ホーム > タイガース > タイガース最新紙面記事

金本G倒へ出陣!真弓監督初の直ノック

 シートノックでレフトから中継の新井へ力強い返球を見せる金本=甲子園(撮影・飯室逸平)
【拡大写真はコチラ】
 シートノックでレフトから中継の新井へ力強い返球を見せる金本=甲子園(撮影・飯室逸平)

 阪神は23日、リーグ戦再開となる24日からの巨人3連戦へ向け、甲子園で全体練習を行った。真弓明信監督(57)は、自らノックバットを振って外野ノックを行い、金本知憲外野手(43)の状態を直接チェック。右足に自打球を当てて4試合を欠場中の金本が、奇跡の巻き返しへの起点とすべきリーグ再開戦に合わせて試合復帰する。

  ◇  ◇

 指揮官の思いがこもった打球が、手負いの主砲に届けられた。練習の最初に行われたシートノック後、外野手だけが芝生の上へ。一塁後方付近から左中間フェンスへ向かって交互にノックバットを振ったのは、山脇外野守備走塁コーチと真弓監督だった。

 グラブに当てながら捕れなかった柴田に対し「コラーッ!」と、この日チーム一番の大声を張り上げてハッスルする指揮官。ここで実現したのが、就任以来、過去2年間で一度もなかった、真弓監督の金本へのノックだ。

 今春キャンプなどでは指揮官が連日のようにノックバットを振ったが、右肩を痛めていた金本は守備練習に参加できなかった。この日、真弓監督が放った27球のうち、金本が受けたのは2度。特に2本目は右後方への大きな飛球を金本が楽々と捕球した。12日の西武戦(西武ドーム)で右足に自打球を当て、その後は4戦連続欠場中だが、状態が万全に近いことを動きで示した。

 シートノックでは、右肩の状態の良さもアピールした。レフト前へのゴロをさばくと、素早く二塁方向へ送球。さらに飛球を捕球し今度は三塁へ低く強く送球した。

 バックホームでも中継に入った三塁・新井にストライク返球。右肩棘(きょく)上筋断裂の影響が残るとはいえ、現時点でのベストの動きに、山脇コーチも「右肩?ええな」。状態を気にする必要についても「ないない」と心配無用だ。

 金本は自身のフリー打撃後に、打球捕も行った。打撃投手が投げるたびに集中し、実戦により近い打球に反応した。24日の先発左翼は相手投手の右左や、好調・関本の二塁先発との兼ね合いもある。だが、20日の真弓監督の「見といて」発言を文字通りに受け取れば、実戦復帰することは間違いなさそうだ。

 指揮官自身も金本の動きに負けないくらい精力的に動いた。ノックバットを振っただけでなく、藤川の投球練習時には打席に立った。現役時代さながらの動作で構えてみせ、マウンド上の守護神に威圧感を与えた。

 宿敵・巨人とのリーグ戦再開へ向けて、真弓監督は「チーム状態が上がってきてるんでね。大事な3連戦になると思う」と話した。借金7から奇跡の巻き返しへ。G倒がリスタートの号砲となる。

(2011年6月24日)

ソーシャルブックマーク・RSS・twitter・Facebook

オススメタイガース写真ニュース








Copyright(C) 2011 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp