動画の編集はこれ一本でもOK!「AviUtl」。
AviUtl
● AviUtl
高機能かつ使いやすい動画編集ソフト。
不要な場面のカット、動画のリサイズ、クロッピング、黒ベタ追加、動画連結、音声入れ替え、音ズレ補正,
コーデック
による映像音声圧縮、インターレース解除 といった基本機能に加え、画質補正、色調補正、
テキスト / 画像 / 動画 / トランジション効果 の合成... 等々の機能を備えています。
拡張性が非常に高く、機能や対応フォーマットをどんどん追加していくことができます。
「AviUtl」 は、高機能な動画編集ソフトです。
インターフェースはすっきりとしていてシンプルな感じですが、動画の基本編集はこれ 1 本でも良いくらい
機能が充実しています。
また、プラグインが豊富にあり、拡張性が非常に高いところも大きな特徴。
この 「AviUtl」 で実行できる編集機能には、以下のようなものがあります。
- 不要な場面のカット
- 動画の連結
- 動画の音声入れ替え
- ノイズ除去
- シャープ
- ぼかし
- クリッピング※1 / リサイズ
※1
画面の上 / 下 / 左 / 右 端から、フレームを指定したピクセルサイズだけ削り取る機能。
- 縁塗りつぶし※2
※2
画面の上 / 下 / 左 / 右 端から、フレームを指定したピクセルサイズだけ塗りつぶす機能。
- 色調補正※3
※3 明るさ / コントラスト / ガンマ / 輝度 / 色の濃さ / 色合い を調整することができる。
- 拡張色調補正※4
※4 YCbCr / RGB 値を調整することができる。
- 音声の位置調整 (音ズレがある場合などに)
- 音量の調整
- 画像サイズ (解像度) の変更
- フレームレートの変更
- インターレース解除
- コーデック
による映像 / 音声圧縮
外部プラグインを導入することにより、機能はさらに拡張していくことができます。
(動画内にテキスト / 画像 / 動画 等を合成するには、公式ページにある 「拡張編集Plugin」 が必要)
基本的な使い方は以下の通り。
(不要な項目は飛ばしてOK)
基本
- おそらく、
は必須になると思うので、あらかじめ導入しておきます。
パソコンにコーデック等をインストールしていない場合は、
「ffdshow」
や
「CCCP」
を
インストールしておくとよいでしょう。
加えて、
もあると便利※5。
※5
「MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In」 は、「m2v.vfp」 を 「m2v.aui」 にリネームしておく。
「neroAacEnc.exe」 は、「win32」 フォルダ内に入っている。
全て入手したら、「ds_input.aui」 「exedit.anm」 「exedit.auf」 「exedit.aui」 「exedit.auo」
「exedit.ini」 「exedit.obj」 「lua51.dll」 「m2v.aui」 「x264guiEx.auo」 「x264guiEx.ini」
「x264guiExDefault.ini」 を、「aviutl.exe」 のあるフォルダ内へコピーする。
続いて 「aviutl.exe」 を実行し、メニューバー上の 「設定」 → 「圧縮の設定」 から
「プラグイン出力の設定」 を開き、
「拡張 x264 出力(GUI) Ex」 を選択して 「設定」 をクリック →
「x264.exeの指定」 「neroAacEnc.exeの指定」 「mp4box.exeの指定」 「tc2mp4Mod.exeの指定」
「mkvmerge.exe の指定」 欄にある
ボタンを押し、それぞれのファイルを指定する。
( 「mkvmerge.exe」 は、右下の 「.mkv」 タブを開いて指定する)
各 EXE ファイルの場所が変わったら、再度場所を設定し直しておいて下さい。
- 「aviutl.exe」 を実行します。
- メニューバー上の 「ファイル」 → 「開く」 から、編集したいファイルを読み込みます※6。
( FLV 等を読み込む場合は、「ファイルの種類」 を 「AllFile (*.*)」 にしておく)
※6
ある程度解像度の大きい動画ファイルは、初期設定のままだと読み込めない。
もし、大きすぎて読み込めない動画があった場合、「ファイル」 → 「環境設定」 →
