◆画像の表示
「画像ファイルは何だっけ?」
「 test.jpg 」
「画像をロードする場合は、[image] タグを使う。このタグには20種類以上の属性があって様々な処理ができるんだけど、今は storage と page と layer だけでいいよ」
「何だかややこしそうだもん」
「 storage の後には半角の=を置いてから画像ファイルの名前を書く。フォルダや拡張子は指定しなくていいよ。それと、ファイル名はダブルクオーテーションマークでくくる癖をつけた方がいいかもね」
「んーと、[image storage="test"]」
「 page の後にも半角の=を置いてから、fore か back と書く」
「どっちを書けばいいのかなー?」
「 fore はフォアグラウンド、back はバックグラウンドの意味だ。フォアグラウンドにロードすれば見える。バックグラウンドにロードすれば見えない」
「それぢゃー、back は意味がないじゃんよもー」
「いや、すごい意味がある。まあ、その説明は後にして、書いてごらん」
「…… [image storage="test" page=fore ……これでいい?」
「いいよ。タグと属性の間や、属性と属性の間には必ず半角のスペースを入れるんだ。それじゃ、最後に layer」
「 layer の後ろには?」
「 base、0、1、2、のいずれかが置かれる。これはデフォルト状態のKAGが背景レイヤーを1枚と、前景レイヤーを3枚持っていることから来ている。そしてそれぞれのレイヤーには、fore と back がある」
「ふ〜ん」
「また、この前景レイヤーの数はKAGのコンフィギュレーションファイルを調整することによって増やしたり減らしたりもできる」
「前景レイヤーって、あの『かまいたちの夜』で出てきた人物のシルエットを表示する場所のこと?」
「そう。そういうものを表示する時に使うのが前景レイヤーの 0、1、2 ってわけ。この場合は背景レイヤーに読み込めばいいから base と書く」
「どこに書けばいいのかなー?」
「文字が表示される前がいいだろうね」
「書けた」
[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
[image storage="test" page=fore layer=base]
桜の花びらが舞っている。[l]
横浜市立港南高校グランド、昼下がりの新入生クラス分けの掲示板の前で、立花明は目を丸くして立っていた。[l]
(後略)
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「それじゃ、実行してごらん」

「うわー、いきなり雰囲気が出ちゃったもんねー。こんなふうに黒い半透明の枠の上に文字を表示してくれるんだー」
「でも、何かおかしいと思わないか?」
「どこが?」
「一行目が空行になっているだろ」
「あ、ほんとだ」
「文章ではなく、制御系のタグをスクリプト内に書いた場合は、制御タグ行の行末に必ず半角の¥マークを書かないといけない。それを忘れるとタグ行が一行と見なされて、こんなふうに空の行ができる」
「それじゃ、これならどうかなー?」
[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
[image storage="test" page=fore layer=base]\
桜の花びらが舞っている。[l]
横浜市立港南高校グランド、昼下がりの新入生クラス分けの掲示板の前で、立花明は目を丸くして立っていた。[l]
(後略)
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「実行してごらん」

「やったー! 直ってるもんねー!」
「これで画像は表示できたわけだ」
「んでもなー、パッと出てきちゃってなんだかつまんないもん。フェードインとかやりたいもん!」
「それはまた別の所で説明しよう。次はBGMと効果音だ」
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