'11/6/24
艦艇大型化で基地の桟橋新設
海上自衛隊は、呉市の呉基地のFバースなど既設の専用桟橋3カ所で新設や延長を計画している。艦艇が大型化して係留しにくくなっているためで、一部は本年度末から着工する予定という。
3カ所は、昭和町の係船堀地区のFバースと吉浦町の呉造修補給所貯油所の第1、第2桟橋。計画では、Fバースは長さ240メートルの桟橋を撤去し、基地内で最長となる420メートルに付け替える。第1桟橋は236メートルから326メートルに延ばす。第2桟橋は22メートルの桟橋の前面に50メートルの桟橋を新設し、T字の形にする。
呉地方総監部によると、三つの桟橋はいずれも建設から30年以上たち、老朽化が進んでいる。大型化している艦艇を係留するための長さも不足しており、今回の新設や延長によって艦艇の係留率や給油機能が高まるという。
呉地方総監部が港湾管理者である市に対し、港湾計画の変更を要請した。市は市地方港湾審議会に諮り、変更の許可を出した。Fバースは来年度以降に予算化し、第1、第2桟橋は本年度末にも着工するという。
【写真説明】付け替えによる延長が計画されている海上自衛隊呉基地のFバース(中央部)。左は潜水艦桟橋、右はEバース