日本と朝鮮半島の理解を深めようと活動する「高麗博物館」(新宿区大久保)の開館10周年を記念した企画展「焼き肉・キムチ大好き!~在日の食文化と日本」が、同館で開かれている。在日コリアンの歴史や日本とのかかわりを食文化を通じて紹介している。7月31日まで。
戦前の在日コリアンの食習慣や、マッコリ、ホルモン焼きやキムチが日本で浸透した経緯について、展示パネルで紹介されている。
同館の運営に携わるボランティアが、直接当事者にインタビューしたり文献を読んで調べた。戦後、使われていた焼き肉用の鉄板などの調理器具も展示されている。同館の原田京子専務理事(69)は「在日コリアンが唯一奪われずに守り続けた食文化を通じて、その歴史について改めて知ってほしい」と話す。
入館料は一般400円、中高生200円。月・火曜は休館。問い合わせは同館(03・5272・3510)へ。【吉住遊】
毎日新聞 2011年6月22日 地方版