◆百聞は一見に如かず
「さて、どんなゲームが作れるか理解してもらったところで、このページでは、吉里吉里とKAGのすごさをお客さんにとっくりと見てもらいましょう」
「どんなのを見せてくれんのかなー?」
「その前にはっきり言っておくが、ここで吉里吉里/KAGの全機能の紹介はしない。そんなことをしたらページが100ページあっても足りないからね。たくさんのAVG作成ソフトを見てきたおいらが驚いた機能の、ほんの一部だけ紹介しようと思う」
「だーかーらー、何を見せてくれんのかなー?」
「吉里吉里/KAGについてきたサンプル画面だ」
「んでも、そんなのわ、きりきりをだうんろーどすれば、見れるんじゃないのかなー?」
「うん。確かにそれはそうだが、そんな画面だけじゃない。吉里吉里/KAGのαバージョンについてきた、今では見られない貴重なサンプル画像もあるぞ」
「んぢゃー、早く見せてほしーもん」
「まずは、最近のサンプルでも見られる、これだ」

「うわー、カラフルできれーだねー」
「まあ、袋文字や影文字は当たり前としても、文字にアンチエイリアスが掛けられるのはすごい。もちろんアンチエイリアスを掛けないで表示することも、また、それらを混在させることもできる」
「あんちえーりあすって、端っこがギザギザにならないやつかなー?」
「そうだ。それから、ルビが振れるのもすごい」
「るびって?」
「難しい漢字や名前の脇に振られる小さいひらがなのことだ」
好きな国産作家 |
むろうさいせい 室生犀星 |
とものろう 伴野朗 |
たにこうしゅう 谷甲州 |
「おいらは、これが可能なAVG作成ソフトをいまだかつて見たことがない」
「ふーん」
「それから、同じ画面内でフォントが自由に変更できるのも特筆すべき点だ。これが可能なものも、そう多くない」
「それもそーかもしんないけど、すきゃんてぃがおどろきなのわー、『!?』だもん!」
「どれだ?」
「これだもん、これー!」

「よし、それじゃ、その『おどろきー』をもっと身近に体験させてやろう」
「どーすんのかなー?」
「そーれ!」(←お前はロンパールームのお姉さんか)

(注:上記の画像は吉里吉里/KAGのウインドウサイズを400×800の変形に設定して
スクリプトを動かしたものです。画像は実寸で、加工はしていません)
「あ、戻った」
「この文字画像はインライン画像表示と呼ばれる機能だが、吉里吉里/KAGでは実に簡単に扱える」
「けっこーすごいぢゃんよもー!」
「オロカモノめ、こんなことで驚いていたら最後までもたないぞ」
「んぢゃー、次は何かなー?」
「次は、古い吉里吉里のサンプルについてきた機能紹介の画像だ」

「何あれー!? 文字がお酒飲んでよっぱらっちゃってんぢゃんよもー!」
「そうだ。それから、背景画像の手前に見える文字と数字にも注目だ。角度を指定して文字の配置方向を指定しているのがわかるかい?」
「ちょーっと見にくいけど、わかんもん!」
「あれは画像じゃなくて、テキストそのものを吉里吉里/KAGが指定角度に従って描画しているんだ。使い方次第で面白い表現ができるってわけだ」
「それもそーだし、それより、縦書きができんのもすごいねー!」
「ふっ。『学校であった怖い話』ファンにはたまらないだろ?」
「すきゃんてぃ、づーっと縦書きのサウンドノベル作りたかったんだもん!」
「簡単だぞ、縦書きは。タグ(命令)を一つ書くだけで文章が縦書きになる。もっとすごいのは、ゲームの中で、縦書きと横書きのページを混在させることができるんだ」
「んぢゃー、主人公の日記の部分は縦書きで、ふつーの文章は横書きとか、そーゆーのもできんのかなー?」
「もちろん」
「なんだか燃えてきたぢゃんよもー!」
「それじゃ、最後にとっておきのサンプルを見せよう」

「うそー! 雪が降ってんぢゃんよもー!?」
「画面は静止画だが、本当は動いているんだぞ。上の方から、ちらちら、ちらちら、ちらちら、と、粉雪が舞い降りているんだ」
「うそー!?」
「ここまでやるには、ちょっとプログラムの知識が必要になるけど、それでも『そういうことが可能だ』という事実はわかってもらえると思う」
「すごいぢゃんよもー! それぢゃーすきゃんてぃ、吉里吉里/KAGでげーむ作っちゃうんだもん! 『KAGつかい』になんだもん!」
「そう言うと思った。それじゃ、少しずつKAGの機能を勉強していくことにしようか」
「がんばるわよー!」
(吉里吉里のサンプル画面はW.Dee氏のデモより拝借しました)
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