人間の住む物質界<アッシャー>と悪魔の住む虚無界<ゲヘナ>。本来は干渉することすらできない二つの次元だが、悪魔はあらゆる物質に憑依し、物質界に干渉していた。しかし人間の中には、そんな悪魔を祓う――祓魔師<エクソシスト>が存在していた。燐の父、藤本も優秀な祓魔師だったが、燐を狙ったサタンに憑依され、命を落としてしまう。サタンの血を引いていた燐は人類の脅威。死を要求される燐だったが、彼は父親と同じ祓魔師として戦う道を選ぶ――!
燐の育ての親・藤本と達磨が直接関係したのは、たった一度きりだった。しかし藤本はその一度で、病によって寺に寝込んでいた多くの人を救った。“明陀宗の掟”に縛られ、祈るだけで何もできなかった達磨は、藤本に触れたことで、祈るのではなく、戦う決心をつけたのだった――…。
江戸時代に現れた上級悪魔「不浄王」から抜き取られた目は、未だに瘴気を発し、恐ろしい兵器になりうる。そんな両目を京都出張所から奪い取った蝮は、唆されるまま、封印された不浄王が眠る地下室へとその両目を運んでしまう。その役目を終え、用済みと言われた蝮を助ける為、そしてみんなを守る為に、藤本から学んだ決意と共に、達磨が現れた――!
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