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【サッカー】

<中西哲生の哲学>攻撃ペース決める“柱”必要

2011年6月25日 紙面から

◇ロンドン五輪アジア2次予選

 中国の2次予選敗退で、9月からの最終予選で日本は、韓国、オーストラリアとの対戦を回避できた。有利な材料ではあるが、中東勢との対戦が増えるという点では不安が残る。

 クウェート戦の前半は、ほぼ完ぺきな内容。ただ後半は気温40度という厳しい条件下で急激に運動量が落ちた。ホームでの第1戦の時にも触れたが、試合運びが稚拙なため、より追い込まれる展開となった。個人の技術、戦術面では明らかに日本が上だが、その優位性を生かしきれていない。適度に休みながら攻撃を仕掛けたい。前に出ると見せかけて、ゆっくりボールをキープする。そういう時間の使い方ができない。中盤で意識がずれてパスミスから逆襲を受ける場面が何度もあった。

 手堅い試合運びをするためには、攻撃のペースを決める影響力を持った選手が必要だが、それが足りない。今の攻撃陣では清武が気の利いたプレーができるが、前めの位置にいるので、全体をコントロールするのは難しい。状況に応じて、攻撃に強弱をつけるのはやはり、ボランチの役割だろう。1戦目で3−0にしながら、ミスから1点を失ったことも苦戦の要因となった。

 最終予選まで時間は限られている。慣れない環境の中で、いかに自分たちのペースで戦うかということを、もっと強く意識してほしい。 (日本協会特任理事、元名古屋MF)

 

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