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もんじゅ:炉内中継装置撤去 事前作業難航「想定内、万全を期す」 /福井

 高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)で23日始まった炉内中継装置(長さ約12メートル、直径46センチ、重さ3・3トン)の撤去。事前作業に手間取り、撤去開始は予定よりも約6時間遅れた。【柳楽未来、平野光芳】

 作業が難航したのは、細長い炉内中継装置の揺れを防ぐために、原子炉容器の上部に設置した筒の外側から、4本の棒を差し込んで取り付ける作業。日本原子力研究開発機構によると、原子炉容器上部の作業空間が狭いため時間がかかり、23日未明までに3本目まで取り付けた。23日午前から4本目を取り付けたが、棒の接合部周辺から気体漏れが見つかり、付け替える作業をしたため、23日昼の炉内中継装置本体の撤去作業が午後8時50分に始まった。

 原子力機構によると、棒の接合部は大小のゴムパッキン2枚を同心円状に挟み、ボルトで締めて気密性を確保するが、うち1枚が締め付けの際に割れた。ゴムパッキンがずれた状態でボルトを締め付けたことが原因とみられ、新しいパッキンに交換した。原子力機構は「想定していたことで、万全を期して作業を進める」としている。

毎日新聞 2011年6月24日 地方版

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