13日目 興安県へ移動後霊仏洞、霊渠、水街観光

 下痢止めの薬が効いて腹の調子がよくなった。ご飯を食べたかったが朝はご飯を作る店がないので2.5元のビーフンで済ます。


ビーフン

 ガイドを待っていると工事中で猫児山の道路を通れないと言ってきたので興安県へ行くことにして9時30分発のバスに乗る。

 
車窓の風景

 バス代が14元だったのであまり時間がかからないだろうと思っていたら2時間もかかってしまい11時30分にようやく興安県のバス駅に到着した。


興安県のバス駅

 客引きのおばさんが近づいてきたのでホテルに連れて行ってもらう。


ホテル街

 着いたホテルは国玉賓館という個人経営のホテルで料金表には150元と書いてあるが客引きのおばさんは100元にしておくという。あまり設備の良くないホテルなので直接行けば70元になっただろう。30元が客引きの儲けだ。

 
国玉賓館             客室

 近くの食堂で土鍋ご飯を食べる。副食は棚に並んだ食材から選ぶようになっている。豚肉の燻製を指さすと苦瓜と一緒に炒めてくれて代金はご飯を含めて6元だった。

 
土鍋ごはん       豚肉の燻製と苦瓜の炒め物

 ホテルに戻って30分ほど休んでから霊梁へ行こうとバス駅へ行くと3輪バイクタクシーのおばさんが近寄ってきて案内するというので乗ることにした。霊仏洞という鍾乳洞があるというので先にこちらを訪れる。


霊仏洞入場口

 霊仏洞は鍾乳洞の規模としては中程度だが鍾乳石がよく発達している。

 
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 続いてボートに乗って水洞を見物する。


舟着場

 舟に乗って少し移動すると蝋燭を立てた仏壇があり近くの岩に仏と刻まれていた。奥を見ると人が座っているような形の石があり上部の石が人の顔に見える。この石が霊仏洞の名の起源になった仏の石のようだ。動く舟の上でスローシャッターを切ってもぶれた写真ばかりになってしまうが、たくさん撮れば良いものがとれるかもしれないと思って5枚撮ったら見られる写真を1枚撮ることができた。


仏 (拡大)

 水面の上にたくさんの鍾乳石が見られる。中にはかがんで体を舟底につけないとぶつかってしまいそうような石もある。

 
水路上の鍾乳石 (拡大)           (拡大)

 水洞は鍾乳石の発達が悪いのが一般的であるが、この水洞はよく発達しているうえ水路が曲がりくねっていて変化が大きい。私はこれまで多くの水洞を訪れたが、この水洞は最高の水洞と言ってよいだろう。


鍾乳石 (拡大)

 40分ほどで出口に到着、待っていてくれた3輪バイクタクシーのおばさんに今度は霊渠公園に連れて行ってもらう。車代を聞くと20元で良いというので驚いた。2か所も案内してもらったうえ40分も待ってもらって20元では申し訳ないと思い10元のチップを渡しておいた。


霊渠公園入り口

  霊渠はBC3世紀に秦の始皇帝によって造られた世界最初の運河で、37km離れた灕江と湘江を結んでいる。公園の中には霊渠が流れていて公園の入口の近くには湘江の水を霊渠に分ける霊渠源がある。霊渠源は高さ約2mの低いダムで縁の部分が浅いので観光客は裸足になって渡っている。

 
霊渠源を渡る観光客

 霊渠に沿った遊歩道を歩く。川岸は緑いっぱいで暑い日差しを和らげてくれる。


霊渠

 5分ほど歩くと四賢祠という祠があった。中にはこの霊渠を造るとき功績のあった4人の肖像が祀られている。

 
四賢祠            四賢の像

 四賢祠の庭には重陽木という樹齢700年の木がある。


重陽木

 霊渠に沿って歩く。青みを帯びた透明な水が美しい。ところどころに明の時代に造られた石の橋が架かっている。

 
遊歩道         粟家橋

 遊歩道を30分ほど歩くと馬嘶橋に出てこの脇が霊渠公園の出口になっているが霊渠はまだまだ続いている。

  
馬嘶橋              霊渠公園の裏門

 馬嘶橋のそばでは子供たちが水泳を楽しんでいる。


泳ぐ子供

 霊渠に沿って歩いて行くと水街という商店街に出た。建物は新しいが入口に明の時代風の扉をつけて古都の雰囲気を作っている。


水街の通り

 水街では霊渠の水で野菜を洗ったり洗濯をしている姿をあちこちで見ることができる。

 
野菜を洗う人         洗濯する女性

 さらに歩いて行くと水街の入り口の門に出たのでここから三輪バイクタクシーに乗ってホテルに戻る。料金は3元だった。三輪バイクタクシーは便利で安いので旅先で大変役に立つ。


水街入口の門

 デジカメのデータをパソコンに移して整理した後夕食に出かける。昨日食べた土鍋ごはんの店の前を通るとおばさんに声をかけられたのでまたに入る。今度は豚肉の炒め物にしたが代金は同じ6元だった。ホテルに戻り疲れたので明日からの日程を考えた後すぐ休む。


豚肉の料理

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