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基本的な文字表示
 
「そうしたら、senarioフォルダの中にある first.ks というファイルをメモ帳なりテキストエディタなりで開こう」

[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
こんにちは。

「あは。かわいい」

「しかし、奥は深いぞ。『こんにちは』を消して、好きな文章を書いてごらん」

「書けた」

[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
 桜の花びらが舞っている。
 横浜市立港南高校グランド、昼下がりの新入生クラス分けの掲示板の前で、立花明は目を丸くして立っていた。
 掲示板の左端、共学部一年A組のスペースの中に自分の名前はあったのだが、その少し右側に友人の名を見つけたからだった。
 突然肩を叩かれて振り向く。
「よう明! 同じクラスだぜ!」
 白い歯を見せてニコニコ笑っている少年は、他ならぬ榊原紀だった。
 おろしたての高校の制服もピチンと糊が利いているし、短く切り揃えた髪も清々しい。もともと童顔の紀だったから、ピカピカの一年生という形容がピッタリだった。

「いきなり何かのオープニングシーンみたいだな……」

「それで、これをどうすればいいのかな?」

「適当なところまで書けたらシナリオファイルを保存しよう。それから、上のフォルダに置いてある krkr.eXe を起動」

「おさかなちゃんだね」

「あれれ? なにこれー?」

「これがいわゆるランタイムのタイトルセレクト画面だ。複数のタイトルがある場合は実行したいタイトルのフォルダを選べるんだ。この場合はまだひとつしかないから、template フォルダをクリックしてOKを押す」

「毎回こんなことやんのわめんどーくさいもん」

「そうだろうと思ってW.Dee氏に手紙を出したら、ショートカットによる一発起動の方法を教えていただいた」

「どーやんのかなー?」

吉里吉里から常に同一のフォルダを開きたい場合は、
以下のようにショートカットを作成しておくと手間が省けます。

1.まず、krkr.eXe へのショートカットを作成します。

2.このショートカットの「プロパティ」を開くと、 [ショートカット] タブ内にリンク先という項目があります。 このあとにプロジェクトフォルダ名を、 半角スペースを空けてから"" で囲んで書きます。

以降は、このショートカットをダブルクリックするだけで 指定されたプロジェクトシナリオが吉里吉里で動作します。

プロジェクトフォルダが吉里吉里の実行可能ファイルと違う場所にある場合は プロジェクトフォルダ名をフルパスで指定してください。 ちなみに私はいつもエクスプローラを開いて作業しているので、 デスクトップに krkr.eXe へのショートカットを作成して その上にプロジェクトフォルダをドロップして起動しています。

「ほるだがいっこしかない時わ、こっちのが便利だねー」

「更にこのショートカットを、スタートメニューに登録しておくと便利だよ」

「なんでかなー?」

「ゲーム制作でスクリプト書きや画像処理なんかをしているとデスクトップがウインドウでいっぱいになっちゃうだろ? いざテストプレイをしたくても、ウインドウを閉じなくちゃいけないのは面倒くさい。でも、スタートメニューに登録しておけば109キーボードの Windows キーですぐに起動できるから楽なんだよね」

「ちなみにおいらは、シナリオスクリプト(ks形式のファイル)を書く時は、QxEditor というシェアウェアを愛用している。このソフトは前回作業を終了したときの行を覚えていてくれるので、二度目に開いた時にすぐその行が表示されるからとても便利だ。もちろん拡張子 .ks は QxEditor と関連付けしてダブルクリックで開けるようにしてある」

「関連付けって、どーやんの?」

「吉里吉里/KAGの説明からは外れるけど、マイコンピュータやエクスプローラの『表示』→『オプション』→『ファイルタイプ』タブ→『追加』ボタンを押して、下のように設定する」

「次に、『追加』ボタンを押して下のように設定する。もちろん、下の段の『アクションを実行するアプリケーション』はおいらの例だから、皆さんは自分の環境に合わせて下さい」

「これで、.ks という拡張子のファイルが QxEditor で開けるようになった」

「なるほどねー。それぢゃ、すきゃんてぃのばーいわ、まいへす(MIFES)をとーろくすればいーのかなー?」

「 MIFES でも VZ でも秀丸エディタでもなんでも構わないよ。手に馴染んだエディタを登録すればいい」

「わかったー」

「それじゃ、話を戻して、吉里吉里を動かしてごらん」

「それー」

「あ、出た……でも、途中で止まらないで一気に出ちゃったよ」

「それじゃ、スクリプトを直そう。改行時にマウスのクリックか、キーボードのエンターキー、スペースキーの入力を待ちたい場合は、止めたい行末に [l] というタグを書けばいい。半角のカッコに半角小文字のLだ」

「こう?」

[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
 桜の花びらが舞っている。[l]
 横浜市立港南高校グランド、昼下がりの新入生クラス分けの掲示板の前で、立花明は目を丸くして立っていた。[l]
 掲示板の左端、共学部一年A組のスペースの中に自分の名前はあったのだが、その少し右側に友人の名を見つけたからだった。[l]
 突然肩を叩かれて振り向く。[l]
「よう明! 同じクラスだぜ!」[l]
 白い歯を見せてニコニコ笑っている少年は、他ならぬ榊原紀だった。[l]
 おろしたての高校の制服もピチンと糊が利いているし、短く切り揃えた髪も清々しい。もともと童顔の紀だったから、ピカピカの一年生という形容がピッタリだった。[l]

「そう。それで実行してごらん」

「うわー止まった止まった!」

「上では緑の三角形で表されている行末待ち記号の他にも、改ページ待ちの記号が別にある。この二つの待ち記号は自由にデザインすることが許されている」

「それぢゃー、『かまいたちの夜』に出てきた、本のページをめくるみたいな記号も作れるのかな?」

「作れるよ。それから、使うかどうかはわからないけど、途中で記号のアニメーショングラフィックを別のものに切り替えることもできるんだ。これについては、また後で話すよ」

「それぢゃー、このページはここで改ページしよっと」

「改ページ待ち記号を使いたい場合は [l] じゃなくて [p] を使う。半角括弧の間に半角小文字のPだ」

[title name="タイトル"]\
[wc time=20]\
*start|スタート
 桜の花びらが舞っている。[l]
 横浜市立港南高校グランド、昼下がりの新入生クラス分けの掲示板の前で、立花明は目を丸くして立っていた。[l]
 掲示板の左端、共学部一年A組のスペースの中に自分の名前はあったのだが、その少し右側に友人の名を見つけたからだった。[l]
 突然肩を叩かれて振り向く。[l]
「よう明! 同じクラスだぜ!」[l]
 白い歯を見せてニコニコ笑っている少年は、他ならぬ榊原紀だった。[l]
 おろしたての高校の制服もピチンと糊が利いているし、短く切り揃えた髪も清々しい。もともと童顔の紀だったから、ピカピカの一年生という形容がピッタリだった。[p]

「文章は、これでおっけーだもんね」

「それじゃ、次は画像を入れてみようか」

練習日記 1日目 次へ


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