ミャンマー旅行記

18日目 ピンウールィン(メイミョ)へ移動後市内観光

 8時30分にマンダレーを出発,、晴れているが寒い。30分ほど走ると料金徴収所があり、ここを過ぎるとロウンジー村に入る。セメント工場があり山肌が削られている。この村に刑務所があり岩を掘る仕事をさせられているという。このあと山の中に入り緩い坂道を上っていく。


満員のトラックバス

 さらに50分ほど走ると道端に花屋が並んでいた。ピンウールィンはミャンマー有数の花の産地で生産された花は1000kmも離れたヤンゴンまで運ばれている。


花屋

 10時15分ピンウーリン市内に到着した。ピンウールィンはイギリス植民地時代の避暑地でイギリス人はここに別荘を建てて夏の暑い時期を過した。当時の建物が残っている。ピンウーリンの旧名メイミョはメイというイギリスの将軍にちなんで名づけられた。植民地時代には日本人が2000人住んでいたが今は1人もいない。

 
旧イギリス人別荘

 10時25分カンダワジーロッジに到着した。植物園の傍にあるリゾートホテル風の小さなホテルである。

 
カンダワジーロッジ        客室棟

 荷物を部屋に置いてホテルを出発、まずピーチェパティ・パゴダを訪れる。このパゴダは2年前にできた新しいパゴダで、ピーチェパティとは国を愛する仏像という意味をもつ。マンダレーで造った4つの仏像を中国に運ぶ途中車が倒れ、仏像を持ち上げようとしたが持ち上がらず、仏像が外国へ行きたくないと言っている夢を運転手が見てここに祀られることになったという。

 
ピーチェパティ・パゴダ(拡大)        仏像(拡大)

 次にペイチンミャァウン洞窟を訪れる。入り口付近は石灰岩が棚田のようになっている。水が青みを帯びているので岩の汚れをとれば中国の黄龍のように美しい池になるかもしれない。


石灰岩の池

 内部は長さ600mの鍾乳洞で洞窟内には多数の仏像や仏塔が並んでいる。洞窟内に小さな川が流れていて小魚が泳いでいる。

 
仏像               仏塔

 洞窟の近くに滝がある。


滝(拡大)

 この後市内に戻り昼食をとった後、ポエタ滝に向かう。ポエタ滝は落差があまりなく迫力に欠けるが滝の周囲を巡ることができいろいろの角度から眺めることができる。

 
ポエタ滝

 このあと中国寺に行く。寺というより観光施設といった雰囲気だ。

 
本堂            本尊
 
7重の塔         塔からの眺め

 このあと植物園に向かう。途中キャンディグレインを外から見る。1904年に建てられたレンガ造りの建物で今はホテルいなっている。


キャンディグレイン(拡大)

 ついで教会を訪れる。1913年に建てられた建物でこれもレンガ造りである。

 
教会          礼拝堂

 植物園はイギリス植民地時代に捕虜を使って造られたもので97ヘクタールの広さがあり、そのうち20ヘクタールは森林である。ちょうど桜が咲いていたが日本の桜と違い20mもの高さのある大木である。

 
植物園(拡大)        桜

 中央に大きな池がありブラックスワンやオシドリが泳いでいる。

 
ブラックスワン          オシドリ

 池の周りには頭の赤い鶴や孔雀の仲間も見られる。

 
鶴(拡大)          孔雀の仲間(拡大)

 牛とカモシカのあいのこのような珍獣ターキンが4頭も飼われていた。北部の高山カカポラジ山で捕らえて連れてきたという。避暑地とはいえ夏は相当暑くなる。高地に住むターキンが耐えられるか心配である。


ターキン(拡大)

 植物園のはずれに観覧塔がある。公園内には池の周囲を細いアスファルト道が取り巻いて電気自動車が走っているが、そこになんと2車線の立派なコンクリート道が観覧塔までつながっている。観覧塔は周囲を木の板で飾った10階建ての建物で最新型の高速エレベーターがついている。観覧塔の周りには幅2.5mもある螺旋階段がついている。1日に何人も訪れないこの観覧塔に大都市の公園にもない豪華な塔や立派な道路があるのはなんともアンバランスである。この植物園には日本から援助金が出ているというが、もしかしたら日本の援助金が使われているのかもしれない。

  
道路             観覧塔             観覧塔からの眺め

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