経済・IT【節電の夏】“想定外”の気温上昇で“冷や冷や”の電力需給+(2/2ページ)(2011.6.25 01:16

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【節電の夏】
“想定外”の気温上昇で“冷や冷や”の電力需給

2011.6.25 01:16 (2/2ページ)
各地で最高気温が上がり、埼玉県熊谷市では暑そうに日差しを避けて通行する人の姿が見られた=24日午後、埼玉県熊谷市(桐山弘太撮影)

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各地で最高気温が上がり、埼玉県熊谷市では暑そうに日差しを避けて通行する人の姿が見られた=24日午後、埼玉県熊谷市(桐山弘太撮影)

 東電が緊張したのは、これまで7月を照準にして準備をしてきたためだ。休眠火力発電所の再稼働などによる供給力の上積みは、7月末までに5520万キロワットに引き上げる途上にある。前日の予測の段階で余力が3%を切る可能性が出た場合、午後6時をめどに政府が「需給逼(ひっ)迫(ぱく)警報」を発令する「でんき予報」のスタートも7月1日からだ。

 当日になって需要が供給を上回り、大規模な停電が発生する恐れが出ると、2時間前に記者会見などで告知した上で、「計画停電」を行うことになっている。25グループごとに順番に最大2時間、電力供給を停止する仕組みで、6月でも実施されるが、周知徹底されておらず、混乱は必至だ。

 大口利用者に対し、節電目標の15%削減を達成できないと罰金を科す政府による「使用制限令」の発動も7月1日。企業が輪番休業やサマータイム導入など本格的な節電対策をまだ実施していないことも、需給逼迫の要因になったようだ。政府や東電の“想定”の甘さは否めず、夏本番を乗り切れるのか不安視する声も出ている。

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各地で最高気温が上がり、埼玉県熊谷市では暑そうに日差しを避けて通行する人の姿が見られた=24日午後、埼玉県熊谷市(桐山弘太撮影)
各地で最高気温が上がり、埼玉県熊谷市では39度を記録した=24日午後、埼玉県熊谷市(桐山弘太撮影)
各地で最高気温が上がり、埼玉県熊谷市では水浴びをしている犬も暑そうな表情=24日午後、埼玉県熊谷市(桐山弘太撮影)
各地で最高気温が上がり、埼玉県熊谷市では暑そうに日差しを避けて通行する人の姿が見られた=24日午後、埼玉県熊谷市(桐山弘太撮影)

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