17日目 巍山から大理へ移動 蒼山観光

 ホテルの前の食堂で2.5元のビーフンを食べ8時30分に巍山を出発する。シーサンパンナでは蒸し暑かったがこちらは肌寒い。麦畑の間の道をシャンシャンと鈴の音を鳴らせて藁を満載した馬車が走っていく。


馬車

 畑では民族衣装を着たイ族の女性が鍬を振り上げている。


畑を耕すイ族の女性

 山の中に入ると大理市の水源のダムがあった。中国ではダムを水庫と呼ぶがこのほうがダムよりわかりやすい。


水庫

 きれいな民族衣装を着たイ族の女性がいたので写真を撮らせてもらおうとしたら家の中に隠れてしまった。代わりに男が出てきて10元出せば写真を撮ってよいというので10元渡すと今度はニコニコして撮らせてくれた。モデル代稼ぎをしているらしい。

 
イ族の民族衣装

 前方に蒼山と大理の下関の街並みが見えてきた。今年の冬は大雪が降ったのでまだ蒼山の頂上付近にはまだ雪が残っている。10時15分下関に到着した。下関は風が強いことで有名なので町の入り口に風車と帆船のモニュメントがある。


帆船と風車のモニュメント

 さらに40分ほど走ると大理の古城に到着した。今日から三月街の祭りが始まり三月街の通りは大変な人出である。三月街はもともとは地元の人の市場だったが今は観光客むけの露店がずらっと並んでいる。


三月街の通り

 三月街を抜けたところでイ族の女性が平たい笊に豆をいれて売っていた。ここで撮れば金を使わずにすんだ。


イ族の女性

 食堂があったので昼食をとる。肉野菜炒めを注文したら野菜ばかりで肉が少ししか入っていなかった。


食堂

 食後観光馬車に乗り蒼山のリフト乗り場に向う。

 
観光馬車         リフトの駅

 リフトに15分くらい乗ると中和寺の下についた。中和寺で本堂にカメラを向けたら白族のガイドに中国語でなにやら言われたがかまわずシャッターを切る。本堂の中にある仏像が写るといけないので写真を撮るなと言っていたらしいが、本堂の中は暗くて外から撮っても写るはずはない。

 
中和寺の山門         中和寺本堂

 中和寺の前からは大理の古城や洱海、対岸の山などが一望できるが残念ながら霞がかかっていて写真には良く写らない。


中和寺前からの大理の眺め

 中和寺の左右に遊歩道が造られている。まず北側にある桃渓観音峰の下までいく。


遊歩道

 やがて遊歩道は切り立った崖を削った道になる。蒼山を登るのは大変危険と言われているがこの道を見れば納得する。このあたりからの蒼山の眺めは素晴らしい。

 
崖を削った道           蒼山の眺め

 しばらく歩くと道は谷川に出て、ここから谷川沿いに山道を登って行く。


谷川

 途中に美しい滝がいくつも見える。

 
滝              滝の水

 15分ほど登ったところにある滝から先は道が悪くなって危ないので引き返す。上り口の標識には250mと書いてあったが1kmくらいあるコースだった。ほとんどの観光客が中和時の前で大理の市街を眺めるだけで帰ってしまうがここまで来ないのは実にもったいない。


滝 

 来た道を中和寺まで引き返し今度は南側にある清碧渓まで歩くことにした。2kmほど歩くと龍眼洞と風眼洞という2つのお堂の登り口に出た。始めに龍眼洞のほうに行ったがお堂の手前が絶壁の細い道になっていてかなり怖い。疲れた私が危ないと見たのか中国人の若者が前後から手を支えてくれた。風眼洞のほうはもっと怖いというので割愛した。

 
龍眼洞手前の道         龍眼洞

 中和寺で聞いた話では中和寺から清碧渓まで7kmということだったのであと5km歩けば清碧渓に着くと思っていたらまだ9kmあると言われてがっくりする。しかし引き返すのは悔しいので先に進む。外語が1km10分の早足で歩くので疲れた脚にはけっこうこたえる。遊歩道は人通りが少なく途中で曇ってきて冷たい風が吹いてきて遭難しないかと不安になる。

 
遊歩道           深い谷

 2時間ほど歩いてようやく清碧渓に到着した。リフトに乗る前から水を飲んでいなかったので脱水状態になり口の中がネバネバになっている。休憩所に行ってお茶を飲んでようやく元気を取り戻す。清碧渓は観光名所だが小さな池が2つあるだけでたいした眺めではない。ここに来るならロープウエイに乗らずに途中の景色を楽しみながら下から登ってくるのが良いようだ。

 
清碧渓の2つの池

 清碧渓の近くに大渓谷があるので展望台まで登ってみたが今は水がなく眺めはイマイチであった。


大渓谷 

 清碧渓からロープウエイで下り古城の近くにある蒼洱民居という個人経営のミニホテルにチェックインする。料金が1泊190元と高いだけあってなかなか良い部屋だ。


蒼洱民居

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