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【プロ野球】メジャースカウトも熱視線 ダル 44度目2ケタKでタカ狩り2011年6月25日 紙面から ◆日本ハム3−1ソフトバンクメジャースカウトの熱視線も、大観衆の熱いまなざしも一身に浴びながら、131球を投げきった。日本ハムのダルビッシュが8イニング1失点、13奪三振の快投でリーグ単独トップの9勝目。チームは首位攻防3連戦の第1ラウンドを制し、ソフトバンクに2ゲーム差と迫った。 その圧倒的な力はゲーム展開すら支配した。1−1の7回、無死から安打を許すと、表情が変わった。長谷川から三振を奪うと、前の打席で本塁打を打たれた江川には「場面が場面だったので、力を入れた」とギアをトップにして、4球連続の直球で追い込み、最後はスライダーで空振り三振を奪った。さらに中村にはバットにかすることすら許さず、圧巻の3者連続空振り三振。雄たけびを上げて、主導権をたぐり寄せると、その裏に弟分の中田に決勝2点打が飛び出した。 46イニング連続無失点を記録するなど絶好調だった交流戦を終え、調子のピークは過ぎているという。「ナゴヤの中日戦(5月25日)とか、札幌の阪神戦(6月1日)ではポンポンと狙ったところに行っていたが、その調子ではない」。それでも打者を封じる引き出しの多さが天才右腕たるゆえん。不調のスライダーに代えて120キロ台中盤の速いカーブを多投。13三振のうち11個を空振りで奪う芸術的投球だった。 この日、ネット裏には米大リーグ関係者がズラリ。特にレンジャーズは古河有一環太平洋地域スカウトらに加え、ジョン・ダニエルズGMが直接視察に駆けつける力の入れよう。今オフに、ダルビッシュを獲得するにはポスティング制度の利用が必要になるだけに、同球団の関係者は「ノーコメント」と話したが、日本最強右腕に強い関心を寄せていることは間違いない。シーズン中ということもあって、ダルビッシュ自身は、ダニエルズGMの視察については「全然」と興味を示さなかったが、日本球界の枠に収まらないだけの存在感が、今のダルビッシュにはある。 (臼杵秀之) PR情報
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