写真ニュース - 12月4日(木)17時0分 
外交官殺害・奥参事官らが乗っていた車
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031204-01562272-jijp-dom.view-001

外務省が公表した、奥克彦参事官と井ノ上正盛三等書記官が乗っていた軽防弾四輪駆動車の写真3枚。現場に近いティクリット駐屯米軍の撮影で、左側面に弾痕が集中している。政府は同車の引き渡しを要請中(時事通信社)
写真ニュース - 12月4日(木)14時35分 
銃撃痕集中する車体左側
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031204-01562070-jijp-dom.view-001

外務省が公表した奥克彦参事官らの自動車の写真3枚の内、銃撃痕が集中している車体左側の写真(時事通信社)
社会ニュース - 11月30日(日)20時59分 
<日本外交官殺害>イラクで参事官と書記官殺される 運転手も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031201-00000053-mai-soci
 イラク北部のティクリート付近で、29日午前(日本時間同日夕)、在イラク日本大使館所有の四輪駆動車が銃撃を受け、在英日本大使館の奥克彦(おくかつひこ)参事官(45)=イラク出張中=と在イラク日本大使館の井ノ上正盛(いのうえまさもり)3等書記官(30)、イラク人のジョルジース・ズラ運転手(54)が死亡した。政府内では反米勢力によるテロとの見方が浮上しており、福田康夫官房長官は「テロの可能性が強い」と語った。イラク戦争後、同国内で日本人が殺されたのは初めてで、自衛隊派遣を計画する政府は衝撃を受けている。【ティクリート(イラク北部)竹之内満、政治部・川上克己】
 外務省によると、現場はティクリートから南方に10〜15キロの地点。奥参事官らは29日午前、米軍の民生部門が29、30の両日、ティクリートで開くイラク復興支援に関する会議に出席するため、バグダッドを出発した。
 事件を処理したティグリス警察署の話では、事件が発生したのは29日午前11時(日本時間同日午後5時)ごろ。午後0時半ごろ、署に通報が入り、署員が現場に駆け付け、3人を病院に搬送した。奥参事官は後部座席、井ノ上書記官は助手席に乗っていた。井ノ上書記官と運転手はほぼ即死状態で、奥参事官が午後3時ごろ息を引き取ったという。ただ外務省は「奥参事官と井ノ上書記官は車中で射殺体で発見された」などと説明しており、事実関係で食い違っている。
 同署によると、右車線を走っていた大使館の車に、左側から犯人の乗った車が追走。その後並走しながら、自動小銃を約25発発砲したとみられる。大使館の車は道路脇の畑に転落して停止した。犯人の車はそのまま逃走したらしい。
 目撃情報の話では、犯人の車はセダン車か四輪駆動車だったという。
 収容先の病院によると、井ノ上書記官は銃弾が左胸を貫通、奥参事官は頭のほか左腹部、左肩を撃たれ、運転手は左脇腹などを撃たれていた。
 イラク駐留米軍の報道官は30日、今回の襲撃に関し「日本人外交官2人は売店に立ち寄り、食料と飲料水を買い求めた際に銃撃を受けた」と語った。しかし、外務省幹部は「そうした情報は入手しているが、確認できる状況にない」と述べるにとどまっている。
 運転手を含む3人の乗っていた車両は、車体の底部を除いて防弾装備を施した「軽防弾車」。ナンバーなど「日本の車両と特定できるようなものは取り外してあった」(外務省幹部)が、警備車両は付けておらず、警備官も同行していなかった。使用された武器は小銃などの小火器の可能性が強く、車体左側には多数の弾痕があるという。
 外務省によると、日本政府には日本時間の30日午前0時40分ごろ、米英占領当局(CPA)から事件に関する第1報が入った。搬送先の病院にはパスポートなどがなかったが、その後、地元部族長のもとで発見され、身元確認を行った。2人の遺体はバグダッドに搬送され、隣国のクウェート経由で日本に運ばれる予定。(毎日新聞)
社会ニュース - 11月30日(日)7時15分 
<イラク>日本大使館員2人殺害 車で移動中に襲撃され
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031130-00001002-mai-soci
 イラク北部のティクリート付近で、29日午後5時(日本時間同日午後11時)ごろ、日本大使館所有の4輪駆動車で走行中の在イギリス日本大使館の奥克彦(おく・かつひこ)参事官(45)=イラク出張中=と在イラク日本大使館の井ノ上正盛(いのうえ・まさもり)・3等書記官が襲撃を受けて死亡した。イラク戦争後、イラク国内で日本人が殺害されたのは初めて。政府はイラクへの自衛隊派遣を控え、事態を深刻に受け止めている。
 小泉純一郎首相は30日午前、東京・東五反田の首相公邸で、岡本行夫首相補佐官らと対応を協議した。首相はこの中で、「日本はイラクへの人道復興支援に責任を有する国だ。どのようなテロにも屈しない」と強調。全容解明とイラクの日本人の安全確保に全力を尽くすよう指示した。
 外務省によると、奥、井ノ上両氏が殺害されたのは、ティクリートから南方に10キロ〜15キロの地点。ティクリートで開催予定のイラク復興支援に関する会議に出席するため、バグダッドから向かう途中だった。事件に気付いた現地の人たちが3人をティクリート市内に搬送したが、2人はすでに死亡していた。
 運転手を含む3人の乗っていた車両は日本大使館所有で、車体の底部を除いて防弾装備を施した「軽防弾車」。ナンバーなど「日本の車両と特定できるようなものは取り外してあった」(外務省幹部)が、警備車両は付けていなかった。
 外務省は米英占領当局(CPA)と連絡を取りながら襲撃の状況や背景などの調査を急いでいるが、使用された武器は対戦車砲などで狙われたものではなく、小銃などの小火器の可能性が強いという。
 福田康夫官房長官は30日午後、外務省で川口順子外相から状況報告を受けた。福田長官はその後、記者団に、「状況から判断して、テロというような可能性が強い」と語った。
 外務省によると、日本政府には日本時間の30日午前0時40分ごろ、CPAから事件に関する第1報が入ったという。川口外相は同午前2時、外務省に緊急対策本部を設置し、小泉首相、福田長官に状況を報告した。同日午後、田中和徳外務政務官らを成田空港から現地に向けて派遣した。
 殺害された奥氏は早大政経学部卒で、大学時代はラグビー部に所属。81年に外務省に入り、01年10月から在イギリス日本大使館で参事官を務めていたが、今年4月からバグダッドの日本大使館に出張していた。一方、井ノ上氏は熊本大法学部卒で、96年に外務省に入った。アラビア語が専門で、昨年5月から在イラク大使館勤務となった。(毎日新聞)