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【節電の夏】“想定外”の気温上昇で“冷や冷や”の電力需給
2011.6.25 01:16
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東電が緊張したのは、これまで7月を照準にして準備をしてきたためだ。休眠火力発電所の再稼働などによる供給力の上積みは、7月末までに5520万キロワットに引き上げる途上にある。前日の予測の段階で余力が3%を切る可能性が出た場合、午後6時をめどに政府が「需給逼(ひっ)迫(ぱく)警報」を発令する「でんき予報」のスタートも7月1日からだ。
当日になって需要が供給を上回り、大規模な停電が発生する恐れが出ると、2時間前に記者会見などで告知した上で、「計画停電」を行うことになっている。25グループごとに順番に最大2時間、電力供給を停止する仕組みで、6月でも実施されるが、周知徹底されておらず、混乱は必至だ。
大口利用者に対し、節電目標の15%削減を達成できないと罰金を科す政府による「使用制限令」の発動も7月1日。企業が輪番休業やサマータイム導入など本格的な節電対策をまだ実施していないことも、需給逼迫の要因になったようだ。政府や東電の“想定”の甘さは否めず、夏本番を乗り切れるのか不安視する声も出ている。
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