新緑のさわやかな五月晴れの今日、日蓮正宗総本山大石寺塔中広布坊の御宝前における妙観講第十九回総会、衷心よりお喜び申し上げます。
その上、池田大作の率いる、心ない職業幹部等に操られた、哀れな学会員の嫌がらせ・妨害をものともせず、素晴らしい異体同心の、みごとな大結集、心よりお祝い申し上げます。
小川御住職、大草講頭、そして講中の皆さん、本日は、まことにおめでとうございます。(大拍手)
この良き日に、小川御住職より「祝辞を」とのお話がありましたので、来賓の僧侶を代表し、少々、お話をさせていただきます。
ただいま、代表の方々による、御本尊様よりいただいた多くの功徳の実証、飾り気のない、真の宿命転換できた喜びの体験発表、そして、佐藤副講頭をはじめ講中幹部の方々の正法護持の赤誠ある確信発表をお聞きし
、 「本当に大聖人様の御法、日蓮正宗の信心は尊い、素晴らしい、そして有難い」 と、今、私は充実感に満ち溢(あふ)れています。
心から仏祖三宝様へ御報恩申し上げ、出席の機会を与えてくださった小川御住職をはじめ、妙観講の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、皆様御承知のごとく、今年は充実の年であります。御法主上人猊下は、新年のお言葉で、
「充実とは、一言もっていえば、ただ、不思議の妙法の実践にあります」
と御教導あそばされています。
また、今年元日より、猊下様の大導師を賜わり、仮客殿で一ヶ月間の唱題行が奉修され、不思議の妙法の実践を示されました。
猊下様は、この唱題行の意義を三つに括られ、
一には、一月は年の始め、物事の始めのため
二には、総本山が全国僧俗の範を示すため
三には、この一年間の糸口とするため
と御指南あそばされています。
その上、唱題こそ、すべてを開く元であることを随所で御教示くだされ、もったいなくも、御自ら、今年一年間で百万遍以上の唱題をなされ、その功徳を遍(あまね)く多くの方々へ御回向くださり、正法護持・興隆に励まれる、との有難いお言葉をしっかりと受け止め、私達は、猊下様の陣頭指揮のもと、広布へ前進できる喜びを大いに知ることが大切であります。
去る平成六年、まだ、記憶に新しいことなので御存知だと思いますが、六百億遍の尊い唱題行の実証をもって、 日蓮正宗全僧俗の真心の御供養の結果として、あの平成の六万塔と、この広布坊が建立されました。
さらに、今また、大聖人様の御法が日本から全世界に向かって流布される前兆として、来年四月、新客殿が、僧俗一体となった信心の実証により建立されます。
この時こそ、日寛上人が『依義判文抄』に仰せの、
「一心欲見仏とは即ち是れ信心なり、不自惜身命とは即ち是れ唱題の修行なり」
とのお言葉を、皆様が心肝に染められ、信行具足(ぐそく)の題目を実践し、「信心とは、折伏・再折伏なり」と心得てお励みいただくことが肝要であります。
さて、話は変わりますが、「悪」という字は亜細亜(アジア)の「亜」に「心」と書きます。「亜」とは、主なものに次ぐ、醜いことの意で、そこに、「心」を添えて、「心が醜い、その様(さま)」という意味を表わすそうであります。
ですから、悪人、悪意、悪口、罪悪などの熟語があり、そこから害毒や損害をもたらすさま(悪条件、悪知識)などをいい、美しくないさま
(悪食、悪筆、醜悪、俗悪)などを表わすそうであります。
以上の例に挙げた言葉の音は「アク」ですが、 ほかに「オ」とも発音します。 悪寒、好悪、嫌悪などがあります。
聡明な皆さんは、なぜ、私が「悪」の字について、お話したか、おわかりですね。そのとおりです。皆さんが思っているとおり、「悪」とは、すなわち創価学会なり、と申したく、悪の字についてお話しました。
大聖人様は『一代聖教大意』に、
「上品の十悪は地獄の因業、中品の十悪は餓飢(がき)の因業、下品の十悪は畜生の因業」(御書九五頁)
と仰せられ、また、有名な御聖訓であります『異体同心事』には、
「悪は多けれども一善にかつ事なし」(御書一三九〇頁) と、悪について御教示あそばされております。
ともかく、私達は、「正直」の二字をもって、不思議の妙法の実践である自行化他の信心、すなわち、勤行、唱題行そして折伏行、なかんずく学会員の再折伏に励むことが、現時局に適(かな)った最高の御信心なのであります。
どうか、猊下様の御指南のままに、指導教師小川御住職のもと、大草講頭をはじめ幹部の方々の適切な激励を受け、御信心にお励みいただきたいと念願いたします。
五年後に迫った平成十四年、宗旨建立七百五十年を目ざし、本日を機に、全講員の皆様お一人おひとりが、再出発・再発心され、小川御住職・大草講頭と共に、僧俗一途・異体同心され、「我こそ、創価学会の邪悪の根源を断ち、妙観講を充実・発展させるのだ」という気迫をもって、自行化他にわたる御信心と講中発展に御精進ください。
皆さん、いかがですか。(大拍手) ぜひ、頑張ってください。
宗祖日蓮大聖人、『義浄房御書』にいわく、
「日蓮云はく、一とは妙なり、心とは法なり、欲とは蓮なり、見とは華なり、仏とは経なり。此の五字を弘通せんには不自惜身命是なり。一身に仏を見る、心を一にして仏を見る、一心を見れば仏なり。」(御書六六九頁)
最後に、本日ここにお集まりの皆様方の、いよいよの大法流布への御活躍と御健康をお祈り申し上げ、簡単ではございますが、お祝辞とさせていただきます。
本日はおめでとうございました。(大拍手)
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