「もう、正しいタグは書けるだろ? タグのリファレンスマニュアルを見ながら書いてみたらどうだ?」
「それじゃ、文章と画像が表示される前に音楽をスタートさせて、途中で肩を叩かれる効果音を入れてみようかなー」
「お、いいねぇ。やってごらん」
「BGMは test.mid だから [playbgm] タグだよね。それから効果音は test.wav だから [playse] タグ」
「そうだよ」
「 storage にファイルの名前を指定して、他に指定することはないからおしまい。最後に ¥ マークをつけて……」
[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
[playbgm storage="test"]\
[image storage="test" page=fore layer=base]\
桜の花びらが舞っている。[l]
横浜市立港南高校グランド、昼下がりの新入生クラス分けの掲示板の前で、立花明は目を丸くして立っていた。[l]
掲示板の左端、共学部一年A組のスペースの中に自分の名前はあったのだが、その少し右側に友人の名を見つけたからだった。[l]
[playse storage="test"]\
突然肩を叩かれて振り向く。[l]
「よう明! 同じクラスだぜ!」[l]
白い歯を見せてニコニコ笑っている少年は、他ならぬ榊原紀だった。[l]
(後略)
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「これでいい?」
「いいよ。ちなみに、BGMにMIDIじゃなくてMP3を指定したい場合は、KAGのコンフィギュレーションファイルの内容を変更する必要がある」
「どこを見ればいいのかな?」
「 system フォルダの中の、Config.tjs っていうファイルをメモ帳で開いてごらん。BGMの設定の最初に設定項目があるから」
// type 変数に設定する文字列で、使用するサウンドバッファを
// 決めることができます。
// "Wave" : WaveSoundBuffer ( mp3,wav )
// "MIDI" : MIDISoundBuffer ( mid,smf )
// "CDDA" : CDDASoundBuffer ( cda )
type="MIDI";
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「上の黄色い部分をWaveに変えてやればMP3が使えるよ」
「んでも、今はBGMにMIDIを使いたいから、そのままでいーもん」
「スクリプトを保存して、実行させてごらん」
「わあ、鳴った鳴った。ちゃんとBGMの上に効果音も聞こえる! ……でも、BGMが止まんないよー」
「BGMを止めたい場合は [stopbgm] タグ、効果音を止めたい場合は [stopse] タグを使うんだ」
「それぢゃ、こんなふうにしてみたもん」
[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
[playbgm storage="test"]\
[image storage="test" page=fore layer=base]\
桜の花びらが舞っている。[l]
横浜市立港南高校グランド、昼下がりの新入生クラス分けの掲示板の前で、立花明は目を丸くして立っていた。[l]
掲示板の左端、共学部一年A組のスペースの中に自分の名前はあったのだが、その少し右側に友人の名を見つけたからだった。[l]
[playse storage="test"]\
[stopse]\
突然肩を叩かれて振り向く。[l]
「よう明! 同じクラスだぜ!」[l]
白い歯を見せてニコニコ笑っている少年は、他ならぬ榊原紀だった。[l]
おろしたての高校の制服もピチンと糊が利いているし、短く切り揃えた髪も清々しい。もともと童顔の紀だったから、ピカピカの一年生という形容がピッタリだった。[p]
[stopbgm]\
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「惜しい。それじゃ効果音が鳴るかならないかのうちにすぐ停止しちゃうんじゃないか? [stopse] タグは、同じ音にループを掛けて繰り返し鳴らしていたのを止めたり、他の効果と同期を取る時に使うんだ」
「ぢゃー、いらないってことかなー?」
「でもそれだと、肩を叩く音がしながら次の行が表示されちゃうだろ? 効果音が鳴り終えるまで、文字の表示を待たせておいた方がいいんじゃないか?」
「どうやんのよもー」
「効果音の終了を待つタグは [ws] だ。それを [stopse] の代わりに入れておけば、効果音が鳴り終えてから次の行が表示されるようになる」
「んと……こうかなー?」
[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
[playbgm storage="test"]\
[image storage="test" page=fore layer=base]\
桜の花びらが舞っている。[l]
横浜市立港南高校グランド、昼下がりの新入生クラス分けの掲示板の前で、立花明は目を丸くして立っていた。[l]
掲示板の左端、共学部一年A組のスペースの中に自分の名前はあったのだが、その少し右側に友人の名を見つけたからだった。[l]
[playse storage="test"]\
[ws]\
突然肩を叩かれて振り向く。[l]
「よう明! 同じクラスだぜ!」[l]
白い歯を見せてニコニコ笑っている少年は、他ならぬ榊原紀だった。[l]
おろしたての高校の制服もピチンと糊が利いているし、短く切り揃えた髪も清々しい。もともと童顔の紀だったから、ピカピカの一年生という形容がピッタリだった。[p]
[stopbgm]\
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「ところでBGMを止める方はこれでいいの?」
「うん。それでいい。でもKAGにはBGMをフェードイン・フェードアウトさせるタグもあるんだ。どうせならそっちを使ってみたらどうだい?」
「MIDIファイルなのにフェードアウトなんかできんのかなー!?」
「できるんだよ。ユーザーに歓喜の涙を流させる、こういう細やかな点がKAGの魅力なんだ。ちなみにBGMをフェードアウトさせるタグは [fadeoutbgm time=****] だ。**** にはフェードアウトさせる時間が入る。単位はミリ秒だ」
「それぢゃー、3秒でフェードアウトさせる場合は3000だから……」
[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
[playbgm storage="test"]\
[image storage="test" page=fore layer=base]\
桜の花びらが舞っている。[l]
横浜市立港南高校グランド、昼下がりの新入生クラス分けの掲示板の前で、立花明は目を丸くして立っていた。[l]
掲示板の左端、共学部一年A組のスペースの中に自分の名前はあったのだが、その少し右側に友人の名を見つけたからだった。[l]
[playse storage="test"]\
[ws]\
突然肩を叩かれて振り向く。[l]
「よう明! 同じクラスだぜ!」[l]
白い歯を見せてニコニコ笑っている少年は、他ならぬ榊原紀だった。[l]
おろしたての高校の制服もピチンと糊が利いているし、短く切り揃えた髪も清々しい。もともと童顔の紀だったから、ピカピカの一年生という形容がピッタリだった。[p]
[fadeoutbgm time=3000]\
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「これで実行。うわー、BGMがちゃーんとフェードアウトしてるぢゃんよもー!」
「感動のあまり地が出たな。それじゃ、今日の復習をしようか」
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