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【石川】

アニメのモデル のと鉄道西岸駅 ノートが紡ぐファン交流

2011年6月25日

(上)駅に訪れたファンが書き込みをする駅ノート(下)駅のホームに設置された「湯乃鷺」と書かれた看板を見に来るファンたち=いずれものと鉄道西岸駅で

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放送開始後 書き込み急増 「背景 そっくりで感動」

 県内の温泉旅館を舞台にした放送中のアニメ「花咲くいろは」で、主人公が使う駅のモデルとなっているのと鉄道西岸駅(七尾市中島町)に全国からファンが訪れ、駅がにぎわいをみせている。2009年から駅に置かれている「駅ノート」は、放送開始した今年4月から書き込みが急増。5冊目に達し、ファンの交流の場ともなっている。(倉形友理)

 アニメは、富山県南砺市のピーエーワークスが制作。東京から来た女子高生が、祖母が経営する石川の老舗旅館で働くストーリーだ。西岸駅は、作中で「湯乃鷺(ゆのさぎ)駅」として登場する。

 同駅は、一九三二(昭和七)年に建築された木造駅舎。七二年から無人駅となり、一日六十〜七十人ほどが利用している。

 のと鉄道によると、駅ノートは〇九年九月に沿線住民の人が置いたものだという。書き込みは放送開始が決まった年明けから徐々に増え、地元だけでなく関東や関西など全国から来るファンが「アニメの背景と本当にそっくりで感動しました!」などというコメントやキャラクターのイラストを残している。

 次々と訪れるファンの姿を見て、のと鉄道は四月末に駅のホームに「湯乃鷺駅」と書かれた看板を設置。木造の懐かしい雰囲気が漂う駅舎内には、ポスターも掲示され、駅全体がアニメの世界に包まれている。

 これまで三回駅を訪れたという金沢市の専門学生小坂勲さん(20)は「地元の県が舞台だと分かる場所が出てくる」とアニメの魅力を語り、「書き込みが増えるたびに、全国から人が来てくれることが分かってうれしい」と話している。

 アニメはケーブルテレビ局などで放送されている。

 

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