15日目 従江へ移動、小黄村訪問

 疲れがとれず身体全体がだるい。元気をつけようと夕べと同じ店で肉マンと蒸シュウマイを食べる。代金は合わせて5元だった。


肉マンと蒸しシュウマイ

 8時に出発。バスは中型でかなりの時代ものだ。龍勝と三江の間の道は半年前に通った時工事中だったが、まだほとんど進行していない。


中型バス

 車窓の景色は素晴らしいがあいにく霞がかかっていっる。

 

 
車窓の景色

 やがて融江の川岸に出る。対岸にはトン族の村が点在している。


融江とトン族の村(拡大)

 2時間半ほどかかってようやく三江に到着した。

 
三江のバス駅        バス駅前の通り

 バスの切符を買おうとしたら何か言われたがわからないので紙に書いてもらうと10分ほど歩いたところにある別のバス駅から乗れというようなことが書いてあった。場所がわからないので2元払って3輪バイクタクシーに連れて行ってもらう。途中に林渓河が流れていて川岸の高台には大きな鼓楼が建っている。かってこの鼓楼は世界一の鼓楼としてギネスに認定されていたがあと後から建てられた鼓楼に世界一の座を奪われ、後から建てた鼓楼もさらに後から建てられた鼓楼に世界一の座を奪われてしまった。

 
もう1つのバス駅         林渓河と鼓楼

 まだ11時前だが途中で腹が減るといけないので近くの食堂に入って炒粉を食べる。代金は5元だったが2人分くらいの量があり油でぎらぎらしていたので半分残しておいた。


炒粉

 11時16分に出発、未舗装の凸凹道を走る。中型のオンボロバスで座席はもちろんドアー、窓、天井、荷物棚すべてが揺れてすごい音を出している。空調がなく窓を開けて走るので車内は埃で真っ白になる。切符を発車ギリギリに買ったので最後部の席になってしまい何度も座席から飛び上がってしまった。

 途中で前の席の客が降りたので移動し窓を開けて写真を撮る。今日はひどく蒸し暑く風がちっとも涼しくない。


車窓の風景

 2時間半ほどかかってようやく富禄鎮に到着した。ここで客の半分以上が降りて楽になる。しかし従江はまだまだ先だ。、


富禄鎮

 このあとも融江に沿って凸凹道を走る。途中貴州省に入り道がよくなってほっとしたが、また広西壮族自治区に入って凸凹道になる。

 
融江

 4時間かかって15時13分ようやく従江に到着した。


従江のバス駅

 以前なんどか泊まったことのある月亮山賓館に行くと初め70元と言っていたのにパスポートを見せると100元に変ってしまった。

 
月亮山賓館          客室

 水シャワーを浴びお茶をがぶがぶ飲んで乾いた喉を潤してからタクシーに乗って小黄村に向かう。小黄村は歌の郷として従江が宣伝に力を入れているトン族の村である。街を出るとき民族衣装を着たミャオ族の女性が歩いていたので写真を撮らせてもらう。男が清の時代風の髪形をすることで知られている芭沙村の女性たちだ。


芭沙ミャオの女性(拡大)

 このあと美しい棚田の続く道を走る。


棚田 (拡大)

 40分ほど走ると鼓楼の建っている村があった。芭扒村というトン族の村でこの村も見てみたいが時間がないので今回は素通りする。

 
芭扒村(拡大)               芭扒村の棚田 (拡大)

 さらに15分ほど走ると小黄村に到着した。観光地として売り出そうというので村の入り口には新しい門が造られ、その脇には風雨橋が架けられている。

 
観光用の門         風雨橋

 さらに進むとまた門があった。この門が本当の村の門で、門の周囲には伝統的なトン族の家が見られる。

 
村の門         トン族の家

 門の近くの水路では水牛が水につかって暑さをしのいでいた。


水牛

 村の中央に広場があり鼓楼が建っていた。観光客のグループが来たときはこの広場でトン族の歌の表演が行われるのである。鼓楼はほかの場所にも建っている。鼓楼は1つの村に1つだけ建てたので昔は2つの村だったのだろう。

 
広場の鼓楼(拡大)         鼓楼(拡大)

 広場の脇の家には藍で染めた布が干してあった。近くの家では布を織るとき使う横糸を糸巻きに巻いていた。トントンというリズミカルな音が聞こえるので歩いて行くと染め上がった布を木槌でたたいていた。この村では民族衣装を自給自足しているのだ。

  
藍染めの布          横糸作り          布叩き

 この村では民族衣装で着ている女性が多い。年配の女性はすべて着ている。トン族の村としては肇興が有名だが、この村のほうが伝統が保存されている。

  

  
民族衣装を着た女性

 村の娘さんに盛装してもらって写真を撮る。少数民族の村では出稼ぎに行ってしまって若い人がいないことが多いがこの村では若い人が残っていて心強い。

  
盛装 (拡大)

 17時40分に小黄村を出発、途中芭扒村に差しかかると人だかりがしていた。


芭扒村の民家(拡大)

 車を降りて近付くとこれから闘牛が行われるところで1頭の雄牛が相手を待って歩き回っていた。

 
闘牛を見に集まった村人         闘牛の牛

 1時間ほどしてホテルに戻り水シャワーを浴びた後夕食に出かける。店の中は暑いので皆テーブルを歩道に出だして食べている。


歩道上の食事

 夕食はご飯ものにし肉野菜炒めを作ってもらった。代金はご飯とスープを合わせて8元だった。

 
肉野菜炒め        スープ

16日目へ       日程表へ