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大阪・母娘殺害:マンションで発見 2人とも多数の刺し傷

母娘の遺体が見つかった部屋(右上)の周辺を調べる捜査員ら=大阪市平野区で2011年6月25日午前1時13分、後藤由耶撮影
母娘の遺体が見つかった部屋(右上)の周辺を調べる捜査員ら=大阪市平野区で2011年6月25日午前1時13分、後藤由耶撮影

 24日午後9時10分ごろ、大阪市平野区加美北8の7階建てマンション「コーポラス加美」203号室の住人女性(28)が「妹が血だらけで倒れている」と近くの交番に通報した。大阪府警によると、この部屋の台所で、女性の妹で派遣社員の山下裕美さん(27)=韓国籍、本名・金裕美=が死亡していた。和室では母親で無職の香代子さん(61)=本名・金玉香=の遺体も見つかった。2人には多数の刺し傷などがあり、府警は殺人事件として平野署に捜査本部を設置した。

 捜査1課によると、山下さん方は母と娘2人の3人暮らし。死亡した2人は普段着姿で着衣に乱れはなかった。室内に目立った物色の跡もなかった。刃物などの凶器は見つかっていない。

 裕美さんは24日、仕事が休みで、姉が午前8時ごろに仕事で出かける際、2人は部屋にいたという。姉は「仕事から帰ると、台所で妹が倒れていた」と交番に駆け込んだ。捜査関係者によると、姉が帰宅した際、部屋の玄関が施錠されていなかった可能性があるという。

 裕美さんが派遣されていた機械整備工場の同僚の女性(40代)は「給料を全て母親に預ける母親思いの子。まさかこんなことになるなんて」とショックを受けていた。

 現場のマンションはオートロックがなく、誰でも出入りができる。マンションに住む10代の男性は「警察官が来て『悲鳴や物音を聞かなかったか』と聞かれた。自分の住む場所で殺人事件が起きるとは怖い」と話した。

 現場はJR関西線平野駅北東約1キロのマンションなどが建ち並ぶ住宅街。

毎日新聞 2011年6月25日 9時46分(最終更新 6月25日 13時31分)

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