部屋を出る
宗助「なんなんだよ、あいつ・・」
・母屋・食堂
食膳の配膳をしている富来と奥村 まだ誰も来ていない、そこに宗助が来る
そして勘太、美枝がフラフラになりながら来る。勘太、美枝は気分が悪そう
宗平、景子は来ていない
勘太、美枝は昨晩に珍しく宗平に誘われ景子を含めた4人でお酒を飲んでいた。
そんな話をしていると配膳も済み、富来は奥村に宗平達を部屋に呼んでくるように指示し奥村は食堂を出る
食事を続けていると・・・・「きゃーー!!!」奥村の悲鳴が響く
食堂に居た全員の動きが止まる「なんだ・・」
富来は食堂を出て声のする方に向かう、遅れて勘太、美枝、宗助が食堂を出る
声を聞いた皆が、不安な気持ちを抱いていた、震えるように階段を駆け上る。それは宗助も同じ心境だった。
・母屋・宗平の書斎 カーテンが閉まっているため部屋は薄暗い
そこには震えながら奥村が腰を抜かしていた
富来はゆっくりと部屋の明かりをつける、そこには首を切られた宗平の死体が、首を机の上に置かれ、体はその重さを支える様に椅子の上に。
その手口は世間を騒がせている資産家連続殺人事件と同じ手口だった
遅れて勘太、美枝、宗助が入ってくる、あまりの現実に眼を背ける勘太と美枝
「ぼっちゃんは見てはいけません!!」富来は宗助を部屋から強引に押し出そうとするがそれを払いのけ宗助は現実を眼にする、宗助は膝から崩れおち体は震えている・・・もはや正気ではない。富来はその肩を抱く
「義姉さんは・・」その言葉を聞き、宗助から離れ富来は寝室へ向かう
しばらくして戻ってきた富来が告げた現実は皆が抱いてた最悪なシナリオと一致していた。
奥村は警察に連絡しに部屋を出る
「僕が・・僕があんなもの書いたから・・違うんだ父さん・・僕はただ・・」
・宗助の部屋
気絶した宗助は勘太たちに部屋まで運ばれていて、宗助が起きるとそこには四条が居た。富来から傍にいてあげてほしいと懇願されたという、本当は傍に居てあげたいが事件のことで手が離せない富来の気持ちを察しての事でもある
宗助はこの現実をすべて自分のせいだと思っていた・・父が苦手だったこと、小説にしてまで父に死んで欲しいと思っていたこと・・それが・・宗助は自分を保てないでいた。
四条はそれを否定し必死に宗助を励ます
そこに煙山が訪れる 四条と眼を合わすと両者驚く。二人は大学時代の同級生
二人は半年ぶりの再会だった 煙山は大学を卒業すると警視庁に入り今は例の資産家連続殺人事件を追っていた、事件の事で宗助に話を伺いに来たらしい、宗助の事を気遣い断る四条の横から了承する宗助「僕なら大丈夫です」
一通り話を聞くと礼を言い煙山は部屋を出ようとするが四条が呼び止め話をしたいと言い「じゃあ食堂で」と煙山は部屋をでる
・母屋・食堂
煙山と四条が話しをしている 捜査情報は言えないと断る煙山に対し四条は今回の事件と連続資産家殺人の関連性は薄いのでは?と聞く。渋々答える煙山の返事はYESだった。それは捜査本部と同じ見解でもあった。
考え込む四条・・おもむろにブリッジは始める
煙山「出たー!四条大橋!」
なんだそれは?と聞く四条に大学時代考え事をするときに癖でやってしまうブリッジにそのようなネーミングがついていたと答える煙山
「誰がそんなネーミングを・・」「俺だよ!」ドヤ顔で答える煙山。