「システムの設定」 を開き、「最大画像サイズ」 欄で入力動画の最大解像度を変更しておく。
(幅 1920 x 高さ 1080 もあればOK)
同じように、あまりにも再生時間が長い動画は、初期設定のままでは読み込めない。
これも、同 「システムの設定」 画面の 「最大フレーム数」 欄で、読み込める最大フレーム数を
変更しておく。
(大体 1 秒 = 30 フレーム。最大フレーム数の上限は、「8388607」 )
変更を行ったら、「AviUtl」 を再起動させる。
動画にフィルタをかける 編
- メニューバー上の 「フィルタ」 から、適用したいフィルタにチェックを入れておきます。
- メニューバー上の 「設定」 から、先程チェックを入れたフィルタの設定を行います。
設定は、各項目のスライダーをマウスでドラッグしたり、あらかじめ用意された項目にチェックを
入れたりするだけ※7。
※7
各フィルタウインドウの右上にあるチェックボックスを、ON にしておくのを忘れずに。
フィルタを調整すると、それに合わせて読み込んでいる動画 (画像) も変化します。
ちなみに、フィルタの設定は 「プロファイル」 として保存しておくこともできます※8。
※8
フィルタを設定した後、メニューバー上の 「プロファイル」 を選択 → 「プロファイルの編集」 →
「新しいプロファイルを作る」を選択 → 任意のプロファイル名を入力し、「Enter」 キーを押せばOK.
作成したプロファイルは、以降 「プロファイル」 メニューから呼び出せるようになる。
動画をカットする 編
- 動画をカット (切り捨て) 編集したい場合は、下記のような手順で処理を行います。
- 画面下部にあるシークバーを使い、カットしたい場面の先頭位置を探します。
- 先頭位置を決めたら、右下にある
ボタンをクリック。
- 同様に、カットしたい場面の終点位置を探します。
- 終点位置を決めたら、右下の
ボタンをクリック。
- あとは、メニューバー上の 「編集」 から 「選択範囲のフレーム削除」 を選択すればOK。
(選択した部分だけを残したい場合は、「選択範囲のフレーム切り出し」 を選択)
動画に、テキスト / 画像 / 動画 / 切替効果 等を合成 (拡張編集Plugin )
- メニューバー上の 「設定」 から 「拡張編集の設定」 を選択します。
- 「拡張編集」 ウインドウが立ち上がります。
「拡張編集」 ウインドウは、横軸が時間、縦軸が合成オブジェクトの 「Layer」 になっています。
「Layer」 はペイントソフトで言うところのレイヤーと同じ概念ですが、その辺のことは気にせずに
とりあえず操作を行います。
- まず、なんらかのものを合成させたい地点まで、縦長の赤いバーをドラッグします※9。
※9
横軸 (再生時間) の拡大率は、
をドラッグすることで調整できる。
- 合成を行いたい地点にきたら、「Layer 1」 上で右クリック → 「メディアオブジェクトの追加」 および
「フィルタオブジェクトの追加」 から合成させたいモノを選択します。
ここでは、例として 「テキスト」 を選択したと仮定します。
- すると、合成するオブジェクトに関する設定画面が表示されます。
ここで、適宜合成オブジェクトの設定を行います。
「テキスト」 の例で言えば、下のような感じです。
- 画面下部のテキスト入力フォームに、合成させたいテキストを入力。
- すぐ上にある 「MS UI Gothic」 等のプルダウンメニューをクリックし、テキストのフォントを
指定します。
- その周辺にあるボタンやプルダウンメニューを使い、テキストの影 / 位置揃え / 太字 / 斜体 等の設定を行います。
- 上のパラメータ設定欄で、テキストのサイズ / 透明度 等を調整しておきます。
任意のパラメータボタンをクリック → 移動方法を選択することで、該当のパラメータが段々と
変化していくような効果を再現できたりもします※10。
※10
パラメータの数値を、左側で設定した値から右側で設定した値へと変化させることが
できる。
オブジェクトを、移動させたり回転させたりしたい時に便利。
- 「AviUtl」 上でプレビューされている動画に、入力したテキストが合成されています。
これをドラッグし、適切な場所に配置しておきます。
- 合成するオブジェクトには、フィルタをかけることもできたりします※11。
※11
合成するテキストや画像に対し、フェード / モザイク / 閃光 等のフィルタをかけることができる
今回合成するオブジェクトにフィルタをかけたい場合は、次のような操作を行います。
- オブジェクト編集画面上の右上にある
ボタンをクリック。
- フィルタリストが表示されるので、利用したいフィルタを選択。
- 編集画面下部に、フィルタ設定パネルが表示されます※12。
※12
このパネルは、左端にある ▼ をクリックすることで閉じることができる。
フィルタ名の前にあるライン上で右クリックすることにより、フィルタを削除することも可能。
そのままでもOK ですが、必要であれば適宜オプションを設定しておきます。
- 複数のフィルタをかけたい場合は、同様にして設定を行います。
- オブジェクトの設定が終わったら、オブジェクト編集画面は閉じてしまってOK です。
- 続いて、「拡張編集」 ウインドウの 「Layer 1」 上に追加されたオブジェクトの端をドラッグし、
オブジェクトの表示時間を調整しておきます。
オブジェクト上で右クリック → 「削除」 を選択することで、オブジェクトを削除することも可能です。
(オブジェクトをダブルクリックすることで、該当オブジェクトの設定画面を呼び出すことができる)
- ここまでが、 “ 一つのモノ ” を合成させる手順です。
他にも合成させたいものがある場合は、同じようにして合成処理を行っていきます。
既に何らかのオブジェクトが合成されている時間に、他のオブジェクトを合成させたい場合は、
「Layer 2」 を使います。
(同様にして、「Layer 3」 「Layer 4」... も使える)
音ズレ補正 編
- メニューバー上の 「フィルタ」 から、「音声の位置調整」 にチェックを入れます。
- メニューバー上の 「設定」 から、「音声の位置調整」 を選択。
- 「音声の位置調整」 というウインドウが表示されます。
中央のスライダーをドラッグし、補正する値を指定します。
音声が遅れて聞こえてきている場合は、 -1000ms のように負の値を指定し、音声が早く聞こえて
きている場合は、 1000ms のように正の値を指定します。
動画の保存 編
- メニューバー上の 「表示」 → 「再生ウインドウの表示」 を選択し、簡易プレイヤーを呼び出します。
- (簡易プレイヤー上の) 「表示」 をクリック → 「ビデオフィルタを無効にする」 のチェックを外し、
フィルタ適用後の動画をプレビューしてみます。
- 納得いく仕上がりになっていたら、編集した動画を 「ファイル」 → 「AVI 出力」 から保存します。
(出力プラグインを導入している場合は、「プラグイン出力」 から)
尚、保存の際は、ファイルをコーデックで圧縮することも可能です。
ファイルをコーデックで圧縮する場合、保存画面の下部にある 「ビデオ圧縮」 ボタンをクリック →
「圧縮プログラム」 欄のプルダウンメニューをクリックし、圧縮の際に使用するビデオコーデックを
選択します。
同様に 「オーディオ圧縮」 も設定し、任意の名前を付けて 「保存」 をクリックすればOK。
映像や音声を圧縮したくない場合は、「再圧縮なし」 にチェックを入れればOK です。
(ただし、「再圧縮なし」 で保存した場合でも、保存した動画はAVI になる)
- 編集が終わらなかった場合、現在の作業状態を “ プロジェクト ” として保存しておきます。
(作業状態を “ プロジェクト ” として保存しておくと、次回編集の続きを行うことができる)
“ プロジェクト ” の保存を行う場合は、「ファイル」 → 「編集プロジェクトの保存」 を選択し、
プロジェクトファイルの保存を行えばOK。
(次回、「ファイル」 → 「編集プロジェクトを開く」 から保存したプロジェクトを開く)
その他、動画の音声入れ替え※13、動画からの音声抽出※14、動画の連結※15... などの機能も
付いています。
※13
「ファイル」 → 「音声読み込み」 から音声ファイルを指定する。
※14 「ファイル」 → 「WAV出力」 から。
※15
ただし、(おそらく) 動画のプロパティ (使用コーデックや画像サイズ、フレームレート等) が
一致していないと、正常に連結することはできない。
 AviUtl 解説サイト
■ AviUtl実験室
 AviUtl 追加プラグイン
■ まるも製作所
■ AviUtlのプラグインType-I(系統別)
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