稲荷の移転について



明主様御垂示 「稲荷移転の留意事項」 (昭和26年8月8日)

信者の質問
「信者の家で、家から一町くらい離れている地所に親の代から稲荷を祭ってあり、

今度学校ができるので、学校の出入口の道路に使いますのですが、

本人は稲荷を動かすのはどうかと思っておりますが」


明主様御垂示
「何、かまわない。なるだけ清い所が良い。

人間の家に離れたほうが良い。

そのとき、こういうわけで移転するからご承知ください、と。

それでなにもできないからね。爆弾で壊されたときアメリカに祟るかね。」




明主様御垂示 「稲荷の移祀と名」 (昭和23年)

信者の質問
「先祖よりの正一位稲荷が祀ってあるが、外へお祀りしてはいかがでしょうか。」


明主様御垂示
「稲荷はどこへ祭っても構わぬ。ただ手続きが要る。

御馳走を上げて不断の守護をよく礼を述べ事情を述べて移す事を断る。

それを無断ですると怒るのである。

狐は新規に祭る時は正一位をつける事になっている。」




明主様御垂示 「稲荷が二つある場合における家屋の移転」 (昭和24年5月5日発行)

信者の質問
「古屋敷に住まっておりました信徒でございますが、その土地が水田になりますので他に敷地を求めて移転することになりました。

そこには自分のお祀りした稲荷とともに前からありました稲荷もお守りしておりましたが、

このたび移転と同時に自分のは移しましたが、前からのものはいかがいたしましたらよろしゅうございましょうか。」


明主様御垂示
「前から祀ってあるのも移したほうがよろしい。

お祀りしないと怒って祟ることがあります。」




明主様御垂示 「稲荷を畑から自宅の庭に移転すべきとした事例」 (昭和28年4月1日)

稲荷の祠は木製

信者の質問
「文政当時に先祖が稲荷を祀り、その屋敷はただ今の家から半町の所で現在畑になっております。

稲荷は元の屋敷に石の祠に祀ってあり、月に一回命日のようにして供物をしております。

最近その畑をいじったりしますと手足が痺れます。いかがいたしましたらよろしいでしょうか」


明主様御垂示
「自分の家の屋敷に祀ってやるのです。

そうさせるためにいろいろと知らせるのです。

その場合石の祠ではいけません。

木でなければいけません。

外郭は石でも良いが、中のお宮は木でなければなりません。

龍神は構わないが、お稲荷さんは嫌います。」




明主様御垂示 「稲荷を自宅の庭に移転すべきとした事例」 (昭和26年11月1日)

移転後に寂れた稲荷の処置

信者の質問
「(ATというおじいさんの家では、次々と不幸があり、最近おじいさんが結核で重体となり、長女は主人が亡くなり家に帰っております。

亡くなった長男の子供が癲癇(てんかん)のようで、三歳くらいの頭脳です。

明治になって、お稲荷さんのあった所を、道路を作るために、上のほうに移しており、おじいさんは猟人をしておりました。)

ATのことでございますが、明治になって、国道を通すために、村社だったのを移したのでございます」

明主様御垂示
「今もあるんですね。」


信者の質問
「その村社は構いませんので、さびれております」

明主様御垂示
「産土の神様に祀られてたんでしょう。

それは、稲荷さんがずいぶん困ってますよ。

普通の稲荷と違って、それだけの格式を得たのが落とされると、なかなか狐は忘れませんからね。

現在、産土神社はあるんですか。」


信者の発言
「存じません」

明主様御垂示
「新しいんですか。」


信者の発言
「本式でなく、村の有志の方たちが・・・」

明主様御垂示
「無論、有志も祀りますが、いつごろかね。」


信者の発言
「分かりません」

明主様御垂示
「今度調べておきなさい。なんとかしなければ駄目ですね。

そうすると、今度は、うんと幸せになります。

お礼にね。

そこのお宮の中に祀っても良いですね。

あるいは、そこの家でも良いですよ。

そこは、光明如来様はまだですか。」


信者の発言
「まだでございます」

明主様御垂示
「お祀りしてから、そこの家にすれば喜びますからね。」


信者の発言
「現在のお堂は家の外にございますが」

明主様御垂示
「家の庭に入れなければならない。

あなたの守護神ということになりますからね。

一つの役ができますからね。

さもなければ、有志と相談して、産土神社の中の一部に祀ってもらうか、どっちかですがね。

有志といっても、今の人は信仰心がないから、面倒臭いからね。

あなたの家の庭があるでしょう。

そこに移せば良いですね。」