考え込んだ四条は母屋の人間が犯人ではないのか?四条の推理に「そこまで分かるのか!?」 宗助の為にも早く事件を解決したい四条はもっと情報を得ようと煙山に迫るが煙山は口を割らない 四条は煙山の秘密「デートする時、乳首の毛を剃る事、剃りすぎて血が出てきた事」を捜査員全員にばらすとその脅しに煙山は折れて「悪いが今から俺は事件の整理をするから一人言が多くなるかも知れない・・まぁでも気にするな」 四条はニヤリ「そうか、君も中々頑固だね、私も考え事をするから、もしかしたらブリッジを始めるかも知れないが・・気にするな」 ため息をつきながら手帳を開く、煙山の一人言?が始まる。
煙山「被害者である田村宗平、景子は「輝咲館」の母屋の二階で殺害されている この館には母屋と離れの二つの建物がある。それぞれ第一発見者は離れに住む使用人の二人 富来と奥村だ。どちらの遺体も首を切断されていた、しかし死因とは関係ない、紐状の物で首を絞められ殺された後ノコギリの様なもので首を切断されている。死亡推定時刻は宗平が前日の午後11時~0時 景子が午後10時~午後11時」
内部犯と断定した理由は二つ
・外部から侵入した形跡がまったく無い事、昨日の昼頃から降り始めた雨で地面はかなりぬかるんでいた。しかし不審な足跡は敷地内どこにも見当たらない
・一連の資産家連続殺人事件とは微妙に手口が違うこと。一連の事件は刺殺した後に首を切断されている。
このような理由から捜査本部は内部犯と断定し捜査を進めていた。
そこに鑑識の竹下が訪れる 竹下の口から事件を急スピードで解決に向かわせる情報が飛び出す 勘太の部屋から血の付いたノコギリと服が見つかったのだ
これで事件はもう解決に・・しかし四条は煮え切らない。もう少し情報がほしいらしく、事情聴取した内容を聞きたいなぁと呟く。
煙山と竹下の会話を四条に聞こえてしまった事にしたいという事になり最初は面倒くさそうにしていた竹下は渋々了承、煙山が竹下に事情聴取の内容を伝える?
煙山「いいか竹下、耳かっぽじってよーく聞けよ!」
まずは勘太
昨晩は宗平達に誘われ妻ち一緒にワインを飲んでいた 時間は8時頃、9時すぎに急に眠たくなったので部屋に戻り朝まで寝ていた 証人は居ない。アリバイも全くないので現時点では最も怪しい人物。
勘太の妻 美枝
勘太と同じく宗平達とワインを飲んでいた。10時頃には部屋に戻り朝まで寝ている。 証人はいない
運転手 手塚(噂好きでおしゃべり)
手塚の口から宗平のお父さんのお妾さんの子供が富来で二人は腹違いの兄弟という真実を得る 富来のほうが2つ年上で昔は景子を含めた3人でよく遊んでいたそう。そしてもう一つ衝撃的な真実が・・宗平は使用人である奥村を妊娠させてしまったのこと、お金をつかいおろさせた
ちなみに昨晩手塚は地元の友人と居酒屋で飲んでいた 店員の証言も取れている。
使用人 奥村
午後10時頃は寝付けなく離れのキッチンに向かうとそこに富来が居た。富来が宗平に呼ばれ母屋に向かうまで一緒にハーブティーを飲んでいた。
宗平から連絡が来たのは11頃で0時に部屋に来て欲しいとの事 富来が離れを出たのは11時55分頃だった。富来の証言とも一致しており玄関前のカメラの映像と比べても矛盾はない
