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　巨人・東野峻投手（２４）が２３日、阪神を相手に完封宣言した。２４日に先発予定。登板に備え、甲子園球場で調整した右腕は「今季、０点の試合がまだ１回もない。そろそろ本気で０点でいきたい」と決意を示した。

　あの“悪夢”を消し去ってみせる。５月３日の対戦（東京ドーム）は鳥谷、新井貴、ブラゼルに３者連続アーチを浴びるなどして、対阪神１０戦目にしてプロ初黒星。それまで“虎キラー”と呼ばれていた男が、初めて猛虎の餌食となった。

　１カ月以上前の出来事だが「打たれたことはすぐに忘れるタイプ。でも、あの３連発はなかなか忘れることはできない」という。虎への恐怖心は消えていないが「相手にはケガ人も出ているようだし、プラスに考えて試合に臨みたい」と気持ちを奮い立たせた。

　今季は２勝６敗と大きく負け越しているが、ここ５試合はすべて３失点以下。川口投手総合コーチも「好調をキープしている。最初のカードが阪神。いいスタートを切って、次に進みたい」と信頼を寄せる。調子上昇中の東野が先陣を切り、チームを勢いに乗せる。