猛暑 複合要因で気温が急上昇
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猛暑 複合要因で気温が急上昇

6月24日 18時38分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

24日は、特に関東の内陸で気温が急上昇し、猛烈な暑さとなりましたが、気象庁はこのところの暑さや風向きの変化など、さまざまな要因が重なり合った結果と分析しています。

気象庁によりますと、22日以降、南海上の高気圧の縁を回って南から暖かく湿った空気が流れ込んだり、日中、強い日ざしが照りつけたことで、関東など各地で気温が上がりました。しかし、23日夜は関東など本州付近が雲に覆われたため、地表付近の気温があまり下がらないまま朝を迎えました。朝になると再び日がさして各地で気温が上がり、さらに、昼ごろから風の向きが変わったことが急激に気温を上昇させました。24日は、本州の南海上の高気圧が23日よりも西へ大きく張り出しました。このため、高気圧の縁を回る風の向きは、南寄りから西寄りに変わり、埼玉県や群馬県など内陸の地域では、平野の西にそびえる山々から風が吹き下ろす形となりました。この時、山越えの乾いた風が吹き下ろして気温が上がる「フェーン現象」のような状況となり、気温が急激に上がったのです。埼玉県熊谷市の場合、午後1時までの僅か1時間で湿度は46パーセントから28パーセントに下がった一方、気温は36度3分から39度2分まで、3度近く一気に上昇していました。こうしたさまざまな要因が重なり合ったことで季節外れの猛烈な暑さになったと気象庁は分析しています。気象庁によりますと、25日は東北付近の前線が関東の南へ南下するため、東日本は涼しい空気が流れ込んで24日より気温が10度前後も低くなって暑さが収まりますが、西日本では、引き続き南の暖かい空気に覆われ、各地で30度以上の暑さが続く見込みです。