発見時、2階に上がるといつもは鍵がしまっている書斎の扉が少し開いていたという 鍵は宗平しか所持しておらず遺体発見時にはデスクの上に鍵は置かれていた
竹下「まるで遺体を見つけてほしかったみたいだなぁ」
そしてあの真相について
奥村「・・・違います」
煙山「違う?」
奥村「私が妊娠したというのは事実です・・ただその相手は・・勘太様です!」
口外しないというのが宗平との約束だったそうだが宗平は奥村に勘太の代わりに土下座し子供の面倒まで自分がみるとまで言っていたそう、結局子供は流産してしまった
勘太はほとんど犯罪的に行為を行っていた。それから同じ使用人、富来についてだが・・
宗平、景子、富来は子供の頃庭にある大きな樹の根元にタイムカプセルを埋めたらしく「掘り返した人の負けなんです」そう話していた富来の目が本当に優しかったという。
もう一人の使用人 富来
奥村の証言通り食堂でお茶していると宗平から連絡があり部屋に向かう
しかし部屋に行くと鍵が掛かっていて返事も無かった その後も15分後30分後と部屋を訪れるがやはり返事は無かったので諦めて離れの自分の部屋に戻ったという。玄関のカメラの記録と一致
出生について
富来「人には定められた役割というものがあります、それが旦那様は田村家の当主であり私は執事というだけのこと。お二人とは小さい頃から一緒で私にとってはかけがえのない友人でもあります、お二人もきっとそう思ってくれてると・・」
富来が今一番心配なのはやはり宗助 これからも宗助を支えていくとの思いでいる
事情聴取は以上・・するとそこに慌しく警官が駆けつける
警官「田村勘太に・・逮捕状がでました」
勘太は宗平の名義でここの資産を運用していたらしく、この家は抵当に入れられているらしい 裏では大きな詐欺グループが関っているとのこと。
しかも殺された二人は最近生命保険に入っていたらしく、その受取人が勘太
煙山「もう決まりだな」
しかし横では何か真相を捉えた四条が踊り始めそのまま
煙山「出たー!新・四条大橋―!」
四条は勘太に逮捕状が出たのにも関らず事件の真相が分かったと・・竹下に何やら耳打ちをして何かをお願いしている。煙山にはこれから食堂に事件関係者を集めるように指示。 そして事件の・・すべての真相が紐解かれていく。
・母屋(食堂)
四条を除く一同が集まっている 竹下も居ない
そこに四条がびしょ濡れで駆けつける。竹下と捜し物をしていたそうだがそこは竹下に任せ一人食堂に駆けつけた。宗助は「風邪引いちゃうよ」と父のお古の服を富来に持ってこさせるとそのデザインに四条はキャラが変わるぐらい喜び、早速そのスーツに着替える サイズもぴったりで大変満足そう。
そして宗助が受け止めるには過酷すぎる真実が四条の口から告げられていく
この事件が例の資産家連続殺人事件と関連性が無いことを聞き一同は驚愕する
警察の現時点での見解では勘太が最重要参考人にだと聞き勘太は反論する
血の付いたノコギリ、服の事など知らないと言う、資産の事は認めたが殺してはいないと反論 保険金の事も身に覚えがないらしい
皆が困惑する中、四条「結論から言いましょう、犯人は・・この中には居ません」 一同!? 「やっぱり外部犯か?」「違います」 じゃあ犯人は?
四条「犯人の名前は・・田村宗平・・彼が妻である景子さんを殺害しその後自殺したのです」
!!?
