「次は、ダイアログのカスタマイズだ」
「だいあろぐって?」
「セーブデータを保存したり、読み込んだり、ゲームを終了したりする時に出てくる『はい/いいえ』のウインドウのことだ」
「どれだっけ?」
「見せた方が早そうだな……」
「頼むもん」

「で、当然、ユーザーのリクエストを最大限に受け入れるキャパを持ったKAGだから、このダイアログのデザインもゲームの雰囲気に合わせて変えることができるわけだ」
「なるほどねー」
「このダイアログ関係のファイルもKAGのシステムフォルダの中に入っていて、以下のような構成になっている」
ファイル名 |
内容 |
存在理由 |
YesButton.png |
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ボタンの下地画像 |
YesButton_m.png |
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ボタンのマスク画像 |
NoButton.png |
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ボタンの下地画像 |
NoButton_m.png |
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ボタンのマスク画像 |
YesNoDialog.tjs |
テキストファイル |
ダイアログ制御用 TJSスクリプト |
「これってば、ボタンのサイズとかわ変えられないのかなー?」
「変えられるが、TJSファイルをいじらないといけないから、ちとややこしい。今は、使われている画像だけを入れ替えてみよう」
「んぢゃー、早速描いてみんもん」
「まず、64×64のサイズの基本ボタンを作る」
「んぢゃー、Noボタンを作ってみよーかなー」
「それができたら、それをあと二つコピーして、一つは凹んでいる状態を表すために、右下に1〜2ピクセルずらす。もう一つは未選択状態を表すために、グレースケールにする。できたら三つを右から並べて一つのファイルにして保存する」
「ごそごそ……」
「それから、マスク画像の方は、下地画像の中で見せたい部分を白に、隠す部分を黒に指定してやる」
「もーできたもん」
NoButton.png |
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ボタンの下地画像 |
NoButton_m.png |
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ボタンのマスク画像 |
「お前……世の中、ナメてないか……?」
「なめてるわけないぢゃんよもー! あんなきたないもんなめれないもん!」
「わかったわかった。それじゃ、試しに実行してみなさい」

「あれれー!? なによこれもー変ぢゃんよもー!」
「理由は簡単だよ。お前、マスク用の画像ファイルをちゃんとグレースケールで保存しなかっただろう?」
「えー、白黒にしただけぢゃだめなのかなー?」
「色情報をRGBで持っているマスクファイルを使うと、いくら色がモノトーンでも、そんなふうになる。ちゃんとグレースケールにして保存してみろ」
「どーやんのよもー!」
「ソフトにもよるが、PhotoShopの場合は『イメージ』→『モード』→『グレースケール』でOKだ。その他のソフトは、皆さんで確認してみて下さい」
「できたもん」
「それじゃ、テストしてみよう」

「んきゃー! 変わったもんねー! 押すとちゃんとへっこむもん! なるほどー! こーゆーかんぢなんだねー!」
「そういう感じじゃないと思うが……」
「んでも、やっぱしすきゃんてぃ、ぼたん全部のデザインを変えたいなー」
「たとえばどういうふうに?」
「んと、まづわー、色が灰色ぢゃやだもん! それから『終了しますか?』も変えたいし、吹き出しの i もいらないし、上の『確認』ってゆーのも直したいもん!」
「MS−DOSのコマンドメッセージを全部変えた時のモードに入ってないか? お前」
「んでもってボタンのバックに、ゲームのロゴとか写真とかを入れられたらいーなー」
「あ、それはいいアイデアかもしれないな」
「でしょーもー!」
どうすればいいのでしょう?
「……」
「……」
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