「今日は、ページを切り替える練習をしよう。もちろん背景画像も切り替える」
「そうだと思って、image フォルダには、test01.jpg と test02.jpg を入れといたもん」
「お、えらいえらい」
「それぢゃー、出発すんだもん」
「よし。まずは画像を使わない適当なスクリプトを書いてごらん」
「書けた」
[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
時々、日常生活の全てのしがらみを振り切って、ふっと旅に出たくなることがある。[l]
その日のあたしは、ちょうどそんな気持ちだった。[l]
出勤中、いつものように新宿駅西口に到着したあたしは、気がつくと江ノ島行
きの特急券を買い、私鉄の特急に乗っていた。[l]
どんよりとした薄曇の日だった。[p]
江ノ島は、あたしにとって初めての場所ではない。[l]
まだ十代だった頃、若さに任せて遊び回り、ずいぶん危ない橋を渡るような真似もした、言うならば思い出の地である。[p]
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「ページを切り替えたいところに [p] をつけたもん」
「それじゃ、[image] タグを使って画像を読み込んでごらん」
「んーと……」
[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
[image storage="test01" page=fore layer=base]\
時々、日常生活の全てのしがらみを振り切って、ふっと旅に出たくなることがある。[l]
その日のあたしは、ちょうどそんな気持ちだった。[l]
出勤中、いつものように新宿駅西口に到着したあたしは、気がつくと江ノ島行きの特急券を買い、私鉄の特急に乗っていた。[l]
どんよりとした薄曇の日だった。[p]
[image storage="test02" page=fore layer=base]\
江ノ島は、あたしにとって初めての場所ではない。[l]
まだ十代だった頃、若さに任せて遊び回り、ずいぶん危ない橋を渡るような真似もした、言うならば思い出の地である。[p]
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「できた」
「それじゃ、実行」


「あれ〜? ページが切り替わらないでそのまま下に書かれちゃったよ」
「実は [p] タグは、改ページの処理自体をするわけじゃない。改ページ待ちというよりは、改行待ち記号のパート2として覚えたほうがいい。だから [p] タグだけ設定しても、文字レイヤーに書かれた文字は消えず、そのまま追加される形で表示される」
「先に書いた方を消したいもん」
「そういう場合は [er] タグまたは [ct] タグを使う」
「どう違うのかな?」
「 [er] タグは、文字レイヤーに書かれていた文字を消去し、フォントサイズや色などの文字属性をリセットする。[ct] タグは、それに加えて、全ての文字レイヤー上の文字を消し、操作対象レイヤーを message0 という規定値に戻す」
「その、操作対象レイヤーっていうのがよくわかんない」
「KAGのコンフィギュレーションファイルをいじることによって、メッセージレイヤーを複数設定することができるんだ。デフォルトでは message0 と message1 の二枚の文字レイヤーが使えるようになっている」
「それで?」
「この練習では、複数の文字レイヤーを場合に応じて切り替えていないから、使われている文字レイヤーはいつも message0 になる。message1 は使っていない」
「じゃあ、この場合は、[er] でも [ct] でも一緒ってことだね」
「そう。ただ、特殊な文字レイヤー制御を行わない限りは、改ページには [ct] を使う癖をつけておいた方が間違いがないかもね」
「それじゃ、スクリプトを直すもん」
[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
[image storage="test01" page=fore layer=base]\
時々、日常生活の全てのしがらみを振り切って、ふっと旅に出たくなることがある。[l]
その日のあたしは、ちょうどそんな気持ちだった。[l]
出勤中、いつものように新宿駅西口に到着したあたしは、気がつくと江ノ島行きの特急券を買い、私鉄の特急に乗っていた。[l]
どんよりとした薄曇の日だった。[p]
[ct]\
[image storage="test02" page=fore layer=base]\
江ノ島は、あたしにとって初めての場所ではない。[l]
まだ十代だった頃、若さに任せて遊び回り、ずいぶん危ない橋を渡るような真似もした、言うならば思い出の地である。[p]
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「実行してごらん」


「できたー!」
「それじゃ、次はいよいよトランジションだ」
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