そんなことはありえない!「首を切断されているんだぞ!」と一同反論するが四条の推理はまだ続く 宗平の首を切断した共犯者が・・この中に居るという。「宗平さんの首を切断したのは
なたですね・・富来哲郎さん」宗助は「えっ?」 この推理に富来は推測でかかないと反論するが・・そこに竹下が「四条さん!ありましたよ!」手に何かを持ち駆けつける。それは一枚のノートだった。四条「証拠が届いたようですね」 富来「それは・・」
そこには宗平から富来に計画を知らせ指示する内容・・、富来は最初から計画
に参加していたわけではなく事後にこのノートですべてを知ることになる。
そして富来には指示を断れないある理由があった・・宗助だった。
もし富来が計画を実行しなければ宗助は二人を亡くしてしまった上に保険金も
得られなくなってしまう、2人の思いと宗助の今後を考えれば富来の答えは一つ
しか無かった、そしてノートを処分しろと指示もあったのにも関らずそのノー
トを処分しなかったのは・・「四条さんのおっしゃる通りです、私は旦那様の首
を切りました、たとえそれが旦那様の指示だろうとどんなに辛いものだった
か・・私はこの哀しみを一生忘れる事はないでしょう、だから私には救いが必要
だったんです・・旦那様の指示という逃げ道が・・使用人として旦那様から信
用されていたという形が・・」富来が午前0時に部屋に訪れると宗平は首を
吊ってすでに息をひきとっていて、その傍らにはこのノートと血の付いたノコ
ギリと服が置いてあった。富来がノートを開く 一同の前には現実か幻か・・
ノートを書く宗平の姿が・・
そこには弟、勘太が裏で行っていた事でもう身動きが取れなくなってこの
計画を実行した事、その悲痛の心の叫び 宗助の今後を心配し何とか何か残し
てあげたいと保険金が宗助にスライドする様に勘太を受け取り人にしていたこ
と」愛するものを手にかけてまで宗助を守ろうとした宗平の思いが伝わってき
た。「最後にこのノートは処分してほしい、本当に最後まで無理を言ってすまな
かった。・・子供の頃から私のわがままを聞いてくれた、テツ兄ちゃん。これ
が最後のお願いです、息子の・・宗助の為宜しくおねがいします」
富来は宗助に必死に叫んだ、この家もぼっちゃんも旦那様達の願いも何も守れ
なかったことを。
宗助「そんなのどうだっていい・・家より・・お金より・・僕は父さんと母さんに生きていてほしかった!・・そんな簡単な事も分かんないのかよ!何で大人は何でも勝手に決めちゃうんだよ!・・くそ・・くそう」
宗助は膝から崩れ落ちる 富来「・・・ぼっちゃん」
警察官に煙山は勘太、富来を連れていくように指示 富来は食堂を出る際宗助
と眼が合うと一礼し食堂を出た。奥村は宗助に先日撮影した家族写真を渡す
宗助は受け取るとその写真を破こうとする、が四条に阻まれ写真を奪われる
宗助の哀しみが少し癒えるまで写真を預かるともし宗助が写真を飾りたいと思
うようになるその日まで・・「・・別にもうどうでもいいです・・何にもなくな
っちゃったから・・先生僕これからどうしたら?」
実は四条はこれから探偵事務所を開くという、助手が必要だからもし良かった
ら助手として来るかと宗助に伝える。そして6年後~
・四条探偵事務所(冒頭)
富来は一昨年無事出所し今は奥村と二人で生活しているらしい
そして四条は宗助にあるノートを渡す、それは宗平が富来に書き残したノート
だった。富来が「もう必要ないから」と、宗助に・・ノートの最後のページには宗平から宗助にあるメッセージが書き残されていた・・「強く・・生きろ」
事件の日(6年前)に宗平が宗助と二人で話しがしたいと部屋に訪れたあの日の事を宗助はずっと考えていたという。あの時父は自分に何を伝えたかったのか・・ 宗助はそのノートを開いたまま強く抱きしめた「富来も・・あの時の哀しみが少し癒えたんですかね・・」 四条「どうだろう・・今度会いに行こうか」
涙を拭いノートを閉じる、表情は変わりこれからの希望に満ちている様
宗助「先生お願いがあるんです!」
四条「ん?何かな?」
宗助「この写真・・飾りたいんです」
終わり
本読み~千秋楽まで本当にこのお芝居を描く為に奮闘した芸人さん、本当にお疲れ様でした!セリフの多い芸人さんもペンでチェックした台本を片手に奮闘していました。
演出家さん、スタッフを含めた全員で試行錯誤したこのお芝居は完成度が高く、観ている人の心に染みるお芝居になったのではないかと思います。ただのミステリーではなく家族愛という繊細なテーマを描くにはかなり細かい話し合いが必要なのだとこのお芝居を通じて思いました。
おそらく続編、♯3も公演されるのではないかと思います。
次回も皆さんが期待しているおもしろいブログを描けるよう頑張ります。
是非ご期待下さい!
作家 石井
