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【芸能・社会】Ms.OOJA 心の折れた天使を癒やす声 22日アルバム「VOICE」リリース2011年6月25日 紙面から
名古屋を拠点に活動する女性R&Bシンガー、Ms.OOJA(ミスオオジャ=28)が、22日に待望のファーストアルバム「VOICE」を発売した。172センチの長身と整ったルックスに加え、パワフルな歌声が魅力。日本音響研究所が分析したところ、OOJAの歌声には、ヒーリング効果を与える「1/f(エフぶんのいち)のゆらぎ」があるという。所属レーベルの代表から「将来宇多田ヒカルやMISIAを超える」と期待される歌姫は、本紙の単独インタビューに、「癒やしの声で日本中を元気にします!!」と宣言した。 今年2月のメジャーデビュー後、2枚目シングル「Life」(4月13日発売)が全国のテレビやラジオ44局で流され、注目を浴びたMs.OOJA。その歌声には“秘密”があった。 「1/fのゆらぎ」とは、規則正しい音とランダムな音の中間の音。OOJAの歌声を分析した日本音響研究所の主任研究員・鈴木創さんによると「聴くとリラックスできて、脳波中のα波が優位になる傾向がみられる」という。日本人アーティストでは、美空ひばりさん、宇多田ヒカルやMISIA、徳永英明、DREAMS COME TRUEの吉田美和ら、超一流のボーカリストが持っているとされる。 OOJAは「自分のCDを聴いていると、いつも眠くなるので、そういう(癒やしの)要素があるのかとうすうす思っていました」と笑いながら、「ひとつの武器。より一層、自分の声を伝えていこうという気持ちになりました」と自信をのぞかせた。 17歳から地元で音楽活動を開始。昼間は名古屋市内の百貨店でアパレル店員として働き、夜はクラブなどで音楽活動を続けてきた。満を持してリリースしたアルバム「VOICE」は、実体験の大失恋をもとにしたバラード曲「Cry day…」や、東日本大震災後にアーティストとしての自分を見つめ直して制作した「Beautiful day」、ファンへの感謝の気持ちを込めた「Dear」など全12曲入りだ。 インディーズ時代から、心に傷を負った人や逆境に苦しむ人を「翼の折れた天使たち」と呼び、歌の力で応援し続けてきたOOJAは「私自身も、もとは翼の折れた天使でした」と明かす。約10年間の下積み時代は周囲のアーティストが先にデビューするたび、祝福とは裏腹の焦りや悔しさを何度も味わってきた。 「そういう暗い部分をさらけ出して歌うことによって癒やされたり、パワーをもらってきました。このアルバムを聴いてくれたファンの方が“声”をくれることで、またいい曲を届けられると思います」 今年の最大の目標を聞くと「ワンマンライブの開催です。必ず実現させます!!」と気合十分。所属レーベル「ユニバーサルシグマ」の藤倉尚代表から期待されていることについても「やるからには、超えないといけないと思っています」ときっぱり言い切った。 (江川悠) 【1/fのゆらぎ】 周波数(frequency)の頭文字を取って「1/fのゆらぎ」と呼ばれている。発生のメカニズムは、はっきりしていない。自然界では、ろうそくの炎の揺れ方や小川のせせらぐ音、木漏れ日などが例として挙げられる。音では、人に快適感を与えるとされている。 ◆Ms.OOJA(ミスオオジャ) 1982(昭和57)年10月28日生まれ、三重県四日市市出身。17歳から地元のクラブなどで音楽活動を始め、09年5月にラッパーのEL LATINOとのユニットとしてインディーズアルバム「IMPACT」を発売。沢田知可子の名曲カバー「会いたい」を収録しており、注目を集めた。今年2月16日にシングル「It’s OK」でメジャーデビュー。アーティスト名は本名(非公表)に由来するという。 PR情報
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