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大宮vs浦和、負けられない戦い 11日に埼玉ダービー

2011年6月11日0時50分

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 サッカーJ1の大宮アルディージャと浦和レッズが11日夜、NACK5スタジアム(さいたま市大宮区)で対戦する。リーグ戦では今季初の「さいたまダービー」で、一般販売チケットは完売という人気ぶりだ。現在のところ18チーム中、大宮は9位、浦和は14位。成績はクラブの経営状況とも関連しているだけに、熱い戦いになりそうだ。

■大宮、広告依存脱却を図る「ホームは全勝」

 広告料収入は上から2番目。入場料収入は下から2番目――。各クラブの収支を比較できる2009年度でみると、大宮の広告依存度の高さは、J118クラブの中で際立っている。

 大宮の広告料収入は23億9千万円で、浦和に次ぐ2位。NTTグループが約6割を負担し、オレンジ色のユニホームには「docomo」などの文字が躍る。毎年、安定した支援を受けている。

 一方、入場料収入は3億7千万円で、広告料収入の6分の1にも満たない。本拠地のNACK5スタジアム(収容人数1万5300人)はJ1最小規模なのに、10年度は1回しか満員にならなかった。入場者数を水増ししていたという不祥事も昨秋発覚し、影響が懸念される。

 就任したばかりの鈴木茂社長は今季開幕前、全選手を集め、「ホームゲームでは全勝を」と鼓舞した。「広告依存から抜け出すには、好成績をあげ、地元のサポーターを増やすことが欠かせない」

 今季から、主催する対浦和戦をNACK5スタジアムで開く。「ドル箱」の試合で、昨季までは規模の大きな埼玉スタジアム(同6万3700人)で開くこともあった。

 入場料収入は数千万円減る計算だが、「地元重視の姿勢を鮮明にする。長い目で見れば年間を通した入場者数の増加につながる」と言う。

■浦和、再びの黒字目指す「優勝争い欠かせない」

 浦和は11年1月期決算で、各クラブの収支が公表されるようになった06年1月期以降初の営業赤字に転落した。

 売上高にあたる営業収入は56億2千万円(前期比12.5%減)で、経費にあたる営業費用の58億9千万円(同7.2%減)を3億円近く下回った。

 営業収入は、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制した07年度をピークに減り続けている。成績に比例するように、入場料収入は3期連続で減少。10年度のグッズ収入は07年度の半分以下に落ち込んだ。

 試合の運営経費などの節減を進めたが、補いきれなかった。入手困難のこともあった「年間シート」の売れ行きも鈍っている。

 浦和の収入は、約4割を入場料、約1割をグッズ収入が占める。半分をサポーターが支える構図で、広告主への依存度が低く、そのバランスの良さが各クラブの「手本」とも言われてきた。成績低迷でサポーターが離れると、他クラブ以上に経営面で影響を受ける。

 広告料の1、2位を占めるのは、スポーツ飲料「ザバス」などで知られる明治と、スポーツ用品メーカーのナイキ。チーム成績の下降はイメージ低下につながり広告主が離れかねない、と心配する声もある。

 浦和の橋本光夫社長は「黒字転換には、優勝争いに絡むなど、成績向上が欠かせない」と話す。

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